リモートワークや副業など働き方が多様化するなか、家事や育児で時間のやりくりのむずかしい主婦(主夫)に在宅ワークが注目されています。
在宅ワークとは、オフィスへ通わず個人で仕事を請け負う働き方のことです。さまざまな仕事のジャンルがあるため、自分にぴったりの働き方をみつけやすいでしょう。
本記事では、主婦(主夫)が在宅ワークを始めるメリットやデメリット、これから始めるにあたって知っておきたいポイント、おすすめの在宅ワーク10選を紹介します。
初心者の主婦(主夫)でも在宅ワークはできる?
経験がないのに在宅ワークを始められるのかと、不安に思う主婦(主夫)の方もいるでしょう。実際のところ、企業はどのくらい在宅ワークを導入しているのでしょうか。
在宅ワークを導入している企業は年々増加しています。2022年の厚生労働省の調査結果(※1)によると、令和元年に「テレワークを導入している」と回答した企業は20.2%だったものの、令和2年には47.5%、令和3年には51.9%と大幅に増加しています。
かつては「怪しい」や「だまされる」などネガティブなイメージが強かった在宅ワークですが、リモートワークを導入する企業が増え、ワークスタイルが多様化したいま、誰にとっても身近な働き方となったといえます。
在宅ワークは、会社員とは違って、基本的に個人事業主として仕事を受けます(※2)。仕事を依頼する相手がいて、条件の合う仕事であれば、初心者であってもすぐに始められるでしょう。
(※1)出典 厚生労働省「経済社会と働き方の変化等について
(※2)請負契約
関連記事:「在宅バイトとは?主婦・主夫や高齢者におすすめ、自宅でできる仕事を紹介」
主婦(主夫)が在宅ワークをするメリット
主婦(主夫)が在宅ワークをするメリットとしては、主に次のようなものがあります。
- スキマ時間を活用できる
- 人間関係の悩みが少ない
- 初期費用がほとんどかからない
以下で、在宅ワークを始めるメリットをくわしくみていきましょう。
スキマ時間を活用できる
外で働かずに専業主婦(主夫)を選んでいる理由として考えられるのは、子どもが小さい、自分に病気がある、親を介護中などです。共通しているのは、毎日のように同じ時間にオフィスへ通うのがむずかしいところでしょう。
在宅ワークであれば、通勤に時間をかけず、空いた時間を利用して仕事ができます。スキマ時間を活かしたい、社会に貢献したい、自分のスキルを活かして働きたいという希望を叶えられます。
人間関係の悩みが少ない
人間関係の悩みが少ないのもメリットの一つでしょう。
個人事業主として仕事を請け負う在宅ワークは、会社勤めのようにたくさんの人と一緒に働きません。仕事の内容にもよりますが、依頼や打ち合わせはオンラインツールを通じて行われるなど、直接的な人との交流もほとんどないため業務に集中できます。
初期費用がほとんどかからない
ほとんどの在宅ワークが、通信環境とパソコン1台あれば始められます。
新しく仕事を始めるにあたって、初期費用がほとんどかからないのも魅力的なポイントです。
主婦(主夫)が在宅ワークをするデメリット
時間を有効活用して、自分にできる仕事を選んで働ける在宅ワークは、主婦(主夫)にとってメリットの多い働き方です。しかし、自由な働き方がデメリットになる可能性もあります。
- 収入が不安定になりやすい
- 仕事の交渉やトラブル解決を自分でしなくてはいけない
- スケジュール管理がむずかしい
それぞれくわしく確認しておきましょう。
収入が不安定になりやすい
在宅ワークは、会社勤めやパート勤務などとは違って、仕事量が不安定になりやすい傾向にあります。やる気はあっても仕事量が少なければ、期待するような収入を得られるかどうかわかりません。
厚生労働省の調査結果(※)で見る、2013年の在宅ワーカーの平均的な1ヵ月あたりの手取り収入は以下のとおりです。
1ヵ月あたりの手取り収入 | 割合 |
