無期雇用派遣とは?企業側のメリット・デメリットや採用における注意点を解説
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
派遣労働者を活用しているけれど、3年経つと職場から離れてしまう制度に困っている企業は少なくありません。これまで派遣のおかげで回せていた事業が、一時的にとは言えストップしてしまうリスクがあることが理由です。そこで「無期雇用派遣」の活用がおすすめできます。
この記事では無期雇用派遣の特徴とメリット・デメリット、採用時の注意点などを解説するため参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.無期雇用派遣とは
- 1.1.契約時に雇用期間を定めない派遣スタイル
- 1.2.無期雇用派遣は派遣先が決まらなくても給与が支払われる
- 1.3.無期転換ルールについて
- 2.無期雇用派遣と有期雇用派遣の違い
- 3.無期雇用派遣のメリット
- 4.無期雇用派遣のデメリット
- 4.1.モチベーションが低い事例もある
- 4.2.帰属意識が低いまま働き続けるケースも多い
- 5.無期雇用派遣を活用する際の注意点
- 6.無期雇用派遣を提供している派遣会社
- 6.1.マイナビキャリレーション
- 6.2.ミラエール
- 6.3.funtable
- 6.4.M-Shine(エムシャイン)
- 6.5.キャリアウィンク
- 7.まとめ
無期雇用派遣とは
無期雇用派遣とは、契約時に雇用期間を定めない派遣形式です。以下で詳しく解説します。
契約時に雇用期間を定めない派遣スタイル
無期雇用派遣とは、派遣会社と契約する際に契約期間を定めないタイプの派遣です。一般的な雇用派遣の場合、派遣先の業務が終了したら契約終了になります。また1人の派遣社員が、派遣先の同じ部署で勤務できる期間は3年までです。
しかし無期雇用派遣は派遣先での派遣期間が終了しても、派遣会社との契約は継続する特徴があります。
無期雇用派遣は派遣先が決まらなくても給与が支払われる
仮に次の派遣先がなかなか決まらなくても、無期雇用派遣であれば派遣会社から期間中の給与または休業手当が支払われます。派遣先企業と契約が切れても、無期雇用派遣ならば派遣会社と雇用契約が継続することが理由です。
そのため安定収入が実現し、仕事のない期間も生活に困らない点がメリットです。
無期転換ルールについて
「無期転換ルール」とは、同じ企業で期限が決められた雇用契約を満了してその後更新が行われた場合、通算5年を超えた時点で無期雇用契約に転換できる制度です。5年後以降は派遣労働者側から申し出ることで、期限のない無期雇用契約にいつでも変更できます。
また派遣会社によっては、無期雇用派遣を前提とした人材採用も少なくありません。
無期雇用派遣と有期雇用派遣の違い
有期雇用派遣は一般的に、派遣先での業務が終わると契約が終了します。また同じ職場で働けるのが3年までとされる「3年ルール」が適用されるため、基本的に職場を変えなければなりません。
無期雇用派遣のメリット
無期雇用派遣には、以下3点のメリットがあります。メリットを確認して自社で取り入れるかどうか確認しましょう。
長期間派遣労働者に働いてもらえる
無期雇用派遣であれば、長期間職場で働いてもらえるメリットがあります。有期雇用派遣の場合、どれだけ継続して働いてほしくても、3年ルールによって更新ができませんでした。
そのため、無期雇用派遣の人材を確保することで、専門性が高い業務をできるような有能な人材を長期的に活用できます。
後任の人材を探す時間やコスト削減が可能
無期雇用派遣であれば、お互いが望む限り契約を継続できます。有期雇用派遣の場合、3年ごとに担当者が変わるため毎回新たに人を探し引き継がなければいけません。
無期雇用派遣なら後任の人材を探すために求人サイトや派遣会社を使って、書類選考や面接を行う手間やコストが省ける点がメリットです。引き継ぎ業務も必要ないため、変わらずに事業を継続できます。
派遣労働者の育成や重要な業務を任せることも検討できる
従来のように3年以上就業できない場合、どうしても派遣労働者の育成や重要な業務への編成は後回しにされていました。
しかし、無期雇用派遣であれば、長期的な雇用を見越してキャリアプランが立てられます。スキルアップの支援や、重要なポストを任せるなどの対応も検討可能です。長期案件や習得に時間が必要な専門的業務など、幅広い業務を依頼できます。
無期雇用派遣のデメリット
無期雇用派遣には、以下2点のデメリットがあります。
モチベーションが低い事例もある
