バイト応募時の「志望動機」欄、何を書くべきか迷う人は少なくありません。どんな表現が印象を左右するのか、また気をつけるべきルールがあるのかなど、不安に感じる方も多いでしょう。
志望動機は、バイト先で働きたいという熱意をアピールする重要な項目です。採用・不採用にも関わるため、採用担当者にあなたの思いがしっかり伝わるよう、書き方のコツを押さえておく必要があります。
本記事では、実際に使える志望動機の例文10選をはじめ、応募前に知っておきたい履歴書の書き方やポイント、注意点についてくわしく解説します。
バイトに申し込む際の「志望動機」とは
履歴書の「志望動機」は、申し込むお店や会社で働きたいと思った理由や働く意欲を伝える項目です。豊富なバイト募集の中から、なぜこのバイトに申し込もうと考えたのか、わかりやすく伝える文章を書くことが大切です。
「バイトを始めたあとに発揮できる強み」をアピールする人もいますが、自分の性格やスキルなどを書くのは自己PR欄です。そのため、志望動機と自己PRが同じ内容にならないように気をつけましょう。
バイトの申し込みで志望動機を書く際のポイント
履歴書の志望動機欄はそれほど大きなスペースではありません。限られた志望動機の枠内で採用担当者に「バイトしたい」という熱意を伝えるには、効果的な書き方を知っておくことが大切です。
- 200~300文字程度にまとめる
- 申し込みを決めた理由を明確にしておく
- バイト先がメリットと感じる内容を心がける
- 具体的なエピソードをあげる
ここでは、バイトに申し込むとき、履歴書の志望動機を書く際に気をつけるべきポイントを紹介します。
関連記事:「バイトに応募するときの履歴書の書き方は?基本ルールや注意点などを徹底解説」
200~300文字程度にまとめる
バイトの志望動機は、200~300文字程度にまとめるのが理想的です。短すぎると熱意が伝わりにくく、逆に長すぎると読みにくくなってしまうため、適度な文字数に収めることを意識しましょう。
また、文字数に制限を設けることで、冗長な表現を避けることができ、わかりやすい文章が書きやすくなります。
申し込みを決めた理由を明確にしておく
志望動機を書くときに何より重要なのが、バイト先への申し込みを決めた理由を書くことです。
いつも利用している馴染みのある店だから、スタッフさんが仲良くて楽しそうだから、やってみたい仕事だから、などバイト先として選んだ理由を記載します。何をきっかけにこのバイトに興味を持ったのかで、人柄も理解してもらえるでしょう。
さらに、「だからバイトしたい」と働く意欲も一緒に添えると、採用担当者は安心して採用できるはずです。
バイト先がメリットと感じる内容を心がける
少しでも採用に近づく志望動機にしたいなら、バイト先がメリットになると感じる内容を心がけるのもおすすめです。
たくさんのバイト応募者から選ばれるのは、バイト先にプラスになる人材です。バイト先にとってメリットと感じられるほど、採用される可能性は高まるでしょう。
具体的なエピソードをあげる
限られたスペースに書く必要のある志望動機は、ほかの人との違いを出しにくいむずかしさがあります。そこで、これまでの経験から具体的なエピソードをあげれば、採用担当者に個性を感じてもらえるかもしれません。
例えば、これまでのバイト経験、クラブやサークル活動の思い出など、自分のエピソードを交えるようにしましょう。
【理由別】バイトの志望動機の書き出しの例文10選
バイトの申し込みで履歴書の志望動機を書く際のポイントをつかんだら、実際に文章を考えてみましょう。ここでは、バイトを志望する理由別に、志望動機の書き出し 例文を10パターン紹介します。
理由①家から近いから
一見するとやる気がないと受け取られそうな理由ですが、バイトなら「家から近い」も十分な志望動機になります。採用側にとっては「長く働いてくれそう」、「交通費がかからない」、「遅刻の心配が少ない」などのメリットがあるためです。
とはいえ、「通勤しやすいだけで選んだ」とならないように、伝え方には ひと工夫ほしいところです。
<例文>
