求人票を記載する際のテンプレートとは?必要な項目や注意点などを解説
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
求人を出しているのに応募者が少ない場合、求人票の内容を見直す必要があるかもしれません。応募者の知りたいことを正確に記載し、自社の魅力を伝えられる求人票を作成できれば、効果的な採用活動が行えるでしょう。
この記事では、求人票のテンプレートになるような書き方と必要項目、記載時における注意点などを解説します。
目次[非表示]
- 1.求人票の役割
- 2.求人票に記載する項目
- 3.求人票に記載してはいけない項目
- 4.求人票のテンプレートとして使える書き方の具体例
- 4.1.仕事内容を伝えるためのテンプレート
- 4.2.応募条件を伝えるためのテンプレート
- 4.3.賃金を伝えるためのテンプレート
- 5.求人票を作成する際の注意点
- 5.1.差別的な表現
- 5.2.第三者の権利を侵害する表現
- 5.3.実態とは異なる内容を記載する
- 6.求人票の効果を引き出すコツ
- 6.1.自社のキャッチコピーを考える
- 6.2.求職者が必要としている情報を把握する
- 6.3.検索されやすいキーワードを盛り込む
- 7.まとめ
求人票の役割
求人票のテンプレートになるような書き方を知るには、まず求人票の役割を理解する必要があります。
自社の労働条件を伝えるための手段
求人票とはハローワークや求人サービスなどの求人情報機関に掲載して、自社の労働条件を求職者に伝えるための手段です。労働条件の他にも、自社の特長や職場のアピールなども行えるため、興味を持った人が応募をするきっかけを作れます。
基本的にハローワークや求人サービスを利用する際には、求人票の作成が必須となるでしょう。
求人票は自社でテンプレートを作成しておくのがポイント
求人票は何度も使うことになるため、自社で独自のテンプレートを作成しておくことがおすすめです。必要な項目や記載のコツを踏まえてテンプレートを作成しておけば、今後も求人が必要なときに再利用できます。
人が必要になったタイミングで求人票を一から作成していては手間がかかるだけなので、自社専用のテンプレートを用意しておくとよいでしょう。
求人票に記載する項目
求人票に記載すべき項目は、事前に決められています。以下では、求人票の記載項目について解説します。
1.業務内容
求人票には、実際にどのような業務を行ってもらうのかを記載する「業務内容」の項目があります。例えば一般事務、製造業務、営業など、基本的な業種を記載して求職者にどのような仕事が与えられるのかを明確にします。
なるべく担当領域や実際の業務内容を明確に記載し、求職者が就職後をイメージできるようにするのがポイントです。
2.労働契約期間
求人票には、求職者を雇用する期間を記載する「労働契約期間」の項目も必要です。正社員の場合には特に記載の必要はありませんが、契約社員の場合には契約期間と更新の可否などを明記します。
また、正社員の場合でも入社後しばらく試用期間がある場合には、具体的な期間を記載しなければなりません。
3.就業する場所
求人票における「就業する場所」とは、採用した求職者が実際に働くことになる場所を記載する項目です。会社のオフィス内で仕事をする場合には、基本的に会社の所在地を記載します。
一方で、会社の所在地とは別の現場で働く場合には、必ずその場所の詳細を明記しましょう。
4.労働時間・休日
求人票には、「労働時間・休日」の項目で1日の労働時間、休憩時間、休日の内容を記載します。例えば「10:00〜19:00、週休二日(土日、祝日)」など、具体的な数字と共に書くのが基本です。
あらかじめ労使間で決定した時間分を労働時間とみなして賃金を払う「裁量労働制」を導入している場合には、「企画業務型裁量労働制により、◯時間働いたものとみなされます」といった記載も必要となります。
5.賃金
求人票の「賃金」の項目には、月給などの基本給を記載します。試用期間中の賃金が変わる場合にはその旨を明記し、実際の給料を記載する必要があります。
賃金の項目では、各種手当の情報についても記載し、求職者が就職後の給与を計算できるようにしておくのもポイントです。
求人票に記載してはいけない項目
求人票には、あらかじめ記載してはいけない項目や内容が決められています。基本的には就職差別として捉えられる項目は、絶対に記載しないように注意しましょう。
例えば「性別」「年齢」「出身・居住地域」「身体的健康」「国籍」などを限定して、募集を実施することはできません。男女雇用機会均等法などによって、性別を限定した募集や待遇の変更は禁止されているため、求人票に差別的な表現がないか隅々までチェックしましょう。
▼求人票の作成方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
求人票のテンプレートとして使える書き方の具体例
求人票を作成する際には、テンプレートとして使えるような書き方を知っておくことがポイントです。以下を参考に、自社の求人票を今後もテンプレートのように使える形に整えてみましょう。
仕事内容を伝えるためのテンプレート
求人票をテンプレートのように形作るには、「仕事内容を伝えやすい」ように工夫するのがポイントです。例えば「製造業」だけでなく、「〇〇を製作する業務です。指示書通りに組み立てを行い、検査をした上で〇〇を行います。チームで業務を行うため、わからないことがあってもすぐにフォローが可能です」と具体的な内容を記載しましょう。
