今回は佐川グローバルロジスティクス株式会社(※以下、SGL)にて、全国の営業所への自社雇用従業員(パート・アルバイト)の求人から採用の支援を担当されている、人事部人材サービス課の和田拓未さんにお話を伺いました。
また弊社のCSM(カスタマーサクセス)として、SGL様を日々サポートする朝生にも併せてインタビューを実施。
お二人に物流業界における人材戦略の最前線について語っていただきました。
左:佐川グローバルロジスティクス株式会社・人事部・人材サービス課の和田拓未さん
右:タイミー・CSMの朝生
ータイミー導入の目的を教えてください
和田さん:会社からミッションとして課せられていた自社雇用率を上げることが最大の目的でした。
繁忙に応じて活用していた人材派遣サービスは、長時間・長期の雇用を前提としています。そこで、短時間・短日の雇用が可能なタイミーを導入し、自社雇用のみで効率的な現場運営を図ることにしました。
和田さん:我が社は3PLプロバイダー(Third Party Logistics)※1として顧客から物流業務を委託されています。顧客によって取り扱う商材が異なりますので、物量は季節によって大きく変動します。そのため繁忙期に合わせて長期雇用を前提としたパート・アルバイトを雇用すると、閑散期には余剰となり人員調整が難しくなるのです。
今までは繁忙期において不足する人員を人材派遣サービスで補っていましたが、タイミーであれば自社雇用なので、自社雇用率をあげることができるのではないかと考えました。
また来ていただきたいワーカー※2さんがいれば、手数料の負担無くスカウトができるとも聞いていたので、その点にも期待していました。
※1 3PLプロバイダー:荷主に対して物流改革を提案し、包括的に物流業務を請け負う事業者
※2 ワーカー:タイミーを利用するアルバイト
ータイミー導入による成果を教えてください。
和田さん:自社雇用率の向上と併せて大きな成果といえるのが、自社スタッフとしてのスカウトの成功と職場環境の改善です。
全国で最も自社雇用率が低かった舞洲SRCでは、タイミー導入によって、その率が65%から100%になりました。この大幅な改善には、社内で自社雇用率向上のための施策を行ったことにも大きく起因します。
一度働きに来てくれたワーカーさんが継続して働いてくれるように、「SGLの従業員になりませんか」と謳う掲示物を作成したりアンケートを実施したりしました。また、タイミーのワーカー・企業による相互評価のしくみを活用し、ワーカーさんから職場への良くない評価を現場の社員にフィードバックし、必ず改善を行っていました。
こうして「タイミーワーカーさんがリピートしてくれる」→「お気に入り登録する」→「声掛けによるスカウト成功」という相乗効果が生まれたのです。
今では、舞洲SRC以外の他の営業所でも続々と成果が出ています。
朝生:弊社関西CSMの宮崎が一緒に取り組ませていただいた舞洲SRCでの本事例は、まさにワーカーさんのスカウトに成功したモデルケースです。若手社員の方の、ワーカーさんの受け入れ体制を作る姿勢はとても素晴らしく、この話を聞いた他のタイミーCSMも感動するほどでした。
ータイミーと以前利用されていた人材派遣サービスを比較して、使い勝手はいかがでしょうか?
