農業に興味がある、自然が好きなどの理由で農業のバイトを始めたいと考えているものの、「仕事がきつそう」と不安な方もいるのではないでしょうか。
農業のバイトは、屋外で長時間作業するため大変なことも多くありますが、やりがいのある仕事です。
本記事では、農業バイトの仕事内容やきついといわれる理由、メリット・デメリットを解説します。農業のバイトが自分に合っているか知りたい方はぜひ参考にしてください。
農業のバイトはきつい?
農業のバイトがきついかどうかは、栽培方法や規模、担当する作業などによって異なるため、一概にはいえません。
ただし、屋外での作業が中心となるため、最初のうちは環境に慣れずきついと感じることもあるでしょう。
農業のバイトは、長時間しゃがんだままの姿勢で作業を続けることが多く、腰に負担がかかりやすい仕事です。
厳しい環境下で長時間作業を続けたり、重い作物を運んだりする必要があるため、体力が奪われることも考えられます。
他方で、野菜を育てて収穫した際には大きな喜びや達成感が得られます。また、自然の中で働けるのも農業バイトの魅力の一つです。
農業バイトの仕事内容
農業バイトの仕事内容は、大きく以下の3つです。
- 作付け・管理
- 収穫・選別
- 出荷・運搬
また、農業のバイトには単発・短期・長期・住み込みのものがあり、作物や担当する作業などによって異なります。
作付け・管理
作付けとは、農作物を植えて栽培することです。農家さんの指示にしたがってさまざまな作業を行います。
- 作物に適した土作り
- ビニールハウスの準備
- 種まき
- 肥料の撒布
- 雑草の処理
- 害虫の駆除
- 摘芽(むだな芽を摘むこと)など
なお、作付けの時期は作物の種類によって異なります。
収穫・選別
作物が育ったら、それぞれの作物に応じた方法で収穫します。作業自体は複雑ではありませんが、作物によっては重いため運ぶ体力が必要です。
収穫後は、手作業または機械を使用し、作物の洗浄や選別(傷がついているものや形がよくないものを取り除く作業)を行います。
手作業で選別する場合は細かい作業となるため、集中力や手先の器用さが求められるでしょう。
また、選別後、作物を傷つけないようパックや箱に詰める作業や、ビニールハウスの解体作業を任される場合もあります。
出荷・運搬
パックや箱に詰めた収穫物を出荷できるよう準備し、市場や取引先に運搬する作業です。
- 作物にバーコードシールを貼る
- コンテナに作物を入れる
- トラックに乗せる
- 配達する
出荷・運搬の作業は、普通自動車運転免許が必須な場合が多いため、申し込む前に確認しましょう。
また、MT(マニュアル)免許や大型免許、フォークリフト免許を持っていると優遇される場合があります。
農業バイトの時給
農業バイトの時給は、1,000円前後が相場です。ただし、作業内容や時期、能力などによって異なるため一概にはいえません。
地方の農園も多く、地域によっては時給900円前後のところもあります。
また、屋外での作業が中心となる農業バイトでは、天候によって勤務時間・日数や収入が左右される場合もあるため注意が必要です。
一般的に、多くの人員が必要な収穫期などの短期バイトは、時給が高い傾向があります。
農園によっては寮費や光熱費が無料の場合や食事が支給される場合があり、生活費を抑えて働くことが可能です。
農業バイトのメリット
農業のバイトには、さまざまなメリットがあります。
- 農業の経験を積める
- 単純作業が多い
- 規則正しい生活を送れる
- 自然の中で働ける
- 農作物をもらえるかもしれない
農業の経験を積める
将来的に農業や飲食店を始めたいと考えている方にとって、農業の経験を積めるのは大きなメリットです。
農家の方の作業や農業経営を間近で見ながら技術や知識を身につけられます。
農業への理解が深まれば、自分が農業に合っているのか、自分に合う農業スタイルなどを知るきっかけにもなるでしょう。
また、農家や取引先など農業に関わる人と話す機会が増え、情報収集や人脈づくりにもつながります。
単純作業が多い
農業バイトの多くは、作付けや収穫、パック詰めなど地道な作業の繰り返しです。作業内容にもよりますが、一度慣れると苦労なくこなせるでしょう。
「未経験OK」の募集も多いため、農業の知識や経験がない方でも始められます。未経験の方は、申し込み条件をしっかり確認したうえで申し込みましょう。
規則正しい生活を送れる
