話題のスイーツ缶「なまくり」の製造でタイミー導入。生産量20%向上・アルバイトの長期採用・新商品開発にもつながった

「タイミー導入により、製造数の増減に柔軟に対応できるようになった結果、売上が向上した」と語るのは、憧れの職場という理由から「タイミー界のテーマパーク」と呼ばれている株式会社リクームの代表取締役を務める井上さんです。タイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。

代表取締役 井上 拓海さん

累計販売数30万缶を突破|事業成長の裏で、人手不足により目標の製造数を達成できない日が発生していた

–はじめに、事業内容をお聞かせください。

代表取締役 井上さん(以下、井上さん):私たちは2022年の創業以来、クリーム好きのためのスイーツ缶「なまくり」を製造し、自動販売機およびオンラインショップで販売しています。

北海道産の生クリームに北海道産のマスカルポーネを配合し、時間が経っても美味しさが持続するように丁寧にホイップしたクリームが缶の中身の9割を満たしており、そのまま食べても美味しく、トーストに塗ったり、パンケーキに乗せたり、コーヒーに入れたりすることもできます。

 

 

–タイミーを活用される前、どのような人材課題・採用課題がありましたか?

井上さん:当社は「なまくり」の缶を一つひとつ手作りで製造しています。おかげさまで沢山のご注文をいただくことができている一方で、注文数の増加に伴い、製造スタッフの人手不足の課題がありました。無料の求人媒体やSNSを使ったり、私の知人に声をかけたりしても製造スタッフが十分に集まらない状況だったのです。  

正社員1名とアルバイト9名の体制で製造していましたが、アルバイトスタッフの忙しい時期が重なると、人手が足りなくなる状況が定期的に発生。そのような日は、私も製造作業に対応していましたが、それでも目標の製造数を達成できない日があり、悩んでいました。

 

 

–どのような経緯でタイミーを知りましたか?

井上さん:タイミーの話を初めて聞いたのは、知り合いの経営者からでした。人手不足のときに迅速にワーカーさんを見つけることができ、お互いが納得すれば長期のアルバイトとして採用できるサービスだと聞きました。  

 

 

–同種のサービスもあるなかで、タイミーを導入した決め手は何でしたか?

井上さん:タイミーを初めて活用したとき、導入からワーカーさんを募集するまでにかかる時間が数分だったことに驚きました。そのような使いやすさが、導入の大きな決め手でした。そして、人手不足の日に実際にワーカーさんを見つけることができたため、現在も活用し続けています。  

 

 

–また、導入にあたって不安などはありましたか?

井上さん:どのようなワーカーさんがお仕事に来てくれるのかという不安はありました。でも、タイミーには相互評価機能があって、ワーカーさんが他社でどんな活躍をしたかのレビューを見ることができるため不安も解消しました。

 

 

製造効率を左右する製缶作業や梱包作業でワーカーさんを募集|製造数の増減に柔軟に対応できるようになった

–タイミーの実際の活用方法を教えてください。

井上さん:2023年1月からタイミーを活用しており、缶を閉じる製缶作業、缶にシールを貼る作業、商品の梱包作業でワーカーさんを募集しています。これらの作業は効率的な製造のために非常に重要であり、これらの作業が止まると製造自体が止まってしまいます。  

通常は1日あたり4名体制で平均300缶を製造しています。しかし、前日の売れ行きが良い場合や連休前には製造数を増やす必要があります

現在事業として成長しているタイミングですが、アルバイトの数を一気に増やすことはリスクにもなりかねます。ですが、タイミーの活用により、人手が足りないタイミングに合わせて募集を出すことで、製造数の増減に柔軟に対応できるため大変助かっています。

また、採用の場としてもタイミーを積極的に活用できています。作業をしながらワーカーさんと世間話をする機会も多いのですが、そうするとワーカーさんそれぞれの考えや希望が見えてくるため、アルバイトとして働いてもらう提案をしやすくなります。

