大学生の中には、アルバイトの時給や月収の相場を知りたいと思っている方もいるかもしれません。時給や月収の相場を知っておくと、アルバイト探しの際の一つの指標になります。
本記事ではアルバイトの平均時給などについて大学、修士課程、博士課程など段階にわけて紹介します。おすすめバイトやおすすめの働き方、注意点なども解説するため、ぜひ参考にしてください。
大学生のバイトの平均月収・平均時給
次の表は、独立行政法人日本学生支援機構が発表している「令和2年度 学生生活調査結果」を参考に、大学生のバイトの平均月収や平均時給をまとめたものです(※1)。
区分 | 平均月収 | 平均時給 |
大学生 | 約30,541円 | 約954円 |
短期大学生 | 約25,000円 | 約892円 |
修士課程 | 約28,275円 | 約995円 |
博士課程 | 約68,058円 | 約1,417円 |
(※1)出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和 2 年度 学生生活調査結果」をもとに作成
上記のデータをもとに計算すると、大学生のアルバイトの平均月収は約30,541円、平均時給は約954円です。
時給には最低賃金が定められており、地域最低賃金の全国平均は時給約1,004円です(※2)。つまり、大学生の平均時給は地域最低賃金の全国平均をやや下回っており、あまり多いとは言えません。
なお、実際のアルバイトの収入はバイト先や住んでいる場所、働く時間などによって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
(※1)出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和 2 年度 学生生活調査結果」
(※2)2023年9月時点
大学生のバイトの平均勤務時間・勤務日数
次の表は、同じく独立行政法人日本学生支援機構が発表している「令和2年度 学生生活調査結果」を参考に、大学生のバイトの平均週間勤務時間をまとめたものです(※3)。
区分 | 平均週間勤務時間 |
大学生 | 約8時間/週 |
短期大学生 | 約7時間/週 |
修士課程 | 約7時間/週 |
博士課程 | 約12時間/週 |
(※3)出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和 2 年度 学生生活調査結果」をもとに作成
このデータから、大学生の1週間の平均勤務時間は約8時間だと分かります。
一方、厚生労働省沖縄労働局が発表している「学生のアルバイト実態等把握のためのアンケート調査結果」によると、大学生の1週間の平均勤務日数は約3日です(※4)。
つまり、平均的な大学生は1日2時間~3時間のアルバイトを週3日行っています。
大学生の本分は学業のため、アルバイトに多くの時間を使うことはできません。また、社会情勢によってはアルバイトの時間が短縮されたり、バイトの募集が少なくなったりする場合もあり、働きたくても働けないケースがあります。
なお、実際の平均勤務時間や勤務日数はバイト先や時期などによって異なるため、目安として参考にしてください。
(※4)出典:厚生労働省沖縄労働局「学生のアルバイト実態等把握のためのアンケート調査結果」
大学生がバイトで平均よりも稼ぐ方法
大学生が平均時給や平均月収よりも稼ぐ方法は以下のとおりです。
- 基本時給の高いバイトをする
- シフトを多く入れる
- 休日や早朝・深夜など時給の高いタイミングで働く
上記を順番に解説します。
基本時給の高いバイトをする
大学生がバイトで平均よりも稼ぐなら、基本時給の高いバイトを選びましょう。
時給とは1時間あたりの給料のことで、働いた時間の分だけ給料が貰える仕組みです。同じ1時間でも時給が200円違えば、10時間で2,000円、100時間で20,000円と大きな差が生じます。
大学生は学業やサークル活動などで忙しいため、バイト時間が短くなる傾向があります。そのため、バイトの収入を増やしたいと考えている方は、平均時給よりも高いバイトを探してみるとよいでしょう。
