鹿児島県を中心にスーパーマーケットをはじめとした小売店を展開する株式会社ニシムタでもタイミーは活用されています。
今回は、株式会社ニシムタ総務人事部の西さんにタイミー導入の背景と効果について伺いました。
ータイミー導入前の課題を教えてください。
採用難ということもあり、1店舗あたり10名ほどの人材不足が慢性的に起こっていました。そのため人手が足りない場合は、派遣会社へ依頼をして人材を確保していたんです。ただ派遣会社はコストが高いため、限られた店舗でしか利用できず多くの店舗で社員の負担が増えてしまっている状況でした。
ー 導入前の懸念点はありましたか?
正直なところ、導入を検討していた2021年当時は鹿児島で「タイミー」のサービス名そのものをあまり聞いたことがありませんでした。だからこそ、仕組みとしては画期的だが、本当に人が集まるのかという点が不安でした。
ーその不安をどのようにして解消していったのでしょう。
まずはスモールスタートから始めようと1店舗で試験的に導入しました。すると、マッチング率の高さに現場の店長がすごく喜んでくれたんです。そこから店舗の反応を見ながら徐々に導入する店舗を拡大して、いまでは20店舗以上で活用しています。
ーどんな職種やお仕事をタイミーのワーカーさんにお願いしているのですか?
これまで「品出し」「レジ」「惣菜作りの補助」「カートの回収・整理」「清掃」「季節商品の販売」などの職種をお願いしています。
特に季節商品の販売に関しては、冬場の灯油など毎年ある特定の期間しか業務が発生しないため、既存スタッフも仕事内容を覚え直して対応してもらっていました。それをまるごとタイミーのワーカーさんにお任せできているので、既存スタッフの負担も減り、業務の効率化にもつながっています。
店舗あたり1日平均7~8名、多い店舗だと15〜20名ほどの募集を出していますが、すぐにマッチングするので助かっています。募集する時間帯は、早朝、日中、夜、夜勤など細かく分けて、ワーカーさんが入りやすいように工夫しているんです。また「このお店には仕事がある」という印象をワーカーさんに持ってもらい、リピート勤務につながるよう継続的に募集を出すことを意識しています。
ー タイミーを導入して効果が出たことを教えてください。
無料の引き抜きを効果的に活用できていることもあり、派遣会社を多用している時期と比較して、約3割の人件費削減につながりました。いまでは全体で30名以上のワーカーさんの引き抜きに成功して、長期スタッフとして働いてもらっています。
そして人材の確保ができたことで、社員の残業時間も30%ほど削減することができました。おかげで自分の時間が増えたと、従業員満足度の向上にも貢献しています。
ーこれからタイミーを活用してやりたいことはありますか?
タイミーを活用しながら、スタッフの定着率アップを目指したいと考えています。
実はいま、働いてもらったワーカーさんにアンケートに回答してもらうオペレーションを組んでいるんです。その回答をもとにして新規従業員の指導について見直しを検討しています。
これまではアルバイトやパートの方々が辞めてしまう理由や定着しない理由をうまく聞くことができませんでした。しかし、タイミーのワーカーさんはレビュー機能を使って、良いところも悪いところも正直な感想を送ってくれる方が多いんです。
参考になった回答の一つに「空白の時間があると不安になる」というものがありました。私たちの立場からすると、とりあえずこの作業だけやってもらえれば助かると1つの作業のみお願いすることが多かったんです。ところが、ワーカーさんの立場になってみると、作業スピードが早い方ほどすぐに作業を終えてしまい手持ち無沙汰な思いをさせていたことに気づきました。もしかしたら今までのアルバイトの方にも同じ思いをさせていたのかもしれないと振り返ることができました。
それからは、いまお願いしたい作業と合わせて「もし時間が余ったら対応してほしい作業」も伝えるように変更しました。こうすることでワーカーさんの不安解消と現場全体の作業効率アップにもつながっています。これからもタイミーを利用して誰もが働きやすく生産性の上がる職場環境を目指していきたいと思います。
取材協力:株式会社ニシムタ
鹿児島県を中心に小売店「ニシムタ」を運営。その他にもインテリア、日曜大工、ペット用品、カー用品などを販売する小売業を展開している。
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