「家から近く、学校帰りにも通いやすいため、平日・休日とも無理なくアルバイトできると考え、申し込みました。」 「こちらの店は自宅から徒歩で通えるため、学校生活と両立しながら長く働けると思い、申し込みました。」 「学校への通り道にあるため、楽しそうに働くスタッフさんを毎日見かけており、ぜひ一緒に働きたいと考えています。」 |
また、通勤時間をかけずにバイトしたいなど、タイムパフォーマンスを重視しているなら、スキマバイトサービスの「タイミー」がおすすめです。地図で募集を検索できるため、家から近い仕事を見つけられるでしょう。
理由②好きなお店だから
好きなお店で働きたいという志望動機は熱意が伝わりやすい反面、誰でも書きやすく見栄えのしない理由にもなるリスクがあります。個性を出すために、できるだけ具体的に書きましょう。
<例文>
「こちらのカフェの気持ちのよい接客や落ち着いた雰囲気が好きで、この機会にぜひ働いてみたいと思い、申し込みました。」 「子どもの頃から家族で利用してきたなじみ深いお店のため、自分も店員としてお店に立ってみたいと考え、申し込みました。」 |
理由③社会経験を積むため
社会経験の少ない学生にとって、バイトは社会を知る貴重な経験です。将来へのモチベーションを志望動機にすれば、採用担当者にも熱意が伝わるでしょう。
<例文>
「将来は接客の仕事に就きたいと考えており、よく利用するこちらのアパレル店でアルバイト経験を積んで就職活動に活かしたいと思い、申し込みました。」 「将来は医療関係の仕事に就きたいと考えているため、将来に生かせる経験を身につけたいと考え、申し込みました。」 |
ただし、自分の将来に活かしたいという自己中心的な内容のみではなく、バイト先で活かせる自分のスキルもアピールするなど、相手方のことも考えた内容にしましょう。
理由④自分の経験が活かせそうだから
部活や学校行事、趣味、バイトなど、これまでの経験を活かして働きたいと志望動機で伝えるときは、エピソードに具体性を持たせましょう。
<例文>
「大学でサッカーサークルに所属しており、こちらのサッカースクールでは活動内容をそのまま活かしてコーチとして働けると考え、申し込みました。」 「幅広い世代が訪れるお店のため、部活で培ったコミュニケーション能力を活かせると思い、申し込みました。」 |
理由⑤自分の性格に合っていそうだから
コツコツ取り組むのが得意、人と話すのが好き、など人それぞれバイトに生かせるキャラクターがあるものです。仕事との相性のよさを志望動機で伝えれば、採用担当者にも好影響を与えられるでしょう。
<例文>
「私は幼い頃から手先が器用なため、細かな作業の多い仕事に楽しく取り組めると考えて、申し込みました。」 「私は映画が好きで、好きなことであれば楽しく働けると思い映画館のアルバイトに申し込みました。」 |
理由⑥時給・日給がいいから
親からのお小遣いや仕送りで暮らす学生なら、バイトの志望動機に「時給や日給がいいから」と素直に書いても問題ありません。ただし、お金が目的だと強調されすぎると、不真面目な印象にもなるため、なぜお金が必要なのか理由を明確にしましょう。
<例文>
「学業の時間も確保しながら効率的に学費を稼ぐため、時給の高い貴社のアルバイトに応募しました。」 「学生のうちに世界を旅行して多くの人や文化に出会いたいと考えており、その費用を貯めるために申し込みました。」 「大学で使うパソコンを買いそろえる費用を自分で用意するために申し込みました。」 |
理由⑦バイト先の募集条件と合うから
バイトの募集では、「週4日以上」、「午後17時から21時まで」のように条件が提示されています。こうした募集条件と自身の希望条件がマッチしていることを志望動機にすると、バイト先にメリットを感じてもらえる可能性があります。
<例文>
「貴店では学校が終わった19時からでも働けるため、学業を優先したいと考える私の希望に合っていたため申し込みました。」 「普段は学業を優先しておりますが、夏休みを利用して初めてのアルバイトに挑戦しようと思い、申し込みました。」 |
理由⑧働いたことのある仕事だから
