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バイトの悩み

退職前の有給消化中にバイトをしてもいい?事前に確認すべきポイントや注意点を解説!

兼業

退職が決まっており、有給休暇をまとめて取得する方のなかには、有給消化中にアルバイトをしてもよいか気になっている方もいるのではないでしょうか。

有給消化中のアルバイトは、法律上問題ありません。しかし、退職が決まっていても実質は副業となるため、勤め先によっては認められない場合があります。

本記事では、有給消化中にアルバイトをする前に確認すべきこと、メリット・デメリットを解説します。社会保険や雇用保険の取扱い、確定申告が必要かなども紹介するため、ぜひ参考にしてください。

退職時の有給消化中にバイトをしてもいい?

勤め先の就業規則で禁止されていなければ、有給消化中にアルバイトをしても問題ありません。

有給休暇は、心身の疲労を回復し、ゆとりある生活を保障するために付与される休暇です。そのため、有給休暇中の過ごし方について法律による制限はありません。

ただし、企業によっては副業を認めていない場合があります。

一般社団法人日本経済団体連合会によれば、2022年時点で副業・兼業を「認めている」「認める予定」と回答した企業は70.5%でした。働き方が多様化し、副業解禁が進む一方で、約30%の企業は「検討していない」または「認める予定はない」と回答しています。

有給休暇中であっても、退職日までは雇用関係があるため、就業規則で認められていなければアルバイトはできません。

有給消化中にバイトをしたいときに確認すること

退職を予定しており、有給消化中にアルバイトをしたいと考えているなら、必ず事前に以下の2点を確認しましょう。

・就業規則で副業が許可されているか
・バイトの内容が信義則に違反しないか

就業規則で副業が許可されているか

まずは退職予定の勤め先が副業を許可しているかどうかを確認しましょう。前述のとおり、勤め先が就業規則で副業を禁止している場合はアルバイトができないためです。

禁止されているにもかかわらずアルバイトをしていることが判明すれば、就業規則違反となり、トラブルになりかねません。退職が決まっているとはいえ、退職金が減額されるなどの処分を受ける可能性もあります。

企業によっては、事前に許可を取れば副業ができる場合もあるため、必ず事前に就業規則を確認し、必要な手続きを行いましょう。

バイトの内容が信義誠実の原則(信義則)に違反しないか

雇用されて働く従業員には、信義に従って誠実に権利を行使する、または義務を履行することが労働基準法で義務づけられています(信義誠実の原則)。

具体的には、「秘密保持義務」や「競業避止義務」を守らなければなりません。

秘密保持義務業務上の秘密を漏洩してはならない義務
競業避止義務使用者と競合する業務を行ってはならない義務

勤め先で副業が認められていても、これらの義務に違反するアルバイトは行えないことを理解しておきましょう。

有給消化中にバイトをするメリット・デメリット

有給消化中は退職予定の勤め先に出勤しないため、時間に余裕ができるでしょう。空いた時間を活用してアルバイトをすれば、収入を増やせる一方で、次の仕事に向けた準備がしにくいなどのデメリットもあります。

有給消化中のアルバイトは、メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。

有給消化中にバイトをするメリット

有給消化中にアルバイトをすると、主に以下のようなメリットが得られます。

・収入が増える
・空いた時間を有効に使える
・興味のある仕事に挑戦できる

有給休暇は、取得しても給与が減額されない休暇です。有給消化中にアルバイトができれば、退職予定の勤め先から支払われる給与とアルバイト代を両方受け取れるため、収入が増え、経済的に余裕が生まれます。

アルバイトによっては、働いたその日のうちに給与を受け取ることも可能です。

とくに、急に自由な時間が増えて持て余している方にとって、アルバイトで収入を得ることは有効な時間の使い方といえるでしょう。

また、次の仕事に就く前に好きな分野や興味のある仕事に気軽にチャレンジできるのもメリットの一つです。新しいスキルや知識が増え、視野が広がったり今後の仕事に活かせたりする可能性があります。

