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離職証明書とは?退職時に必要な手続きと注意点

退職の手続きで耳にする「離職証明書」。正式名称を「雇用保険被保険者離職証明書」といい、退職者が失業給付(基本手当)を受け取るために必要な書類である「離職票」の発行に不可欠なものです。この記事では、離職証明書とは何か、退職時にどのような手続きが必要になるのか、そして注意すべき点について詳しく解説します。スムーズな退職と、その後の生活を支えるために、ぜひ参考にしてください。

離職証明書とは?離職票との違い

離職証明書、正式には「雇用保険被保険者離職証明書」と呼ばれ、従業員が退職する際に失業給付(基本手当)を受け取るために必要な書類です。この証明書は、会社がハローワークに提出するもので、通常3枚の複写から成ります。1枚目は事業主控え、2枚目はハローワーク提出用、3枚目は退職者に交付される「雇用保険被保険者離職票-2(離職票-2)」です。ハローワークでの手続き後、離職票-1と離職票-2が事業主あてに交付され、会社はこれらを退職者に渡します。

離職票とは?失業給付に必要な書類

離職票(雇用保険被保険者離職票)は、退職した事実を公的に証明する書類であり、退職者がハローワークで失業手当(雇用保険)を受け取るために不可欠です。離職票は雇用主が発行し、その情報をもとにハローワークが失業給付の受給資格や給付額を決定します。離職票には退職理由や給与に関する情報が含まれており、これらの情報は失業給付を受けるために欠かせません。

離職証明書が必要なケースと不要なケース

離職証明書は、主に失業給付(雇用保険の基本手当)を申請する際に必要となる書類です。そのため、失業給付の受給を希望する場合や、ハローワークで求職活動を行う予定がある場合は、原則として会社に離職証明書の発行を依頼する必要があります。一方で、転職先が既に決まっており、失業給付を受ける予定がない場合や、ハローワークでの求職活動を行わない場合は、離職証明書は必ずしも必要ではありません。ただし、退職後の国民健康保険や国民年金の手続きで、退職を証明する書類として離職証明書を使用する可能性があるため、念のため発行を依頼しておくと後々役に立つこともあります。

離職証明書の提出期限と提出先

離職証明書の提出期限は、労働者が雇用保険の被保険者でなくなった日(退職日)の翌日から起算して10日以内と定められています。具体的には「被保険者でなくなった日(離職日の翌日)の翌日から10日以内」に管轄のハローワークへ提出する必要があります。

管轄が不明な場合は、厚生労働省のホームページで確認可能です。なお、離職証明書の提出方法は以下の3通りがあります。

  • 窓口提出:ハローワークで専用フォーマットを受け取り記入後提出

  • 事前申請済みの場合:指定フォーマット以外での提出が可能

  • 電子申請:e-Gov(イーガブ)を利用したオンライン提出(電子証明書が必要)

会社が手続きをすれば、自宅に離職票が送られてきます。

離職票(離職証明書の内容)で確認すべき項目

退職後に離職票が届いたら、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 氏名・生年月日・住所:誤字や旧姓・旧住所のままになっていないか

  • 離職年月日:実際に退職した日と一致しているか

  • 離職理由:自己都合退職なのか、会社都合(解雇・倒産・雇用継続困難など)なのか

  • 賃金額・賃金支払期間:直近の給与明細と差がないか

内容に納得がいかない場合や明らかな誤りがある場合は、まず会社の担当者に修正を依頼し、それでも解決しない場合はハローワークに相談しましょう。

離職理由の重要性と判断基準

離職理由は、離失業給付金を受け取れるかどうかに大きく影響するため、非常に重要です。

会社都合退職(倒産・解雇・雇用条件の大幅変更など)の場合、「特定受給資格者」として扱われます。給付開始までの待機期間が短くなったり、給付日数が手厚くなったりする点が特徴です。

自己都合退職(転職・キャリアアップ・家庭の事情など)の場合、給付開始までに1カ月の給付制限期間がかかります(かからない例外措置もあります)。

退職後の生活に影響を与える可能性があるため、退職時点で、会社と「退職理由の認識」をすり合わせておき、離職票の離職理由が実態とかけ離れていると感じたら会社に訂正を依頼しましょう。

会社との折り合いがつかない場合は、ハローワークで事情を説明し、証拠となる資料(退職勧奨のメール、解雇通知など)があれば持参するとよいでしょう。

離職証明書を提出しない・誤った情報のままにした場合のリスク

離職証明書を会社が出さなかったり、内容に誤りがあったりすると、離職票の交付が遅れます。その結果、失業給付の受け取りが遅れたり、離職理由や賃金額の誤りによって、本来より不利な条件で給付を受けたりする可能性があります。

退職者としてできる最大の予防策は、「届いた離職票をよく読み、疑問があれば放置せずに早めに相談する」ことです。

まとめ

この記事では、雇用保険被保険者離職証明書について、その意味から書き方、提出時の注意点、そして関連する手続きまで詳しく説明しました。失業給付の可能性が少しでもあるなら、退職時に必ず「離職票を発行してほしい」と伝えておきましょう。

離職票が届いたら、離職理由・賃金・離職日を必ずチェックし、違和感があれば会社やハローワークに相談することが大切です。

質問1:離職証明書は自分で作るものですか?

離職証明書は、退職した方が以前勤めていた会社から発行される書類であり、通常はハローワークに提出されます。ハローワークに提出する義務があるのは会社側であり、退職者であるあなたに提出義務はありません。あなたは、会社から交付された離職票(離職票-1・離職票-2)を受け取り、それを持ってハローワークで失業給付の手続きを行います。

質問2:離職証明書を作成する上で、特に気をつけるべき点は何ですか?

退職者として特に確認したいのは、次の3点です。

  • 離職理由自己都合なのか会社都合なのか、実際の状況と合っているか

  • 賃金額・賃金支払期間:直近の給与明細と大きな差がないか

  • 離職日:実際の退職日と一致しているか

これらは、給付額や給付日数、給付開始時期に影響します。誤りが疑われる場合は、会社とハローワークの両方に早めに相談しましょう。

監修:社労士 柴田充輝
監修:社労士 柴田充輝
厚生労働省やハローワークに10年勤務した経験を持ち、社会保険や労働保険の実務を担当。現在は、今までの業務経験や社会保険労務士としての知識を生かし、人事労務や社会保険、労働安全衛生に関するコラムを執筆・監修している。社会保険関係や金融関係の記事を中心に、1,200記事以上を執筆・監修経験あり。

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