ゼネラリストとは?スペシャリストとの違いやいらないと言われる理由
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
「ゼネラリストはスペシャリストとどう違うのだろう?」
このような疑問を持っているあなたに、ゼネラリストとスペシャリストの違いを解説します。
当記事をお読みいただきゼネラリストの強みや弱みを把握すれば、ゼネラリストの適切な業務への配置が可能になるでしょう。
目次[非表示]
- 1.ゼネラリストとは
- 1.1.ゼネラリストの3つの強み
- 1.1.1.幅広い業務の知識を持っている
- 1.1.2.多角的な視点で判断できる
- 1.1.3.臨機応変な対応が得意
- 1.2.ゼネラリストの3つの弱み
- 1.2.1.何か一つのことに秀でているわけではない
- 1.2.2.最終的な配属先を判断しにくい
- 1.2.3.必ずしも活躍するわけではない
- 1.3.ゼネラリストとスペシャリストの違い
- 2.社内にゼネラリストがいるメリット
- 2.1.マネジメント業務を任せられる
- 2.2.管理職業務を任せられる
- 2.3.顧客との調整役を担ってくれる
- 3.社内にゼネラリストがいるデメリットと解決策
- 3.1.専門性に欠ける
- 3.2.組織の成長が加速しにくい
- 4.ゼネラリストを育成・採用した方がいい企業の特徴
- 5.ゼネラリストが力を発揮しやすい仕事・職場
- 5.1.管理職・マネージャー
- 5.2.人事・総務
- 5.3.コンサルタント
- 5.4.ベンチャー企業
- 6.社内でゼネラリストを育成する方法
- 6.1.OJTを実施する
- 6.2.ジョブローテーション制度を導入する
- 6.3.研修制度や評価制度を整える
- 7.ゼネラリストに関するよくある質問
- 8.まとめ
ゼネラリストとは
ゼネラリストとは、幅広い知識や経験を持ち、さまざまな業務に対応できる人材のことです。
一つの会社でも、業務は営業、経理、開発、運用、人事など多岐に渡ります。そして、各従業員が経験してきた業務もさまざまです。その中でもゼネラリストは複数の業務を経験し、多くの業務で自社に貢献してきた従業員を指します。スポーツが好きな読者であれば、ゼネラリストを「オールラウンダー」や「ユーティリティープレイヤー」と表現すると理解しやすいでしょう。
ゼネラリストはどの業務でも好成績を残せる存在であり、一つの業務に対しても別の業務の視点から多面的に把握できる能力があります。そんなゼネラリストの強みと弱みを確認しておきましょう。
ゼネラリストの3つの強み
ゼネラリストの強みとして、以下の3点が挙げられます。
- 幅広い業務の知識を持っている
- 多角的な視点で判断できる
- 臨機応変な対応が得意
幅広い業務の知識を持っている
ゼネラリストは、幅広い業務の知識や経験を持っていることが強みです。社内の複数個の業務に精通しているため、以下の成果を期待できます。
- プロジェクトの進行がスムーズになりやすい
- 別の業務で学んだスキルを活かして相乗効果を生み出せる
例として、IT化が遅れている部署にゼネラリストが配置された場合、IT化されていた部署での過去の経験を生かせるでしょう。ゼネラリストはこのようにして部署全体、社内全体の競争力向上に貢献できます。
多角的な視点で判断できる
多角的な視点で判断できることも、ゼネラリストの強みです。
社内には多くの部署がある場合でも、それぞれが独立しているわけではありません。例えば営業部門が獲得した案件に対して、顧客に提供する製品やサービスを作るのは開発部門です。ここで、各部門が狭い視野で業務を進めると、顧客の満足度が低いアウトプットが生まれる可能性があります。
しかし、どちらかの部門にゼネラリストがいることでもう一方の部門をおもんぱかる対応ができ、案件のスムーズな進行が可能です。
臨機応変な対応が得意
ゼネラリストは、臨機応変な対応が得意な強みがあります。
ゼネラリストには多くの経験があるため、プロジェクトの急な変更や新規プロジェクトの立ち上げにも迅速に対応できます。また関わってきた人数も多いことから、他人の考えに対する柔軟性も高いです。
ゼネラリストがいることで、チーム内のトラブルに対処しやすくなる、トラブルが発生しにくくなる効果を期待できます。