なお、バイト先や業務内容、地域によって時給は異なります。
シフトを多く入れる
大学生がバイトで平均よりも稼ぎたいなら、シフトを多く入れることも検討してみましょう。
シフトとは、働く日や働く時間を一定期間ごとに決める働き方です。
シフトを多く入れるとは、バイトの時間を増やすという意味で、働く時間が増える分だけ稼ぐことができます。
ただし、大学生の本分は学業です。シフトを多く入れ過ぎたことで授業に出られなかったり、試験を受けられなかったりすると本末転倒です。アルバイトと学業のバランスを取りましょう。
休日や早朝・深夜など時給の高いタイミングで働く
大学生がバイトで平均よりも稼ぐ方法に、休日や早朝・深夜など時給の高いタイミングで働くことも挙げられます。
午後10時から翌午前5時までの早朝や深夜に働いた場合、アルバイトでも労働基準法第37条第4項により通常の時給の25%分を割増されます。
例えば、普段の時給が1,000円でも、午後10時から翌午前5時までのあいだは時給が1,250円にアップします。
また、アルバイト先によっては土日祝日の時給を平日よりも高く設定しているケースもあります。
つまり、休日や早朝、深夜などの時給が高い時間帯にシフトを多く入れることで、大学生でも効率良くお金を稼ぐことが可能です。
平均よりも稼ぎたい大学生におすすめのバイト
平均よりも稼ぎたい大学生におすすめのバイトは以下のとおりです。
- 塾講師
- 家庭教師
- イベントやキャンペーンのスタッフ
- 仕分け・ピッキング
- 引っ越しスタッフ
上記を順番に解説します。なお、掲載している時給はあくまでも相場であり、実際の時給と異なる場合があります。
塾講師
塾講師とは小学生から高校生を対象に、塾で集団もしくは個別指導の形式で授業を行う仕事です。
バイト先によって異なりますが、時給は1,000円~2,000円が相場となっており、大学生が働けるアルバイトとしては高額な傾向があります。
勉強が得意で、得意分野を活かして効率的に稼ぎたい学生におすすめのアルバイトです。
家庭教師
家庭教師とは小学生から高校生を対象に、個人相手に勉強を教える仕事です。大抵の場合は、生徒の自宅で授業を行います。
バイト先によって異なりますが、時給は1,500円~2,000が相場です。また、家庭によっては10,000円以上になるケースも珍しくありません。
時給が高い傾向があるアルバイトですが、採用されるためにはある程度の学力や学歴が求められます。また、時間外に授業の準備をする可能性があるため注意しましょう。
イベントやキャンペーンのスタッフ
イベントやキャンペーンのスタッフのバイトは、会場で運営をサポートする仕事です。主に、次のような業務があります。
- 受付や来場者の誘導
- グッズ販売
- 会場の設営、撤去など
バイト先によって異なりますが、時給は1,300円~1,600円が相場です。土日の募集が多く、イベントやキャンペーン期間が終了すれば追加の業務も発生しないため、短期間だけ効率良く稼げるアルバイトになります。
仕分け・ピッキング
仕分け・ピッキングとは、工場や倉庫にある商品の仕分けをしたり、指示に沿って棚から集めたりするアルバイトです。扱う商品の種類や重さはバイト先によって異なり、平日だけでなく土日も大量に募集している傾向があります。
バイト先によって異なりますが、時給は1,100円~1,800円が相場です。仕事内容がマニュアル化されており、未経験者でも働けるため、アルバイト経験の少ない大学生におすすめのアルバイトになります。
引っ越しスタッフ
引っ越しスタッフは、住宅やオフィスから家具や雑貨などを搬出や運送、搬入などをサポートするアルバイトです。バイト先によって内容は異なり、衣類や食器などの梱包を担当する場合もあれば、大きな荷物の運搬を担当する場合があります。
バイト先によって異なりますが、時給は1,100円~1,500円が相場です。力仕事のため、ある程度の体力は求められますが、引っ越しシーズンに仕事が集中しやすく、短期間で効率よく稼ぎたい大学生は検討してみましょう。
大学生がバイトをするときの注意点
大学生がバイトをするときの注意点は以下のとおりです。
