採用動画とは｜効果やメリット・デメリット、制作のポイントまで解説

こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。

「採用動画が効果的と聞いたが、どんなものかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

当記事では採用動画の概要だけでなく、種類やメリット、デメリットを解説します。また採用動画の目的を達成するための重要なポイントも解説していますので、ぜひ自社での活動に役立ててください。

「採用動画」とは？

採用動画とは、その名の通り採用活動をする際に自社のアピールをするための動画です。新卒採用はもちろん、キャリア採用を含めた中途採用にも活用できます。

採用動画を見てもらうことで、求職者に対し以下の効果があります。

• 自社の雰囲気や業務内容を知ってもらう役割
• 社員の生の声を届けることができる
• 自社と他社の違いを説明できる
• どんな求職者に応募してほしいか、ビジョンが伝わる

採用活動には動画に限らず、ホームページや広告などさまざまな媒体がありますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。当記事では動画にフォーカスした解説です。

もし採用動画以外の方法から模索したい場合は「自社に合う人材募集の方法とは？募集方法の一覧や採用を成功させるポイントも解説」も参考にしてください。

採用動画の種類

採用動画は大きく分けると以下の5種類があります。

• 企業の紹介動画
• インタビュー動画
• ブランディング動画
• ドローン動画
• 座談会動画

目的に応じて使い分けることで、採用動画がより大きな効果を発揮できます。

企業の紹介動画

企業の紹介動画はその名の通り、自社の業務内容や雰囲気を紹介する採用動画です。

企業の紹介動画の目的は自社の業務や経営理念を知ってもらうことです。採用活動における企業説明会をイメージしてみましょう。

企業説明会では、業務内容はもちろん、採用後のポストや部署ごとの紹介、福利厚生など、自社の業務や社員の待遇について説明するのではないでしょうか。

企業の紹介動画は、企業説明会の内容を動画にしたもの、と考えてください。

企業の紹介動画では求職者が自社の理解を深められることはもちろん、企業説明会の実施回数削減も可能です。

インタビュー動画

インタビュー動画は、自社の社員が「自社の業務や社内の雰囲気をどう思うのか」などの質問に答える採用動画です。

求職者にとって、現場で働いている人の声は大きな判断材料です。「なぜ自社を希望したのか」「現在の業務についてどう思うか」など、求職者が気になる質問に答えてもらうことで、求職者の疑問解消につながります。

疑問が解消されるほど、自身の判断に納得できるため、ぜひ社員に撮影の協力を求めましょう。

ブランディング動画

ブランディング動画とは、自社の価値を求職者に伝えるための採用動画です。

企業は、自社独自の価値を顧客、世間に提供することで利益を上げています。この独自の価値を際立たせ、他社との違いや、自社が大切にしている理念の明示をブランディングと呼びます。

ブランディング動画の目的は、これらの要素を求職者に伝え、自社の価値を伝えることです。

自社の価値が伝わることで、求職者から共感を得やすくなり、希望率が上がります。自社の熱い想いを伝えるためにおすすめの採用動画です。

ドローン動画

ドローン動画はオフィスや建物、社員の様子などをドローンで撮影した採用動画です。

ドローン動画では、以下の効果を期待できます。

• オフィスや建物の規模、利用している設備を臨場感をもって伝えられる
• 従来の撮影よりも、社員が自然な雰囲気で業務している様子を撮影できる

ドローン動画はオフィスワークでも利用可能です。しかし、工場や建設現場、ホテル業など、敷地の広さや施設のスケール感を強調したい時により魅力的に見せられる動画だといえるでしょう。

座談会動画

座談会動画は、社員同士の会話によって、自社の業務や社内の雰囲気を伝える採用動画です。

ここでの座談会とは社員が複数人集まり、同じテーマについて社員同士で語り合うことを指しています。

インタビュー動画との違いは、回答者人数の違いです。インタビュー動画は、基本的には回答者が1人です。一方で、座談会動画は複数人で会話することが特徴です。よって、社員同士の雰囲気や、業務ごとの違いなどが伝わりやすいメリットがあります。

