ハローワークで求人を行うメリットとは?利用時のデメリットや注意点を紹介!
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
人手不足が慢性的に続く場合、ハローワークに求人を出す方法も検討されるでしょう。ハローワークには求人サイトなどにはない独自のメリットがあるため、新規で人材を確保できる例も多いです。
本記事ではハローワークで求人を出すメリットと、デメリットや利用時のポイントを紹介します。
目次[非表示]
- 1.ハローワークでできること
- 2.ハローワークに求人を出すメリット
- 2.1.無料で求人掲載が行える
- 2.2.多くの人に求人情報を提供できる
- 2.3.ハローワークから応募者の情報を得られる
- 2.4.助成金の申請が行える
- 2.5.ハローワーク主催の求職イベントに参加できる
- 3.ハローワークに求人を出す際のデメリット・注意点
- 3.1.労災保険と雇用保険に加入している必要がある
- 3.2.積極的に差別化を行う必要がある
- 3.3.採用のミスマッチに注意する
- 4.ハローワークで有効な求人を出すポイント
- 4.1.なるべく具体的に情報を記載する
- 4.2.自社ならではのメリットをアピールする
- 4.3.求める人材について詳細に記載する
- 5.ハローワークが行っている具体的な支援事例
- 5.1.新卒応援ハローワーク
- 5.2.わかものハローワーク
- 6.ハローワークに求人掲載する手順
- 6.1.求人を掲載する手順①:事業所の内容を登録
- 6.2.求人を掲載する手順②:求人情報を仮登録する
- 6.3.求人を掲載する手順③:登録情報の確認と公開
- 6.4.求人を掲載する手順④:応募への対応
- 6.5.求人を掲載する手順⑤:採用選考を行う
- 7.まとめ
ハローワークでできること
ハローワークでは、求人に関するさまざまな対応が可能となっています。以下では、ハローワークでできることを紹介します。
求人票を掲載して求人募集が行える
ハローワークでは求人票を掲載し、求人募集を行える機関です。求める人材の条件や給与などを公表して、求職者からの応募を待つことができます。
ハローワークは厚生労働省が管轄している求人紹介機関であるため、求人を出す側も求職する側も安心して利用できるのが特徴です。はじめて求人を出す際にも、ハローワークの職員が丁寧な対応を行ってくれることが多いです。
2021年にハローワークのサービス内容がリニューアル
ハローワークは2021年9月に実施されたリニューアルによって、以前から提供していた「ハローワークインターネットサービス」の機能がさらに充実しました。「求人者マイページ」と呼ばれる企業ごとの専門ページが開設可能になったこともあり、オンラインだけで求人申し込みや採用の可否を連絡できるようになり利便性が高まっています。
求人票の形式も一新され、多くの情報を求職者に届けられるようにもなった点もリニューアル後のハローワークの特徴です。
▼ハローワークインターネットサービスについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
ハローワークに求人を出すメリット
ハローワークに求人を出すことには、以下で解説するようなさまざまなメリットがあります。
無料で求人掲載が行える
ハローワークへの求人掲載は、全て無料で行えるのがメリットです。掲載にかかる広告費や、雇用が決まった際の手数料などを支払う必要がないため、求人サイトや人材紹介会社を使うよりも大幅に採用コストを抑えられます。
求人の掲載期間も申込月を含めた「3か月間」となっていて、一般的な求人サイトよりも長く掲載できるのがメリットです。仮に求職者からの応募がなくても費用の請求がないため、安心して求人方法の修正や別の施策の検討が行えます。
多くの人に求人情報を提供できる
ハローワークは全国的に知られている求人機関であるため、多くの求職者が利用しています。そのため自社の求人情報を多くの人に届けられる点が、ハローワークを利用するメリットになるでしょう。