アルバイト経験のある職種に申し込むなら、「経験者」を志望動機にあげると採用にあたって大きなメリットとなります。ただし、「前職は忙しすぎて辞めた」などのネガティブな書き方は控えましょう。
<例文>
「以前ファストフード店で働いたことがあり、その際に身に着けた経験を活かせると思い申し込みしました。」 「昨年、工場で1ヶ月間の短期アルバイトを経験した際に自分に合っていると感じたため、長期で働きたいと思い申し込みしました。」 |
理由⑨仕事内容に興味があるから
バイト先で「やりたい仕事」があると志望動機で書くと、採用担当者への大きなアピールになります。さらに、同じ仕事がたくさんある中でこのバイト先を選んだ理由を説明すると、志望動機に説得力が増すはずです。
<例文>
「読書好きで本に囲まれて仕事をしたいと考えており、貴社のお仕事に申し込みました。」 「週末はいつもパンのお店巡りをするほどパンが好きで、働くならパンのお店がいいと思い、いつも利用しているこちらに申し込みました。」 |
理由⑩制度が充実しているから
お店や会社の設ける制度に魅力を感じての申し込みも志望動機になります。例えば、交通費支給、 社員割引、服装・髪型自由、制服貸与、昇給、週払い・日払い、職場の場所 などが考えられます。
<例文>
「一人暮らしをしているため、食事補助の制度に魅力を感じて申し込みました。」 「生活費を稼ぐためにアルバイトをしたいと考えており、こまめに給料の振込があるアルバイトを探していました。」 |
【職種・業界別】バイトの志望動機の例文5選
職種や業界によって、志望動機で重視されるポイントは異なります。ここからは、5つの代表的な職種・業界の志望動機の例文をご紹介します。
①飲食店バイトに応募する場合
ファミレス、カフェ、居酒屋など、飲食店バイトの志望動機を書く際は、なぜそのお店を選んだのかを伝えましょう。「お店の料理や雰囲気が好きだから」「接客スキルを磨きたいから」など、業界特有の要素を盛り込むことで、仕事への理解と熱意を伝えやすくなります。
<例文>
「お客さまに気持ちよく過ごしてもらえるような接客ができるようになりたいと考え、貴店でのアルバイトを希望いたしました。私は以前から貴店の落ち着いた雰囲気が好きで、訪れるたびに丁寧な接客に感銘を受けていました。例えば、私が以前コーヒーをブラックで注文したことを覚えていてくださり、「本日もブラックになさいますか?」とさりげなく聞いてくださったときには、覚えていてくださったことに驚き、これからも通い続けたいと思いました。私もそのようなきめ細かな接客スキルを身に着け、貴店に貢献したいと思います。」 |
②コンビニバイトに応募する場合
コンビニバイトの志望動機では、「初めてでも働きやすい」「接客スキルを高めたい」「学業や生活に合わせたシフトが組める」など、コンビニバイトのメリットが自分に合っていることを伝えられると効果的です。
業務に役立てたいスキルや、自身の成長を見据えた目標も盛り込むと好印象を与えられるでしょう。
<例文>
「友人からコンビニバイトはマニュアルや研修が充実しており、未経験でも働きやすいと聞き、応募を決めました。私は高校時代卓球部に所属し、地道に練習を続けて県大会に出場した経験があります。部活で培った忍耐力とチームワークを活かして、上司や先輩方と協力しながら業務に取り組みたいと思います。コンビニのアルバイトは未経験ではありますが、地道に業務を覚えて、貴店に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。」 |
③スーパーバイトに応募する場合
スーパーのバイト志望動機では、地域貢献や接客スキルの向上、柔軟な シフトへの魅力などをアピールするのがおすすめです。自身の目標や生活状況と、スーパーでのバイトがどのように合致するかを具体的に述べましょう。
<例文>
「地域の皆さまの日々の生活を支えるスーパーで働くことで、地域貢献ができると考え応募いたしました。お客さまとの対応を通じてコミュニケーション能力を高めたいと思います。さらに貴店は、最短1時間から働ける柔軟なシフト制を導入しているため、家事や育児との両立がしやすく、長く続けやすい職場だと感じております。子どもの成長に合わせて、少しずつシフトの時間を長くしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」 |