インタビュー動画を複数人に実施予定であれば、座談会動画にすることも検討してみてください。

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採用動画を作る効果・メリット4つ

採用動画を作る効果・メリットは以下のとおりです。

• 知名度が上がる
• イメージの向上効果が見込める
• ミスマッチの可能性を抑えられる
• 文章のみよりも印象が強い

求人動画のメリットについては関連記事がありますので、「採用に求人動画を活用するメリットとは？制作のポイントや含めるべき情報も解説」もあわせてご覧ください。

知名度が上がる

採用動画は知名度の向上につながりやすいメリットがあります。

知名度を上げるためには、自社の商品やサービスについて知ってもらう必要があるでしょう。しかし、それらを知ってもらう機会は限られているため、ハードルが高い現実があります。

採用動画を用いることで、自社の業務のみならず、商品やサービスについて知ってもらうことが可能です。また採用動画はホームページや求人広告にも掲載できるため、これらにアクセスしたユーザーに見てもらいやすいメリットがあります。

上記の効果により、採用動画は自社の知名度向上にもつながりやすいです。

イメージの向上効果が見込める

採用動画にはイメージ向上の効果が見込めるメリットがあります。

採用動画では自社の業務や社内の雰囲気などのアピールが目的です。よって自社のアピールポイントを凝縮させることができるため、自社のイメージ向上の効果を期待できます。

自社の強みや他社との違いにつながりやすいアピールポイントとして以下があります。

• 自社の実績
• 商品、サービスのセールスポイント
• 社員の取り組み
• 社内の雰囲気
• 待遇、福利厚生

イメージを向上させることで、求職者に「この会社で働きたい」と思ってもらえる可能性が高くなります。ぜひイメージ向上につながる採用動画を作成しましょう。

ミスマッチの可能性を抑えられる

採用動画によってミスマッチの可能性を抑えられるメリットがあります。

採用活動の目的は「求職者を自社で採用すること」なのは言うまでもなくありません。しかし「採用後に長く働いてもらうこと」は採用活動において重視すべきポイントです。そして長く働いてもらうためには採用時のミスマッチを防ぐ必要があります。

採用動画では自社の雰囲気や、求職者に求めるポイントを伝えやすいです。自社にマッチする人材を採用することで、早期退職をしにくい求職者を集められるでしょう。「私にはこの会社は合わなさそうだ」という求職者をふるいにかけられます。

採用時のミスマッチを防ぐ可能性を高くするためにも、採用動画では、自社の雰囲気や求職者に求めるポイントをしっかりと伝えましょう。

文章のみよりも印象が強い

採用動画は文章のみの求人活動よりも印象が強いメリットがあります。

文章よりも動画の方が気軽に「見よう」という気持ちになったり、内容を把握できた印象を受ける人は多いのではないでしょうか。文章に比べて、動画は「見る」という少しハードルが低い行動で内容を理解できるためです。

上記の傾向は多くの人に当てはまります。したがって、採用活動における自社の説明も、文章より採用動画の方が見てもらいやすく、印象に残りやすいことがメリットです。

採用動画で印象を強く残すためにも、文章ばかりの動画にならないように配慮しましょう。文字数を減らして、グラフやイラスト、音声で説明内容を補えるように工夫を凝らすことが大切です。

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採用動画を作るデメリット4つ

採用動画のメリットを解説しましたが、メリットばかりではありません。採用動画には作成時や見てもらう際のハードルとして、以下4つのデメリットがあります。

• 閲覧時に通信量がかかるため敬遠される可能性
• 制作に時間がかかる
• スキルが必要になる
• 費用が高額になってしまう

閲覧時に通信量がかかるため敬遠される可能性

採用動画は動画を視聴する際に通信量がかかるため敬遠される可能性があるデメリットがあります。

多くの求職者はスマートフォンで採用情報を確認するでしょう。動画を再生する場合は、文章よりもデータ通信量を多く消費するため、通信制限を気にする求職者は、通信量を気にして採用動画を見ない可能性もあります。

しかし、定額サービスを利用している求職者や、通信量にこだわりのない求職者であれば問題ありません。このデメリットを気にして採用動画の作成を取りやめる必要はないといえるでしょう。

制作に時間がかかる

採用動画には制作に時間がかかるデメリットがあります。

採用動画制作は、文章の執筆に比べて時間がかかることは容易に想像できるでしょう。先述した採用動画の種類によって、必要な主な作業（撮影と編集は除く）はそれぞれ以下のとおりです。

