働いているバイト先を辞めたいと考えたとき、どのように辞めるべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
とくに初めてのバイト先で辞めるのも初めての人は不安があるかもしれませんが、基本的に円満にバイトを辞める方法と辞めるための基本の流れを知っていれば、トラブルに発展するケースは多くありません。
ただし、トラブルにも発展しやすい、やってはいけないバイトの辞め方もいくつかあるため、どのような状況であってもお互いに不利益が発生する可能性がある辞め方は避けるようにしましょう。
本記事では、円満にバイトを辞めるための方法と手順、バイトを辞めるための理由の例文を紹介し、やってはいけないバイトの辞め方を解説します。
バイトの辞め方に悩む人は意外と多い
バイトの辞め方に悩む人は意外と多く、直接言えば引き止められると考える人や、そもそも直接は言いづらいと電話やメールで伝えたりする人もいるかもしれません。
バイトを辞める理由は、学生であれば卒業・進学などの前向きな理由も多くあり、就職であればバイト先で正社員になるケースを除いていずれ辞めることになるため、悩むことはないと考えられます。
しかし、バイトを辞める理由でもっとも多いのは人間関係といわれています。前向きな理由ではない、かつ直接伝えることが難しい理由であるため、悩む人も多いでしょう。
ほかにも、自分の意思で始めたバイトであっても、実際に働くと思ったような職場ではなかったという理由も考えられます。
辞め方を伝えるのが難しい状況に陥っていることから悩む人は多くいるため、できる限り円満に辞めるためにも一般的な辞め方を知っておきましょう。
また、これからバイトを始めようとしている方で、バイトの辞め方に悩むことは避けたいと考えている場合は、辞め方に悩む必要がない単発バイトを始めることも選択肢の一つです。
関連記事:単発バイトとは?仕事の種類やメリット・デメリット、注意点や探し方を解説
円満にバイトを辞めるための3つのポイント
円満にバイトを辞めるための3つのポイントを紹介します。
- バイト先の責任者に直接伝える
- 辞める意思はできるだけ早めに伝える
- できるだけ本当の理由を伝える
それぞれくわしく見ていきましょう。
ポイント①:バイト先の責任者に直接伝える
直接伝えづらい場合でも、できるだけバイトを辞める意思は責任者に直接伝えるようにしましょう。電話やLINEでの報告は一般的にはマナー違反とされています。
実際にバイト先を辞める際は、直接伝えている方が多いのが現状です。気まずいと感じるかもしれませんが、責任者に直接伝えるようにしましょう。
ポイント②:辞める意思はできるだけ早めに伝える
バイトを辞める意思はできるだけ早めに伝えましょう。勤務先の立場に立って考えてみると、急に辞められるとシフトに穴が空いてしまうなどの理由から、トラブルに発展しやすくなります。
しかし、余裕をもって辞める意思を伝えたにも関わらず「退職希望日まで1ヵ月前をきっているので受理しない」などといわれる場合があるかもしれません。あくまでも、民法の規定では退職を申し入れてから2週間で辞められることを理解しておきましょう。
ポイント③:できるだけ本当の理由を伝える
辞める理由は、できる限り本当の理由を伝えましょう。病気や引っ越しなど、嘘の理由を挙げてしまうと、勤務先にバレてしまった場合にトラブルの原因になる場合があるためです。
すべてを正直に伝える必要はないかもしれませんが、後々になって発覚する可能性がある嘘をつくことは避けたほうがよいでしょう。
バイトの辞め方は?基本の流れをレクチャー!
