塾講師の候補者と1週間で5名に出会えた。ECCの個別指導塾ベストワンでタイミーを活用した新たな採用手法を実現!

「数ヶ月応募がなかった状態から、1週間で5名の候補者と出会えた」と語るのは「ECCの個別指導塾ベストワン」を4校運営する株式会社SCIの代表取締役を務める小沼さんです。タイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。

株式会社SCI 代表取締役 小沼さん

個別指導の需要が高まる教育業界。塾の卒業生やその友人が全体の講師の9割、卒業生がいない年の講師採用に苦戦していた

–はじめに、小沼さんのご経歴と事業内容をお聞かせください。

代表取締役 小沼さん(以下、小沼さん):私は、2009年に「ECCの個別指導塾ベストワン」三ノ輪校の立ち上げに参画して、2012年に株式会社SCIの代表取締役に就任しました。それから着実に教室数を増やしていき、現在は「三ノ輪校」「大宮西口校」「南行徳校」「宮原校」の4校を運営しています。もともと塾の講師として勤めていた経験から、今でもいくつか授業のコマを持って自ら生徒に指導をすることもあるんですよ。

現在、大宮西口校では約50名の生徒が通っており、講師は15名ほど。近年はニーズの多様化の背景もあり、個別指導の需要が高まっていると感じます。画一的なプログラムではなく、地域の特性や生徒一人ひとりに合わせたサービスを提供できるよう日々工夫をしています。

 

 

–タイミーを活用される前、どのような人材課題・採用課題がありましたか?

小沼さん:これまでは採用手法と言えば、塾の卒業生がそのまま講師になるパターンや紹介が中心でした。

現在、私の校舎の講師採用は、卒業生と紹介が約9割を占めていますが、毎年学生講師たちが就職活動をするタイミングで、講師の人数が一気に減ってしまう状況をどうにかできないかと考えていたのです。また年度によっては、卒業生からの講師採用が0名の年もあるため、安定的な講師の採用方法が課題でした。

塾専門の講師募集サイトを活用することもありますが、数年前までは応募がきていたものの最近では月に応募がゼロということも珍しくないのです。何か新しいアプローチを探していた時に、知り合いのベストワンオーナーからの紹介でタイミーを検討しはじめました。

 

 

–導入にあたって不安などはありましたか?

小沼さん:タイミーと言えば「スポットバイト」というイメージが強く、塾業界での活用ができるのかという疑問がありました。また、生徒を指導するという仕事柄、人物面や学力面で条件に合う方がマッチングするのかといった部分が不安でした。

子どもたちと接する仕事なので、学力面の他にも人物面やコミュニケーション能力が非常に大事になってきます。サービスのクオリティー維持や保護者の方から見ても安心してもらうためにどうすれば良いか、タイミーの担当者と話し合いを重ねて「体験求人」「研修求人」「講師求人」の3段階で採用を進めていくことにしました。

 

 

1週間で5名の候補者とマッチング。塾講師経験者や難関大卒のワーカーさんと出会えた

–タイミーの実際の活用方法を教えてください。

小沼さん:「体験求人」「研修求人」「講師求人」の3つに分けて、タイミーを活用しています。

1つ目の「体験求人」では、主に軽作業(清掃、事務補助など)と理念共有や授業見学、教材説明をしています。ECCの個別指導塾ベストワンでは、問題の解き方よりも、一人ひとりと密にかかわる関係性の中で、もっと根本的な「学び方」を教えることを大切にしています。理念に共感してもらえるかどうか、これは生徒への指導にも関わるため通常の求人媒体経由の採用でも注意深く確認しています。「体験求人」でワーカーさんの人物面やコミュニケーション面を確認して、研修に参加していただきたいワーカーさんには限定公開機能※を用いて2つ目の「研修求人」を出しています。

※公開範囲を限定して求人を出す機能

2つ目の「研修求人」では、ロールプレイングを中心とした指導法の研修や知識研修などを行います。複数回の研修を受けてもらい基準に達したワーカーさんとの合意を得て長期採用もしくは、3つ目の「講師求人」にて講師デビューをしていただきます。

 

 

–タイミーを活用して、これは便利だ!などと思ったポイントを教えてください。

小沼さん:求人の条件を細かく設定できるのは知らなかったので、とても便利だと思いました。私たちの出す求人は共通して「英検®2級以上」を条件にしています。最初はハードルが高いかなと思っていたのですが、三ノ輪校では1週間で5名ほどのワーカーさんとマッチングができて非常に驚きました。マッチングしたワーカーさんの中には「塾講師の経験者」や「難関大学卒業」の方など多様な人材がいることも予想外でした。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です

またタイミーの利用者は学生が多いと思っていたのですが、社会人経験のある方との出会いも多くあるため、採用課題として挙がっていた「学生講師たちの就職活動時の離職対策」は、社会人講師比率を高めることで解消できそうだと考えています。また、社会人講師は、保護者目線で生徒たちに接していただけそうだという点も期待しています。

 

 

今後は、講師以外の職種でも活用予定。生徒の集客につながるような攻めの求人も出していきたい

–その他、タイミーの活用で期待していることはありますか?

小沼さん:これは別のベストワンオーナーから聞いたのですが、これまで1名あたりの採用単価が4万円ほどかかっていた塾講師を、タイミー経由では、数千円で採用できた事例もあるようです。採用コストの削減に加えて、研修を受けた後に長期採用のスカウトができるため、ミスマッチも減少していくのではないでしょうか。

 

 

–今後の展望を教えてください。

小沼さん:まずは、タイミーで塾講師の採用を着実に進めていきたいです。うまく活用できるようになれば、「受付」や「アシスタント」、「試験監督」などの職種でも募集を出していきたいと思います。また地域のことを良く知っている社会人講師とマッチングできれば、ポスティング業務やチラシ配布など、生徒の集客につながるようなお仕事もお願いしていきたいです。

講師スタッフは生徒の学習支援に集中できるよう、他の業務はワーカーさんにお願いするなど、それぞれが能力を最大限発揮できる環境づくりも検討していきたいですね。

 

取材協力:株式会社SCI
「ECCの個別指導塾ベストワン」を三ノ輪校、大宮西口校、南行徳駅前校、宮原校の4校を運営。大宮西区校の詳細はこちらから。
https://www.ecc-kobetsu.com/school/school.php?sd=9577