「短期人材の確保はもちろん、生産性の安定、さらにはタイミーワーカー※からの直接雇用、正社員登用へと繋がった」と語るのは、東京リネンサービス株式会社新座工場のみなさん。タイミー導入の経緯とその効果について伺いました。
※タイミーワーカー=タイミーを通じてマッチングした働き手のこと
—— まず東京リネンサービス株式会社の事業内容を教えてください。
東京リネンサービス株式会社 新座工場 藤原さん(以下、藤原さん):1990年2月の創業以来、関東一円を中心に、医療機関や介護福祉施設 向けに特化したリネンサプライ事業を展開しています。
—— どのような人材面や採用面の課題がありましたか?
東京リネンサービス株式会社 新座工場 坂本さん(以下、坂本さん):そもそもリネン業界は、人材が本当に集まりにくいんです。ハローワークや有料の求人媒体を利用していましたが、反応は非常に悪くて…。どうしようかと頭を抱えていました。派遣会社さんにお願いして人員を確保してもらっていましたが、コストが高く、人の入れ替わりもあってなかなか安定しませんでした。
—— タイミーを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
藤原さん:タイミーの営業担当の社員さんが直接新座工場に電話をくれてたんです。ちょうど人がなかなか採用できずに困っていたタイミングだったので、「一度話を聞いてみよう」と思ったのが始まりです。
坂本さん:「話を聞いて、一番のメリットだと感じたのは「長期雇用のスカウトが自由にできる」こと。派遣会社だと制限があることが多いですが、タイミーはワーカーさんと直接雇用を結んでいるためそれが可能だと。これで長年のコスト課題が改善されるかもしれない、と導入を決めました。
—— 実際にタイミーを使ってみていかがでしたか?
坂本さん:まず驚いたのはそのマッチングの早さでした。
正直、これまで求人募集をしても人が来ない場所だったので半信半疑でした。でも、試しに1週間前に2名募集をかけてみたら、マッチングまでが本当に早くて!
「こんなに簡単に人が集まるのか」とびっくりしましたね。これはいけるぞ、と次の週には最大14名くらい募集をかけて、必要な人手がちゃんと集まったんです。使い方次第で面白いことができそうだ、と手応えを感じました。
当初は、病院や福祉施設から回収されたリネンを種類や汚れ具合で仕分ける簡単な業務からお願いしました。それから徐々に他の業務にもタイミーワーカーを募集するようになりました。
—— タイミーを利用してよかった点を教えてください。
坂本さん:うちの工場では1日50名ほどが働いているので、どうしても当日欠勤が出てしまうことがあります。でも、その日のうちに終わらせなければならない仕事もある。そんな時、欠員が出た段階でタイミーで募集をかけると、午後から来てくれるワーカーさんが見つかるんです。困った時にすぐに駆けつけてくれる。
近隣にお住まいのワーカーさんを「地元エキスパート軍団」としてグループ化して、緊急時に頼れる体制を作っていた時期もありましたね。
また、タイミー導入前後での新座工場での人件費は、派遣会社さんを活用していた時と比較しても抑えられています。コスト削減も大きいですが、生産性が安定したことも非常に重要です。以前は、当日欠勤を見越して生産スケジュールを少なめに組まざるを得ず、結局、既存スタッフが残業でカバーするという負のサイクルに陥っていました。フルタイムで働いた後の残業は、やはり効率が落ちます。
そういった点を考えると、タイミーのおかげで人員が安定し、計画通りに生産を進められるようになりました。これは結果的に、会社の売上にも繋がってくる部分だと思います。
—— 採用実績についても教えてください。
坂本さん:これまでに32名のタイミーワーカーさんに長期雇用として働いてもらっています。その中には、アルバイトを経て正社員になった方もいて、特に思い入れがあるのが、私の後任として現場を支える村野さんとドライバー職で採用した宮本くんです。
村野さんとは、タイミー経由で出会いました。仕分け業務に入ってもらったのですが、仕事ぶりはもちろん、既存スタッフともすぐに打ち解けていて。「この人、何者なんだ?」と。話を聞くと、ご自身で会社を経営されていた経験もある方でした。ちょうど会社を畳んで次のキャリアを考えていたタイミングだったようで、この人は絶対に手放しちゃいけないと熱烈にアプローチし続けて、気づけば社員になってくれていました。