バイトの辞め方の基本の流れを紹介します。
①バイト先の責任者に退職したい旨を伝える
②退職日や退職届の有無などを確認する
③ほかのメンバーに退職することを伝える
④業務の引継ぎを行う
⑤退職日当日に挨拶をする
それぞれ解説します。
1 バイト先の責任者に退職したい旨を伝える
まずは、責任者に退職したい旨を伝えましょう。責任者が忙しく対応してもらえない場合は、伝える時間を作ってもらうことから始めます。
出会った際に一言声をかけるか、どうしても会えない場合は伝える時間を作るために電話やメールを使用することはマナー違反にあたりません。
2 退職日や退職届の有無などを確認する
責任者と相談したうえで、バイトを辞める段取りを確認します。明確に辞める日付となる退職日を設定し、退職届の提出が必要であればできるだけ早めに作成し、提出するようにしましょう。
3 ほかのメンバーに退職することを伝える
責任者に退職を伝えた後は、ほかのメンバーにも退職することを伝えます。全員が集まる場で伝えるなどの方法や伝える日付は、責任者に相談し確認しておきましょう。
4 業務の引継ぎを行う
バイトでは必ずしも引継ぎ作業を必要としませんが、業務の引継ぎが必要であれば、辞める前に引継ぎをおこないます。自分でしかわからない業務がある場合は、マニュアルなどを作っておくと印象が良くなります。
5 退職日当日に挨拶をする
最後に出勤する退職日当日には、出勤している人に挨拶をしましょう。朝礼などの全員が集まっているタイミングが適切ですが、全員が集まるタイミングがない場合は退勤時にその場にいる人に挨拶をします。
【例文つき】バイトを辞めたいときの伝え方7選
バイトを辞めたいときの理由の例を7つ挙げて、伝え方を例文つきで紹介します。
- 人間関係に不満があったため
- やりたい仕事が見つかった
- 勤務時間や日数への不満があったため
- 家庭の事情により
- 進学や就職のため
- 学業に専念したいため
- 部活やサークル活動が忙しくなったため
それぞれくわしく見ていきましょう。
理由①:人間関係に不満があったため
バイトを辞める理由でもっとも多いのは人間関係への不満といわれており、一番伝えるのが難しい理由であるといえます。円満に辞めるなら人間関係への不満はオブラートに伝えるほうが無難です。
また、人間関係に不満がある場合は精神的な苦痛が伴っている場合が多いため、精神的に辛いことを正直に伝えるのがよいでしょう。ただし、人間関係の不満が特定の個人であっても個人名を挙げることはおすすめしません。
<例文>
「職場の雰囲気に馴染めず、精神的に苦しい状態にあります。このまま働き続けることが難しいと感じており、退職させていただきたいです。」
理由②:やりたい仕事が見つかった
やりたい仕事が見つかったということは前向きな理由であるため、正直に伝えるほうがよいですが、半端な気持ちと思われれば引き止められてしまうかもしれません。バイトを辞めてでもやりたいことがあると熱意を伝えれば、引き止めにくくなります。
<例文>
「学生生活も残り少なくなり、〇〇社のインターンに専念したいと考えています。こちらのインターンは私の将来やりたいことにもつながっており、自分の夢を追いかけるために必要です。しかし、現在のバイトと両立することは難しいため、本格的にインターンが始まる〇月〇日までに退職させていただきたいです。」
若い学生やフリーターの場合、将来を見越した選択や夢を追いかけるためにバイトを辞めることは客観的に非難されることはありません。そのため、責任者にはやりたい仕事への熱意を伝えるべきでしょう。
理由③:勤務時間や日数への不満があったため
勤務時間や日数への不満も、人間関係の不満と同様にオブラートに包むべきです。現在は人手不足が多いことから、勤務時間が希望よりも長くなる可能性はあります。しかし、学生はあくまでも学業が優先であると考えると、学業に支障をきたすことは退職理由として適切です。
<例文>
「後期から講義が増えて、バイトと学業の両立が難しくなりました。〇月の下旬から後期の授業が始まるため、その前までに退職させていただくことは可能でしょうか。」
勤務時間や日数への不満以外にバイトを辞める理由がない場合は、バイトと学業の両立が難しいことを伝えることで、待遇の改善が期待できる可能性もあります。それ以外に理由があって辞めたい場合はその旨を伝えましょう。
理由④:家庭の事情により
