スポーツやイベント、レジャー分野におけるタイミーの活用が広がっています。日本のプロバスケットボールリーグB.LEAGUEに所属する栃木県のプロバスケットボールチーム「宇都宮ブレックス」でもタイミーが導入され、日々ワーカーさんが働いています。
今回は「宇都宮ブレックス」を運営する株式会社栃木ブレックスの代表取締役社長である藤本光正さんにお話を伺いました。タイミーを活用したことで解決した課題や思いがけない効果についてお届けします。
ータイミー導入前の課題を教えてください。
代表取締役社長 藤本さん(以下、藤本さん):FIBAバスケットボール ワールドカップ2023の影響もあり、ありがたいことにブレックスの人気や観客数も右肩上がりとなっています。観客数が増えるということは、それだけ対応するスタッフも増員しなければいけません。
毎試合約50名ほどのスタッフを必要とし、当時不足している人員については派遣会社へ依頼して必要な人材を募集していたんです。ところが10名依頼をしても試合数日前に4名しか集まらないこともありました。特に、栃木県内で開催される別のイベントと日程が被る試合は、どこの会社さんに依頼しても人が全く集まらない状況が続いていたんです。
人手が集まらないと、他の仕事をするはずだった社員の手を借りて作業をしないといけなくなってしまう。本来やるべきはずの業務がどんどん後回しになってしまうことや従業員の負担を考えると、早急に改善しなければいけない課題として捉えていました。
ータイミーを導入する上での懸念点はありましたか?
藤本さん:単発でいらっしゃるワーカーさんにお客様と接する仕事を任せられるのか、イベントや接客に慣れた人ではないと務まらないのではないか、という不安はありました。
また、そもそも人が集まるのかという点は心配でした。これまでの経験上、どれだけ時間に余裕をもって募集を出しても人手が足らず苦い思いをしたこともありましたが、タイミーは掲載が無料※ということもあり、チャレンジしてみることにしたんです。
※タイミーは、求人を無料で掲載できる完全成果報酬型サービスです
ー 実際にタイミーを利用してみていかがでしたか?
藤本さん:タイミーでは「会場の設営や撤去」「来場者への配布物くばり」「アウェーゲームでのグッズ販売」の仕事でワーカーさんを募集したのですが、まず驚いたのはマッチングのスピードです。
募集を出すと、2時間以内ですべての募集が埋まり人員確保ができました。またこれまで解決策のなかった急な欠員に関しても、タイミーを活用することですぐに人材を確保することができたんです。
何度か募集を出して「タイミーがあれば人手が足りない状況は起きない」ということが分かり、現場担当者が安心して本来の業務に取り組めるようになりました。そして心配していたお客様と接する業務に関しても、ワーカーのみなさんは、仕事のクオリティ面含めきちんと対応してくれました。この経験もあり「単発バイトの方には接客は難しい」という私たちの先入観を捨てることができました。
ー他にタイミーを使ってよかった点はありますか?
藤本さん:相手チームのアリーナで行うアウェーゲーム時の経費削減につながったのは、思ってもみない効果でした。
これまでアウェーゲームのグッズの販売スタッフは、栃木県から相手チームの会場まで移動してもらっていたんです。遠征地が遠ければ遠いほど交通費や宿泊費などのコストが掛ることや勤務時間よりも長い移動時間や拘束時間が生まれてしまっていました。そこでタイミーを使い、試合会場のある現地で募集を出してみると、すぐにワーカーさんを集めることができました。これはコスト面でも非常に助かっていて、年間のアウェーゲーム数で考えるとかなり大きな経費削減になると思います。
藤本さん:また働いたワーカーさんからフィードバック(レビュー)をいただけるのがいいですね。これまでの派遣スタッフさんですと、基本的にはみなさん1回きりのご縁なので、仕事や環境についてどうだったかフィードバックをもらえる機会がなかったんです。タイミーは相互にレビューする機能があるので、もし自分たちに悪い部分があれば改善余地として認識することができる。これは職場をよくすることにもつながると思います。
そしてタイミーを使う中で、定常業務と非定常業務を整理するきっかけにもなりました。これまでは属人的に仕事をするスタッフも多かったのですが、きちんとマニュアル化とルーティン化をして、任せられる仕事はワーカーさんにどんどん任せていきたいと考えています。
ー これまで活用してみて、タイミーはどんな企業様にオススメできそうでしょうか?
藤本さん:おそらく他のB.LEAGUEのクラブさんやスポーツイベントの主催者さんは、お客様とのコミュニケーションが発生する仕事をタイミーのワーカーさんには任せられないと固定観念があると思うんです、実際私もそうでした。
しかし今回アウェイゲームの物販の募集で、タイミーからしっかり仕事をしてくれるワーカーさんが来てくれました。これはもうどこのスポーツチームも活用すべきなんじゃないかと。きっと人材獲得に悩んでいる多くのチームさんの課題解決につながると思っています。
ーこれからタイミーに期待することを教えてください。
藤本さん:今回タイミーで担当してくださった朝生さんと友野さんからの提案で、宇都宮ブレックスの試合を観たことがないワーカーさんに対して勤務後にアンケートを取ったところ「今後、試合観戦をしたい」と回答した方が約92%という結果になりました。正直なところアンケートを実施するまで、働き手とファンはつながらないと思っていたんです。ところが今回のアンケート結果を見て、試合会場で働いてもらうことが新規のファン獲得へのアプローチの一つの手かもしれないと感じました。
ファンになるきっかけは様々だと思うんです。テレビで試合を観てファンになり、宇都宮ブレックスの試合に足を運んでくれる方もいれば、今回のように働いてみて「この空間が楽しいな」「もっとここにいたい」という体験からファンになってくださる方もいるんじゃないかなと。私たちはアグレッシブにチームに関わってくださる方やファンやスポンサーのみなさん含めて「ブレックスネーション」という呼び方をしているのですが、その仲間づくりにも今後貢献してくれるのではないかと期待しています。
取材協力:株式会社栃木ブレックス
プロバスケットボールチーム「宇都宮ブレックス」の運営
© Timee Inc. All Rights Reserved.