ゲームが好きな人にとって、デバッグバイトは魅力的な仕事に思えるかもしれません。しかし、デバッグ作業は「きつい」と言われることも多く、興味はあるものの踏み出せずにいる人も少なくないでしょう。
本記事では、デバッグバイトの仕事内容、きついと言われる理由、メリットなどをくわしく解説します。デバッグバイトに求められるスキルと向いている人の特徴も紹介するため、自分に適しているかどうかの判断材料としてぜひ参考にしてください。
デバッグバイトの仕事内容
デバッグは、開発中のゲームやソフトウェアに潜む不具合(バグ)を発見し、報告するのが主な仕事内容です。チーム単位で動くことが多く、バグを見つける人、バグの原因を探る人、バグの修正を行う人など、分担して作業を行います。
バイトでは、バグを見つける工程を担当するのが一般的で、未経験者や学生でも挑戦しやすい職種です。バグのチェック方法には、普通にゲームをプレイして不具合がないか確認する方法と、想定外の操作を行い不具合が発生しないか確認する方法の2とおりがあります。
デバッグバイトは仕事時間帯の幅が広く、日中7~8時間のシフト以外にも、午後から深夜まで、深夜から朝までのようなシフトで募集されているケースも見られます。
デバッガーとテスターの違いとは?
デバッガーとテスターは混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。デバッグはバグの発見と修正が主な仕事で、プログラミングのスキルも求められます。それに対し、テスターはゲームをプレイしてユーザーの視点でフィードバックをするのが主な役割です。
仕様どおりに動くか、仕様と異なる点はないか、快適にプレイできるか、テキストに誤字脱字はないかなど、バグ以外のユーザー体験を評価し、品質向上につなげるのがテスターの仕事内容です。
デバッグバイトの給与の相場
デバッグバイトの給与相場は、地域や時間帯によって変動します。東京や大阪などの大都市圏では、時給1,100円から1,500円程度が一般的で、経験や専門性によってはさらに高額になることもあります。
深夜や休日のシフトでは割増賃金が適用されるため、実際の収入はこれよりも高くなる可能性があります。
デバッグバイトがきついと言われる理由
デバッグバイトがきついと言われる理由は、以下のとおりです。
・単調な作業の繰り返しで飽きる ・長時間の集中力が必要 ・モチベーションの維持が難しい ・身体的負担が大きい |
それぞれくわしく解説します。
単調な作業の繰り返しで飽きる
デバッグ作業は同じ動作や場面を何度も繰り返し確認するため、その単調さが精神的な疲労につながりやすいのが難点です。長時間同じゲームや同じ機能をテストし続けると、作業への興味が薄れ、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。
短い休憩を適度に挟んで気分転換を図ったり、チーム内でバグ発見数を競い合ったりすることで、作業に楽しさを見出すことができるでしょう。また、自分なりの効率的なテスト方法を見つけ出すことで、単調な作業でもやりがいを感じられるようになります。
長時間の集中力が必要
デバッグ作業の特性上、細かな不具合や異常な動作を見逃さないよう、長時間にわたって集中力を維持しなければなりません。緊張状態が続くと精神的な疲労が蓄積され、作業効率が低下してしまいます。
適度な休憩時間を確保し、定期的に集中力をリセットする時間を設けることが対策となるでしょう。また、仕事前に十分な睡眠を確保することも、長時間の集中力維持には不可欠です。
モチベーションの維持が難しい
デバッグバイトでは、同じ作業の繰り返しや退屈な場面のテストなども求められるため、明確な目標を見出すのが難しいかもしれません。「いつ終わるのか」「自分のためになっているのか」といった不安が頭をよぎり、作業への意欲が低下してしまうこともあるでしょう。
自分のデバッグ作業が製品の品質向上に貢献していることを意識し、プロフェッショナルとしての誇りを持つことでモチベーションを高められます。また、短期的な目標設定を行い、小さな達成感を積み重ねるのもおすすめです。
身体的負担が大きい
デバッグ作業中は基本的に長時間座り続けることになるため、身体的な負担が大きくなりがちです。目の疲れ、肩こり、腰痛などの症状がとくに現れやすく、作業効率の低下や健康問題につながる可能性もあります。
モニターの位置を目線の高さに合わせることで首への負担を軽減したり、正しい姿勢で座ることで腰への負荷を分散させたりすることができるでしょう。また、こまめにストレッチして血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことも効果的です。
