アパレルの店頭接客もおまかせできる。タイミー導入で売上UPと残業時間削減を両立できる体制に

アパレル・ファッション業界においても、タイミーは活用されています。今回は、ワールドグループ 株式会社アルカスインターナショナル OPAQUE.CLIP/index 店舗運営課 ブロックマネジャー 平川さんにタイミー導入の背景と導入による効果を伺いました。

OPAQUE.CLIP/index 店舗運営課 ブロックマネジャー 平川さん

お客様へのサービス体験を上げる適切な人員配置とスタッフの負担軽減を実現する手段を探していた

―まずOPAQUE.CLIP/indexの特徴と平川さんの担当業務を教えてください。

OPAQUE.CLIP/index 店舗運営課 ブロックマネジャー 平川さん(以下:平川さん):アルカスインターナショナルは、ワールドグループのブランド事業を担う部門として自社オリジナル商材を編集した、レディース、メンズ、キッズウエアのブランドを展開しています。


その中でもOPAQUE.CLIP(オペーク ドット クリップ)は、「BEAUTIFUL & PLAYFUL FASHION」をブランドコンセプトにしたレディースアパレル・雑貨のブランドです。ショッピングセンターや駅ビルを中心に全国で約150の店舗があり、私は関東エリアのブロックマネジャーとして「OPAQUE.CLIP」と「index」の2ブランドの店舗運営のマネジメントをしています。

 

―タイミー導入前の課題を教えてください。

平川さん:私はもともと九州エリアのSV(スーパーバイザー)として勤務していたのですが、ブロックマネジャーとして関東に転勤した時に気になっていたことは、従業員の充足率でした。新型コロナウイルス感染症の収束に伴いお客様のご来店数や売上も回復基調にあるものの、従業員の増員が追いつかない店舗が目立っていたのです。

これは多くのアパレル店舗に当てはまる悩みかもしれませんが、2名がレジ対応してしまうと店頭に立つスタッフがいなくなってしまい、反対にレジを1名体制にすると行列ができてしまうなど、お客様へのサービス向上のため人員配置に課題がありました。

また店舗からは「新作が入荷されても品出しする時間がない」といった声もあり、販売機会損失を防ぐことやスタッフの負担を考慮して、ゆとりある人員配置の必要性を感じていました。
 

―タイミーを導入したきっかけをお聞かせください。

平川さん:アルカスインターナショナルの中にある「SHOO・LA・RUE(シューラルー)」というブランドでタイミーを活用していることを聞いて、人事へ相談したことがきっかけです。店舗側の人手が欲しい日や時間に合わせて募集ができるため、効率的な人員配置ができる点も導入の決め手でした。

 

「募集後1分でマッチング」全国の店長説明会中にどよめきが起こった


―実際にタイミーを活用するのは店舗だと思いますが、現場への説明や浸透はどのようにしていたのでしょうか。

平川さん:おっしゃる通り、店舗で活用してもらうには説明と店舗の理解が欠かせません。SVや店舗スタッフにヒアリングを重ねると、人手が不足していることで店舗が疲弊しているという声もあり、人員まわりを整えることが自分のミッションだと思ったんです。

しかし、新しいサービスや仕組みを使うことは誰しも躊躇してしまう。だからこそ、「みんなで一緒に試してみる場」が必要だと思い、全国のOPAQUE.CLIPの店長に向けてタイミーの説明会を実施しました。

 

―説明会での反応はいかがでしたか?

平川さん:店舗での欠員対策や採用につなげる目的など含め、どういった意図で導入をしたのかを丁寧に説明していきました。最初は「今日募集を出して、面接不要で翌日には働いてもらえる」という話を半信半疑で聞いている店長も多かったのですが、実際に募集を出してみると反応が一変したんです。

アパレルや接客販売の経験者限定という条件で募集をしたのですが、なんと募集して1分でワーカーさんとマッチング。しかも、その店舗が地方のあまり採用がうまくいっていない店舗だったこともあり、会場がどよめいたのを今でも鮮明に覚えています。

 

―他にはどのような工夫をしていたのでしょうか。

平川さん:説明会に加えて、店舗での業務レクチャーの時間を削減するためにワーカーさん用と店舗用それぞれのマニュアルを作成しました。その過程で業務フローの統一化にもつながったのは思わぬ副産物でしたね。

さらに、店長会では定期的にタイミー運用に関しての時間を設けています。運用が成功している店舗の声を共有し、どこの店舗でも再現できるように工夫しています。いま人手が足りている店舗も来週には人が必要になるかもしれない。ある種、お守りのような感覚でいつでも募集を出せる状態にしておくことが大事だと思います。

店頭はワーカーさんのみで店舗営業した日も。閉店後の作業をなくして店舗運営に余裕ができた

OPAQUE.CLIP銀座インズ

―タイミーでは、どのようなお仕事を募集していますか?