ゼネラリストの3つの弱み
ゼネラリストの弱みとして、以下の3点が挙げられます。
- 何か一つのことに秀でているわけではない
- 最終的な配属先を判断しにくい
- 必ずしも活躍するわけではない
何か一つのことに秀でているわけではない
ゼネラリストは、何か一つのことに秀でているわけではありません。
ゼネラリストには複数の業務の知識や経験があります。裏を返すと、一つの業務を突き詰めて担当してきたわけではありません。良くも悪くも「広く浅く」さまざまな業務を経験してきたことが、ゼネラリストの特徴であるからです。
よって、ゼネラリストが一人いれば万事解決、とはいかないことは頭に入れておきましょう。
最終的な配属先を判断しにくい
ゼネラリストは、社内で最終的な配属先を判断しにくいことが弱みになります。
ゼネラリストは複数の業務に精通しています。基本的には未経験の業務も含め、どの業務でも対応できるでしょう。これにより、企業としてはゼネラリストのキャリアゴールを判断しにくくなります。
ゼネラリストのためにも企業のためにも、ゼネラリスト本人とよく話し合って、どういったキャリアを描いていきたいのかしっかり話し合うことが大切です。
必ずしも活躍するわけではない
ゼネラリストは、必ずしも活躍するわけではありません。
ゼネラリストは知識や経験が豊富ですが、広く浅く業務を担当してきたことが多いことから、レベルの高い業務には対応できない可能性もあります。
高い専門性が求められる部署では、ゼネラリストの活躍の場は狭まってしまうでしょう。
ゼネラリストとスペシャリストの違い
ゼネラリストとスペシャリストは、正反対な特性を持つ人材です。
ゼネラリストはこれまで解説してきた通り、さまざまな業務に精通しています。特出したスキルや経験こそないものの、幅広い業務に対応しやすいことが強みです。
一方でスペシャリストは、一つの業務に特化した人材です。業務の得意・不得意があり、得意な業務ではレベルの高い結果を残せる強みがあります。
ゼネラリストは広く浅く、スペシャリストは狭く深い業務に対応できる人材だと考えましょう。それぞれが企業に存在することで、相乗効果が生まれます。
社内にゼネラリストがいるメリット
社内にゼネラリストがいるメリットとして、以下があります。
- マネジメント業務を任せられる
- 管理職業務を任せられる
- 顧客との調整役を担ってくれる
マネジメント業務を任せられる
ゼネラリストは、マネジメント業務を任せやすい人材です。
ゼネラリストは業務経験が豊富なことから、他の従業員が行っている業務の内容を把握しやすい特徴があります。業務の内容を把握することは簡単ではありませんが、ゼネラリストは報告された内容と実態を結びつける能力に長けています。
よって、ゼネラリストにはマネジメント業務を任せて、プロジェクトのスムーズな進行を目指してもらうのがいいでしょう。
管理職業務を任せられる
ゼネラリストは、管理職業務にも向いている人材です。
管理職は部下の従業員が行っている業務以外にも、上層部からの指示や企業の経営判断に目を向けておく必要があります。ゼネラリスト人材であれば、部下の業務以外も含めて総合的な判断力が高いです。
ゼネラリストを管理職に登用することで、部下のマネジメントはもちろん、企業の方針も浸透しやすくなるでしょう。
顧客との調整役を担ってくれる
ゼネラリストは、顧客との調整役にも向いている人材です。
顧客が自社に業務を依頼する場合は、何かしらの悩みや不安を抱えています。ゼネラリストは依頼された業務の裏をくみ取り、顧客が抱える悩みに対応できるスキルを持っています。また幅広い知識があるため、顧客への説明時にも顧客に必要な形で話を進められます。
ゼネラリストは、顧客との信頼関係を築く上で重要な存在になるでしょう。
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社内にゼネラリストがいるデメリットと解決策
社内にゼネラリストがいることのデメリットには、以下があります。
- 専門性に欠ける
- 組織の成長が加速しにくい
しかし、上記は補うことも可能です。解決策と併せて解説します。
専門性に欠ける
ゼネラリストは、専門性に欠けるデメリットがあります。