村野さん:単純に頼られているな、と感じて嬉しかったですね。坂本さんの「こうしていきたい、ああしていきたい」という熱意や考えに共感しましたし、提案した改善点などをすぐに実行してくれる行動力も「ここで働きたい」と思えた決め手でした。
今は、坂本さんの後を引き継ぐ形になるので、クオリティを落とさないように、そしてより効率的な働き方を目指していきたいです。
坂本さん:ドライバー職として採用した宮本くんは、仕分けのエキスパートとしてタイミーで37回も勤務してくれて、周りの評判もすごく良かったんです。話を聞くと、転職活動中でドライバー職を探していました。うちもドライバー不足だったので紹介したかったのですが、まずは彼の転職活動を応援することにしたんです。運送会社の情報を集めたり、面接の練習に付き合ったりと、できることはなんでも協力しました。結果的にその転職は叶わなかったのですが、親身になって関わったことで信頼関係が生まれ、「ここで働きたい」と言ってくれました。
—— 坂本さんの考える「採用のコツ」を教えてください。
坂本さん:ワーカーさんに「この人と働きたい」と思ってもらえなければ、採用は実現できません。だからまず自分自身を磨くこと。そして、ワーカーさんが何をしたいのか、どんな夢を持っているのかを丁寧に聞くこと。その方の理想の働き方やライフプランに寄り添い、後押しするようなコミュニケーションを心がけています。働きぶりを見て『いいな』と思ったら、個別でグループを作ってコミュニケーションを深め、関係性を築いていくんです。
—— ワーカーさんの受け入れ体制で工夫していることはありますか?
坂本さん:タイミーにはレビュー機能があるので、ワーカーさん目線で働きやすい環境を整えることが重要だと考えました。既存スタッフの業務を効率化して、ワーカーさんとコミュニケーションを取る時間を確保したり、工場内の導線を分かりやすくするPOPを作ったり、求人ページには働く人の顔や、工場内の様子が分かるPDFを載せて、働く前の不安を少しでも払拭できるように工夫しました。
大事なのは、ワーカーさんとは「直接雇用の契約を結んでいる」ことを忘れないこと。だからこそ、「自分が採用した仲間なんだ」という意識をもって接することが大切だと思っています。
—— その他、思ってもみなかった副次的な効果はありましたか?
藤原さん:普段の業務では絶対に出会えないような、例えばプロサッカー選手や、役者を目指している方、フリーランスで活躍されている方など、本当に色々なワーカーさんが来てくれます。話をしていると、様々な業界の知識や考え方に触れることができて、すごく勉強になるし、面白いですよ。
坂本さん:仕分け業務で入ってくれたワーカーさんと話していたら、実はフリーランスのイラストレーター兼Webデザイナーさんだった、ということがありました。その方に、求人用の販促物作成や工場内で使用するポスター作成のお仕事を依頼したこともあります。ある時は、プログラマーの方に、管理表作成のお仕事を依頼したりと、まさに、うちの会社が「欲しい!」と思っていたスキルを持った方との出会いが、タイミーを通じて実現できています。
村野さん:これも、やっぱりコミュニケーションありきですよね。ただ働いてもらうだけでは、その人がどんなスキルを持っているかなんて分かりません。普段どんなことをしているのか、何に興味があるのか、積極的に話を聞くからこそ、こうした繋がりが生まれるんだと思います。
藤原さん:人に興味を持てるかどうか。単なる人手として見るのではなく、一人ひとりに向き合うことで、思わぬヒントや協力関係が生まれる。使い方次第で、低コストで自社にないスキルを取り入れるチャンスが、タイミーにはあると感じています。
取材協力:東京リネンサービス株式会社
1990年の創業以来、関東一円を中心に医療機関や介護福祉施設向けのリネンサプライ事業を展開。入院患者や入居者の方々へ快適な環境を提供することを使命とし、品質工場と顧客満足を追及。2023年より総合メディカルグループへ参画し、リネンサプライに加えて医療機関向けに多様なサービス・コンサルティングを提供。
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