【事例あり】フォローアップ研修とは?目的やメリットなどを解説
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
「フォローアップ研修はいつ、どんな内容で実施すべきだろうか」
そんなあなたに、当記事ではフォローアップ研修を実施すべきタイミングや内容を解説します。フォローアップ研修は実施対象となる社員によって、実施内容もさまざまです。目的に沿ったフォローアップ研修を実施して、受講者本人にも企業にも、プラスの取り組みにしましょう。
目次[非表示]
- 1.フォローアップ研修とは
- 2.フォローアップ研修が必要なタイミング
- 3.フォローアップ研修を行う目的
- 4.フォローアップ研修を行うメリット
- 4.1.仕事の意義を再確認できる
- 4.2.従業員それぞれの課題を抽出できる
- 4.3.モチベーションが向上する
- 5.フォローアップ研修内容の例
- 5.1.振り返り・復習
- 5.2.参加者へのプレゼンテーション
- 5.3.参加者同士のディスカッション
- 5.4.キャリアプランの作成
- 6.新卒社員・若手社員・中堅社員・管理職別のフォローアップ研修カリキュラム例
- 6.1.フォローアップ研修カリキュラム例:新入社員編
- 6.2.フォローアップ研修カリキュラム例:若手社員編
- 6.3.フォローアップ研修カリキュラム例:中堅社員編
- 6.4.フォローアップ研修カリキュラム例:管理職編
- 7.フォローアップ研修を成功させるためのポイント
- 7.1.効果的なタイミング・頻度で実施する
- 7.2.「ただ聞いているだけ」の研修にしない
- 7.3.フィードバックを行う
- 8.フォローアップ研修の実施にかかる費用の目安
- 9.フォローアップ研修の未来
- 10.まとめ
フォローアップ研修とは
フォローアップ研修は、一度研修を修了した受講者に対して、一定期間後に再度行う研修です。新入社員や、中途入社の社員が入社して間もない頃に研修を受け、数カ月後に再度受講する研修をイメージすると分かりやすいでしょう。
フォローアップ研修によって受講内容の再確認や定着を図り、最近の課題の確認や今後の目標設定などにつなげます。
一度のみの研修だけでは、その場限りで受講内容を忘れてしまうケースが大半です。しかし、フォローアップ研修の取り組みによって、社員の成長度合いを確認しつつ、今後に向けての再スタートができます。
フォローアップ研修が必要なタイミング
フォローアップ研修は、一度研修を修了してから実施しますが、企業や部署ごとに実施するタイミングが異なります。多くの企業は3〜6カ月後にフォローアップ研修を実施するケースが大半です。
3〜6カ月後に実施する理由として、以下が挙げられます。
- 受講内容が頭から抜け落ちる頃のため
- 業務に入り、ある程度の経験を積んだ状態になっているため
- 別の所属先にいる研修受講仲間同士で話し合い、刺激につなげるため
よって、現場に入り、慣れてきた頃にフォローアップ研修を実施することで、受講者たちに成長を促しやすいと考えられます。
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フォローアップ研修を行う目的
フォローアップ研修をする目的はさまざまです。特に研修受講者の立場ごとに目的が異なります。各立場での目的を確認しましょう。
- 新入社員
- 若手社員
- 中堅社員
- 管理職
新入社員の場合
新入社員に対してフォローアップ研修を実施することで、復習だけでなく、一度実施した業務に対して客観的な視点を得ることにつながります。
新入社員は入社直後に、社会人としてのマナーや心構えなどの研修を受講しています。これらを再確認することが、フォローアップ研修の一つの目的です。
フォローアップ研修を行い仲間同士で配属先の業務状況を共有することで、自分の業務を客観視する機会をつくることも必要です。これによりモチベーションや会社への帰属意識を高め、自身の課題発見を促すことにつながります。
若手社員の場合
若手社員の場合は、スキルや帰属意識の向上がフォローアップ研修の目的になります。