ゼネラリストは多くの業務を経験するため、どうしても一つの業務にかける時間が短くなります。その結果、スペシャリストと比較すると専門性が足りないというデメリットがあります。
解決策は、スペシャリストも一緒に配属させることです。スペシャリストの弱点である視野の広さなどは、ゼネラリストが補えます。ゼネラリストの専門性に欠ける点は、スペシャリストで補強が可能です。
組織の成長が加速しにくい
ゼネラリストばかりの組織だと、成長が加速しにくいデメリットがあります。
現代社会は狭い分野でも特化したスキルがあることで、各企業が競争力を確保しています。よって、広く浅い経験があるゼネラリストばかりの企業は、相対的に競争力が低い企業になりやすいでしょう。
もちろん、スペシャリストばかりいればいいわけでもありません。スペシャリストとゼネラリストをバランスよく採用・育成することで、組織の成長が見込めます。
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ゼネラリストを育成・採用した方がいい企業の特徴
ゼネラリストを育成、採用した方がいい企業の特徴は、以下の通りです。
- 多岐にわたる業務を抱えている
- 業界的に事業環境が変化しやすい
- 将来のリーダーを育成したい
業務が多岐にわたる企業は、ゼネラリストがいることで、企業全体に好影響があります。ゼネラリストは、どの業務に対しても柔軟に対応できるためです。業務が多岐にわたる場合、部門間の連携は欠かせません。ゼネラリストが各部門の視点を持ちながらプロジェクトを進めることで、進行がスムーズになります。
また、事業環境が変化しやすい業界・企業も、ゼネラリストを育成すべき環境です。ゼネラリストは豊富な経験から、激しい変化にも柔軟に対応できます。ゼネラリストが同僚たちにもよい影響を及ぼすでしょう。
また、将来のリーダーを育成したいと考える企業も、ゼネラリスト候補を育成、採用すべきです。ゼネラリストはさまざまな視点で業務を俯瞰(ふかん)できます。これはリーダーに必要なスキルです。
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ゼネラリストが力を発揮しやすい仕事・職場
ゼネラリストが力を発揮しやすい仕事や職場として、以下があります。
- 管理職・マネージャー
- 人事・総務
- コンサルタント
- ベンチャー企業
管理職・マネージャー
ゼネラリストは、管理職やマネージャーに向いています。
管理職やマネージャーは、ゼネラリストの強みを生かせる役職です。ゼネラリストの多彩な経歴や知識で、部門間の調整や全体の統括がスムーズになります。チーム全体の生産性向上を実現できる可能性が高いでしょう。
管理職やマネージャーは、ゼネラリストの適職といえます。
人事・総務
ゼネラリストは、人事や総務の部署でも強みを発揮できます。
人事や総務は、企業の全体に関わる仕事です。社内にはさまざまな部署があるでしょう。それぞれの部署の従業員は考えや方針が異なります。
人事や総務は各部署の考えを受け止めなければなりません。その上で、評価制度や福利厚生、研修などを整備するため、各業務に精通しているゼネラリストは適職といえます。
ゼネラリストに人事や総務を任せることで、各部署の環境改善に貢献し、結果的に企業全体の競争力向上に貢献できます。
コンサルタント
ゼネラリストは、コンサルタントの業務にも向いています。
コンサルタントは顧客のニーズを見いだし、具体的な解決策を提案するポジションです。コンサルタントの業務をするためには、幅広い知識や経験が欠かせません。幅広い知識や経験を持ち、多面的な視野を持つゼネラリストはコンサルタントにぴったりです。
ゼネラリストにコンサルタント業務を任せることで、顧客の満足度が高い提案ができます。
ベンチャー企業
ゼネラリストは、ベンチャー企業での業務にも対応できます。
ベンチャー企業はリソースが限られているところが大半です。人材やスキルといった人的リソースが豊富なベンチャー企業はほとんどないでしょう。よって、ベンチャー企業では一人一人が幅広い業務に対応する必要があります。
ゼネラリストは、まさに幅広い業務に対応できる人材です。豊富な経験で社内の多くの業務に対応できるため、社内で重宝されます。