先に紹介した通り、近年はネットからもハローワークの求人情報の閲覧ができるようになったため、利用者数はさらに増えていると予想されます。応募にまで至らなくても、無料で多くの求職者に自社の存在を知ってもらえることも、ハローワークを利用するメリットの1つです。
ハローワークから応募者の情報を得られる
ハローワークに掲載した求人に応募があった場合、まずハローワークの担当者から連絡が来ます。その時点で応募者の情報をある程度確認できるため、効率よく採用活動の準備ができる点がメリットです。
応募者の事前情報次第では、最初から自社の求める人材でないことが判断できるケースもあります。面接にかける時間を省略して不合格を伝えられるため、採用活動を効率化できるでしょう。
助成金の申請が行える
ハローワークで求人を出すと、各種助成金の申請が行えるようになる点もメリットです。例えば「雇用調整助成金」や「トライアル雇用助成金」など、条件を満たすことでさまざまな種類の助成金制度を活用できます。
助成金の対象となる採用活動を実施することで、求人を行いつつ採用にかかるコストを抑えられます。助成金の条件を参考にすることで、これまで試してこなかった採用方法を実施する機会も得られるでしょう。
ハローワーク主催の求職イベントに参加できる
ハローワークは会社説明会などのイベントを主催することがあり、求人を行っている企業として参加可能です。自社をアピールする機会を無料で得られるため、積極的にハローワークのイベントに参加することもポイントです。
ハローワークの求職イベントに参加することで、自社に興味のある人と直接話ができたり、会場で自社の魅力について詳しく説明するための時間を使えたりと、さまざまなメリットを得られるでしょう。
ハローワークに求人を出す際のデメリット・注意点
ハローワークに求人を出す際には、メリットだけでなくデメリットや注意点にも目を向けておくことが、有効利用するためのポイントです。
労災保険と雇用保険に加入している必要がある
ハローワークを利用するには、事前に「労災保険」と「雇用保険」に加入していなければなりません。仮に未加入の場合には、ハローワークでの求人募集が行えないので注意が必要です。
ハローワークで求人募集を行う予定があるのなら、先に労災保険と雇用保険への加入手続きを行いましょう。
積極的に差別化を行う必要がある
ハローワークで求人募集を行う際には、他社の求人との差別化を意識する必要があります。ハローワークは無料で使える分、求人掲載を行なっている企業も多いのが現状です。そのため求人票を工夫して他社との差別化を行わなければ、自社の求人が埋もれてしまう可能性もある点がデメリットになります。
例えば職場の画像を掲載したり、仕事内容などをなるべく分かりやすく記載したりして、求職者の興味を引くための工夫を加えていくのがポイントです。
採用のミスマッチに注意する
ハローワークでは多くの人が求職を行っているため、必ずしも自社に適した人ばかりが応募してくるとは限りません。そのため事前にハローワーク職員から応募者の情報を聞き出した上できちんと面接を行い、採用におけるミスマッチを避けるように意識する必要があるでしょう。
明確な採用基準がないと、自社の求める人材とは異なる人を採用してしまうリスクもあるため、採用担当者とは綿密な打ち合わせを行うのが重要です。
ハローワークで有効な求人を出すポイント
ハローワークで有効な求人を出すには、いくつかのポイントを理解しておくことがおすすめです。
なるべく具体的に情報を記載する
ハローワークではさまざまな人に求人票を公開することになるため、なるべく具体的に情報を記載するのがポイントです。仕事内容、就業場所、雇用形態、給与、福利厚生など、可能な限り雇用に関する情報は記載するように努めましょう。
仕事の詳細を記載することで、自社に合わない求職者からの応募を減らし、採用にかける時間を削減して効率化を実現できます。
自社ならではのメリットをアピールする
自社で働くことのメリットを分かりやすく言語化して記載することも、ハローワークで求人を行う際のポイントです。例えば「入社後に資格や技能習得を支援する制度がある」「ノルマがないため無理せず働ける」など、求職者にとってのメリットを明確にすることで応募者を増やせる可能性が高まります。