有給消化中にバイトをするデメリット

有給消化中のアルバイトには、デメリットもあります。

・次の仕事に向けた準備ができない
・体調を崩す可能性がある

有給消化中にアルバイトをすると、次の仕事に向けた勉強や準備の時間が取りにくくなります。

仕事が忙しくてあと回しにしていた銀行・役所の手続き、定期健診などを済ませたい方や、次の仕事に就くまでに旅行を楽しみたい方もいるでしょう。アルバイトが忙しいと、これらの時間を思うように取れないかもしれません。

また、有給休暇は、心身の疲労を回復するために取得するものです。収入を増やしたいからと無理にアルバイトをすると、体調を崩してしまう可能性もあります。

アルバイトを始める際は、労働条件(仕事の内容や労働時間、時給など)をしっかり確認し、無理のない範囲で働くことが大切です。

有給消化中にバイトをする際の注意点

有給消化中のアルバイトに関して正確な知識を持っていなければ、必要な手続きが行えず、不利益が生じてしまったりペナルティが課せられたりする可能性があります。有給消化中のアルバイトを検討している方は、以下の注意点も把握しておきましょう。

・要件を満たすと社会保険に加入する必要がある
・雇用保険は二重加入できない
・確定申告が必要になる場合がある
・アルバイト収入が20万円以下でも住民税の申告が必要となる

要件を満たすと社会保険に加入する必要がある

有給消化中のアルバイトでも、一定の要件を満たすと社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入しなければなりません。

社会保険の加入が必要となるのは、アルバイト先が従業員51人以上の企業で、以下の要件を満たす方です。

・所定労働時間が週20時間以上である
・給与が月額8.8万円以上である
・2ヶ月を超えて雇用される見込みがある
・学生でない

つまり、有給消化中のアルバイトで社会保険の加入要件を満たす場合は、退職予定の勤め先とアルバイト先の両方で社会保険に加入することになります。

該当する方は、被保険者になるための加入手続きに加え、「健康保険・厚生年金保険 被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」の提出が必要です。

有給消化中のみの短期アルバイトの場合、加入要件を満たす可能性は高くありませんが、退職後もアルバイトを続ける方は必ず事前に確認しましょう。

また、両方で社会保険に加入する場合、保険料の負担が増える点にも注意が必要です。

雇用保険は二重加入できない

雇用保険は社会保険(健康保険・厚生年金保険)とは違い、二重加入ができません。2ヶ所で加入要件を満たす場合は、賃金が多いほうの勤め先でのみ加入します。

雇用保険の加入要件は、以下のとおりです。

・所定労働時間が週20時間以上である
・31日以上の雇用の見込みがある

アルバイト先で雇用保険に加入する場合は、退職予定の勤め先で「雇用保険被保険者資格喪失届」を提出しなければなりません。

確定申告が必要になる場合がある

有給消化中のアルバイト収入が20万円を超えると、確定申告が必要です。

会社員などの給与所得者は多くの場合、勤め先が行う年末調整によって所得税の精算が完了します。しかし、年末調整ができるのは1ヶ所のみであるため、2ヶ所から給与を受けた方は確定申告を行わなければなりません(アルバイト収入が20万円以下の場合は不要)。

年末調整所得税の過不足を精算するための手続きで、勤め先が行う
確定申告1年間に生じた所得と所得税額を計算し、税務署に申告する手続き

また、アルバイトの収入が20万円以下で確定申告の義務がなくても、確定申告をすることで納めすぎた所得税が還付される可能性があります。

例えば、現在の勤め先とアルバイト先をどちらも年の途中で退職し、年末まで再就職しなかった場合、年末調整が受けられないため所得税の過不足を精算できません。この場合、確定申告をすれば還付が受けられる可能性があります。

