「タイミー導入により多くの店舗において売り場の商品充足率90%超を維持できるようになり、売上も増加した」と語るのは、神奈川県相模原市に本社を置く株式会社タカハシで店舗運営や営業企画に携わる山田さんです。タイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。
–はじめに、事業内容をお聞かせください。
店舗運営部兼営業企画部 アシスタントマネジャー 山田さん(以下、山田さん):株式会社タカハシでは「衣料品を日本一安く販売すること」を企業理念として、カジュアル衣料品を販売するオフプライスストアを運営しています。オフプライスストアとは、流通の過程で発生した余剰在庫(シーズンオフの商品やサイズ・色に偏りがある商品など)を安く販売するお店です。
タカハシの店舗の特徴として、入荷する商品が多種多様であるため品揃えが変わりやすい点が挙げられます。実際に、掘り出し物を見つける宝探しの感覚で来店されるお客様も多くなっています。
在庫の入れ替わりが非常に激しいため、販売した分の商品を素早くに補充する必要があります。これを実現できて初めて、お客様が常に新しい商品に出会える店舗を維持できるのです。
–タイミー導入前の課題を教えてください。
山田さん:タカハシの店舗は、4月から5月上旬と10月に繁忙期を迎えます。繁忙期の販売数は通常時の2倍から3倍となるため、品出しが追い付かなくなることも多々あります。しかし、繁忙期に合わせて従業員を採用すると、閑散期に人数を絞らなければなりません。
このような繁忙期と閑散期に合わせた人員調整に課題を感じていました。タカハシの店舗は「次回来店した時に、新しい商品に出会える」ことを大切にしています。これはお客様からのニーズでもあり、私たちのアイデンティティでもあります。そのため、品出し業務に遅れが発生して、店舗に陳列される商品数が減ることは避けなければなりません。–どのような経緯でタイミーを知りましたか?
山田さん:上司からタイミーという新しいタイプの人材獲得のサービスがあると紹介を受けました。話を聞いていく中で、必要なタイミングで必要な人数を集めやすいサービスだと感じたため、導入を決意しました。
–導入にあたって不安などはありましたか?
山田さん:初めて利用するサービスだったため、マッチング率やどのようなワーカーさんが来るのか、そしてワーカーさんの受け入れにより発生する店舗側の負担がどれくらい発生するのか不安でした。しかし、実際に活用してみると、募集した仕事がすぐに埋まり、求めていた軽作業の得意な人が仕事に来てくれました。ワーカーさんの受け入れについては、最初は試行錯誤をしながら進めていましたが、現在は既存の従業員によるOJTの質も向上し、スムーズにワーカーさんに働いてもらうことができています。
ータイミーでは、どのような職種やお仕事で募集をしていますか?
山田さん:主に衣料品のシール貼りやハンガー掛けなどの軽作業を募集しています。販売数が増える週末を中心にワーカーさんに来てもらうことが多いです。
ーどのようなシーンでワーカーさんを募集をすることが多いですか?
山田さん:販売計画に上振れが発生した際にタイミーを活用し、チャンスロスの低減や予防を図っています。ワーカーさんに来てもらう前日の夕方に募集をかけることも多いですが、募集から2時間ほどで3〜4人のワーカーさんとマッチングするスピード感も嬉しいですね。
–タイミーを活用する上で工夫していることを教えてください。
山田さん:私が店長を務めていた店舗では、ワーカーさんの顔と名前を覚え積極的に話しかけて、リピートしてもらいやすい環境を作っていました。そのようなコミュニケーションを重ねることで、すぐに相談ができる関係性を築けていますし、作業中に商品の異変に気づいた時には、ワーカーさんが自発的に確認してくれるような体制がつくれています。
–タイミーを活用して、良かった点を教えてください。
山田さん:タイミーは、仕事と人材のマッチングのスピードに優れたサービスだと感じます。実際に、ワーカーさんの働きぶりも良く、売場のチャンスロスの低減や予防に大きく貢献してくれています。また、タイミーのワーカーさんから長期採用につながった人もいました。これまでに4名を長期採用していて、相性を見た上で採用できるため短期で退職するような方はいません。
他にも、仕事をきっかけにお店のことを知ってくださり、お客様として訪れてくれるようになったワーカーさんもいました。品出し業務を通して商品の安さを知り、買い物にも訪れてくれるようになったのです。働いてからお店のファンになるという顧客体験があるのかと新しい発見にもなりました。
–タイミーを導入してどのような変化がありましたか?
山田さん:当初募集を開始したのは、新型コロナウイルス感染症の影響が残っている時期でした。当時は、急な欠員や慢性的な人手不足に悩まされている店舗も多くあり、売り場の充足率(1坪あたりに陳列可能な商品数をどれだけ満たせているかの割合)が80%を下回るような店舗も多数ありました。
しかし、タイミーを導入したことによりこの状況が一変。必要なタイミングで必要な人数のワーカーさんを確保できるようになったことで、現在は、大半の店舗において売り場の商品充足率90%超を維持できています。
売り場の商品充足率は、客数や売上に直結します。私が店長を務めていた店舗では、タイミー導入前に63%だった商品充足率が、タイミー導入により83%~84%台で安定するようになりました。その結果、売上は1日当たり5%増加しました。
仮に、売上5%アップが全50店舗で起こると、会社にとっても大きなインパクトになります。このような状況を構築できたのはタイミーのおかげだと考えています。お客様から「最近、商品の数が増えたよね」と声をかけてくださることもあり、体感でも効果を感じています。
さらに既存の従業員が、自分たちのみで売り場の商品充足率向上に対応しなければならないという緊張感から解放されたことも効果としては大きいと思います。これまでは「いくら品出しをしても追い付かない」と考えていたものが「大変な時はワーカーさんが来てくれるから、私たちも頑張ろう」という前向きな意識に変化したのです。
–今後の会社の目標とこれからのタイミーの活用法を教えてください。
山田さん:タカハシは、10年後に全国に200店舗をオープンする計画があります。これを実現するためには年間10店舗以上の新規オープンを目標としていて、当然ながら店舗を支えてくれる人材が必要です。
新規オープンの際には、これまでもタイミーを活用して10名〜20名のワーカーさんに働いてもらったことがあります。店舗を新しくオープンする際は、売り場面積に応じて必要な人数が決まっているのですが、既存の従業員で対応できない場合や、イレギュラーな事態が発生した場合にワーカーさんが活躍してくれています。
今後は長期採用の窓口としての役割をタイミーに期待しています。タイミーの場合、ワーカーさんに職場を経験してもらった上で採用につなげられます。他の求人媒体などでは伝えにくい、業務の詳細や魅力を実体験としてワーカーさんに伝えられるのは大きなポイントだと思います。タイミーをきっかけにしてお店を好きになってもらい、長く働き続けてもらう。この採用の好循環をつくり、全国200店舗オープンを目指して、相性の良い方はどんどん採用していきたいと思います。
取材協力:株式会社タカハシ
1954年創業。「衣料品を日本一やすく販売すること」を企業理念に、カジュアル衣料品を販売するオフプライスストア「タカハシ」を運営。
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