パン屋でバイトをしてみたいけれど、仕事がきついのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。大きな粉の袋を運んだり、パンを大量に乗せた天板やトレーを持ったりすることもあり、きつそうに感じるかもしれません。
本記事では、パン屋の仕事内容や時給相場を紹介します。また、パン屋で働くメリットや、向いている人も解説するため、ぜひバイトに申し込む前にチェックしてみてください。
パン屋バイトの仕事内容
パン屋の仕事は、大きく販売と製造の2つの分野に分けられます。それぞれの仕事内容を以下にまとめました。
| 分野 | 仕事内容 |
| 販売 | ・レジ ・接客 ・パンのスライス ・包装 ・POP(※)製作 ・品出し ・パン棚の整理 ・店内清掃 |
| 製造 | ・材料の計量 ・調理 ・洗いもの ・商品開発 ・作業場の清掃 |
（※）Point of Purchase advertising、商品名や特徴、価格などを知らせる札のこと
店内でパンを焼く場合は、開店の4時間ほど前から仕事が始まることがあります。例えば、開店時間が午前8時なら、午前4時には製造の仕事が始まります。
また、製造に関わらない場合でも、開店準備のサポートを求められるかもしれません。店内を掃除し、パンを並べて商品名や価格を正しく表示するのに時間がかかるため、開店時間よりも早く出勤する必要があります。
パン屋バイトの給与の相場
パン屋のバイトは、通常時給で給与が計算されます。時給の相場は地域によって異なるため、ぜひ働きたい場所ごとに検索してみてください。どの地域で働く場合も、都道府県ごとに定められた最低賃金以上の時給が支払われます。
例えば、東京都23区内でパン屋の販売のバイトに従事する場合、時給1,200～1,300円が相場です。一方、製造は時給1,250～1,500円程度と、販売より高めに設定されていることが多いです。
なお、時給は地域だけでなく、時間帯によっても変わります。22時～5時のあいだに働く場合は、労働基準法により時給が25％上がるため、通常よりも高い時給が適用されることもあります。
パン屋バイトがきついといわれる理由
柔らかいパンのようにほんわかしたイメージのあるパン屋ですが、仕事は「きつい」というイメージを持たれることがあります。「きつい」と思われる理由を具体的に解説します。
長時間立ちっぱなしで足腰に負担がかかる
販売も製造も、基本的には立ち仕事です。長時間立ちっぱなしのため、足腰に負担がかかり、疲れやすいといえます。
駅前の人どおりが多い店舗や、雑誌やテレビなどでも取りあげられる人気店なら、お客さまが多いため、座って休憩することが難しいかもしれません。足腰に自信がない方は、アルバイトに申し込む前に、仕事の忙しさについて独自調査してみるほうがよいでしょう。
早朝のシフトがある
パンの製造は午前4～6時に始まることも多く、朝が早い仕事です。また、パン屋は朝から開店していることが多いため、販売も午前6～8時くらいには始まることがあります。
朝早くから活動することが苦手な方や、そもそも早起きが苦手な方にとっては、パン屋のアルバイトは「きつい」と感じるかもしれません。働く時間にもよりますが、パン屋でアルバイトを始めるなら、夜は早めに就寝する習慣を身につけることも必要です。
覚えることが多い
パンにはバーコードをつけられないため、すべてのパンの名前を正確に覚える必要があります。また、パンの名前をボタンに設定できるタイプのレジを導入しているとは限らないため、店舗によっては値段も覚えることが必要です。
お昼時や夕方などのピーク時は、レジ打ちは素早く対応することが求められます。慣れるまでは覚えることが多く、「きつい」と感じるかもしれません。
力仕事が発生する
製造を担当する場合は、重い粉袋や卵、牛乳などの材料を運ぶだけでなく、鉄板を外す・洗うなどの仕事もあります。また、こねる作業や泡立てる作業なども手作業で行う場合もあり、体力的にきついことがあるでしょう。
販売は製造と比べると重いものを持つ機会はあまりありませんが、トレーにたくさんのパンを載せて運ぶ作業も、何度も繰り返していると疲労を感じることもあるかもしれません。
カフェスペースがあるパン屋なら、パンだけでなくドリンクやフードを運ぶ機会もあります。重いものを持つことに慣れていない方にとっては、きつい仕事といえるかもしれません。
パン屋バイトのメリット
パン屋の仕事にはきついことも多くありますが、メリットも多くあります。「きついから、わたしに向かないのでは？」と諦める前に、ぜひメリットについてもチェックしておきましょう。
覚えてしまえばスムーズに働ける
パン屋の仕事には覚えることは多くありますが、毎日新しいことを覚える必要があるわけではありません。そのため、一旦覚えてしまえば、スムーズに働くことができるかもしれません。
ただし、新作パンが頻繁に登場するパン屋や、カフェメニューが多いパン屋などでは、覚えることが通常以上に多く、難しいと感じるかもしれません。
名前や値段を覚えることが苦手な方は、製造の仕事や、パンを一つずつナイロン袋に入れてバーコードをつけている店舗などを選ぶようにしましょう。
