福岡県を中心に18店舗を展開する人気うどん店「釜揚げ牧のうどん」では、タイミーを単なる人手確保のためでなく、採用ツールとして活用しています。年間来店数が80万人増加している繁盛店でのタイミー導入後の効果について、代表取締役 畑中俊弘社長に伺いました。
―まず「牧のうどん」の特長とタイミー導入前の人材課題を教えてください。
代表取締役 畑中社長(以下:畑中さん):「釜揚げ牧のうどん」は福岡県を中心に18店舗を展開しており、多くの店舗で地元の方や観光客のみなさまに愛されている老舗の飲食店です。創業から50年にわたり、お客様に美味しい商品を提供するため、独自の製法で麺、スープにこだわり営業をしています。
採用に関しては、過去には主に紙媒体の求人広告を用いていましたが、採用活動が年々多様化するなかで、現在はインターネット媒体の活用を中心とする手法にシフトしています。新しく入る従業員にはゆっくり仕事を覚えてもらえればと考えている一方で、急激な来店数増加をきっかけに店舗業務も忙しくなり、体力面を理由に入社後1~2ヶ月で短期離職してしまう方もいらっしゃいました。「業務負荷」と「短期離職」の2つが大きな課題でした。
―人手不足の場合は、どのように乗り越えていたのでしょうか?
畑中さん:とにかく店舗でどうにか頑張るしかありませんでした。土日については、私も店舗を見に行って洗い場が溜まっていたら手伝うということを繰り返していました。
こうした状況下で、商工会や糸島市のバックアップを受けて「タイミー」の存在を知りました。導入の大きな決め手となったのは、採用活動が一度きりの面接結果に左右されず、お試し感覚でスタッフの適性を見極められる点です。従来の採用活動では、働き始めてから「店舗の業務と合わない」と気付くケースも少なくなかったため、企業と働き手の双方が柔軟に適性を見極められるタイミーの仕組みを聞き、試してみたいと思いました。
―タイミーではどのような職種を募集していますか?
畑中さん:洗い場やバッシングの仕事をメインにお願いしています。店舗によっては、お客様へお水出しや配膳をしてもらうなど、ワーカーさんの適性に合わせて業務を割り振っています。土日祝を中心に募集している店舗もあれば、毎日1~2名募集している店舗もあります。店舗の忙しさによって、募集を柔軟に変更できるのが良いところですね。
―タイミー導入による成果を教えてください。
畑中さん:タイミー経由で15名の長期採用ができ、人手不足の改善と従業員の負担も軽減され店舗運営にも余裕が生まれました。特に、飲食業における洗い場業務やバッシングといった重要でありながら負担の大きい作業にタイミーワーカーが加わることで、業務の生産性も上がりました。それにより従業員が本来の接客業務に専念できるようになり、サービスの質も向上しました。
ワーカーさんに洗い場やバッシングなどを担当してもらうことで店舗の回転率が向上し、来客数の増加にも対応でき、売上増加にも貢献しています。特にランチタイムは1時間で200杯、1分間に3杯程度の提供スピードを求められるため、迅速な作業をこなせるタイミーのワーカーさんには非常に助けられています。
―その他、想定していなかった効果はありましたか?
畑中さん:変化として、従業員の負担が軽減されることで店舗全体の雰囲気も改善されました。例えば、洗い場の業務をタイミーワーカーに任せることで、ホールや調理担当の従業員はそれまで抱えていた業務負担が軽減され、業務のメリハリをつけやすくなりました。洗い場に溜まっていく器の数を心配をしなくていいため、従業員の心理的な負担も軽減されたように思います。
また、タイミーワーカーの中には本業を持ちながらスキマ時間でスポットワークとして働く人や、飲食業の経験がある人も多い点もよかったです。一般的な社会人経験があり、マナーやコミュニケーション力も備えているタイミーワーカーが多くいることで、安心して仕事を任せられています。
他には、リピートして働きに来てくれるワーカーさんと従業員の間での交流や、かつて牧のうどんで働いていたOB・OGがタイミーを使って働きに来てくれることもあります。そういった意味で様々なワーカーさんと出会えるのも面白いなと思います。
―今後、タイミーをどのように活用していきたいですか?
畑中さん:リピートして働かれるワーカーさんも増えているため、そういった方には幅広い業務を任せることも検討しています。ワーカーさんとも協力しながら店舗運営の効率化とともに、従業員が働きやすい環境や労働時間の軽減を実現していきたいです。
―タイミーの利用を検討している企業へメッセージはありますか?
畑中さん:まず「気軽に試す」姿勢が重要だと思います。従来の採用手法にとらわれず、タイミーで「お試し勤務」をしてもらうことで、実際に店舗の業務と適性が合うかを見極めやすくなります。
牧のうどんでも、導入前は「飲食業の即戦力確保は難しい」と考えていましたが、短期間でも柔軟に業務が行える人材を見つけることができ、想定以上の効果が得られています。
掲載費用も掛からないので「まずは試してみる」「一歩踏み出してみる」のがいいのではないでしょうか。
取材協力:株式会社釜揚げ牧のうどん
製麺業を営んでいた初代が、ゆでたての釜揚げスタイルのうどんを提供する店として1973年に「釜揚げ牧のうどん」を創業。スープを吸って膨らむもちもちの麺は地元の人だけでなく多くの観光客からも愛されている。
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