家庭の事情によりバイトを辞める場合は、やむを得ない状況のため、正直に伝えても問題ないでしょう。
<例文>
「〇月から家庭の事情で引っ越すことになりました。引っ越し先から勤務先に通い続けることが難しいため、〇月までに辞めさせてください。」
家庭の事情では、引っ越しのほか、家族の介護などが考えられますが、どちらにせよ正直に伝えるのがよいでしょう。
理由⑤:進学や就職のため
進学や就職はほとんどの学生がバイトを辞めるタイミングです。勤務先も進学や就職のタイミングで辞めることを前提で雇っていることから、辞め方の注意点を理解していれば問題は起きないでしょう。
<例文>
「4月から〇〇社に就職します。前々から就職についてはお伝えしていたことであると思いますが、改めて3月までに辞めさせていただきます。」
「4月から〇〇大学に入学します。上京して一人暮らしをするため、引っ越しの日までに退職させていただけますでしょうか。」
理由⑥:学業に専念したいため
学業への専念は学生であれば引き止められにくい退職の理由です。大学の事情を伝えて辞めるようにしましょう。
<例文>
「今年の4月からゼミが始まり、勤務と学業の両立が難しい状況です。つきましては、学業に専念するために3月までに辞めさせていただきたいです。」
理由⑥:部活やサークル活動が忙しくなったため
部活やサークル活動も大学生活の一部であるため、理解を得られやすいと考えられますが、活動が遊びと捉えられると引き止められる可能性があります。
やりたい仕事が見つかった場合と同様に情熱を伝えるか、自身が部活やサークルにおいて欠かせない人物であることを主張するのがよいでしょう。
<例文>
「来月から私がまとめ役となっているサークル活動が忙しくなる見込みです。私が活動に出なければ皆に示しがつかないことから、バイトとの両立が難しいため、辞めさせていただきたいです。」
アルバイトの辞め方については以下の記事でも解説していますので、ぜひご確認ください。
【例文あり】アルバイトやパートをすぐに辞めなきゃいけない場合の理由や対処法は?
やってはいけないバイトの辞め方
やってはいけないバイトの辞め方を3つ紹介します。
- 音信不通になって辞める
- 電話やLINEで退職したい旨を伝える
- 喧嘩をして辞める
それぞれくわしく解説します。
音信不通になって辞める
もっともやってはいけないバイトの辞め方は、音信不通になって辞める(バックレる)ことです。この辞め方は、損害賠償を請求される可能性があります。また、貸与物の返却をおこなわない場合は、業務上横領罪になる場合があります。
相手が訴訟しなければ実際に罪に問われることはありませんが、どれだけ不満があったとしても、多くの人に迷惑がかかるため、この辞め方は避けましょう。
電話やLINEで退職したい旨を伝える
バイトを辞める場合は、電話やLINEではなく直接伝えるようにしましょう。マナーやモラルの観点から常識とされているほか、責任者によっては直接伝えないことで円満に辞められなくなる可能性もあります。
喧嘩をして辞める
不満があったとしても、相手が怒るであろうことを口にし、感情的な物言いをするなどして、喧嘩をして辞めることも避けましょう。相手に非がある場合も冷静に対処することを心がけてください。
バイトを辞めるときにありがちなトラブルの対処法
バイトを辞めるときにありがちなトラブルの対処法をケースごとに5つ紹介します。
①バイトを辞めたい旨を伝えたら引き止められた
②希望する退職日よりもっと前に退職するよう言われた
③合意した退職日よりも前に退職したい
④退職届を出したが撤回したい
⑤即日退職を申し出たら断られた
それぞれくわしく見ていきましょう。
ケース①:バイトを辞めたい旨を伝えたら引き止められた
バイトを辞めたい旨を伝えても引き止められて辞めさせてもらえない場合は、退職届など退職の意思を表示する書類を作成し、退職の意思を示してから2週間経てば法律的解釈では辞めることが可能です。
バイトの退職届の退職理由は、口頭で責任者に説明するほど詳しく書く必要はなく「一身上の都合」といった理由で問題ありません。
辞め方の手順を踏んだうえで、自分では解決できず辞められない場合は、労働基準監督署や、大学の学生課など公的な機関に相談するようにしてください。
ケース②:希望する退職日よりもっと前に退職するよう言われた