平川さん:OPAQUE.CLIPでは、ストック整理や商品管理、品出しをメインにお願いしています。店舗によっては、アパレルや接客販売の経験者限定で店頭での接客やフィッティング案内を含めたお客様応対をしていただくこともあります。

また「ワールド エコロモ キャンペーン」というお客様の不用な衣料品をお引き取りするサスティナビリティに関する活動においてもワーカーさんが活躍しています。

長時間よりも短時間のシフトの方がマッチングしやすいため、「12時〜16時」「16時〜20時」など4時間ごとに区切って募集を出すように工夫しています。さまざまなワーカーさんとマッチングしますが、アパレルや接客販売の経験があり、子育てと両立したいワーカーさんも多く働きに来ていただいています。語学力の高いワーカーさんもいて、海外から来られたお客様の接客を担当していただいたこともあります。
 

―タイミー導入による成果を教えてください。

平川さん:これまでの採用活動は本社が取りまとめていたこともあり、店舗の需要に対してスピード感を持って対応することが難しいこともありました。しかし、タイミーを導入してからは店長と一緒に人員獲得を図れる仕組みができ、欠員に対してしっかり取り組むマインドもつくれたと思います。その結果、人手が不足しがちな土日や繁忙期でも、安定した人員確保ができています。

またワーカーさんが働きに来てくださることで、店舗スタッフ1名あたりの業務負担を軽減することができ、生産性を上げるワークスケジュールを組めるようになりました。以前は閉店してから行うストック業務もワーカーさんにお願いできているため、店舗運営に余裕ができ「有給休暇を取りやすくなった」という声も現場から出ています

さらに、売り場の欠品状態や販売機会損失を防ぎ、既存スタッフのお客様応対時間を増やすことができました。タイミー導入後に売上が1.4倍になった店舗もあり、全店売上も計画を上回り好調です。いまでは「困ったらタイミー!」が合言葉になっていて、私たちにとってなくてはならない存在です。

 

―その他、想定していなかった効果はありましたか?

平川さん:ワーカーさんが店舗のことを口コミで広めてくださり、友人をご紹介してくれたことには驚きました。こういったワーカーさんは何度もリピートして勤務してくださるため、店舗の安定運営の面でも効果が出ています。一番嬉しかったのは、働いたことをきっかけにお店のファンになってくださり、お買い物をしていただけた時です。働きやすいお店づくりは、同時にお客様に愛される店舗づくりにもなっているんだと感じることができた瞬間でした。

福岡のとある店舗では、店舗接客をするワーカーさん3名と店長で営業をした日もありました。信頼できるリピーターのワーカーさんが多いため「どうしてもシフトが埋まらない」といった場合でも安心して利用できています。

 

タイミー経由で3名採用。今後はレジまで対応できるよう育成の仕組みを整えていく

―今後、タイミーをどのように活用していきたいですか?

平川さん:これまでタイミー経由で3名の採用に成功していて、どの方も働きぶりが良く安心して仕事を任せられています。これからもそういった方を増やすべく採用に力を入れていきたいですね。
※:タイミーは、ワーカーの引き抜き採用が無料です

私の経験上、大型店の場合1店舗あたり10〜20名のお気に入りワーカーさんを見つけられれば店舗で安定運用できることが分かったため、まずは多くの店舗でお気に入りワーカーさんを増やすことが目標です。

そして、ゆくゆくはワーカーさんにレジ業務もおまかせできるよう、タイミーの担当者のサポートを受けながら育成の仕組みを整えていく予定です。これから先どうなっていくのか、私も楽しみで仕方ありません。

取材協力:株式会社アルカスインターナショナル(ワールドグループ)
兵庫県に本社を置く、ワールドグループのアパレルメーカー。 ショッピングセンター、駅ビル、ファッションビルを中心に、自社オリジナル商材を編集した、レディース、メンズ、キッズウエアを展開する。