レジ経験者をはじめ多様な人材とマッチング。引き抜きに成功し、若手人材が集まることで店舗活性化につながる

「さまざまな職場を経験しているワーカーさんから学ぶことも多い」タイミーを導入いただいた企業様からそのような声をいただくこともあります。

今回は、静岡県を中心にスーパーマーケットを40店舗以上展開する株式会社タカラ・エムシーのフードマーケット マム 坂本店店舗責任者 髙松さんにタイミー導入前の課題と導入による効果について伺いました。

フードマーケット マム 坂本店店舗責任者 髙松さん ※2024年4月時点

計画から逆算した適切な人員配置に悩んでいた

ー タイミー導入前の課題を教えてください。

フードマーケット マム 坂本店店舗責任者 髙松さん(以下 髙松さん):スーパーマーケットでは、従業員1名の時間あたりの生産性(人時生産性)を非常に大事にしています。それを考えると、午後や夕方から夜間にかけての時間帯に関しては、アルバイトさんやパートさんに2〜3時間の短いシフトに入ってもらえることが理想です。しかし、ピンポイントで入ってもらえる方は少なく、どうしても4時間以上で募集せざるを得ない場面がありました。また、シフトに入っている従業員が多い日と少ない日のバラツキがあるため、人数が必要な売り場変更や陳列作業などが計画的にできていないこともしばしば発生していたんです。そんな時に、CGCグループの情報共有会でタイミーのことを知りました。


ー導入する上で懸念はありましたか。

髙松さん:スーパーマーケットの募集にそもそも人が集まるのか、たとえマッチングしたとしても直前にキャンセルされてしまうことが多いのではないかといった不安はありました。

しかし、試験的に導入をはじめたところ、すぐに操作できる管理画面の使いやすさと、何より試験的に導入した店舗でのマッチングスピードに驚き、本格的に導入をしました。


ータイミーでは、どのような職種やお仕事で募集をしていますか?

髙松さん:レジ(経験者)、品出し・陳列、賞味期限チェック、カート回収、店内清掃、野菜の袋詰め、惣菜のパック詰め、調理補助、洗い場、値引き作業などのお仕事をお願いしています。衛生面に関しては、タイミー側で検便検査の対応をしてもらえるため、安心・安全を担保して業務をお任せすることができました。

※検便検査実施には、一定の条件・基準がございます

朝に欠勤連絡が来てからワーカー募集をスタート。当日の夕方には働いてもらえるスピード感に驚いた

ー実際にタイミーを利用してみていかがでしたか?

髙松さん:以前、従業員の体調不良によりシフト当日の朝に欠勤の連絡が来たことがありました。お休みの連絡を受けてからワーカー募集を開始したところ、お昼頃にはマッチングして夕方には稼働してもらえたのです。このスピード感には、正直感動しました。突発的な欠員に対する不安がなくなり、気持ちの面でも余裕が生まれたと思います。


ータイミーを導入してよかったことを教えてください。

髙松さん:1ヶ月のシフト計画で埋まっていない曜日・時間帯で募集をかけるとすぐにマッチングする点や、お気に入り登録したワーカーさんに限定して求人を出せることもよかったです。以前に店舗で勤務していた元従業員に声をかけることで、教育コストをかけずに即戦力として働いてもらうなど、使い方のアレンジが効くのも嬉しいですね。

また当初課題に感じていた短時間のシフトに関しても、タイミーなら2〜3時間の募集でも働いてくださる方も多く助かっています。さらに売り場責任者が、タイミーの管理画面上で充足していない曜日や時間を事前に把握できるようになったことで、効率的な人材配置ができるようになりました。
 

ー 20回以上リピートされているワーカーさんも多いようですが、誰もが働きやすい環境をつくる上で意識していることはありますか?

髙松さん:リピーターを増やすために、1回目は集中的にフォローをすることを心掛けています。品出しひとつとっても「この商品は何列で何個ずつ陳列します」「ここに並べてある段ボールを順番に陳列していってください」と指示出しを丁寧に行うことで、ワーカーさんだけでなく、既存スタッフにも効率良く働いてもらえるようになりました。

ワーカーさんが働く際に、お客様から自分の担当ではない商品の場所を聞かれることもありますよね。そういう時のために、必ずワーカーさんの近くに既存スタッフが1〜2名いるように配置をしているんです。それに加えて、「万が一、従業員がいない場合に困ったことがあったら、サービスカウンターに相談してくださいね」と頼り先を明確に伝えておくと、ワーカーさんも安心できるのでおすすめです。

レジ経験者が集まり、教育コスト軽減に。さまざまな業種を経験するワーカーから店舗活性化のヒントをもらっている

ー他に予想外の効果はありましたか?

髙松さん:スポットワーカーには簡単な業務しか任せられないという先入観があったのですが、レジ経験者を限定して募集したところ、しっかりとしたスキルを持つ方に出会えたのは思ってもみない結果でした。マッチングした方々は、スーパーをはじめコンビニやカラオケ、ドラッグストア、飲食店などでレジを経験されていた方が多く、教育に掛ける時間が想像以上に短く済みました。しかも、20代など若いワーカーさんとマッチングすることも多く、彼らがさまざまな職場で身につけたスキルを私たちが学ぶ機会も多いんです。


ーワーカーさんから学ぶことが多いのは、どのようなことでしょうか?

髙松さん:例えば、レジスタッフの声掛けについては、周りのスタッフにもワーカーさんを見習ってほしいと伝えています。飲食店などの経験がある20代30代のワーカーさんもいらっしゃり、お客様に明るく声を掛けることが当たり前の習慣になっているようでした。そういったワーカーさんがいることで、店舗全体が明るくなることにもつながっていると思います。ワーカーさん2名の引き抜きにも成功したので、より店舗が活性化することを期待しています。

取材協力:株式会社タカラ・エムシー
1970年の創業以来、「鮮度と安さ」をモットーに静岡県を中心としてスーパーマーケットを40店舗以上展開