農業は基本的に屋外での作業となるため、日照時間に合わせて働くことが基本です。多くの場合、早朝から作業を始め、日が沈む頃には作業が終わります。
農業のバイトを始めれば、早寝早起きを習慣づけられるだけでなく、体を動かすため運動不足も解消でき、規則正しい生活を送れるでしょう。
自然の中で働ける
自然の中で汗を流して働ける点は、農業バイトならではのメリットです。夏場は早朝から働くことも多く、夏場には爽やかで心地よい風を感じながら働くことができます。
高原にある農園では、雄大な景色を眺めながら仕事ができるため、都会の喧騒から離れ、リフレッシュしながら働きたい方にもおすすめです。
農作物をもらえるかもしれない
農家によっては、規格外の新鮮な農作物をもらえることがあります。
規格外の農作物とは、曲がっている、傷がついているなど、大きさ・色・形・品質などが規格に合わない農作物のことです。
多くは見た目の問題で、変わらず美味しく食べられます。
規格外の農作物を食べれば、食費を節約できるだけでなく、フードロスの削減にもつながります。
また、地方の農家では、寮に住み込みでバイトできるところもあり、食事が支給される場合は食費がかかりません。生活費をおさえてバイトできるのもメリットでしょう。
農業バイトのデメリット
一方、農業バイトならではのデメリットもあります。メリット・デメリットを踏まえて自分に合っているか考えてみましょう。
- 朝が早い
- 体に負担がかかりやすい
- 屋外での作業が中心となる
朝が早い
多くの農家では、新鮮な野菜を届けるために早朝から収穫作業を始めます。夏場は暑くなる時間が早いため、朝6時ごろから勤務開始となる農園も少なくありません。
作物の種類や担当する作業によっても異なりますが、人によっては早起きがつらいと感じるでしょう。
また、日照時間に合わせて働くため、夏場は作業時間も長くなる傾向があります。
体に負担がかかりやすい
田畑に苗を移植する作業では、長時間しゃがんだままの姿勢を続けるため、腰や膝に負担がかかります。
また、収穫や選別、出荷準備などの作業でも、重い作物を移動させる、立ったりしゃがんだりを繰り返すなどの動きが頻繁にあります。
腰痛や腱鞘炎などの原因になりやすいため注意が必要です。
屋外での作業が中心となる
農業のバイトは、夏や冬、雨などにかかわらず屋外での作業が基本です。
夏の炎天下の中で長時間作業を続けなければならないこともあり、体力的にきついと感じる場合があります。
また、強い紫外線を浴びることになるため、しっかり紫外線対策・熱中症対策を行いましょう。
- サングラスを使用する
- 帽子・長袖の作業着を使用する
- 手袋を着用する
- こまめに水分補給するなど
農園によってはトイレが近くにない場合もあるため、寒い時期の防寒対策も重要です。
農業バイトに向いている人・向いていない人
農業のバイトは、手間や労力がかかる地道な作業が多い一方で、野菜を育てる喜びや達成感が得られるやりがいのある仕事です。
ただし、向いているかどうかは人によって異なります。
一般的に、農業のバイトが向いている人、向いていない人の特徴を紹介します。
農業バイトに向いている人
一般的に、以下のような人は農業のバイトに向いています。
- 農業・自然が好きな人
- 体を動かすのが好きな人
- 単純作業が好きな人
農業のバイトでは、知識や経験よりも農業に興味があるかどうかが重要です。農業・自然が好きで、屋外で働くことに抵抗がない人は、農業のバイトを始めてみるとよいでしょう。
また、肉体労働が基本となるため、体を動かすのが好きな人、運動不足を解消したい人にもおすすめです。
担当する作業によって異なりますが、地道な作業の繰り返しが多いため、単純作業を黙々と続けられる人にも適しています。
農業バイトに向いていない人
一方、以下のような人は農業バイトに向いていない可能性があります。
- 朝が弱い人
- 体力に自信がない人
- 単純作業が苦手な人
農業でのバイトは朝が早い傾向があるため、早起きが苦手な人はつらいと感じる可能性があります。ただし、農園や作業内容によって勤務時間が異なるため、労働条件を確認しましょう。
農業バイトの多くは力仕事です。重いものを運んだり、炎天下や冬の寒さの中長時間作業したりするため、体力に自信がない人はきついと感じることもあるでしょう。