求める人材について詳細に記載する
ハローワークでの求人においては、「どのような人材が欲しいのか」を明確にして求人票に詳細を記載するのも重要です。例えば特定の業務における経験者を求める場合には、具体的に経験しておいてほしい業務内容などもきちんと記載します。
求める人材が明確になると、求職者が応募条件に当てはまるのか自己判断できるようになるため、対応にかける時間の削減などにつなげられます。
ハローワークが行っている具体的な支援事例
ハローワークは求職者が求める求人を見つけ出せるように、さまざまな支援を行っています。以下では、実際に行っている支援の具体例を紹介します。
新卒応援ハローワーク
「新卒応援ハローワーク」とは、大学などを卒業予定の学生が、「卒業後おおむね3年以内まで」利用できる支援窓口です。基本的に求職者向けの支援制度ですが、新卒者の雇用を希望する企業側に対しても、相談、助言、新卒者の紹介などを行っています。
新卒者の就職後のフォローアップも実施し、職場定着のための助言なども行っている点が特徴です。
わかものハローワーク
「わかものハローワーク」とは、正社員就職を目指す「おおむね35歳未満の人」が利用できる支援窓口です。希望に応じて職場定着支援も行っているため、企業にとっては雇用した人材の早期離職を防ぎやすくなるメリットがあります。
せっかく雇用した人材が早期退職を繰り返してしまうような場合には、ハローワークに職場定着化の支援やアドバイスを受けることも1つの手です。
ハローワークに求人掲載する手順
実際にハローワークに求人掲載を行うためには、以下の手順が基本です。
求人を掲載する手順①:事業所の内容を登録
はじめてハローワークで求人募集を行う場合には、まず自社の事業所登録を行います。以下の内容などを、「事業所登録シート」「事業所地図登録シート」に記載して提出するか、オンラインで登録します。
- 代表者名
- 事業所住所
- 会社最寄駅
- 福利厚生の内容
- 創業設立年
- 資本金
- 連絡先
- 事業内容
- 会社の特徴
上記の内容を記入し、受理されることでハローワークで求人が行えるようになります。記入内容は求人票にも記載されるため、正確に記載することを心がけましょう。
詳細については、ハローワークのページをご覧ください。
ハローワークインターネットサービス「事業所情報の入力方法について」
求人を掲載する手順②:求人情報を仮登録する
事業所登録が完了したら、求人情報の仮登録を行います。求人情報は職種別、就業場所別、雇用形態別、フルタイム・パートタイム別に作成する必要があります。仮登録とはいえ、求人情報は採用後の労働条件として公開されることになるため、ミスが発生しないように注意して記載を行いましょう。
求人を掲載する手順③:登録情報の確認と公開
求人情報がハローワークによって受理されると、実際に求人が掲載されます。掲載情報は会社のパソコンやハローワークのパソコンで閲覧可能なので、客観的にみて問題がないか再度確認するのがおすすめです。
求人を掲載する手順④:応募への対応
掲載した求人に対して応募が行われた場合、応募者が出た時点でハローワークからの連絡を受けられます。応募者からの質問などが行われる可能性があるため、質問に対して対応するケースも想定しておきましょう。
求人を掲載する手順⑤:採用選考を行う
ハローワークの応募者から書類を受け取ったあとには、採用選考を実施します。採用選考における試験項目は事業者によって異なるため、自社にとって最適なものを選択するのがポイントです。
採用選考後は採用・不採用を決定し、応募者とハローワークの双方に合否連絡を取りましょう。
まとめ
ハローワークで求人募集を行うことには、さまざまなメリットがあります。その一方でデメリットや注意点もあるため、この機会にハローワークにおける求人方法の基本をチェックしてみてください。
短期間かつピンポイントでアルバイト募集を行う際には、スキマバイト募集サービス「タイミー」の利用がおすすめです。タイミーなら最短7秒で求職者とマッチングが自動で行えるため、突発的な人手不足にも対応できます。急遽人が欲しい状況が多い企業は、タイミーを活用して人手不足解消を目指してみてはいかがでしょうか。