辞めることが認められても、退職日の希望が通らないケースがあり、バイトでは希望する退職日より前に退職させられる場合もあります。
退職日はお互いの合意をもって決めるため、合意した退職日より前に辞めさせることは退職ではなく解雇にあたり、正当な理由がなければ不当解雇になる可能性があります。
法律的に問題がある行為であるため、不当解雇にあたると指摘するか、当人同士の話し合いで解決しない場合は公的機関に相談しましょう。
ケース③:合意した退職日よりも前に退職したい
退職日を決めた後に、退職日よりも前に辞めたい事情ができた場合はどうすればよいでしょうか。このケースではバイト先と相談して合意を得なければなりません。
バイト先が、一度取り決めた退職日を勝手に前倒しできませんが、従業員が前倒しを望んだ場合も必ず応じる義務はありません。同意した退職日よりも前に辞めなければいけない理由を説明し、責任者と話し合うようにしましょう。
ケース④:退職届を出したが撤回したい
退職届を出してから撤回する場合は、すでに手続きが進んでいるため、撤回が難しい可能性があります。
ただし、人手不足などの事情があり、バイト先が従業員を退職させたくない場合は、退職届を撤回できる可能性もあるでしょう。撤回する意思を固めてから、責任者にできる限り早くその旨を伝えるようにしてください。
ケース⑤:即日退職を申し出たら断られた
バイトの即日退職に関しては、ケースによって異なります。
基本的には、アルバイトは期間の定めがある場合にはその期間は継続することが求められ、期間の定めがない場合には申し入れから2週間後に終了するものとされています。しかし、やむを得ない事情がある場合はこの限りではありません。
バイトを続けることが難しいやむを得ない事情がある場合は、即日退職が法律上でも認められる可能性があります。正当な理由があるにもかかわらず認められない場合は、公的機関に相談しましょう。
同じようなバイトの悩みを繰り返したくないなら
いまのバイトを辞められたとしても、別のバイトを再び始めるなら、また同じ悩みを繰り返すことになるかもしれません。
同じような悩みを繰り返したくない場合は、単発バイトを検討してみてはいかがでしょうか。単発バイトであれば、バイトの辞め方を悩む必要がありません。
もしも働き方がマッチした場合は、同じ職場で単発バイトを重ねることも可能です。
スキマバイトサービス「タイミー」では、その店舗で過去に働いた実績のあるワーカーさんから職場環境がレビューされており、働く前に職場環境を把握できるため、人間関係に不安を抱えにくいです。万が一合わない場合でも、単発であることから、連続して勤務する必要はありません。
また、以前の職場で勤務時間や日数への不満があった場合も、「タイミー」なら勤務時間を自分でコントロールできます。シフトを入れたいと思ったその日に仕事を入れられるため、働きたいときに働くことが可能です。
さらに、学業や就職、家庭の問題を抱えていて、継続してシフトに入ることが難しい場合でも、「タイミー」なら時間が空いたときにバイトができます。忙しい方でもスキマ時間を有効活用したバイトができるのは嬉しいポイントです。
「もっと気軽にバイトしたい……」なら、「タイミー」から探してみるのがおすすめ
いまのバイト先を辞めた後の仕事を考えている人や、継続して働くバイトは辞めるのが大変になる可能性があるため、もっと気軽にバイトをしたいと考える人もいることでしょう。
学業が本業である学生が気軽にできるバイトを探すなら、スマホアプリでスキマバイトを検索できる「タイミー」がおすすめです。
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仕事が終わればすぐに報酬を受け取れるため、お金がなくて困っているときも、すぐにお金を用意できます。継続したバイトでは、基本的に給料日にならなければお金が振り込まれないため、すぐにお金が受け取れることも「タイミー」のメリットです。
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まとめ
バイトに関する悩みはさまざまです。バイトの辞め方で悩むことは決して恥ずかしいことではありません。
もしも自分で解決できないようであれば、大学の学生課や公的機関に相談してみましょう。
バイトの辞め方に悩む方は、単発バイトを検討ください。スキマ時間を活用して働きたい方は「タイミー」を利用してみてはいかがでしょうか。