また、農業のバイトでは、コツコツと作業をこなす集中力や忍耐力が求められます。同じ作業の繰り返しが苦手な人は継続するのが難しいかもしれません。
しかし、働くうちに規則正しい習慣が身につき、体力もついてくるでしょう。慣れてくればコツを掴み、スムーズに作業をこなせるようになるかもしれません。
上記に当てはまる方でも、農業に興味のある方は挑戦してみましょう。
農業バイトを始めるときの注意点
農業バイトを始めるときは、以下3つの注意点をおさえておきましょう。
- 作業内容をしっかり確認する
- 農業のバイトに適した服装を選ぶ
- 体への負担を軽減するために対策する
作業内容をしっかり確認する
農業のバイトを選ぶときは作業内容をしっかり確認し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。例えば、体力に自信がない方は、収穫や出荷・運搬は避け、作付けのバイトを選ぶとよいでしょう。また、なるべく重くない作物を選ぶと安心です。
体を動かすよりも細かい作業が得意な方は、選別作業がおすすめです。手作業なのか、機械で行うのかなども確認しましょう。
農業のバイトに適した服装を選ぶ
農業のバイトをする際は、長袖・長ズボンの作業着を着用しましょう。
半袖・半ズボンを着用していると、日焼けや虫刺され、草や石などによるケガにつながります。帽子や手袋を着用するなど、なるべく肌の露出を少なくすることが大切です。
また、サイズが合っていないとケガをしやすくなるため、自分の体に合っているものを選びましょう。
体への負担を軽減するために対策する
農業のバイトは、長時間同じ姿勢で作業を続ける場合が多く、腰や手を痛めてしまうケースも少なくありません。
体への負担を減らすため、以下のような対策を行いましょう。
- 太ももを圧迫しないようなズボンを着用する
- アシストスーツを利用する(※)
- 作業の合間でこまめに立ち上がる
- 普段からストレッチする
(※)アシストスーツとは、モーターによって重い物を運搬する際の負荷を軽減したり中腰姿勢の維持を補助したりするアイテムです。
色々なバイトを試してみるなら「タイミー」がおすすめ
「タイミー」では、農業バイトを募集していることもあります。
以下は、「タイミー」で農業バイトを経験した方の体験談です。農業バイトに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
・外は快適温度ですが、ビニールハウスの中は昼近くになると少し蒸し暑い感じになりました。いちごの不用な葉、収獲済の茎をひたすらカットする仕事でした。晴天時は体が持ちそうもない感じです。 ・サングラス持参したほうがよいです。タオル、長靴、飲料、軍手は濡れるから、ビニール系の手袋があったほうが、はかどります。 ・休憩時間は昼の1時間以外に10時と15時に15分の小休憩があります。重い物を持つことはありませんが、ひたすら苗を植え続けるなどもくもく作業となるので忍耐力が必要です。ハウスの中は日が指すとかなり暑くなるので飲み物は十分に用意して行くことをお勧めします。 ・本日は苺の収穫と葉かきをさせて頂きました。皆さん親切に分かりやすく教えて頂けたので作業がスムーズに進みました。単純作業なので時間が進むのが早く感じました。ただハウスの中は大分暑いので、水筒等クールダウン出来るものを持って行くといいと思います。 |
経験したことのないバイトに挑戦するには、不安があるものです。自分に向いている仕事を知るには、いろいろな職種を試してみるのがよいでしょう。
「タイミー」なら、単発で幅広い職種のバイトを試してみることができるため、自分に合った仕事を見極めるのに役立ちます。
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まとめ
農業のバイトは、手間や労力がかかる地道な作業が多く、屋外での作業が基本となるため、体力的にきついと感じることもあるでしょう。
しかし、手間をかけて育てた農作物を収穫した際には大きな達成感や喜びが得られます。
また、規格外の農作物をもらえることや、自然に囲まれリフレッシュしながら働ける点は、農業バイトならではの魅力です。
農業のバイトは、未経験でも始められます。農業に興味がある人、体を動かすのが好きな人は農業のバイトにチャレンジしてみましょう。
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