初期の配属後、業務に慣れてくると、現場で主力として活躍し始めます。その時期にいったん現場から離れて、新たな視点を認識したり、さらなるスキルアップを促したりする機会を設けることで、本人にも部署としてもプラスになります。
また、若手社員にフォローアップ研修を実施し、帰属意識が高まれば、早期離職の防止にも役立つでしょう。
中堅社員の場合
中堅社員の場合、リーダーシップやスキルの向上がフォローアップ研修の目的です。
中堅社員は現場でさまざまな経験を積み、今後は出世に向けてさらなるレベルアップを図る時期です。フォローアップ研修では、一定の年齢や役職の中堅社員を集めて、リーダーシップを発揮するための研修やハイレベルなスキルの研修を実施します。
レベルの高いフォローアップ研修を実施することで、「会社の中心」としての自覚を持たせ、さらなる活躍を目指してもらうことが目的です。
管理職の場合
管理職の場合は、マネジメントスキルの向上を目的としてフォローアップ研修が行われます。
特に、管理職に登用されたばかりの社員の場合、部下のマネジメントを初めて行うことになります。マネジメントは部下の業務はもちろん、経営層や部署間、人事とのやりとりなど、さまざまな管理が求められる業務です。初めて管理職になる社員は、準備なしにこれらの業務をこなすことは難しいでしょう。
マネジメントスキルの向上を目的としたフォローアップ研修によって、管理職の社員だけでなく、部下にも気持ちよく働ける環境を整備できます。
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フォローアップ研修を行うメリット
フォローアップ研修をするメリットとして、以下があります。
- 仕事の意義を再確認できる
- 従業員それぞれの課題を抽出できる
- モチベーションが向上する
仕事の意義を再確認できる
フォローアップ研修を行うことで、仕事の意義を再確認できます。
特に新入社員は、研修を終えて配属された後、目の前の業務に必死です。そのため、「なぜ業務に打ち込む必要があるのか」が見えにくくなっている可能性があります。
フォローアップ研修で仕事の意義を再確認することで、社会への貢献や入社を志した経緯などを思い出すきっかけがつくれます。これらを思い出すことで初心に返り、業務への熱が高まることがフォローアップ研修の一つのメリットです。
従業員それぞれの課題を抽出できる
フォローアップ研修では、従業員それぞれの課題を抽出できることもメリットです。
研修を終えて一定期間業務に入ると、おのおのの課題も見えてくるでしょう。フォローアップ研修では、違う現場で働く研修仲間同士で課題を持ち寄ることで、違う視点の解決策や、意識していない課題に気づくことができます。
単なる課題の抽出や解決だけでなく、新しい気づきを得た上で課題を見直せるでしょう。
モチベーションが向上する
フォローアップ研修は、社員のモチベーション向上につながることもメリットです。
配属後は、一緒に研修を受けた仲間と離れることになります。フォローアップ研修で仲間が再会し、互いの近況を伝え合うことで、自分も頑張ろうと刺激を受けられるでしょう。結果として、各社員のモチベーションが向上します。
フォローアップ研修はスキルだけでなく、モチベーションの向上にも役立ちます。
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フォローアップ研修内容の例
フォローアップ研修の内容として、以下を実施することが一般的です。
- 振り返り・復習
- 参加者へのプレゼンテーション
- 参加者同士のディスカッション
- キャリアプランの作成
振り返り・復習
主に新入社員向けのフォローアップ研修では、以前実施した研修内容の振り返りや復習を実施します。
最初に実施した研修内容で忘れてしまっている内容や、特に重要な内容を再度実施することで、受講者への定着が可能です。特にビジネスマナーは、開発部門や経理部門の場合、配属後にほとんど使わなくなっているでしょう。
フォローアップ研修を実施して、受講内容の定着を促します。
参加者へのプレゼンテーション
フォローアップ研修でプレゼンテーションを実施することで、プレゼンテーション能力の向上を目指します。
プレゼンテーションの内容はさまざまですが、実施業務について発表してもらうと、話す内容がまとまりやすいでしょう。また、業務についてのプレゼンテーションであれば、その後のディスカッションのテーマとしても扱いやすいです。