採用動画は文章のみの採用活動に比べて、作業量が明らかに多いというデメリットがあります。

スキルが必要になる

採用動画には動画の撮影や編集にスキルが必要なこともデメリットです。

動画で社内や社員の雰囲気を魅力的に見せたい場合、スキルが必要になります。また動画編集用のソフトウェアを使いこなす必要があるでしょう。

一方で文章のみの採用活動であれば、執筆する内容が正確であれば、スキルはあまり必要ありません。

採用動画の撮影、編集にはそれぞれスキルが必要となるため、他の採用活動媒体に比べて公開までのハードルが高いことがデメリットです。

費用が高額になってしまう

採用動画は準備にかかる費用が高額になりやすいデメリットがあります。

採用動画の撮影、編集にはカメラや編集用ソフトウェアが必要です。先述したとおり、撮影や編集のスキルが必要なことを踏まえるとプロに依頼する選択もありますが、やはり費用が必要となります。

またドローン動画のように、採用動画の種類によっては別途費用が必要なケースもあるでしょう。

採用動画作成の際は、費用が高額になる傾向があることは覚悟しておきましょう。

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採用動画を作る際の費用

採用動画を作る際には、費用が高額になりやすいことは先述しました。採用動画を外注する場合、内容や演出によって費用が異なります。

では具体的にどのぐらいの費用感になるのか、以下の2種類について確認してみましょう。

• インタビュー動画
• ドラマ風動画

インタビュー動画

インタビュー動画の場合は30~80万円が費用の相場です。

インタビュー動画はインタビュアーが用意した質問に対して、回答者となる社員が答える形式で撮影を進めます。動画の長さにもよりますが、1人あたり1時間程度を見込んでおけば、1日で撮影を終えることは十分に可能です。

完成期間までに動画に必要な部分の切り取りや、文字の入力、切り替え効果など編集を加えます。動画の完成までは1~2カ月後が相場です。

インタビューを撮影する際には、採用担当者も同席して「ぜひこの部分は使って欲しい」「こういった内容を強調したい」と制作担当者に伝えましょう。より希望に合う形のインタビュー動画が完成します。

ドラマ風動画

採用動画をドラマ風にする場合、200万円以上が相場となります。

インタビュー動画と比べて数倍の費用となります。企業の熱い思いを伝えるブランディング動画はドラマ風にすることで、伝わりやすくなるでしょう。

公開する動画の長さにもよりますが、撮影に1週間以上かかることも珍しくありません。ブランディング内容の把握はもちろん、内容を台本に落とし込む作業にも時間がかかるためです。

制作会社にブランディング内容が正確に伝わるよう、綿密なコミュニケーションを取りましょう。イメージを共有できずに撮影してしまうと、思うような動画ができなくなってしまいます。

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採用動画を作るうえでのポイント3つ

採用動画を作るだけでは意味がありません。作った採用動画を求職者に見てもらう、内容を理解してもらうための工夫が必要です。当項ではポイントとして以下の3点を解説します。

• 動画の長さを短くする
• SNSを活用する
• オリジナル性を大事にする

動画の長さを短くする

採用動画の長さは、ある程度短くしましょう。

基本的に、長すぎる動画よりも、ある程度短い動画の方が見てもらいやすい傾向にあります。GoogleとMondelez社の共同調査によるとYouTube広告において15秒、30秒、120秒の動画のうち、30秒の動画が最も印象を強く残す傾向にありました。

動画の長さは再生前に分かるものです。あなたも経験があると思いますが、再生時間が長いとわかると、見る気が失せてしまう可能性が高くなります。

なるべくたくさんの内容を詰め込みたいところですが、求職者のニーズを汲み取り、情報を絞ることで動画を短くしましょう。

また動画を短くすることで、撮影時間の短縮や作成費用が削減されるメリットもあります。

参考：In Video Advertising, Is Longer Stronger?

SNSを活用する

SNSを活用することで、採用動画を見てもらえる可能性が高くなります。

SNSで採用動画を公開したことを投稿しましょう。もちろん投稿には採用動画のリンクを含めるべきです。

どんなに良い内容の採用動画でも見てもらえなければ意味がありません。SNSは多くの人の目に留まりやすいため、動画を見てもらえる可能性が高くなります。

またSNSのアカウント自体が企業の資産となり、知名度やブランディングの向上に貢献します。そのため普段からSNSを運用しておくと良いでしょう。

求職者はSNSでも情報収集をしている可能性が高いです。採用動画の公開時にはぜひSNSも活用して相乗効果を狙いましょう。

オリジナル性を大事にする

採用動画を作成する際にはオリジナル性を大事にしましょう。以下のポイントはオリジナル性を強調する要素になりやすいです。

• 自社の実績
• 商品、サービスのセールスポイント
• 社員の取り組み
• 社内の雰囲気
• 待遇、福利厚生

また競合他社が採用動画を公開している場合は、必ずチェックすべきです。

似ている内容で動画を公開しても、アピールにつながりにくく、費用対効果が低くなってしまいます。他社が真似しにくい内容の動画を作れるよう、自社の強みを棚卸ししておきましょう。