和田さん:そもそもタイミーは、アプリ内で都度直雇用契約(労働条件の通知)を結びワーカーさんに働きにきてもらう仕様なので、従来の人材派遣サービスとは全くの別物です。
ワーカーさんが働いてくれた時点で初めて費用が発生する成果報酬型であるため、求人情報を掲載するだけで費用が発生するアルバイト求人サイトとも異なります。コスト面をとっても、高額になりがちな広告掲載料に比べると遥かに安価に抑えられます。
また人材派遣サービスでは必要な契約書の作成や派遣元とのやりとりなどが発生しますが、タイミーでは一切不要です。
タイミーは面接を介さないマッチング制※3をとっている代わりに、ワーカーと事業者が相互に評価をする※4仕組みがあります。事業者用の管理画面からマッチングしたワーカーさんを事前にチェックできるのはありがたいですね。
※3 ワーカーから申し込み応募があった時点でマッチングが成立します
※4 事業者用の管理画面から、ワーカーがタイミー経由で働いた実績や事業社側からの評価が確認できる機能
ータイミーの利用が決定した後、全国拠点へ導入を進めた流れについて教えてください。
和田さん:今回、会社からは3週間後には全国の営業所でタイミーの利用を開始せよと指示があったので、朝生さんと私で準備を進めました。
朝生:ちょうどGWの時期でしたが、連休中も一緒に仕事をしましたよね(笑)和田さんにも多大にご協力をいただいて、導入時のスピード感は本当にすごかったです。
和田さん:そうでしたね。その3週間で運用面とコンプライアンス面をクリアする必要があったので、社内の関係部署の皆様には「労働契約書はどうするのか?」「勤怠をどうするのか?」などを議論していただきながら準備を進めました。
朝生:和田さんには、タイミーがまだアナログに頼ってしまっている勤怠や人件費管理の部分で、非常にご尽力いただきました。和田さんがいなければ3週間というスピードでタイミー導入は進められなかったと思います。
導入を進めるにあたり私と和田さんで、どうやって全国の拠点にタイミーを展開していくか話し合い、オンラインで全営業所の社員の方に集まってもらってサービスの紹介をしたり、和田さんに導入マニュアルを作成していただいて各営業所へ個別に案内したりしました。
初めて掲載を開始した営業所には、ワーカーさんがマッチングするまでメールや電話でフォローを入れることもありました。
和田さん:タイミーを導入して間もない頃、営業所・朝生さん・私での打ち合わせ中に募集掲載をしたところ、30秒足らずでマッチングしたことが何度かありました。あまりにも早くてサクラじゃないかと目を疑ったほどでしたが、社内の担当者としてはうれしい出来事でした。(笑)新しいサービスの導入に対して懐疑的だった社内の空気がガラリと変わった出来事でしたね。
朝生:マッチングするまでがひとつのハードルだったので、ちゃんとマッチングして良かったです。和田さんと2人でオンライン打合せ中に裏で何度もアプリを更新して「早くマッチングしろ〜」と祈っていました(笑)
ータイミーは導入後もCSMが担当について、継続的にクライアント企業様のサポートを行います。サポートの内容についてはいかがでしたでしょうか。
和田さん:朝生さんがCSM担当としてつき、求人原稿の作成やワーカーさんの採用、その後の労務周りの悩みまで日々手厚くサポートしてくれてます。
全国の営業所にも聞きましたが、タイミーのカスタマーサクセスの手厚さは評判ですよ!
会社としていろいろな業態の企業からサービスを受ける中で、ここまでアフターフォローやサポートがしっかりしているサービスは個人的にはないと思います。まさにサービスとはこのことです。
朝生:ありがとうございます(笑)そこまで褒めていただけて恐縮です。
和田さん:とにかく安心感がありましたね。朝生さんはサポートの手厚さ・スピード感が素晴らしいです。
朝生:SGL様はタイミーのようなサービスを導入されることは初めてだったので、不安や面倒な気持ちが出てくるのは当然だと思っていました。
そこで、少しでも各営業所の方の負担を減らせるよう私の方で募集原稿の雛形をご用意したり、「こんな内容であればマッチング率が上がりますよ」と連絡をしたりと、安心感を持ってタイミーを使っていただけるよう尽力しています。
ー今後、タイミーで実現したいことを教えてください。
和田さん:タイミー経由での継続採用を強化しつつ、引き続いての課題である自社雇用率100%を達成することです。
現在継続雇用として入社されるパート・アルバイトの約1/3から1/4がタイミーさんからのスカウトです。スカウトの際には手数料がかからないということで、継続採用に積極的に活用しています。
お気に入りに登録して「また来てくださいね」とメッセージを送る機能もよく使っています。
このままタイミー経由での採用が増えていけば、費用が嵩む求人広告を出さなくてもよくなるのではと思っています。この観点からもコスト削減につながることを期待しています。
ー最後に、今後の朝生さんに期待していることを教えてください。
朝生:カスタマーサクセスとしてクライアント企業様に感動してもらうことを目指しています。タイミーのCSMのレベルを上げるためにもぜひ率直なフィードバックをお願いします!
和田さん:朝生さんは何かあったらすぐに相談に乗ってくれますし、「もっとこうして欲しい」とかはないですね。今までと変わらない対応をよろしくお願いします(笑)
私はSGLとタイミーは単なる依頼主と業者ではなく、ビジネスパートナーだと思っています。SGLの自社雇用率向上のために、今後もぜひよろしくお願いします!
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