5万円以下 | 27.7% |
6万~9万円 | 18.0% |
10~19万円 | 18.5% |
20~29万円 | 13.7% |
30~39万円 | 8.7% |
40万円以上 | 11.8% |
収入が毎月9万円以下の在宅ワーカーが全体の約46%となっているため、思っていたより稼げないとフラストレーションを感じる方はいるかもしれません。
(※)参照 厚生労働省「在宅就業(在宅ワーク)の現状」
仕事の交渉やトラブル解決を自分でしなくてはいけない
働き方を自分で自由に決められるメリットの一方で、在宅ワークでは仕事に関わるすべてのことを、個人事業主として自分でコントロールする必要があります。
- 仕事の受発注やスケジュール管理
- 賃上げの交渉
- トラブル解決
実際にトラブルを経験しない人の方が多いものの、報酬の支払い遅延や悪徳商法への誘いなどがあれば、一人での解決がむずかしくなる可能性も考えられます。
スケジュール管理がむずかしい
家事や育児、介護など、さまざまな役割を任されている主婦(主夫)は、子どもの発熱などのトラブルにも柔軟に対応しなければなりません。毎日のスケジュールを予測しづらく、在宅ワークのスケジュール管理が困難になりやすいでしょう。
ゆとりあるスケジュールを組んだつもりでも、空き時間をなかなか作れない、想像以上に仕事に時間がかかってしまうなどもありえます。
主婦(主夫)が在宅ワークを選ぶ際の3つのポイント
メリット・デメリットを踏まえたうえで在宅ワークを成功させるには、仕事を見極めるポイントを知っておくことが大切です。
ここでは、主婦(主夫)が在宅ワークを選ぶときの3つのポイントを紹介します。
1. 契約内容をしっかりと確認する
在宅ワークで仕事を引き受けるときには、次の契約内容をしっかりと確認しましょう。
- 仕事内容
- 報酬
- 報酬の支払方法と支払期日
- 納期
簡単すぎる仕事、高すぎる報酬に飛びつかず、安心して取引できる相手かどうかを含めて、契約内容を判断します。
2. 自分のスキルやスケジュールに合わせて仕事を選ぶ
仕事量のコントロールがむずかしい在宅ワークは、取引先から安定して依頼を受け続けられることが重要です。だからといって、スキルやスケジュールのあわない仕事を選ぶと、依頼主の要望どおりに仕事を終えられない恐れがあります。
いったん引き受けた仕事を特別な理由なく納期に間に合わなければ、取引先からの信頼を失う恐れもあります。不安がある場合には、契約前に仕事内容をよく確認しておきましょう。
3. 内容に見合わない報酬の仕事は避ける
量が多すぎる、難易度が高すぎると感じるのに、それに見合わない低い報酬しかもらえないような仕事は避けましょう。在宅ワーカーが増えたため、低すぎる報酬を提示する業者も存在します。
せっかくのスキマ時間の活用が、モチベーションの低下につながらないように気をつけましょう。
主婦(主夫)におすすめの在宅ワーク10種
ここからは、主婦(主夫)でも始めやすい、おすすめの在宅ワークを10種にしぼって紹介します。
アンケートモニター
気軽に始めたい、まずは在宅ワークを体験してみたい主婦(主夫)におすすめなのがアンケートモニターです。
ある商品を試したりアンケートに答えたりする代わりに報酬を得られます。スマホでできる仕事も多く、パソコンを持っていなくても始めやすいのも魅力です。
写真販売
写真素材サイトに登録して、ご自身で撮影した写真を販売する仕事です。たくさんの専用サイトがあり、登録すれば誰でもすぐに販売を開始できます。
登録すれば確実に報酬につながるわけではありませんが、人気が出て成功すればプロカメラマンとして活動できる可能性もあります。
データ入力
企業アンケートや議事録、経理関係などさまざまなデータをパソコンで入力する仕事です。ブラインドタッチができるなら、初心者や未経験者が始めやすい在宅ワークでしょう。
