【企業向け】派遣の職場見学とは?派遣先企業向けに手順や注意点などを解説
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
職場見学とは、実際に働く職場を見学することです。派遣スタッフが希望する場合、派遣先企業は職場見学を実施する必要があります。ただし、職場見学には注意点も多いため、手順などをしっかり確認しておくことが重要です。
この記事では、職場見学の流れやポイント、注意点を紹介します。ぜひ、参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.派遣先の職場見学とは
- 1.1.派遣スタッフの希望で実施される
- 1.2.面接とは異なる
- 2.職場見学の流れ
- 2.1.業務内容に関して説明する
- 2.2.自己紹介する
- 2.3.職場を見学してもらう
- 2.4.派遣スタッフからの質問に対応する
- 2.5.派遣先から派遣スタッフへ質問する
- 2.6.職場見学終了
- 3.職場見学における注意点
- 3.1.基本的に派遣会社に同席してもらう
- 3.2.派遣業務に関する業務説明に限定する
- 3.3.個人情報・プライバシーに関する質問はNG
- 4.まとめ
派遣先の職場見学とは
派遣先の職場見学とは、派遣スタッフが実際の就労場所を確認するものです。職場見学の目的としては、派遣スタッフの不安や疑問の解消があげられます。実際にどのような業務を行うのか、職場の雰囲気はどうか、職場になじめるかどうかなどを職場見学によって確認してもらうことで、派遣スタッフが抱える不安や疑問点などの解消を図ります。
また、担当する業務について詳しく把握してもらうことも目的の1つです。実際に就労する前に担当する業務への理解を深められたり、働いている姿が想像しやすくなったりするため、イメージと違ったというギャップの軽減にもつながります。派遣後のミスマッチの防止なども期待できるでしょう。
派遣スタッフの希望で実施される
職場見学は、派遣スタッフの求めに応じて実施されます。派遣先企業が実施を求めることはできないため注意しましょう。派遣スタッフが「自分に合う職場か確認したい」「業務内容を具体的に知りたい」などと希望した場合にのみ実施されます。
面接とは異なる
職場見学は、あくまでも就労場所を見学してもらい、派遣スタッフが感じる不安や疑問を解消するための場です。採用を検討する面接とは別物のため注意しましょう。派遣スタッフの履歴書や職務経歴書などを提出させる、適性検査を実施するといったことは行えません。
派遣先企業にはどのような人材をどの企業に派遣するか選ぶ権利はありません。人選は、派遣スタッフと雇用関係にある派遣会社が決定するものです。派遣先が派遣社員を選別する行為は労働派遣法で禁じられています。そのため、職場見学で面接行為と判断されるとトラブルになったり、行政指導の対象になったりするケースもあるため注意しましょう。
職場見学の流れ
派遣スタッフの職場見学はどのような手順で行うのでしょうか。ここでは、職場見学の流れを解説します。
業務内容に関して説明する
まずは、業務内容に関する説明を行います。派遣スタッフは、事前に派遣会社が公開している求人情報でおおまかな業務内容を把握していますが、派遣先企業から直接業務内容を伝えることで、具体的な業務内容が理解でき認識の違いを訂正することなどにつながります。
業務内容については、必ず説明すべきことが決められています。伝えるべきことは以下のとおりです。
- 業務内容
- 必要なスキル
- 業務の流れ
- 残業の有無
- 職場環境
- 他の派遣スタッフの就業状況など
これらの内容は派遣スタッフに必ず伝えるようにしましょう。また、必要に応じて、会社行事への参加の有無や部署内で当番になる業務があるか、あればその内容などを説明すると派遣スタッフの疑問や不安解消に役立ちます。
自己紹介する
派遣スタッフから職歴や派遣歴などに関する自己紹介を受けます。この際、派遣スタッフがスムーズに話せるように工夫しましょう。例えば、派遣会社と打ち合わせをしておいて、スキルシートなどを用意し記入内容をもとに話せるようにします。これにより、派遣スタッフが緊張してうまく話せない、話す内容が支離滅裂になってしまうといったトラブルが防げます。
