バイトの面接の最後に「質問はありますか」と、逆質問をするようにうながされることがあります。質問をすることで好印象を獲得できることもあるため、「とくにありません」と答えてしまうのはもったいないかもしれません。
逆質問で何を聞くのが正解なのか、また、何を聞いてはいけないのかわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
バイトの面接で逆質問があるのはなぜ?
バイトの面接の最後に、面接担当者から「何か質問はありますか?」と尋ねられることがあります。応募者から面接担当者への質問を逆質問と呼びますが、次の事柄を確認する目的で実施されることが一般的です。
- 応募者に意欲があるか
- コミュニケーション能力が高いか
- 社風に合う人材か
- 条件の不一致を避けるため
通常、面接では面接担当者が質問をします。あえて応募者に質問をさせることで、応募者の隠れた一面を発見できることがあるようです。また、純粋に応募者との条件の不一致を避けるために行われることもあります。
関連記事:バイトの面接でよく聞かれる質問は?回答例や確認すべきことも解説
面接時の逆質問で聞いた方がいいこと
逆質問は絶対しなくてはいけないというわけではありません。応募者側から質問することがないなら、「とくにありません」と答えることもできます。
しかし、逆質問の内容によっては、「意欲がある」「コミュニケーション能力が高い」といったポジティブな印象を与えられることもあります。例えば、次の内容については聞いたほうがよいかもしれません。
- 職場の雰囲気
- 労働条件
- 働くうえで知っておいたほうがよいこと
- キャリアステップ
- 採用後に必要な準備
それぞれの質問例を紹介します。
職場の雰囲気について
職場の雰囲気について逆質問することで、応募者が新しい環境や人間関係に迅速に適応し、円滑なコミュニケーションを築こうとしていることをアピールできます。例えば、次のように逆質問してみてはいかがでしょうか。
「職場の雰囲気に馴染むためには、どのようなことを意識して業務を行うべきでしょうか?」
「初めての職種で少し不安なのですが、先輩の方から指導を受けられますか?」
労働条件について
労働条件に不安を感じている場合は、事前に確認しておくほうがよいでしょう。入社前と入社後で認識にずれがあると、バイトが始まってからトラブルに発展する可能性があります。
とくに勤務曜日・時間帯、残業の有無、交通費支給の条件などは、面接時に説明がなければ積極的に質問して確認してください。いくつか例を紹介します。
「忙しい時期を教えていただけますか?できるだけその時期は予定を空けておきたいと思っています」
「4月と8月は学業で忙しくなるため、少しだけシフトを調整していただくことはできますか?」
働くうえで知っておいたほうがよいことについて
どのバイトでも、多かれ少なかれ大変なことがあります。事前に知っておくことで、自分との相性を判断できるかもしれません。
「業務内容でとくに難しい作業はありますでしょうか?前もってイメージしておきたいので教えてください」
「働く前に知っておくべきことはありますか?」
キャリアステップについて
将来の展望を明確に示すことで、成長への意欲があり、長期的に働く意志があるという印象を与えられます。予め期間を定めていない募集を行っている多くの職場では、長く働き続けられる人材を求めています。
長く働くことをあらかじめ考えているのであれば、逆質問をとおして、意欲と働き続ける意志を示しましょう。
「将来的には正社員として働きたいと考えているのですが、社員登用制度はありますでしょうか?」
「過去にも同じジャンルの職場で勤めていたことがあり、その際には〇〇に力を入れていましたが、こちらの職場で重視されることは何か教えていただけますでしょうか?」
バイトであっても働きぶりを評価してくれる企業なら、時給アップや昇格を目指せます。意欲を持って働くためにも、面接時に尋ねておくのもよいかもしれません。
採用後の必要な準備について
通常は、採用されるかどうかわからない状態で面接を受けます。そのため、採用されるという前提での質問は避けるべきと考えられますが、「仮に採用された場合に」という前提での質問なら問題ありません。
面接担当者は、勤務開始までにしっかりと準備を整えている応募者に好印象を抱くことがあります。働くための準備について逆質問し、意欲のある人材だとアピールしましょう。
「採用していただけた場合、勉強しておいたほうがよいことを教えていただきたいです」
「仮に採用していただけたときは、働く前にどのような準備をしておく必要がありますか?」
面接時の逆質問で聞かない方がいいこと
逆質問をすることで、かえって印象が悪くなることもあります。例えば、次の事柄は逆質問しないほうがよいでしょう。
- 自分で調べればわかるような質問
- お金についてばかりの質問
- 自分には関係のない質問
好ましくない逆質問を具体的に紹介します。
自分で調べればわかるような質問
面接での逆質問は、面接担当者に直接聞いてみなければわからない内容に絞ってください。逆質問したい内容が、募集要項や企業のウェブサイトで得られる情報ではないか事前に確認しておきましょう。
万が一、調べればわかる内容について逆質問してしまうと、下調べが足りていないと面接担当者に判断され、仕事に対する意欲や志望度が低いと受けとられる可能性があります。