報酬はやや低めですが、経験を積めば高い収入を狙えます。
テープ起こし
インタビューや会議、講演などで録音された音声データをパソコンで文字に起こします。内容によっては専門用語への理解が求められることもあり、専門性が高くなるほど報酬もアップする傾向です。
テープ起こしには、一字一句正確に書き出すタイプと内容をまとめながら書き出すタイプがあります。
ライティング
ライティングは、企業のオウンドメディアや広告、ニュース記事などの文章を執筆する仕事で、報酬は仕事内容に応じてさまざまです。経験がなくても引き受けられる仕事が多く、ライターデビューも実現できます。
ほとんどのライティング業務はパソコンがあればすぐに始められます。
翻訳
留学経験がある、外国語学科を出ているなど外国語に精通している、あるいは業務経験があるなら、在宅ワークに翻訳を選ぶのもおすすめです。専門性が高い分、高収入を得やすいでしょう。
グローバル化が進み、翻訳の仕事は年々増えています。また、対象となる外国語もさまざまです。
イラスト制作
デジタルイラストが誰でも扱いやすくなったため、求められる画力があれば、未経験者やアマチュアでもイラスト制作の仕事を引き受けられる可能性があります。
仕事内容やスキルにもよりますが報酬はやや高めです。絵を描くのが得意ならチャレンジしてみてください。
DTPデザイン・Webデザイン
最近増えているのが、DTPデザインやWEBデザインの仕事です。
パソコンと専用ソフトが必要になるため、ほかの仕事より初期費用はかかりますが、デザインの仕事は今後も高い需要が期待されるため、安定した収入を実現しやすいでしょう。
動画制作
YouTubeやTikTokなどの動画アプリの人気は高く、動画制作の仕事は需要が高い状態が続いています。
ある程度の知識は必要ですが、高いスキルのいらない仕事も多く、スマホ一つで対応できる仕事もあります。スキルや動画の時間などにより、報酬はさまざまです。
システム開発・ソフトウェア開発
システム開発やソフトウェア開発は、在宅ワークでもとくに需要の高い仕事です。過去にSEやプログラマーとして勤務経験がある人や専門学校で知識を学んだ人なら、即戦力として仕事をオファーされ、高収入を実現できるでしょう。
日々新しい技術が登場するジャンルのため、日頃からの知識のアップデートが大切です。
関連記事:おすすめの副業15選!選ぶ際の注意点やスマホ・在宅でできる職種を解説
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在宅ワークの探し方にはさまざまな方法があります。
- 知り合いからの紹介
- 以前働いていた会社からの依頼
- 在宅ワークの紹介サイトで検索
- ご自身から企業への売り込み
在宅ワークがどんなものか知りたい、とりあえずチャレンジしてみたいとお考えなら、登録や面接、履歴書などの手間なく始められるスキマバイトサービス「タイミー」の利用がおすすめです。
「タイミー」なら、初心者でも始めやすい在宅ワークも探せるほか、1日単位で働けるため、まずは試してみて自分にあっているかどうか見極めることができます(※)。また一般的な在宅ワークとは違い、報酬の受け取りに関するトラブルは心配無用です。
(※)「タイミー」の在宅ワークは単発バイトのため、請負契約ではありません。
(※)必ずしも在宅ワークの募集があるとは限りません。
まとめ
在宅ワークは、家事や育児、介護などで忙しい主婦(主夫)でも、スキマ時間を使って働けます。最近はオンラインで仕事の受発注を完結できる仕事が多く、誰にでも始めやすいため思いきってチャレンジしてみましょう。
ただし、仕事選びや時間の使い方が自由な分、自分にかかる責任も大きくなる点に注意が必要です。
まずは単発での在宅ワークを始めたいなら、スキマバイトサービス「タイミー」のアプリをダウンロードし、気になる募集に申し込みましょう。