「エリアの関係で採用が難しい」「繁忙期の人手が足りない」など、人材不足に悩むスーパーは少なくありません。「食生活提案型スーパーマーケット」ヤオコーは、埼玉県を中心に千葉県など1都6県、計187店舗を展開しています。今回は、ヤオコーを運営する株式会社ヤオコー 人事総務部 採用教育担当マネジャー Iさんと採用教育担当 Uさんにタイミー導入前の課題と導入による効果などを伺いました。
―最初にヤオコーの特徴をお聞かせください
人事総務部 採用教育担当マネジャー Iさん(以下:Iさん):ヤオコーは、関東1都6県に店舗展開する食料品中心のスーパーマーケットです。
提案型スーパーマーケットというスタイルがお客様から好評をいただいています。特に近年はお総菜部門がテレビでも取り上げられていることもあり、売り上げは好調に推移。35期連続で増収増益を達成しています。
最大の特徴は、お客様に選ぶ楽しさや新しい商品との出会いを提供するために、おいしい商品やこだわりの商品などを取り揃え、充実したラインナップの売り場づくりをしていることです。
地域のみなさまのニーズに応えるために、店舗に大きな裁量を与える個店経営を実施。さらに、チームワークを大切にした全員参加をモットーとしております。
―タイミー導入前の課題を教えてください
Iさん:おかげさまで、会社全体で見ると採用活動は順調で、必要な人員を確保できている状態でした。しかし、採用がしにくいエリアの店舗では十分な人員を確保できておらず、店舗間で採用に格差がありました。そのため一部の店舗では、急な欠勤があった場合の対応が難しい、人手が足りない分の作業を店長・副店長などの管理職が補う必要があるといった課題がありました。
店舗の立地によって採用の難易度には、大きな差があります。例えば、県境に近いエリアでは、最低賃金の高い地域に働きに行く人が多く、パート・アルバイトの方が集まりにくい傾向にあります。また、近隣に大きな工場があるなど人材を必要とする会社が多い場合も、採用の難易度が上がります。
―タイミーを導入したきっかけをお聞かせください
Iさん:一部店舗の人手不足を解消しようと、必要なタイミングで人員をスムーズに集める手段を模索していました。そんな時に、タイミーさんのサービスがスタートし、興味を惹かれたんです。そこで、2019年頃に限られた店舗で、試験的に導入することにしました。
―タイミーではどのような職種やお仕事を募集していますか?
人事総務部 採用教育担当 Uさん(以下:Uさん):主に売場での商品補充スタッフや惣菜売場の調理スタッフ、盛り付けスタッフです。その他の職種も必要に応じて、募集しています。
―タイミー導入による成果を教えてください
Iさん:試験的に導入した結果、スムーズにマッチングすることがわかり、本格的に導入しました。これまでのべ7店舗で利用しています。
募集を出した当日の夕方にマッチングするなど、スピード感に驚きました。マッチング率も93%と高く、必要な時に必要な人材を確保できるサービスだと実感しています。
スーパーを含む小売業界は、1カ月単位で休みが決まることが多いので、体調不良など突発的な欠勤があると、他のスタッフに代わりに出勤してもらうなど負担がかかってしまいます。タイミーを活用することで、周りのスタッフに負担をかけることなく、ゆっくり休んでもらえます。
導入前は、人手が足りない時は店長や副店長が品出しをせざるを得ない時もありました。今ではワーカーさんに来ていただくことで、店舗運営やマネジメントといった本来の業務に集中できています。
―タイミーの利用について不安だった点とそれをどう解決したか教えてください。
Uさん :「初めて来るワーカーさんがスムーズに仕事を進められるのだろうか」と心配していました。お任せしたい業務が店舗ごとに違いますし、スーパーマーケットの業務は何度も経験してスキルアップしていくものだからです。
そこで、仕事を細分化し、品出しだけといったように、業務範囲を限定しました。さらに、既存のスタッフが商品を仕分けして台車にセッティングし、運ぶだけの状態にしておきました。ワーカーさんは担当する商品の台車をその場所から探すだけで良いので、迷うことなく仕事ができるようになっています。
―タイミーを利用するにあたって意識していることはなんですか?
Iさん:本部でルールを決め、店舗での運用範囲を明確にすることを意識しました。部門担当者と話し合い、タイミーを上手く活用できるよう既存の業務を少しアレンジする方法を考えてもらい、理解を得られた部門から導入しました。
リピートのワーカーさんについては、少しずつお任せする仕事の幅を広げています。例えば惣菜のパック詰めを担当している方に、簡単な調理をお願いするといったイメージです。
―タイミーを利用してよかったことを教えてください。
Iさん:ヤオコーにぴったりのワーカーさんたちが来てくれたことです。約8割くらいの方が、リピートで働いてくれており、本当に助かっています。
夏の飲料の品出しなど期間限定で人手が必要になった場合も、タイミーを利用することで、スムーズに人員配置ができるようになりました。
ヤオコーの売りである惣菜部門でも、ワーカーさんたちが活躍しています。パック詰めや簡単な調理などをお任せすることで、惣菜部門の製造量が増え、売上が大きく伸びました。
また、タイミーを導入してからは、人手にゆとりができ、製造量だけではなく質も向上しました。人手不足だとどうしても、調理プロセスの簡略化や品切れが多くなります。惣菜部門のメンバーにゆとりが生まれたことで、より丁寧な調理ができ、本格的でおいしい惣菜をつくれるようになりました。さらに時間帯に合わせてタイムリーに惣菜をお出しすることで、お客様に喜んでいただいています。
―今後タイミーをどのように活用していきたいですか?
Iさん:タイミーは世の中の変化に合った働き方だと思っており、今後スキマ時間で働く方は増えていくはずです。正社員など会社のベースとなる採用にしっかり取り組んだうえで、人手が足りない部分の業務をワーカーさんにお願いしたいと考えています。
タイミーを活用することで、ゆとりのある働き方を実現するとともに、ヤオコーの柱である惣菜部門をさらに充実させるなど、お客様により価値を提供していければと考えています。
―最後に、どのような企業様にタイミーがおすすめか教えてください。
スキマ時間で働いてもらえるため、人材不足に悩む企業様に広くおすすめします。私たちのように、立地や競合他社の多さなどで採用が難しいエリアに拠点のある場合は、特に効果的です。
長期雇用のスタッフとのバランスを考えつつ、自社の現状に合った利用の仕方を考えることで、より有効活用できると思います。
取材協力:株式会社ヤオコー
「豊かで楽しく健康的な食生活を提案する」をコンセプトに「食生活提案型スーパーマーケット」ヤオコーを運営。埼玉県や千葉県など関東1都6県で187店舗※を展開している。
※2024年4月1日時点
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