仕事がつらいと感じたまま続けても、心身にダメージが蓄積してしまいます。
心身にダメージが蓄積したまま働くと、モチベーションが維持できなくて成果を上げにくくなるばかりか、心身に不調をきたして働けなくなる可能性もあります。そのため、つらいと感じたら、早めに原因を突き止めて対処法を実践するとよいでしょう。
本記事では、仕事がつらいと感じる原因と対処法を解説します。仕事がつらいと悩んでいる方は参考にしてください。
仕事がつらいと感じる原因
仕事がつらいと感じる原因は人によって異なりますが、次のようなケースでは「つらい」と感じる可能性があります。
- 人間関係のトラブル
- 仕事内容とスキルのミスマッチ
- 仕事の量が多すぎる
- 給料が低すぎる
- 早朝出勤・夜勤などで生活リズムが乱れる
- 休みが少ない・取れない
上記を順番に解説します。
人間関係のトラブル
仕事がつらいと感じる原因で多いのが、人間関係のトラブルです。
例えば、上司と同僚、部下とのコミュニケーションが上手に取れなかったり、やる気を損ねるような言動をされたりして、モチベーションが上がらない可能性があります。
職場内の人間関係が悪いと個人のモチベーションだけでなく、職場環境にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
仕事内容とスキルのミスマッチ
仕事内容が難しすぎる場合や、ご自身のスキルを活かせない場合につらさを感じることがあります。
つらいと感じたまま仕事をしていてもパフォーマンスが上がりにくく、さらにつらく感じてしまうという悪循環に陥りやすいです。放置していると、やる気が出ない状態が続いてしまい、ご自身の評価に関わります。
仕事内容の見直しや、場合によっては転職も検討してみましょう。
仕事の量が多すぎる
仕事の量が多すぎるとつらいと感じるケースがあります。
とくに、繁忙期でもないのに常に業務量が多い場合や、高いノルマが設定されたりすると心身に負担がかかりやすいです。
例えば、昼休憩が取れない場合や、毎日のように残業をしなければその日の業務が終わらない場合などは、仕事量が多すぎると考えられるため、業務内容や仕事の取り組み方を見直してみましょう。
給料が低すぎる
仕事の難易度や業務量が多くても、給料が高ければ頑張れる可能性があります。
しかし、仕事内容や仕事量に対して給料が低い場合や、どんなに頑張っても昇給しない場合はモチベーションの維持が難しいでしょう。
頑張っても報われないと感じることはつらいため、給料の引き上げを交渉したり、給料の高い職場への転職を考えたりしてみましょう。
早朝出勤・夜勤などで生活リズムが乱れる
人間には体内時計が備わっており、規則正しい生活をしていれば、心身のバランスが整うと言われています。
しかし、仕事で早朝の出勤や夜勤などが頻繁に入ってしまうと生活リズムが狂ってしまい、心身のバランスに悪影響を及ぼす可能性があります。
休日出勤や早朝出勤、夜勤、残業などで生活リズムが乱れるとミスが増えたり、精神的に不安定になったりする恐れがあるため、注意しましょう。
休みが少ない・取れない
人手不足のため土日祝日も勤務しなければいけなかったり、休暇の希望が通らない職場環境だったりすると、仕事の疲れが取れず心身に負担がかかるため、つらいと感じる場合があります。
人間の身体は定期的に休みを取らないと、心身が回復せず体調を崩してしまう恐れがあるため、なるべく休みを取れるようにしましょう。
仕事がつらいときの対処法
仕事がつらいときの対処法は以下のとおりです。
- ハラスメントがある場合は我慢せずに相談する
- スキルを高める
- 業務量や優先順位について上司と相談する
- 給料アップの交渉をする
- 勤務日数やシフトを調整してもらう
- 転職や休職をする
上記を順番に解説します。
ハラスメントがある場合は我慢せずに相談する
ハラスメントとは、人の尊厳を不当に傷つける社会的に許されない行為です。
例えば、上司からものを投げつけられる、精神的に傷つく暴言を浴びせられたなどの言動はパワーハラスメントに該当します。
人間関係のトラブルの中で、上司や同僚などからハランスメントを受けている場合は公的機関に相談してみましょう。