- 時給の高さだけで決めない
- 労働条件を確認する
- 学業が疎かにならないように注意する
- 親の扶養に入っている場合は年収が103万円をこえないようにする
上記の注意点を順番に解説します。
時給の高さだけで決めない
効率良く稼ぐために、より時給の高いアルバイトを選ぼうと考えている学生もいるはずです。
しかし、時給の高いアルバイトは拘束時間が長かったり、忙しかったりする可能性があります。また、時給が極端に高い場合は違法なアルバイトの可能性も否定できません。
そのため、アルバイトを探すときは信頼できて、労働条件が確認しやすいサービスを活用してみましょう。例えば、スキマバイトアプリ「タイミー」はアプリ上で業務内容や労働条件を知ることができ、企業の担当者ともメッセージでやり取りできるため安心です。
労働条件を確認する
アルバイト先によって労働条件は異なります。
例えば塾講師の場合、時給が高くても1コマ90分あたりの報酬だったり、授業の準備時間は報酬が出なかったりするため注意が必要です。
また、単発バイトの中には交通費が支給されなかったり、交通費の支給額に上限があったりするケースもあります。
そのため、アルバイトを始める前には雇用期間や勤務地、業務内容などの条件を確認しましょう。
学業が疎かにならないように注意する
学生の本分は学業のため、アルバイトのシフトを入れ過ぎないようにしましょう。
アルバイトのシフトを入れ過ぎてしまうと、授業に出られなくなったり、勉強する時間が無くなったりして単位が取れず、留年する可能性があります。
必要経費や収入を計算して、無理のない範囲でアルバイトするように心がけましょう。
また、学業やサークル活動などで忙しい大学生はスキマバイトを検討してみるとよいです。次の記事では、スキマバイトをしている大学生の実態調査を実施しているため、参考にしてください。
関連記事:「Z世代はメインのアルバイトとスキマバイトの併用が当たり前? 学生バイトの実態を調査」
親の扶養に入っている場合は年収が103万円をこえないようにする
アルバイトで稼ぐ大学生のうち親の扶養に入っている方は、アルバイトの収入が年間103万円をこえないように注意しましょう。
本来なら、収入を得たら所得に応じた住民税を支払う必要がありますが、親の扶養に入っている大学生は一定金額までの収入に対して住民税が発生しません。しかし、給与収入のみで103万円をこえると親の扶養から外れてしまうため、住民税を支払う必要があります。
ご自身の手取りが少なくなったり面倒な手続きが増えたりするだけでなく、親の税負担も増える可能性があるため、注意しましょう。
アルバイトを入れ過ぎて年間の収入が103万円をこえて親の扶養を外れそうになる場合は、シフトを減らしてもらえるよう、バイト先と交渉しましょう。
大学生がスキマ時間を活用してバイトするなら「タイミー」がおすすめ!
大学生が平均よりも高い時給を探すなら「タイミー」がおすすめです。
「タイミー」とは、働きたい時間や都合のよい時間だけ働けるスキマバイトを探せるサービスで、バイト先によっては当日から働くことができます。
本記事で紹介した塾講師(※5)やイベントスタッフなど、大学生におすすめのアルバイトを探せて、空きがあればすぐに働くことが可能です。
(※5)時期によって案件がない場合もございます
ちょっとしたスキマ時間だけ働くことができるため学業とのバランスが取りやすく、一度働いた職場が「合わない」と感じた場合は、一定条件のもと事前にキャンセルできるため、我慢して働き続ける必要がありません。
大学生で平均時給よりも稼ぎたいと考えている方は、スキマバイトアプリ「タイミー」を使ってみましょう。
まとめ
今回は、大学生の平均月収や平均時給を紹介しました。実際の収入や勤務時間はバイト先や大学生の状況などによって異なりますが、学業やサークルで忙しい大学生は短時間に効率よく稼ぎたいと考える方が多いでしょう。
そのため時給が高く、スキマ時間に多くのシフトを入れられるバイトをするとよいです。
「タイミー」ではスキマ時間で働けるさまざまなスキマバイトを検索できるため、短時間に効率よく稼ぎたい大学生の方はチェックしてみましょう。