ファッション特化の物流企業がタイミーを活用。約30名の即戦力の人材プールからすぐに募集できる体制を構築!

「地元だけでなく広い範囲で人材を確保できるようになり、繁忙期と閑散期に必要な人手を柔軟に調整できるようになった」と語るのは、ファッションに特化した物流事業を営む有限会社サクライ物流センターで役員を務める櫻井さんです。タイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。

役員 櫻井さん

ファッションに特化した物流事業|繁忙期と閑散期における人手の柔軟な調整に課題があった

–はじめに、事業内容をお聞かせください。

役員 櫻井さん(以下、櫻井さん):当社は福井県勝山市を拠点に、衣料流通加工および織物準備物流、ネット通販の事業を展開しています。ファッションに特化した物流を強みとしており、細やかな対応とスピードを活かしたサービスが強みです。

私は物流事業の管理、採用や総務などのバックオフィス業務全般を担当しています。

 

–タイミーを活用される前、どのような人材課題・採用課題がありましたか?

櫻井さん:当社の物流事業は繁忙期と閑散期で必要な人手に大きな差があります。繁忙期にはスポットで人材を確保する必要があるのですが、これまではハローワークやシルバー人材センターを通じた採用を行っており、短くても2カ月程度の雇用期間が前提となることが多く、日々の需要に合わせた人手の柔軟な調整が難しい状況でした。当社の業務は荷主であるクライアントの動向に大きく左右されるため、週単位で業務量が大きく変動するのです。

このような課題に対処するために派遣会社を活用したり、1カ月程度の短期アルバイトを募集したりしてきましたが、それだけでは繁忙期の人手を十分に確保できず、他に柔軟な人材確保の方法がないかと模索していました。当社の求める採用を実現するためには、勝山市のみならず、より広いエリアから安定して人を集められる手段が必要だと感じていましたね。

 

–どのような経緯でタイミーを知りましたか?

櫻井さん:前職で別の業界にいたときの同僚からタイミーの仕組みや実際の導入状況を聞いていました。そのため、当社で活用する際も特に懸念はありませんでした。

導入前に、当社から半径5km以内で、過去1カ月間にタイミーを利用したワーカー※さんの人数を調査してもらい「これなら当社でもマッチングできる」と確信したことを覚えています。

実際にタイミーを活用してみたところ、市外からもワーカーさんが来てくださり、想定以上に広いエリアから人材を確保できたのは非常にありがたかったです。

※タイミーを通じてマッチングした働き手のこと

 

 

値札シールの貼付・検品、仕分け・荷下ろしの仕事でワーカーさんを募集|中には20回以上リピートしてくれる方も

–タイミーの実際の活用方法を教えてください。

櫻井さん:当社では2024年7月からタイミーを活用しており、「値札シール貼付および商品検品作業」と「仕分けおよび荷降ろし作業」でワーカーさんを募集しています。ファッションに特化した物流事業を営んでいるため、クライアントごとに異なる専用の値札を商品に付けたり、独自の基準で検品を行ったりする必要があり、これらの正確さが求められる業務でワーカーさんの力を借りている状況です。

繁忙期となる1月から4月初旬、8月から10月末に募集を増やしますが、現在は、タイミーの「お気に入り機能」を活用して、当社の仕事に一度来てくださったワーカーさんに優先的に仕事を案内できる環境が整っています。駐車場の場所や休憩時間が2回に分かれていることをなど、現場に関する情報を募集文章に丁寧に記載し、仕事に来てくれたワーカーさんがギャップを感じないように工夫しています。

また、ワーカーさんに対する評価は可能な限り当日中に行い、過去の文章をコピペするのではなく、一人ひとりに向き合った内容にするよう努めています。こうした取り組みの結果、リピート率が向上しており、当社の仕事をすでに20回以上リピートしてくれているワーカーさんもいるほどです。

 

–OJTはどのように対応しましたか?

櫻井さん:ワーカーさんには主婦の方も多く、アパレル系の軽作業に慣れている方ばかりではありません。初めて来ていただいたワーカーさんには、最初に5分程度の時間で業務全体の流れや現場のルールを説明しています。その後、班長から各作業のプロセスを丁寧に説明し、実際の業務に入っていただきます。

最近では班長だけに説明を任せるのではなく、現場の他のメンバーもワーカーさんに積極的に声をかけるようにしており、チーム全体でサポートする体制を意識的に築いています。実際に、ワーカーさんから「教え方が丁寧で分かりやすい」といった嬉しい声をいただくこともできました。

 

–タイミーを活用して、これは便利だ!などと思ったポイントを教えてください。

櫻井さん:募集を開始してからワーカーさんとマッチングするまでの時間の短さです。これはタイミーに登録しているワーカーさんの数が多いためだと考えています。当社のように必要な人手が週単位で変動する場合、マッチングの速さに助けられる機会が多いです。

 

 

1名をフルタイムのパートとして採用|約30名の即戦力を必要な時に募集できる体制をつくれた

–タイミーを導入してどのような変化がありましたか?

櫻井さん:定量的な成果として、これまでに累計で約50名のワーカーさんが働きに来てくれました。その中の1名をフルタイムのパートとして採用することができ、非常に良いご縁だったと感じています。また、現在は約30名のワーカーさんを「お気に入り」に登録しており、必要なときにすぐに声をかけられる即戦力人材のネットワークを構築できました。

ほかには、人件費の面でも成果を感じています。これまで、派遣会社や短期雇用を活用していた時と比較すると物流事業全体の人件費削減につながっています。また、気に入ったワーカーさんを直接雇用する際の紹介手数料も発生しないため、採用費全体に嬉しい変化が生まれていますね。

定性的な成果としては、人口約2万人の勝山市のみならず、福井市などの周辺のエリアからもワーカーさんが来てくださるようになり、広い範囲で人材を確保できるようになりました。また、週単位で業務量が大きく変動する物流事業において、その都度必要な人数だけを柔軟に確保できる体制が整いました。

 

 

ワーカーさんのお人柄や仕事ぶりを見た上で長期雇用を提案できるのはタイミーならでは!

–今後の展望を教えてください。

櫻井さん:現在は主にスポットでの人材確保の手段としてタイミーを活用していますが、今後は長期的な雇用に力を入れていきたいと考えています。

タイミーの活用により、ワーカーさんに当社の仕事を気軽に試してもらうことができます。当社としても、ワーカーさんのお人柄や仕事ぶりを直接見ることができ、「ぜひ長く働いてほしい」と思える方に長期雇用の提案が可能です。

このようにワーカーさんと信頼関係を築いた上で、スカウトのような形で長期雇用を積極的に提案していきたいと考えています。今後もタイミーを活用して、人材を安定的に確保し、ビジネスの拡大につなげたいです。

取材協力:有限会社サクライ物流センター

1977年設立。福井県で、ファッションに特化した物流事業・セレクトショップ事業を展開。創業50年で培った物流ノウハウを生かした丁寧な対応が強み。