デバッグバイトのメリット
飽きやすい、身体的負担が大きいなどの理由からきついと言われがちなデバッグバイトですが、下記のような魅力もあります。
・ゲーム業界での経験が積める ・発表前のタイトルをプレイできる ・達成感がある ・好きなことで稼げる |
一つずつ順番に見ていきましょう。
ゲーム業界での経験が積める
デバッグバイトは、ゲーム業界への入口としての貴重な機会です。開発チームとの連携や、ゲーム開発の現場での仕事の進め方など、業界特有の知識やスキルを実践的に習得できます。
デバッグ作業を通じて得られるスキルは、ゲーム業界に限らず、ソフトウェア開発全般で求められる重要な技術です。将来ゲームデザイナーやプログラマーなどへのキャリアアップを目指す際にも役立つでしょう。
発表前のタイトルをプレイできる
デバッグバイトの魅力の一つは、一般公開前の新作ゲームをいち早くプレイできることです。最新技術や革新的なゲームプレイ、斬新なストーリー展開など、業界の最先端を体験できるため、熱心なゲームファンにとっては非常に魅力的な仕事と言えるでしょう。
完成品では見ることのできない、開発途中のさまざまな段階や変更プロセスを目の当たりにすることで、ゲーム開発への理解が深まるはずです。
しかし、当然ながら未発表タイトルに関する情報は口外厳禁であり、家族や親しい友人であっても絶対に話してはいけません。
達成感がある
自分が発見したバグが修正され、ゲームの品質向上に直接貢献できる喜びは、ほかの仕事では得難い経験です。自分が関わったゲームが無事にリリースされ、多くのプレイヤーに楽しまれている様子を見ると、達成感はより大きなものとなるでしょう。
一見些細に思えるバグでも、それを見つけ出して報告することで、最終的な製品の完成度を高められるという事実は、デバッグ作業に携わる者の誇りといえます。
好きなことで稼げる
ゲーム好きにとって、デバッグバイトは「好きなことで稼ぐ」という理想的な状況を実現できる機会でもあります。普段から趣味として楽しんでいるゲームが、そのまま仕事になるという点は大きな魅力です。
ゲーム開発に興味はあるものの、プログラミングの知識がないため諦めている人でも気軽に挑戦できます。
デバッグバイトに求められるスキルと向いている人の特徴
ここでは、デバッグバイトに求められるスキルと向いている人の特徴について解説します。
求められるスキル
デバッグバイトに求められるスキルは、以下のとおりです。
・注意力 ・忍耐力と集中力 ・コミュニケーション能力 ・基本的なゲーム知識 |
デバッグバイトでは、小さな不具合や異常な挙動を見逃さない鋭い注意力が不可欠です。これに加えて、単純な繰り返し作業に耐えられる忍耐力と、長時間の集中力も求められます。
また、デバッグ作業はチーム単位で協力して進めることが多いため、コミュニケーション能力も必要です。さらに、さまざまなジャンルのゲームに関する基本的な知識があれば、より効率的にテストを行えるでしょう。
向いている人の特徴
以下の特徴に当てはまる人は、デバッグバイトに向いています。
・忍耐強い性格の人 ・細部にこだわる性格の人 ・チームワーク力がある人 ・ゲーム好きな人 |
デバッグバイトは、忍耐強く同じ作業を繰り返すことに抵抗のない人に向いています。小さな違いや不自然な点に敏感な人は、バグをすぐに発見できる可能性が高く、この仕事で大きな成果を上げられるでしょう。
また、チームワークがあり、開発チームと円滑にコミュニケーションを取れる人も、デバッグバイトに適しています。さらに、ゲームに対する強い興味と情熱を持っている人は、長時間の作業でもモチベーションを維持しやすいため、意欲的に取り組めるでしょう。
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まとめ
デバッグバイトは、ゲーム業界への入口としての貴重な機会ですが、単調な作業が続くことや長時間の集中力を要することが原因でしばしばきついと言われます。
しかし、発表前のゲームタイトルがプレイできたり、リリース時に達成感を得られたりと、ゲーム好きには魅力のあふれる仕事です。
集中力や忍耐力、コミュニケーション能力が必要なことから、向き不向きはあるかもしれませんが、興味があるならぜひ挑戦してみましょう。「タイミー」ではさまざまな職種の求人を扱っているため、スキマ時間を有効活用したい人はぜひ活用してみてください。