無期雇用派遣の派遣労働者は、正社員と違って昇給や昇進ができません。また派遣という形式から、企業と派遣従業員のミスマッチによって派遣先企業になじめないことも多いです。
さらに無期雇用派遣になることで、長期休暇や短期間での労働など自由度の高い働き方ができなくなります。その結果、仕事のモチベーションが低下する事例も少なくありません。
帰属意識が低いまま働き続けるケースも多い
無期雇用派遣はあくまで派遣会社に雇用されているため、派遣先企業への帰属意識は低い場合が多いです。
帰属意識が低いと、職場でのコミュニケーションを軽視したり、情報漏洩のリスクのある行動を取りやすくなったりする可能性があります。正社員から積極的にコミュニケーションをしたり、セキュリティに関わるルールを強化するなど対策が必要です。
無期雇用派遣を活用する際の注意点
無期雇用派遣を活用する際、以下の3点に注意が必要です。
正社員を募集する際には派遣労働者にそのことを伝えなければならない
自社で1年以上働いている無期雇用派遣の派遣労働者がいる場合、正社員を募集する際にはその情報を伝えなければなりません。
労働者派遣法第40条において定められているため、違反しないように注意が必要です。賃金を上げないために正社員登用の事実を隠すようなことがあると、違反行為として処罰される可能性もあります。
無期転換ルールのタイミングを確認しておく
無期転換ルールが適用される通算5年のタイミングを把握して、派遣労働者に無期雇用派遣へ移行する意思があるか確認する必要があります。
こちらが無期雇用派遣での契約を申し出ても、派遣労働者がそれを望まない可能性もあるため、早めに相談して今後のことを決めるのがポイントです。無期雇用派遣を望まない場合は勤務を続けられないため、派遣会社と派遣先企業でしっかり連携し業務が滞らないようにしましょう。
必ずしも同じ労働者が派遣されるとは限らない
無期雇用派遣を希望しても、派遣会社や派遣労働者次第では別の企業に行ってしまう可能性があります。
そのため、無期雇用派遣でも別の人材が派遣される可能性を考慮して、育成やポストの任命などを行わなければなりません。
無期雇用派遣を提供している派遣会社
無期雇用派遣を提供している派遣会社の中でも、以下の5社がおすすめです。
マイナビキャリレーション
マイナビキャリレーションは入社前後で充実した研修制度があるため、未経験者でも安心して勤務開始できます。大手人材サービス会社であるマイナビグループが運営している無期雇用派遣サービスのため、サポート体制が整っている点が魅力です。
カウンセリングや適性検査などから、個人に合った配属先を決定するため企業とのミスマッチを防げます。
ミラエール
ミラエールは事務職の無期雇用派遣に強く、4,000名以上の就業人数実績がある実績No.1の派遣会社です。多彩な研修やビジネススクールを無料で受けられるため、将来を考えたスキルアップができます。
土日休み中心の案件が多く、プライベートを充実させたい方におすすめです。
funtable
funtableはサポート体制・キャリア支援が充実しているため、未経験からでも無期雇用派遣で事務職にチャレンジできます。派遣中も定期的に面談・研修を行うため、無期雇用派遣中も不安や困っていることを解決可能です。
残業が少なく土日休みの優良企業へ派遣されることが多いため、自分の時間を充実させたい人に向いています。
M-Shine(エムシャイン)
M-Shine(エムシャイン)は世界75カ国で展開する、アメリカの派遣会社マンパワーグループが運営しています。
パソコンに触れたことのないような未経験者でも、事務に必須のOfficeスキル・電話対応・ビジネスメールなど充実した研修を受けられるため安心です。またアメリカに本社があることから、英語ができる方は外資系企業への無期雇用派遣チャンスがあります。
キャリアウィンク
キャリアウィンクはリクルートスタッフィングが展開する、無期雇用派遣会社です。残業が少なく土日祝日休みの企業に派遣されるため、仕事終わりの時間も自由に使えます。評価制度や産休・育休制度もあるなど、充実した福利厚生も魅力です。キャリアウィンクの77%程度が事務職経験ないため、初心者の方も活躍できます。
まとめ
この記事では無期雇用派遣のメリット・デメリットや、活用時の注意について解説しました。無期雇用派遣は3年ルールの適用がないため、企業・派遣従業員のどちらにも長時間就業できるメリットがあります。
また長期間の派遣は無期雇用派遣で対応できますが、突発的な人材不足の際はタイミーがおすすめです。タイミーは最短1分で求人掲載可能であり、気に入ったワーカーさんを無料で引き抜き長期雇用のソリューションとしても活用できます。