開発部門や人事部門など、プレゼンテーションの機会が少ない部署もあります。プレゼンテーションの経験を積むために、フォローアップ研修で実施されることが少なくありません。
参加者同士のディスカッション
参加者同士のディスカッションも、フォローアップ研修でよく実施されます。
ディスカッションを行い、その場でのインプットやアウトプットをする能力を磨きます。自分の意見をはっきりと述べる場を経験してもらう意味でも、必要な研修です。
ディスカッションのテーマは、プレゼンテーションで扱った内容について話し合うのもよいでしょう。業務についてであれば、課題やその解決策を見いだせる可能性もあります。
キャリアプランの作成
フォローアップ研修では、キャリアプランの作成もよく実施されます。
業務に慣れてきた頃にフォローアップ研修を実施すれば、今後のキャリアを描く機会を用意できます。早い段階でキャリアプランの作成を実施できると、その後の目標を定めやすいメリットがあります。
キャリアプランの作成後、仲間同士で共有することで、別の視点を得たり、刺激を受けられたりする場になります。
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新卒社員・若手社員・中堅社員・管理職別のフォローアップ研修カリキュラム例
フォローアップ研修のカリキュラム例を、社員の立場ごとに解説します。
- 新入社員
- 若手社員
- 中堅社員
- 管理職
それぞれで、2日間のフォローアップ研修を想定してみてください。
フォローアップ研修カリキュラム例:新入社員編
新入社員のフォローアップ研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
- 1日目
- 午前
- アイスブレイク
- PDCAサイクルの基本を復習
- 自身の担当業務紹介の準備
- 午後
- ビジネスマナーの振り返り
- PDCAサイクルを元に自身の業務振り返り
- 業務についてディスカッション
- 午前
- 2日目
- 午前
- ディスカッション内容をもとにプレゼンテーション資料作成
- 午後
- プレゼンテーション発表
- プレゼンテーションによる新たな気づきをまとめる
- 午前
上記のカリキュラムによって、ビジネスマナーの振り返りだけでなく、今後の業務にどう生かしていくのか、方向性を定められます。
フォローアップ研修カリキュラム例:若手社員編
若手社員のフォローアップ研修のカリキュラム例は以下の通りです。
- 1日目
- 午前
- アイスブレイク
- チームで働くことの重要性について講義
- 午後
- 部署ごとに分かれたグループワーク
- ディスカッション
- 自分の業務の課題を説明
- 部署ごとに分かれたグループワーク
- 午前
- 2日目
- 午前
- 課題解決の方法について講義
- 自分の業務やディスカッション内容を元に課題と解決策を明確化
- 午後
- 明確化した課題と解決策のディスカッション
- ディスカッションのフィードバックや、グループメンバーの課題から新たな気づきを得る
- 午前
若手社員のフォローアップ研修では、グループに分かれてチームで働くことの意義を見いだす場にする内容を実施してみましょう。同様の部署でのグループワークであれば横のつながりができて、スキルアップや帰属意識にもつながりやすいです。
フォローアップ研修カリキュラム例:中堅社員編
中堅社員のフォローアップ研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
- 1日目
- 午前
- アイスブレイク
- リーダーシップを発揮するために必要なことの講義
- 傾聴力についての講義
- 午後
- ロールプレイング
- フィードバックの実践
- 午前
- 2日目
- 午前
- PDCAの深掘りについて講義
- 業務サイクルの分析について講義
- 午後
- グループワークでメンバーの業務内容についてPDCAや業務サイクル分析を実践
- 午前
中堅社員は、リーダーシップを磨くための研修を実施するとよいでしょう。フォローアップ研修は今後、会社の中心を担う存在としての責任感を高めてもらう場にできます。