また、プライベートな話はしないように注意しましょう。家族構成や年齢などの話題は特定行為にあたるので避けてください。
職場を見学してもらう
実際に働く職場を見てもらいます。職場見学の方法は企業によって異なりますが、一般的には業務内容を説明しながら見学するケースが多いようです。必要に応じて、映像や紙の資料などを用意して派遣スタッフに見せても構いません。
職場の見学は、求人内容や業務内容の説明だけでは分からない、企業風土や職場の雰囲気、人間関係などを知る機会でもあります。そのため、派遣スタッフが実際に働いた場合のイメージがしやすいように配慮することも重要です。
他の社員と交流する機会を設けたり、すでに就労している派遣スタッフと話せる機会を作ったりするとよいでしょう。これにより、実際に働いている人の声が聞けるため、よりリアルに働く姿をイメージしやすくなります。
派遣スタッフからの質問に対応する
業務内容の説明や職場の見学が終わった後は、質疑応答の時間を設けましょう。業務上の疑問点や、自身の経験・スキルと派遣先企業の業務内容が合っているか、待遇面などの質問に対応します。よくある質問としては以下のとおりです。
- 業務の引継方法
- 利用可能な福利厚生(休憩室や食堂など)
- 担当する業務の派遣スタッフ受け入れ実績
- 業務を一緒に担当する人の人数
- 業務の進め方に疑問がある場合に確認できる人がいるか など
派遣先から派遣スタッフへ質問する
派遣先企業から、派遣スタッフへ質問する機会も設けましょう。派遣スタッフに対する質問は、業務に直接関係する質問のみに限定します。例えば、派遣スタッフの経験やスキル、保有している資格といった、依頼する業務に関わる質問をします。
前述したとおり、派遣先企業で派遣スタッフの面接を行う、年齢や家族構成などを聞くなどの特定行為は禁止です。面接行為や特定行為とされるような質問は避けましょう。
職場見学終了
質疑応答が完了したら、職場見学は終了です。なお、職場見学では派遣スタッフ・派遣先どちらも「働いてほしい」「この企業で働きたい」といった意思確認や意思表明は行いません。後日派遣会社から連絡が来るため、連絡が来るまで待ちましょう。
職場見学における注意点
職場見学を実施する際には、注意したいポイントがあります。ここでは、職場見学の注意点を3つ解説します。
基本的に派遣会社に同席してもらう
職場見学を行う際には、派遣先企業と派遣スタッフだけで行うのではなく、派遣会社にも同席してもらいましょう。ルールに則って適正に職場見学が行われるようにするために、派遣会社が同席するケースが基本です。ただし、派遣スタッフの希望によっては、派遣会社が同席しないケースもあります。
派遣業務に関する業務説明に限定する
説明を行う際には、派遣業務に関連する説明に限定しましょう。例えば、担当する業務の具体的な内容、職場環境、勤怠手続、利用できる福利厚生、休日やシフト、服装などに関する規定といった内容です。業務と関係ない説明をすると派遣スタッフが混乱するため、派遣業務とは関係のない説明は控えるようにしましょう。
個人情報・プライバシーに関する質問はNG
職場見学の際には質疑応答の機会を設けますが、この際個人情報やプライバシーに関する質問は禁止です。個人情報やプライバシーに関する質問は、特定行為にあたります。派遣先企業が特定行為をすることは禁止されているため注意しましょう。禁止される質問事項は以下のような内容があげられます。
- 住所
- 氏名
- 年齢
- 本籍地
- 出身学校
- 家族構成
- 未婚か既婚か
- 子どもの有無
- 前職の会社名や退職理由
- 健康状態など
このような質問は特定行為となるため、トラブルに発展するケースもあります。そのため、質問すべき項目と禁止されている質問事項を整理して、不必要な質問をしないように注意しましょう。
まとめ
派遣先の職場見学とは、派遣スタッフの希望によって実施されるものです。職場見学は派遣スタッフの疑問や不安を解消する目的で行われるもので、実際に行う業務内容の説明や職場の見学、質疑応答などが行われます。職場見学では特定行為は禁止されているため、業務に関係のない個人情報やプライバシーに関する質問はしないように注意しましょう。
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