ベンチャー企業はゼネラリストを採用することで、スタートアップを軌道に乗せやすくなります。
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社内でゼネラリストを育成する方法
社内でゼネラリストを育成する方法は、以下の通りです。
- OJTを実施する
- ジョブローテーション制度を導入する
- 研修制度や評価制度を整える
OJTを実施する
ゼネラリストを育成するために、OJTによる実地研修で、従業員に経験を積ませましょう。
OJTは座学のように知識を教えるだけでなく、実践を通じて育成します。OJTによって、配属されてからの期間が短い従業員でも即戦力として業務を担当できます。もちろん、その後の業務経験を積むことで、さらなる成長も期待できるでしょう。
ゼネラリスト育成のためには、多くの現場でOJTを実施し、さまざまな経験を積んでもらうべきです。
ジョブローテーション制度を導入する
ジョブローテーション制度の導入も、ゼネラリスト育成には有効です。
ジョブローテーション制度は、数年ごとに部署を異動することで複数の業務を担当してもらう制度です。ジョブローテーション制度があると、長期的に見れば、各従業員が社内の多くの業務を担当できます。もちろん、各配属先でOJTや実践を通じて経験を積んでもらうことが必要です。
ジョブローテーション制度は、従業員が多くの経験を積んだゼネラリストとして成長できる仕組みです。
研修制度や評価制度を整える
研修制度や評価制度を整えることも、ゼネラリスト育成のために必要です。
ゼネラリストになるためには、多くの現場を経験することが大切です。しかし、それでは育成に時間がかかり過ぎてしまうでしょう。研修によって、期間の短縮や、未経験業務のイメージをつかんでもらうゼネラリスト育成の補助の役割を期待できます。
また、評価制度の整備も大切です。ゼネラリストは特出しているスキルや経験が少ないため、スペシャリストと比べて評価が低くなる傾向にあります。評価が低いと給与面にも影響するため、評価を得られにくいゼネラリストは敬遠されやすいです。よってゼネラリストとして正当な評価を得られる評価制度を整えることが、社内でゼネラリストを育成しやすい環境につながります。
ゼネラリストに関するよくある質問
ゼネラリストに関するよくある質問として、以下があります。
- ゼネラリストが「いらない」「時代遅れ」といわれている理由は?
- ゼネラリストとジェネラリストの違いは?
- ゼネラリストとスペシャリストのどちらを採用すべき?
ゼネラリストが「いらない」「時代遅れ」といわれている理由は?
ゼネラリストが「必要ない」「時代遅れ」といわれる理由は、専門性が高い人材が求められるケースが増えたためです。
近年のビジネスの世界では、高度な技術や専門性がより求められています。スペシャリストが重宝され、ゼネラリストは相対的に価値が低く見られるようになってきました。
このことが、ゼネラリストの評価が低くなりやすい要因となっています。
ゼネラリストとジェネラリストの違いは?
「ゼネラリスト」と「ジェネラリスト」に違いはありません。
どちらも英語で書くと「Generalist」です。表記的にはどちらも正しいですが、当記事では「ゼネラリスト」で統一しています。
ゼネラリストとスペシャリストのどちらを採用すべき?
ゼネラリストとスペシャリストのどちらを採用すべきかについては、ケースバイケースです。
スペシャリストの需要が高まっている昨今ですが、「ゼネラリストを育成・採用した方がいい企業の特徴」で先述したように、ゼネラリストが必要な企業も多くあります。スペシャリストとゼネラリストの双方が連携し、適切な業務に配置することで、高い効果を発揮できます。
自社の状況を踏まえ、どちらを採用すべきかを判断しましょう。
まとめ
ゼネラリストは、幅広い業務の知識や経験を持つ人材です。ゼネラリストが得意なマネージャー業務や人事総務の業務に配置することで、社内全体の生産性向上につながります。
スペシャリストの需要が高まる現代でも、ゼネラリストは必要な人材です。スペシャリストとゼネラリストそれぞれが適切な環境で、「得意」を生かせるように配置しましょう。
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