年間100名以上の引き抜きと約10%のコスト削減に成功。タイミー活用で早期離職は、ほぼゼロに

「タイミーは人材採用に必要なサービスです」と話すのは、佐川グローバルロジスティクス株式会社  関西エリア舞洲SRC 係長の渡邉さんとチーフの小橋さん。タイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。

ー タイミー導入前の課題を教えてください

関西エリア舞洲SRC 係長の渡邉さん（以下：渡邉さん）：私たちの部署では、どんな物量が来ても対応できる人員を確保することを目標に、日々採用活動や管理業務を行っています。

これまではWebの求人広告を中心に人材募集をしていました。舞洲SRCは、関西の中でも大きな規模のセンターということもあり、たくさんの方を採用する場面が多くあります。ところが、採用後に「イメージと違った」「大きなセンターで人も多く、馴染めるか不安」といった理由で早期離職してしまう方が多くいらっしゃったのです。当時は、採用者全体の2〜3割が早期退職をしており、解決しなければいけない課題でした。

また当時は派遣会社も利用しており、長期契約をしているため安定的に稼働できていました。しかし、派遣会社1社では必要な人数が集まらず複数の派遣会社を活用していたため、管理工数が増えてしまうことや1名あたりの時給が高くコストが高騰していたのです。そんな状況の中、タイミーのサービスを知って導入をはじめました。

ータイミーでは、どのような職種やお仕事で募集をしていますか？

渡邉さん：舞洲SRCでは、検品や梱包、入出荷作業、簡単な加工作業、荷受けなど物流の一連に関する業務全般をお願いしています。大きなセンターでタイミーを活用する工夫として、初めてのワーカー※1さんには、仕事をする上での注意事項やアンケート、営業所内のフロアマップをお渡ししているんです。繁忙期には、1日に100名を超えるワーカーさんを募集することもあるため、安心して仕事をしてもらえるような環境づくりを意識しています。

※1：タイミーを通じて働きに来るアルバイトのこと

ータイミーを利用してよかったことを教えてください。

渡邉さん：一番効果を感じているのは、タイミー経由で採用したワーカーさんの早期離職率の低さです。すでに現場で働いているワーカーさんということや、スカウトする際も仕事の慣れ具合やまわりの従業員との相性を見ながらお声掛けができることから、今では早期離職はほぼゼロになりました。また周りの従業員からも「あのワーカーさんがとてもいい動きをしていたよ」と現場目線でスカウトをしてくれるため、採用側と現場でコミュニケーションをする機会も増えました。今では、会社全体で年間100名以上の方をタイミーから引き抜いて採用※2をしています。
※2：タイミーは、ワーカーの引き抜きが無料です

また人員管理の観点においても、効果が出ています。これまで利用していた派遣会社の場合は、週単位での発注でしたが、タイミーなら前日に募集してもワーカーさんが集まるんです。物量を見ながら募集人数を変えられるため、計画からブレない人員管理ができる点も重宝しています。

何度もリピートで働いてくれるワーカーさんや複数の部署で活躍されているワーカーさんもいらっしゃり、当日の突発的な物量変動があった場合でも、すぐに募集をして現場の即戦力となっていただけるのもありがたいです。

 

ーその他、当時課題に感じていたコスト面について変化はありましたか？

渡邉さん：協力会社のコストが上がる中、タイミ―を活用することで、ローコストでの集人が可能になりました。その結果、人件費の約10%削減を実現できました。舞洲では、季節波動の大きなお客様も入館されており、そういった波動にフレキシブルに対応しやすくなったことで顧客からの信頼もより強固になったと感じています。

今後は経費を削減して利益を上げた分、パートナー社員（パート・アルバイト）の時給を上げるなど、従業員のエンゲージメントが上がる仕組みづくりを目指していきたいです。

ーワーカーの受け入れなどを担当する小橋さんに伺います。タイミーならではの効果はありましたか？

関西エリア舞洲SRC チーフ 小橋さん（以下：小橋さん）：これまで伝わりづらかった佐川グローバルロジスティクスの魅力や良さを「働く」という経験を通して、ワーカーさんにお伝えできていると思います。