「業務を一言で説明」→「実際の業務内容を記載」→「具体的な労働環境の記載」といった構成が、求人票のテンプレートとして有効に使えます。また、「未経験」でも構わない場合にはその旨を記載した上で、「弊社が適切なフォローをします」「一から学べる教育制度が充実しています」といった、求職者が安心できる情報を記載するのもポイントです。
応募条件を伝えるためのテンプレート
応募条件をテンプレートで使えるように記載する際には、「大卒以上」「〇〇の経験が◯年以上」といった記載が一般的です。しかし、求める応募者を的確に集めるためには、上記のような「応募における最低ライン」だけでなく、「理想的な人材のライン」となる「歓迎するスキル・経験」を記載するのも重要です。
例えば「〇〇の資格取得者」「TOEIC〇〇点以上獲得」「〇〇での業務経験」など、難易度の高い条件を提示して求める応募者を明確にすることが考えられます。
賃金を伝えるためのテンプレート
求人票の賃金におけるテンプレートは、基本的には「月給20万円」「賞与 年二回」などの情報を記載します。それに加えて、「どのくらい昇給できるのか」をイメージできるように、実際の収入例を記載することもポイントです。
例えば「28歳 技術職:入社5年目、月給28万円、年収450万円」といった形で、社員の事例を紹介するテンプレートを用意してみましょう。その際には応募対象に近い年齢の事例を活用し、よりイメージしやすくなるように工夫するのがおすすめです。
▼その他の項目の書き方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
求人票を作成する際の注意点
求人票を作成する際には、いくつか注意すべきポイントもあります。
差別的な表現
先にも解説した通り、求人票に差別的な表現を記載してはなりません。国籍、性別、宗教、年齢、出身地などを理由に、応募者を制限しないように注意しましょう。
求人票は基本として、「全ての人に均等に雇用機会がなければならない」ことを把握しておく必要があります。万が一男女どちらかでなければならない理由がある仕事の場合には、「適用除外職種」として認められているため求人票で性別の指定が可能です。
第三者の権利を侵害する表現
求人票には、第三者の権利を侵害する表現も違法とされています。例えば「〇〇社よりも労働環境がよい」といった、他社を貶めるような表現はNGです。
あくまで自社の魅力を伝える内容を、求人票のテンプレートとして活用しましょう。
実態とは異なる内容を記載する
労働環境、休日の日数、仕事内容などが実態と異なる求人票の作成も、違法となるため注意が必要です。自社をなるべくよく見せようとして、嘘の条件の提示や誇張表現をしてしまうと、後々求職者や各種求人サービスとトラブルになる可能性があります。
求人票のテンプレートを作成する際には、必ず実態に即した内容を記載しましょう。
求人票の効果を引き出すコツ
求人票のテンプレートを作成する際には、その効果を引き出すためのコツを理解することも重要です。
自社のキャッチコピーを考える
求人票のテンプレート作成時には、自社の魅力を一言で伝えられるキャッチコピーを考案するのがおすすめです。一目で自社の特徴や魅力が分かるキャッチコピーを冒頭に記載することで、最後まで求人票を見てもらえる可能性が高まります。
キャッチコピーは自社の会議で決定することも可能ですが、ブランディングを考慮した本格的なものを採用するのならコピーライターに依頼することも検討されます。
求職者が必要としている情報を把握する
求人票のテンプレートには、求職者が応募時に知りたい情報を把握した上で、その内容を優先して記載します。求人票に記載できる文字数は無制限ではないので、情報に優先度を設定するのがポイントです。
厚生労働省が山形労働局で行った「就職活動に関するアンケート」によると、求職者は仕事内容、就業場所、賃金、休日の順で求人票の内容を重要視していることが分かっています。
検索されやすいキーワードを盛り込む
ハローワークや求人サイトなどに掲載した求人票はインターネットで公開されるため、検索されやすいキーワードを盛り込んでヒットしやすく工夫するのもおすすめです。
近年でいえば「テレワーク」や「在宅勤務」などに需要があるため、キーワードとして取り入れることで求人票の閲覧数や応募数を増やせる可能性があるでしょう。検索されやすいキーワードは移り変わるものなので、定期的に内容を見直すこともポイントです。
参考:県内ハローワーク利用者に対するアンケート調査を実施(山形労働局)
▼効果的な求人内容の書き方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
採用活動を進めていくには、求人票の存在が欠かせません。求人票に自社専用のテンプレートを作成してしまえば、その後の採用活動における業務が簡略化できるため、採用の効率化を実現できるでしょう。この機会に自社が使用している求人票を見直し、テンプレート化を進めてみてはいかがでしょうか。
求人票のテンプレートを作成したら、突然の人手不足にも対応できるスキマバイト募集サービス「タイミー」の導入してみるのもおすすめです。タイミーでは最短1分での求人掲載と、最短7秒でのマッチングが可能なため、応募者をほぼ確実に獲得できるのが特徴です。
慢性的な人手不足を解消するきっかけにもなるので、ぜひこの機会にタイミーの導入をご検討ください。