「市場の動向によって忙しさが変わる」と話すのは、福岡県糸島市に本社を置き、花卉(かき)輸送などの輸送事業を展開する株式会社イトキュー 取締役営業部長の藤島さん。タイミー導入前の課題と導入後の効果を伺いました。
―まずイトキューの特長とタイミー導入前の人材課題を教えてください。
取締役営業部長 藤島さん(以下:藤島さん):株式会社イトキューは、福岡県糸島市を拠点にして花卉(かき)輸送などの輸送事業をメインに物流センター事業、観光バス事業など輸送・物流に関するサービスを展開しています。
母の日をはじめとする繁忙期は、閑散期の3〜4倍の業務量になります。花の需要が高まる時期になると瞬間的に出荷量は一気に増加するため、人手の確保に苦労していました。
―人手不足の場合は、どのように対応していたのでしょうか?
藤島さん:これまで繁忙期は派遣会社を活用して対応していましたが、急な欠員や急な業務量の増加に対して臨機応変に人材を集めることができず、社員が遅くまで残業して対応することが多々ありました。またセンターは、駅から距離があるためアルバイトも集まりにくく、求人媒体やシルバー人材センターなども活用しましたが、なかなか人材が集まらない状況が続いていました。
―タイミーではどのような職種を募集していますか?
藤島さん:コンテナやトラックからの切花などの荷下ろしや仕分け、商品用の箱の組み立て、水入れなどをお願いしています。以前はフォークリフトの資格を持つリフトマンを募集したこともありました。1日に3名ほど募集をしていて、1回に7~8時間働いていただいています。
―タイミー導入による成果を教えてください。
藤島さん:まずタイミーで働きに来てくださるワーカーさんは、非常にきちんとされている方が多いです。他の物流企業で仕事をされている方が多いこともあり、なにかあった時はすぐに報告・確認を入れてもらえるので安心して任せられています。
また糸島市かつ駅から離れているこの立地でも、しっかりと人が集まることにも驚きました。西区や博多区など遠くから来られるワーカーさんもいらっしゃり、広範囲で集められるのもタイミーの良さだと思います。
これまで課題に感じていた急な発注に関しても、非常に効果が出ています。ちょうどこの前も1日〜2日で出荷しないといけない発注があり、前日の夕方にタイミーで募集をしました。すると、1人は募集して1分後にマッチング、そのあと2時間後にはもう1人埋まって充足。その後すぐに週末分の募集もしたのですが、それも2時間ぐらいで全てマッチングしました。人員が足りなければタイミーさんにお願いすればいいんだと選択肢が増えて、精神的にもすごく楽になりました。
―その他、想定していなかった効果はありましたか?
藤島さん:リピートして働いてくれるワーカーさんが増えることで業務の説明にかかる時間が短縮され、次のステップの作業にもスムーズに移行でき業務効率も向上しました。これまでの繁忙期は夜中の12時を超えて作業をしていたこともあったのですが、今は状況が改善され社員の負担も軽減されています。
倉庫の業務も、荷物が溢れていたものが早い時間にある程度整理ができるようになるなど全体的な作業効率が上がってると思います。
―リピートのワーカーさんを増やすために工夫していることはありますか?
藤島さん:ワーカーさんに来ていただく当日の朝に、スタッフで「今日はXXさんが来ます」と情報共有をします。きちんと名前を共有して、名前で呼ぶことで、「一緒に働く仲間であること」を現場にもワーカーさんにも認識してもらうことを意識しています。その他には、作業風景の画像を見せながらレクチャーして、初めてでも理解しやすいように工夫することが大事なのではないでしょうか。
―今後、タイミーをどのように活用していきたいですか?
藤島さん:福岡のアイランドシティという物流センターの方でも人手不足の状況なので、そこでもうまくフィットするようであればタイミーの活用を広げていきたいなと思っています。また正社員採用に関しては、これまでだと採用して実際に働いてみないと相性が分からないということがありました。今後は、ワーカーさんに何回か仕事に入ってもらいながら、相性を見て採用するという形を検討できればと思っています。
取材協力:株式会社イトキュー
1975年創立。福岡県糸島市に本社を置き、花卉(かき)輸送などの輸送事業、物流センター事業、観光バス事業など輸送・物流に関するサービスを展開している。
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