当社では、3PL（サードパーティー・ロジスティクス）という形をとっており、顧客の要望に合わせたオーダーメイドの物流サービスを展開しています。オーダーメイドということもあり、センター内にはたくさんの仕事の種類があります。PCが得意な方であればPC関連の作業、手先が器用な方には細かい作業などなど、さまざまな方の適性に合う仕事があるのが魅力です。

ただ通常の採用活動ですと、そういったことを知ってもらう機会もなく「物流は大変な職場」というイメージを払拭できずにいました。タイミーを導入してからは、気軽に働きに来ていただける環境を用意でき「働きながら会社のことを知る」きっかけになっていると思います。実際にこれまで採用できていなかった層にアプローチができるようになり、複数の現場で活躍するマルチスキルを持ったワーカーさんも多く、今ではパートナー社員（パート・アルバイト）採用の半分以上がタイミー経由です。

 

ー実際、どんな方を採用できていますか？

小橋さん：さまざまな方を採用しているのですが、今ではワーカーさんからパートナー社員そして嘱託社員へとなった方もおり、管理業務で活躍しています。まさにそれを象徴するのが、次にご紹介する元ワーカーの谷澤さんです。

ー谷澤さんは、もともとはタイミーのワーカーとして働かれていたと伺いました。現在はどのようなお仕事をしているのでしょうか？

谷澤さん：今は自社スタッフやタイミーのワーカーさんなどの人員やお客様の商品、各人員の生産性など、舞洲SRC内のヒト・モノ・カネの管理を担当しています。具体的には、出荷数の確認をして足りない部門には応援の人員配置を行い、顧客会議では進捗や新規案件の共有をして、現場ではワーカーさんの勤怠管理などもしています。

 

ー舞洲SRCで働く前はどのような仕事をされてきましたか？また、なぜここで働こうと思ったのでしょう。

谷澤さん：これまでは飲食店やブランド品の接客販売、テーマパークでの接客の仕事をしていました。テーマパークで倉庫作業やライン作業をする機会があり、物流の仕事にもともと興味はありましたが、働くきっかけがなかったんです。でも、タイミーのアプリで仕事を探していく中で、舞洲SRCの好評価なレビューを見つけ、「ここなら初めてでも安心して働けるかも」と思い、働きはじめました。

働いてみると、職場環境や人間関係の良さに驚きました。何より業務内容が多岐に渡るのがおもしろく「昨日よりも今日できることや作業量を増やそう」と夢中になっていたところ、社員登用の声を掛けていただき、パートナー社員（パート・アルバイト）を経て、今は嘱託社員として働いています。
 

ー今では顧客からの信頼も厚いと伺いましたが、仕事で意識していることはありますか？

谷澤さん：職場環境の維持改善として5S（整理・整頓・清掃・清潔・躾）に関しては特に徹底して見ています。

物流の仕事は、ほんの少しの効率化が大きく結果に関わってきます。これまでも「本当に必要か？」「配置を変えたほうが効率が良いのでは？」ということは積極的に提案をしてきました。そのおかげもあり、今ではお客様から「谷澤さんがいてくれるなら安心だ」と嬉しい言葉もいただいています。

今年は担当顧客と協力し合って5S活動に力を入れています。見た目の美しさだけでなく、ワーカーさんの作業のしやすさなど多角的に取り組む必要があります。その中で5S隊長に選任され、自らが中心となって活躍できるフィールドを与えていただきました。お客様からの信頼や評価にも繋がる大事な指標でもあるので、継続して取り組み大きな成果を目指しています。数年前ワーカーの立場だった自分がここまで活躍できるとは思っていませんでした。これからは自分がみんなを支え、引っ張っていけるよう頑張っていきます。

 

 

取材協力：佐川グローバルロジスティクス株式会社
佐川急便を中核とするSGホールディングスグループで、ロジスティクス事業を展開。コンサルティングやプラットフォーム物流（通販物流）、オーダーメイド物流、輸送チャーターを得意とする、3PL企業です。