④映画館やカラオケなどサービス業バイトに応募する場合
映画館やカラオケなどのサービス業バイトを志望する場合は、サービスの提供を通じて「来客を楽しませたい」「気持ちよく過ごしてもらいたい」という思いを伝えましょう。業界への興味関心や理解度もアピールできれば、自分の強みが採用担当者に伝わるはずです。
<例文>
「私は映画が好きで、映画館という特別な空間で働くことに憧れを感じ、今回応募しました。現在は、オンラインの配信サービスで気軽に映画を見られる時代ですが、わざわざ映画館に足を運んでくださるお客さまは、映画館ならではの臨場感や非日常感を楽しみたいと感じているはずです。そんなお客さまの思いに寄り添い、快適な時間を提供し、映画の魅力を最大限に楽しんでもらえるよう、丁寧な接客を身につけていきたいです。」 |
⑤事務バイトに応募する場合
事務バイトの志望動機では、作業の正確性や効率性を積極的にアピールしましょう。PCスキルや事務処理能力など、自身の強みと事務職での仕事をどう結びつけるかがポイントです。
<例文>
「貴社の募集要項を拝見し、私のスキルが役立てられると思ったため応募しました。 私は几帳面な性格で、書類の書式や表記などの細かい部分にもこだわっています。資料をまとめる作業も得意で、授業で作成するプレゼンテーション資料も教授から「わかりやすい」と評価をされています。大学の授業やレポート作成で培った、データ入力や表作成のスキルを活かして、貴社に貢献できるように頑張ります。」 |
バイトの志望動機のNG例
履歴書の志望動機に決まったルールがあるわけではありませんが、履歴書は採用担当者に自分を売り込む大切な書類のため、できるだけ避けたほうがいいこともあります。
そこで、バイトの志望動機のNG例を紹介します。
「仕事内容がラクそう」「自分でもできそう」などの理由
志望動機で「仕事内容がラクそう」、「自分でもできそう」などと表現すると、妥協して申し込んでいる、仕事への熱意がないなど、採用担当者にややネガティブな印象を与える恐れがあります。
履歴書はバイトの申し込みで「自分を売り込む重要な書類」です。「このバイトがしたい」、「ここで働きたい」と、仕事へのポジティブな気持ちが伝わるような志望動機にしましょう。
志望動機が浮かばないからと空欄のまま
何を書けばいいかわからないからと、履歴書の志望動機を空欄のままにしておくのはおすすめできません。
「自分を売り込む」履歴書で空欄を作ると、採用担当者にやる気のなさを印象づけてしまいます。
書くことを諦める前に、志望動機を書くポイントをもう一度おさらいしましょう。どうしてこのバイト先を選んだのか、よく考えれば申し込みたいと思った理由はきっとあるはずです。
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多くのバイト先が募集をかける際に履歴書の提出を必須としているため、志望動機を書くことはバイトの申し込みに欠かせません。しかし、バイトに申し込むたびに履歴書の志望動機を考えるのはなかなか大変です。
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(※)参照 株式会社タイミー「“スキマバイト”と“スキマバイト以外のアルバイト”による利便性比較アンケート調査」
調査期間 :2022年9月12日(月)~2022年9月18日(日)
調査対象 :「タイミー」の働き手 4,595名
年齢 :10代~60代
エリア :47都道府県
調査方法 :インターネット
まとめ
バイトの志望動機では、なぜここで働きたいのか、申し込み先として選んだ理由をわかりやすく書くことが大切です。具体的なエピソードを交えながら、バイトへの熱意を採用担当者に伝えましょう。
しかし、バイトへ申し込むたびに、履歴書の志望動機を考えるのは大変なことです。
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