パンについての知識が増える
パンの名前や特徴など、パンに関する知識が増えます。また、製造の仕事を担当する場合なら、パンの作り方やサンドイッチなどの加工についても覚えられます。パンに興味がある方、お菓子作りが好きな方にとっては理想的な職場といえるでしょう。
また、カフェスペースがあるパン屋なら、フードやドリンクの調理・提供も任せられるかもしれません。カフェメニューや調理についての知識も増え、ほかの仕事や家事にも活かすことができるかもしれません。
1日を有効活用できる
パン屋の仕事は朝が早いことが多いため、朝のシフトに入れば1日を有効活用できます。学生であれば、通学前に働くこともできるでしょう。
また、副業が許可されている職場で働いている方にもおすすめです。出勤前に1～2時間働くことで、本業に影響を及ぼすことなく収入を増やせるかもしれません。
ただし、パン屋でアルバイトを始めたとしても、睡眠時間を減らすのは避けるようにしてください。眠気で本来の仕事や学業に集中できなくなったり、健康状態が悪化したりする可能性があります。一日のスケジュールを見直し、睡眠時間を確保するようにしましょう。
社会人としてのスキルを高められる
接客を担当する場合なら、コミュニケーション能力やトラブル対応能力を養えます。また、POPや陳列など、売るための工夫も学べるため、社会人としてのスキルを習得できるでしょう。
すでに社会人として働いている方にとっても、異なる視点から業務を見つめるヒントが得られ、社会人としてのスキルをさらに高められるかもしれません。
パン屋バイトに求められるスキルと向いている人の特徴
パン屋でアルバイトをするなら、自身が必要なスキルを有しているかチェックしてみてください。また、パン屋に向いている要素を持っている方なら、長く働きやすいと考えられます。向いている人の特徴も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
求められるスキル
パン屋のアルバイトには、以下のスキルが求められます。
| ・コミュニケーションスキル ・体力 ・集中力 ・時間管理能力 |
販売やカフェスペースを担当する場合なら、お客さまと接する機会が多いと考えられます。コミュニケーションスキルが高い方なら、やり取りがスムーズなだけでなく、お客さまの満足度を高められるでしょう。
また、重いものを持つことや早朝・深夜の業務もあるため、体力が必要です。体力に自信がない方は、身体を慣れさせるためにも、まずは短時間からパン屋のアルバイトに取り組んでみてはいかがでしょうか。
加えて、集中力も必要とされます。新しいパンの名前や価格を覚えたり、カフェでの注文内容を正確に記録したりするには、常に業務に集中しなくてはいけません。
パン屋での仕事を始めるにあたり、一日のスケジュールを見直すことも必要です。アルバイトの時間を無理なく捻出し、本業や学業に影響を及ぼさないためにも、高い時間管理能力が求められます。
向いている人の特徴
次のいずれかの特徴を持つ方なら、パン屋のアルバイトに向いていると考えられます。
| ・パン・パン作りに興味がある ・人を喜ばせたいという思いが強い ・衛生観念が高い ・行動がテキパキしている ・人と話すことが好き ・協調性がある |
前提として、パンが好きな人のほうが向いているでしょう。製造を担当するなら、パンそのものだけでなく、パン作りにも興味があると望ましいです。
また、パン屋はお客さまに幸せな気持ちを提供する場所でもあります。人を喜ばせたいという思いが強い方なら、笑顔で接客できるだけでなく、お客さまが喜ぶ商品やメニューを開発できるかもしれません。
食品を扱う仕事のため、衛生管理が不可欠です。マスクを着用したり髪を三角巾で覆ったりするのはもちろんのこと、パンに直接触れないことや、お金に触れたあとにパンに触れないことなども求められます。
さらに対応する業務が多いため、行動がテキパキしていることも必要です。人気店や駅前・駅中の急いでいるお客さまが多い店舗で働く場合は、重要度が高まります。
接客に関わる場合は、人と話すことが好きなことも挙げられます。パンについて尋ねられることもあるため、工夫点や材料についても勉強しておきましょう。
自分に合う仕事を「タイミー」で見つけよう
どのような仕事でも、実際に働いてみるとイメージとは異なることが多くあります。どの仕事が自分に合うかわからないときは、単発バイトで試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
パン屋のアルバイトには、体力だけでなくコミュニケーションスキルや集中力も求められます。朝早いのが苦手な人にとってはきつい可能性はあるが、1日を有効活用できるのは魅力です。
パン屋以外にも、楽そうなイメージでも実際にはきつい仕事は多数あります。自身にとって働きやすい仕事を見つけるためにも、「タイミー」でスキマバイトにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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