アルバイト収入が20万円以下でも住民税の申告が必要となる

有給消化中のアルバイト収入が20万円以下で、確定申告をしない場合も、住民税の申告は必要です。

確定申告を行うと、その内容が自治体に連携されるため、住民税の申告をする必要はありません。しかし、住民税は副業の収入が20万円を超えるかどうかにかかわらず申告が必要となるため、確定申告をしない場合は別途申告が必要です。

住民税の申告を行わなければ、本来の税額とは別に延滞金が発生する可能性があります。国民健康保険料や保育料の算定や証明書の発行などにも影響が生じるため、該当する方は1月1日時点の住所地の自治体に申告手続きを行いましょう。

有給消化中のバイトにおすすめの職種

有給消化中にアルバイトをするなら、単発アルバイトを検討してみてはいかがでしょうか。

単発アルバイトは、1日単位で仕事が終了するため、働く日を柔軟に決められます。また、マニュアルが整備されている、あるいは単純な業務を任せられることが多く、経験がなくても即戦力として働くことが可能です。

さらに、単発アルバイトでは、幅広い仕事を体験できるため、新しいスキル・知識を身に付けたい方や興味のある分野に挑戦したい方にも向いています。

単発アルバイトでおすすめの職種をいくつか紹介します。

・イベントスタッフ
・軽作業
・サンプリング
・飲食店

イベントスタッフは、イベントの会場設営やチラシ配布、誘導などを行います。体力的にきついと感じることもありますが、イベントが成功したときに達成感が得られるやりがいのある仕事です。

軽作業の仕事は、梱包・ピッキング・仕分け・検品などさまざまです。専門的な知識やスキルがなくても始めやすく、黙々と作業したい方に向いています。

タイミーが行った調査によれば、タイミーを利用して副業をする際、よく選ばれているのが「物流倉庫内(仕分け・検品)(52.3%)」、「物流倉庫内(ピッキング・梱包)(46.3%)」でした(※)。

また、通行人にチラシや試供品などを配るサンプリングや飲食店の仕事も人気のアルバイトの一つです。単発で働けるため、どれが自分に合っているかわからない方も挑戦してみるとよいでしょう。

(※)出典 株式会社タイミー「副業に関する実態調査

無理なく単発アルバイトを始めるなら「タイミー」がおすすめ

有給消化中の空いた時間を有効に使いたいなら、スキマバイトアプリ「タイミー」がおすすめです。

「タイミー」は、1日単位でアルバイトができ、複数日拘束されることがありません。そのため、自己啓発や趣味、旅行などに有給休暇の時間を使いながら、スキマ時間を活用して収入が得られます。条件が合えば、当日の募集にも申し込めるため、急に予定が空いたときに働くことも可能です。

また、仕事の終了後、即日で振り込みができ、振り込み手数料もかかりません(※)。

「タイミー」では、幅広い職種のバイトを募集しています。興味のある方はぜひ「タイミー」のアプリをダウンロードしてチェックしてみてください。

なお、有給消化中に単発アルバイトを始める際は、事前に就業規則で副業が認められているかどうかを確認しましょう。

(※)下記に該当する場合は、振込申請後からお受け取りまでに時間がかかることがございます。
・ご登録された銀行口座の情報に誤りがある
・ご利用銀行の規定メンテナンス期間
・土日祝日や大型連休、年末年始の場合

まとめ

法律上、退職前の有給消化中にアルバイトをしても問題ありません。

ただし、有給消化中も雇用契約は続いているため、有給消化中のアルバイトは実質的に副業となります。そのため、勤め先が副業を認めていなければ就業規則違反となる可能性があります。

勤め先が許可しており、アルバイトをする場合は、心身への負担が重くならないように無理のない範囲で働きましょう。

有給消化中の時間を有効活用したい方や視野を広げたい方は、ぜひ「タイミー」アプリをダウンロードして単発アルバイトの募集をチェックしてみてください。

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