厚生労働省では職場のパワハラ・セクハラなどに関する相談窓口を設けています。電話やSNS、メールなどで相談することができるため、ハラスメントを受けている方は相談してみるとよいでしょう。
スキルを高める
仕事でミスを繰り返す、あるいは仕事の量が多すぎると感じる場合は、仕事に対するスキルが不足している可能性があります。
スキルを高めることで、ミスが減り処理速度がアップすれば、残業時間や休日出勤が減る可能性があります。
スキルを向上させたい場合は、次の方法を試してみましょう。
- 仕事に関係した資格を取得してみる
- スキルを伸ばせる専門学校やスクールに通ってみるなど
また、業務の効率化を行えるツールやシステムの導入も検討してみるとよいです。
業務量や優先順位について上司と相談する
スキルを高めたり、業務の効率化をはかったりしても仕事が終わらず残業が発生する場合は、与えられた業務量が多すぎる可能性があります。
業務量が多いと感じたら、一度上司と相談してみて、業務量や優先順位を整理してみましょう。
給料アップの交渉をする
現在の給料が低くてつらいと感じたら、給料アップの交渉をしてみるとよいです。給料がアップすれば、つらいと感じる仕事も頑張れる可能性があります。
給料アップの交渉をする場合は、次の方法を試してみましょう。
- 昇給のルールを確認する
- ご自身の功績や貢献度を具体的にまとめておく
- 労働組合に相談する など
給与アップの交渉をする前に、まずは勤めている会社の昇給ルールを確認しましょう。給料アップには定期昇給とベースアップの2種類があり、次の表のように異なります。
種類 | 概要 |
定期昇給 (略称:定昇) | ・一定期間働くごとに自動的に給与が上がる制度 ・従業員の勤続年数や経験の蓄積、能力や成果を基準にしている |
ベースアップ(略称:ベア) | ・会社の業績などに応じて、社員全員の給与水準自体を引き上げる制度 |
日本の企業の場合は定期昇給が盛り込まれていることが一般的です。そのため、勤続年数が長かったり、成果を出していたりするにも関わらず給与があがらない場合は交渉してみましょう。
しかし、給与規定に「会社の業績の著しい低下や、やむを得ない事由がある場合には行わない」といった例外規定が盛り込まれていると、会社の業績や社長の判断を理由に昇給されない可能性もあるため注意してください。
勤務日数やシフトを調整してもらう
土日祝日や早朝、深夜などの出勤が続いて生活リズムが崩れている、または休みが取れないなどの理由でつらいと感じるなら、勤務日数やシフトを調整してもらいましょう。
原則、1日8時間、1週間に40時間以上をこえる労働をさせてはいけません。時間外労働も月45時間、年360時間となっており、特別な事情がなければこれを超えることはできません。
働き過ぎの場合は、シフト表やタイムカードを用いて上司や職場の責任者と話をしてみましょう。
転職や休職をする
上記までの対処法で改善されない場合は転職や休職を検討してみるとよいです。
転職して別の職場で働いたり、休職してリフレッシュしたりすることで、つらいと感じることがなくなり、再び高いモチベーションで働ける可能性があります。
ただし、転職や休職はどちらを選んでもキャリアに大きな影響を及ぼすため、実行する際はよく考えてから行いましょう。
仕事がつらくて辞めたいときに気を付けるべきポイント
仕事がつらくて辞めたいときに気を付けるべきポイントは以下のとおりです。
- 一人で悩まない
- 心や身体の変化を見過ごさない
- 無断欠勤をしない
- 勢いで辞めない
- 使える制度がないか調べる
上記のポイントを順番に解説します。
一人で悩まない
仕事がつらいと感じているときは、一人で悩まないようにしましょう。一人で悩んでいるとよい考えが思い浮かばず、悪循環に陥ってしまう可能性が高いからです。
職場内に頼れる上司や同僚がいない場合は、外部の相談窓口があります。直接話すだけでなく、電話やSNS、メールなど手段は複数あるため、プライバシーを守りながら相談することが可能です。
仕事がつらいと感じて悩んでいるときは、まずは誰かに相談してみましょう。