例えば、次の事柄は、少し調べればわかることが多い内容です。逆質問はしないほうがよいでしょう。
「御社ではどのような商品を扱っているのですか?」
「御社の企業理念は何ですか?」
お金や待遇についてばかりの質問
給与や待遇に関する質問は適切といえますが、お金や待遇についてばかり尋ねるのは、仕事内容に興味がないと思われる恐れがあります。
面接での逆質問は、給与や待遇に限らず、仕事内容や企業文化などにもバランスよく分散させることが重要です。総合的な興味を示すことで、偏りのないバランスのとれた人物であるという印象を与えやすくなるでしょう。例えば、次のようなお金に関する質問は、2つ以上はしないようにすることをおすすめします。
「月○○万円稼ぐことは可能ですか?」
「時給は最大いくらになる予定ですか?」
自分には関係のない質問
逆質問は、応募者の疑問を解消するだけでなく、応募者が意欲を伝える重要な機会にもなります。しかし、とくに尋ねたいことがない時は、無理して逆質問する必要はありません。
無理に逆質問しようとするあまり、自分には関係のない事柄を尋ねてしまうことがあるかもしれません。例えば、次のような質問はバイト応募者と直接関係がないため、有意義ではなく、かえって印象を悪くする可能性があります。
「社員の方にはどんな福利厚生があるのですか?」
「有価証券報告書を拝見しましたが、御社の売上は右肩下がりのようです。何か打開策を検討していらっしゃいますか?」
逆質問するときの注意点
逆質問される場合に備えて、事前にいくつか質問を考えておくほうがよいでしょう。その際、次の事柄に該当していないか確認するようにしてください。
- 企業ホームページに記載されている内容ではないか
- 説明会や面接ですでに話した内容ではないか
- 給与や待遇にばかり注目していないか
いずれも面接の際には確認できないことのため、準備段階で確認しておきましょう。
企業ホームページに記載されている内容ではないか
先述したように、事業展開や店舗情報などの情報は企業ホームページに記載されている可能性があります。公表されている内容について逆質問するのは、応募者側の準備不足と受けとられるかもしれません。
面接の前に企業ホームページを一読し、記載されている内容は尋ねないようにしてください。また、記載されていない内容であっても、バイトとして働くうえで関係がある質問なのか吟味してみましょう。
説明会や面接ですでに話した内容ではないか
説明会や面接ですでに説明された内容も、逆質問にはふさわしくありません。「説明会に参加していないのでは?」と疑われるだけでなく、「まともに話を聞いていないのだろう」と否定的に受けとられる可能性があります。
説明会や面接で聞いた内容は記憶し、逆質問に取り上げないようにすることが大切です。また、記憶に不安があるときは、無理に逆質問をするよりも、「とくにありません」とスルーするほうがよいかもしれません。
給与や待遇にばかり注目していないか
給与や待遇にばかり注目していると、仕事そのものには関心がないように受けとられかねません。給与や待遇について尋ねたいことがあるときは、簡単にまとめて質問し、給与・待遇にしか興味がないような印象にならないようにしてください。
そもそもお金だけを目的としてバイトをする場合、「もっと時給がよいバイト先が見つかった」「目標としていた金額を貯められた」などの理由で、仕事を辞めてしまう可能性があります。
基本的にはどのバイト先も長く働いてくれる人材を求めているため、お金だけに興味があることをアピールすると、採用されにくくなるかもしれません。採用されやすくするためにも、また、意欲を持って働くためにも、バイトに申し込む前に自分の意志を確認しておきましょう。
逆質問が苦手な方は面接がないバイトを探すのも一つの手
バイトの面接で「質問はありますか?」と逆質問をうながされることは少なくありません。紹介したように、逆質問としてふさわしくない質問は多くあるため、「何を逆質問すればよいのだろうか」と、焦ってしまう人もいるのではないでしょうか。
逆質問が苦手な方、面接そのものが苦手な方は、面接のないバイトを探してみるのも一つの方法です。
スキマバイトサービス「タイミー」なら、面接・登録会なしで働けます。逆質問する必要もないため、面接や逆質問が苦手な方にもおすすめです。
また、「タイミー」には企業と働き手が相互に評価する仕組みがあります。お仕事終了後に自身の働きぶりを、Good/Badやコメント等で評価を確認できます。自身の働き方を企業目線でも振り返れるので、次回に活かせます。
ぜひ「タイミー」でスキマ時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
逆質問にはNGとなる内容が多数あります。紹介したように企業ホームページに記載されている内容や、説明会や面接で話した内容は、逆質問として基本的にはふさわしくないかもしれません。事前に適切な逆質問を準備し、尋ねられたときにはスムーズに話せるようにしておきましょう。
また、面接中の会話に逆質問で準備した内容が出て来る可能性があります。面接中の会話もしっかりと記憶し、話す内容が重複しないように調整することも大切です。
逆質問について不安がある方や面接自体が苦手な方は、面接なしに働く方法も検討してみてはいかがでしょうか。
面接なしで働ける「タイミー」なら、逆質問や面接について悩む必要はありません。ぜひ「タイミー」でご自身に合うバイトを探してみてください。