例えば、タイミーを通じてアルバイトとして採用した1名のスタッフは、正社員で働きながら、仕事終わりの2時間ないし3時間を活用して働ける場所を探していました。しかし、遅い時間にシフトに入れる仕事を見つけることに苦労していたようです。

当社の製造業務であれば、仕事終わりの時間帯にも働いてもらうことができるため、その旨を提案し、アルバイトとしての採用につながりました。このようにワーカーさんとお互いの相性を確かめながら採用につながっていくのはタイミーならではの特徴だと感じます。

  

–実際にタイミーを活用してイメージの変化はありましたか?

井上さん:これまでに累計で約50名のワーカーさんに働いていただきました。タイミーを通じて働きにきてくれるワーカーさんには、優秀な人や、さまざまな仕事を経験してみたいと考える人が多く驚きました。

  

–タイミーを活用して、これは便利だ!などと思ったポイントを教えてください。

井上さん:特定のワーカーさんにお仕事を案内できる「グループ機能」が便利だと感じます。新規のワーカーさんに作業を説明するための時間が必要になりますが、忙しいタイミングでは、この時間も惜しいのが本音です。  

このような忙しさが予想される日にワーカーさんを募集する際は、グループ機能を活用して、一度当社で働いたことがあるワーカーさんに声をかけているんです。数十名の経験者人材から都合の合う方が働きに来てくださり、即戦力として活躍してもらっています。

 

 

生産量20%アップにより売上が約3倍に向上|1名のアルバイト採用にも成功し、タイミーでの出会いから新商品まで開発

–タイミーを導入してどのような変化がありましたか?

井上さん:これまでは人手不足が理由で目標の製造数を達成できないことがあり、機会損失が発生していました。しかし、タイミーを活用してワーカーさんを募集するようになり、生産量が約20%向上しました。  

これは製缶作業、シール貼りの作業、梱包作業にワーカーさんが効率的に対応してくれているためです。その結果、私が1人で製造していたときと比較すると、生産量は格段に増え、売上は約3倍に向上しています。

また、タイミーを通じて働いてくれたワーカーさんの中から1名をアルバイトとして採用できたことも大きな成果ですね。

ほかには、ワーカーさんとの出会いが新商品の開発につながったケースもありました。ある日、東京出張にきたいちご農家さんがワーカーさんとして働きに来てくれたんです。世間話をしているうちに意気投合。その結果、そのいちご農家さんの商品を活用した新商品「いちごみるく」を開発することができました。

こういった思ってもみない出会いから新しい刺激をもらえることも、タイミーの良さだと思います。

 

–予想していなかった副次的効果はありましたか?

井上さん:当社の商品に対して、ワーカーさんから「商品を知っていた」「知っていたけど、食べたことはなかった」などの生の口コミを聞くことができました。こういった口コミはSNSでは聞くことが難しく、今後の販促にも活かせると考えています。

 

 

菓子製造を丁寧に続け、お客様もスタッフも幸せにする企業であり続けたい

–今後の展望を教えてください。

井上さん:将来的には自社工場を開設し、より広いスペースで製造できる環境を整えていきたいと考えています

製造数が増加すると必要な製造スタッフの数も増加するため、今後もタイミーを積極的に活用するつもりです。タイミーを通じてアルバイトの採用に成功したため、次は正社員の採用を目指しています。商品を買ってくれるお客様だけでなく、商品を作るスタッフも幸せを感じてくれるような企業でありたいですね。

 

取材協力:株式会社リクーム
株式会社リクーム/なまくり製造所 生クリーム好きのためのスイーツ缶「なまくり」を製造販売。2022年、SHIBUYA 109 渋谷店に自動販売機1台目をオープンし、濃厚なのにサラッと食べられる新感覚スイーツとして人気に。SNSやメディアでも話題となり、累計販売数は30万缶を突破。