心や身体の変化を見過ごさない
仕事がつらいと感じているときは、ストレスが原因で次のような心身の不調が起きる可能性があります。
- 眠れない
- やる気が出ない
- 動悸がする
- 涙が出るなど
上記のような症状が出ているなら、なるべく早く精神科や心療内科などを受診してみましょう。
無断欠勤をしない
仕事がつらくて休みたくなっても、無断欠勤をしてはいけません。
無断欠勤をすると、賃金の一部を減額されたり評価を下げられたりするなど、さらに働きにくくなるデメリットばかりが発生します。
きちんとした手続きで有給休暇を取れれば休暇中も給料は発生するため、休みたくなったら有給休暇の取得を試してみましょう。
勢いで辞めない
転職や退職は選択肢の1つですが、先のことを考えずに勢いで辞めてしまうと、仕事のストレスはなくなっても生活に困ってしまい、ほかのストレスを抱えてしまう可能性があります。
心身に余裕があるなら、転職先を決めてから辞めるとよいです。
仮に、働きながら転職活動をする時間や心の余裕が持てない場合は、無職の期間の生活資金や生活手段を考えてから辞めましょう。
使える制度がないか調べる
転職や休職、退職などは条件を満たしていると、国から給付金が貰える可能性があります。
例えば、精神的に働ける状況にない場合は「傷病手当」が、ハラスメントなどで辞めざるを得ない場合は特定理由離職による「失業保険」の利用などが可能です。また、転職や離職者の再就職、スキルアップを支援する「求職者支援制度」もあります。
転職や休職、退職などの選択肢を選んだ際は、ご自身の状況と照らし合わせて、使える制度がないか調べてみましょう。
次の仕事を探すときの注意点
仕事を辞めて再就職しても、またつらい思いをするケースはあります。
同じストレスを抱えないためにも、前職でつらいと感じたことを次のようにリストアップしてみましょう。
- 人間関係のトラブル
- 仕事内容とスキルのミスマッチ
- 業務量が多い
- 給料が低い
- 働く時間帯が不規則
- 休みが少ないなど
次に働くときは、リストアップしたストレスが発生しないような職種や職場を選ぶようにすると、ストレスを抱えずに働くことができます。
自分に合う働き方を探すなら「タイミー」がおすすめ
人間関係のストレスや、仕事量のストレスなどが少なく、ご自身に合った職場や働き方を探したいなら「タイミー」がおすすめです。
「タイミー」はスキマ時間に働くことができるスキマバイトが多数掲載されているサービスになります。
飲食店スタッフ、軽作業スタッフ、スーパーの品出し、イベントスタッフ、テレアポ、ポスティングなど、さまざまな職種からスキマバイトを選ぶことが可能です。
一度働いた職場が「合わない」と感じた場合は、事前にキャンセルもできるため、我慢し続ける必要がありません。
ストレスの少ない働き方をしたい方は、スキマバイトアプリ「タイミー」を使ってみましょう。
なお、仕事がつらくて辞めた場合、失業保険を受けられる可能性があります。次の記事で、失業保険を受給中のアルバイトについて解説しているため、参考にしてください。
関連記事:「失業保険の受給中にアルバイトはできる?受給不可になるケースや受給までの流れを解説」
まとめ
仕事がつらいと感じる場合は、原因を突き止め、適切な対処を講じましょう。次の表は、今回紹介した仕事がつらいと感じる一般的な原因と対処法をまとめたものです。
原因 | 対処法 |
人間関係のトラブル | ハラスメントがある場合は我慢せずに相談する |
仕事内容とスキルのミスマッチ | スキルを高める |
仕事の量が多すぎる | 業務量や優先順位について上司と相談する |
給料が低すぎる | 給料アップの交渉をする |
早朝出勤・夜勤などで生活リズムが乱れる | 勤務日数やシフトを調整してもらう |
休みが少ない・取れない | 転職や休職をする |
転職や退職、休職は選択肢の1つで、仕事がつらいと感じたら職場を離れることも検討してみましょう。
「タイミー」はスキマ時間にスキマバイトを探せるサービスです。ストレスの少ない働き方が可能なため、転職先を探すときや、無職期間中の生活費を稼ぐ手段などに活用してみましょう。