フォローアップ研修カリキュラム例:管理職編
管理職のフォローアップ研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
- 1日目
- 午前
- アイスブレイク
- 良いリーダーと悪いリーダーの違いについて講義
- 意思決定とその思考について講義
- 午後
- 午前中の内容を踏まえた自分のリーダー像を策定
- グループ内でリーダー像を共有し、フィードバック
- 午前
- 2日目
- 午前
- チームマネジメントについて講義
- コーチングについて講義
- メンタルマネジメントについて講義
- 午後
- コーチングのロールプレイング
- メンタルマネジメントのロールプレイング
- 午前
管理職のフォローアップ研修は、部下のマネジメントに特化した内容で問題ありません。管理職として駆け出しの社員に対して、よりチームの生産性を高めるために必要なリーダーシップや、マネジメントについて学ぶ機会を用意しましょう。
フォローアップ研修を成功させるためのポイント
フォローアップ研修を成功させるためのポイントとして、以下があります。
- 効果的なタイミング・頻度で実施する
- 「ただ聞いているだけ」の研修にしない
- フィードバックを行う
効果的なタイミング・頻度で実施する
フォローアップ研修は効果的なタイミング、頻度で実施しましょう。
フォローアップ研修は、受講者のスキルアップやモチベーション強化が目的です。フォローアップ研修に限りませんが、教育は投資であることを意識して、効果が出やすい時期や頻度で実施してください。
タイミングに迷うようであれば、3カ月後、6カ月後に1度のように、業務に慣れてきた頃がおすすめです。
「ただ聞いているだけ」の研修にしない
フォローアップ研修は、「ただ聞いているだけ」にならないカリキュラムを用意しましょう。
フォローアップ研修で受け身ばかりの講義になってしまうと、受講者の当事者意識が薄れてしまいます。ロールプレイングやプレゼンテーションなど、アウトプットも適切に行う場を用意することで、能動的で効果が高いフォローアップ研修になるでしょう。
フィードバックを行う
フォローアップ研修では、フィードバックをすることも大切です。
先日したように、フォローアップ研修は先行投資の一つです。よって、投資のリターンがどの程度あるのか、測定できるようにしておきましょう。例として、受講前と受講後で業務への意識や業績にどの程度変化があったのかを数値化しておくと、変化が見えやすくなります。
フィードバックを行い、次回以降のフォローアップ研修内容を見直してください。
フォローアップ研修の実施にかかる費用の目安
フォローアップ研修の実施費用はさまざまな要素で異なります。大まかに述べると、1日当たり20〜100万円と考えておくとよいでしょう。
以下の要素で料金が決まります。
- 研修会社
- 講師の人数:多いほど高い
- 受講人数:多いほど高い
- 研修実施内容:難しいほど高い
- 実施形式:対面かオンラインか
- 実施日程:長いほど高い
フォローアップ研修にはコストがかかります。上記を踏まえ、適切な頻度やタイミングで実施して、効果が高い取り組みにしましょう。
フォローアップ研修の未来
フォローアップ研修は以前から行われていますが、今後はIT技術の革新により、実施方法や内容にも変化が見られる可能性があります。
例えば、以下の変化が予想されます。
- AI技術
- 個人の状況に合わせたカリキュラムの分析
- カリキュラム実施後のフィードバック
- フォローアップ研修前後のパフォーマンスの分析
- VR/AR
- 仮想現実を織り交ぜた実践的シミュレーション
- 新入社員アバター
- クレーマーアバター
- 仮想現実を織り交ぜた実践的シミュレーション
技術革新により、さらに効果が高いフォローアップ研修の実施が期待されます。
まとめ
フォローアップ研修は、研修を終えた受講者が一定期間の後に再度研修を受講し、理解度の定着やスキルアップ、モチベーションの向上を図る取り組みです。企業は適切なタイミング・頻度でフォローアップ研修を実施することで、効果が高い取り組みにできます。
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