オリジナル性が高い採用動画を公開することで、求職者が自社の強みを理解し、マッチする人材につながりやすくなります。

採用動画を作る際の注意点

採用動画にオリジナル要素を含めるといっても、何を含めても良いわけではありません。批判が集まりやすい内容やコンプライアンス、機密情報、プライバシーの配慮に欠ける内容は避ける必要があるためです。

採用動画を作る際には以下の点に注意しましょう。

• 映っている情報が公開しても大丈夫か確認する
• 客観性を大事にする

映っている情報が公開しても大丈夫か確認する

採用動画の完成後には、映っている情報が公開しても大丈夫かを必ず確認しましょう。

各企業には公開したくない情報があります。特に機密情報や特許を取得している技術などには要注意です。万が一、映っていることに気が付かずに公開してしまうと、企業の存続にも大きく関わる重大問題となってしまいます。

また社員の顔が偶然映った場合や名札の名前が読める場合には、本人の許可を取りましょう。動画に映りたくない事情を持つ場合もありますので、プライバシーの配慮も十分に行ってください。

公開すべきではない情報を漏えいしないように、十分に注意しましょう。

客観性を大事にする

採用動画の内容は客観性を大事にすることも重要です。

例として「弊社の商品は業界No.1です」と根拠もなく語ることは客観性がありません。競合他社からの顰蹙（ひんしゅく）を買いますし、顧客からの信頼を失う可能性も高いです。
最低でも「弊社の商品は業界で耐久性がNo.1の評価を受けています」のように、客観性があるデータを用いましょう。

また関連して、他社の商品やサービス、社風や社員を批判する内容は避けましょう。上記と同様に信頼を失う行為になります。自社の製品の強みを数字で語ることで、客観性を保ち他社との差別化を図りましょう。

海外のかっこいい採用動画事例5選

海外のかっこいい採用動画事例5選を紹介します。

• Google
• Slack
• Intel
• ザッポス
• Apple

Google

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Googleの採用動画は社員が自身の業務について語り、それぞれの業務が多くの場所、多くの場面に貢献していることをアピールしています。世界中で撮影され、社員それぞれが、社会に貢献していることに誇りを感じていることが伝わる動画です。

参考：Google

Slack

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Slackのインターンシップ採用動画は、インターンシップがどのような業務を行っているのか、実際に働く姿を見せながらインタビューに答える様子が映されています。洗練されたオフィスや社員同士の雰囲気の良さが伝わる動画です。

参考：Slack

Intel

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Intelの採用動画は、従業員の1日に密着しつつ、インタビューに回答し、業務内容や休みの日の過ごし方などについて語っています。業務に対する誇りやこだわりだけでなく、プライベートの充実も伝わる動画です。

参考：Intel

ザッポス

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ザッポスの採用動画は社員が、社内文化を大切にしている様子が伝わる動画です。社員の働き方や、おしゃれなオフィスの様子がうかがえるため、社内文化が伝わりやすいのではないでしょうか。

参考：zappos

Apple

Appleの採用動画は、社員が強い責任感とこだわりを持って業務に取り組んでいる様子が伝わる動画です。使う人に感動を与えるために「使う人が魔法のような感覚を味わえる」製品を目指すことが語られています。

参考：Apple 

まとめ

採用動画の特徴、メリット、デメリット、作成時の注意点や事例を解説しました。採用動画は採用活動をする上で、効果的な媒体の1つです。

採用動画は文章よりも見てもらいやすく、理解してもらいやすいというメリットがあり、希望条件にマッチする求職者が集まりやすいと考えられます。

「タイミー」は求職者の条件、御社の条件にマッチする人材の採用が可能なサービスです。

採用動画のように長く仕事を続けてくれる可能性が高い、自社にマッチする人材の採用にタイミーをぜひご活用ください。

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