バイトを辞める際に、スピーチやメールなどの方法で退職の挨拶をする可能性があります。
しかし、人前でスピーチしたり、かしこまった挨拶を考えたりすることが苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
退職の挨拶をしないといけない場合や、バイト先に感謝を伝えたい方が居る場合は、事前に退職の挨拶の内容ややり方を考えておくとよいでしょう。
本記事では、バイトを辞めるときの挨拶について解説します。
バイトを辞めるときの挨拶の方法
バイトを辞めるときの挨拶の代表的な方法は以下のとおりです。
- スピーチをする
- 一人ずつ挨拶回りをする
- メールやLINEで挨拶をする など
バイト先によって辞めるときの挨拶の方法が異なるため、事前に先輩や上司に確認しておくとよいです。
退職の挨拶をするタイミング
退職の挨拶をするタイミングは、仕事の引き継ぎの有無によって異なります。
退職の挨拶をするタイミングを、仕事の引き継ぎがない場合と引き継ぎがある場合で順番に解説します。
引き継ぎがない場合
仕事の引き継ぎがない場合は、退職する日までに挨拶をすればよいです。
シフト制で働いている場合は、退職する日にお世話になった上司や同僚が必ずしも勤務しているとは限らないため、退職が決まったらいつ誰に挨拶をするか考えておくとよいでしょう。
引き継ぎがある場合
仕事の引き継ぎがある場合は退職する日の1ヵ月~2ヵ月前に済ませておきます。
仕事内容によって異なりますが、引き継ぎをせずに退職する直前に挨拶をして辞めてしまうと、周りに迷惑をかける可能性があるためやめましょう。
退職日が決まった時点で、早めに周りの従業員に退職する旨を伝えて、引継ぎ作業を行いましょう。
退職日までに後任者とシフトが重なるタイミングが少ない場合や、忙しくて引継ぎを十分にできない場合は、上司や責任者と相談のうえ、引継ぎ内容をメモにのこすなどして工夫しましょう。
退職の挨拶で伝える内容
退職の挨拶で伝えるべき内容は以下のとおりです。
- バイトを辞める時期
- お世話になった方へのお礼や感謝の気持ち
- 引き継ぎ内容
上記を順番に解説します。
バイトを辞める時期
退職の挨拶をする場合は、いつバイトを辞めるのかを明確に伝えましょう。
辞める時期をきちんと伝えておけば、引継ぎを受けるスタッフも心づもりができ、スムーズに引継ぎ作業を行えるはずです。
また、会社や店舗側は新しい人材募集などの採用スケジュールを立てやすくなるでしょう。
お世話になった方へのお礼や感謝の気持ち
次に、お世話になった先輩や同僚、上司などにお礼の言葉を述べましょう。
お礼や感謝の気持ちを述べる際に、実際に感謝しているエピソードを盛り込むと、相手に好印象を与えて辞めることができます。
引き継ぎ内容
引き継ぎ内容がある場合、自分の仕事を引き継いでもらう相手にその旨を伝えます。いつまでに何を引き継ぐのか、スケジュールを伝えておくとスムーズに引継ぎが行えます。
なお、引き継ぐ仕事がない場合などは、引継ぎについてとくにいう必要はありません。
退職の挨拶の例文
ここからは、上記の内容を踏まえた退職の挨拶の例文を方法ごとに順番に紹介します。スピーチをする場合と、メールやLINEの場合に分けて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
スピーチをする場合
退職の挨拶でスピーチをする場合、事前に次のような挨拶の構成や順番を考えておくことが望ましいです。不安な方は、原稿を用意してもよいでしょう。
具体的な構成は、次のとおりです。
- お礼を伝える
- 退職報告をする
- 感謝の意を述べる
- 実際にあったエピソードや思い出を語る
- 今後の意気込みを述べる
- 締めの挨拶など
上記の構成や順番を踏まえて、飲み会など業務外の場で挨拶をするパターンと、業務終了後に職場で挨拶をするパターンの例文を1つずつ用意しました。スピーチする際の参考にしてみましょう。
【飲み会などで挨拶をするパターン】
「皆さま、本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
まずは、私の退職について正式に報告させていただきます。[退職日]を持ちまして[会社名や店舗名]を退職することになりました。
ここで過ごした時間の中で、数えきれないほどのご支援とご指導を受けました。とくに、[具体的なエピソードや人物を挙げる] は、私にとって忘れられない貴重な経験です。
皆さまのおかげで成長することができ、心から感謝しています。
退職後、新しい環境へ移ることは不安もありますが、皆さまと過ごした日々があるからこそ、自信を持って前進できます。
最後に、再び皆さまへの深い感謝を伝えたいと思います。これまでのご指導ご鞭撻に心より感謝申し上げます。」
【業務終了後に挨拶をするパターン】
「今日は私の退職について、皆さんにお話しする機会をいただき、感謝しています。[退職日]を持ちまして[会社名や店舗名]を退職することになりました。
ここでの経験と、ご指導いただいたことすべてに感謝しております。
社会人としてのマナーや礼儀から業務内容まで、丁寧に教えてくださり、本当にありがとうございました。
今後は[新しい目標や方向性]に情熱を注ぎ、新たな学びを深めていきたいと考えています。
最後になりますが、皆さん一人ひとりに心からの感謝を伝えたいと思います。これまでのご支援、ご指導に深く感謝しています。新たな場所でも精一杯頑張ります。
ありがとうございました。」
メールやLINEの場合
退職の挨拶をメールやLINEでおくる場合は、相手への配慮が必要です。
例えば、同じメールを複数名に宛てて送信するときは、メールアドレスがほかの方に見られないようにBCCにメールアドレスを追加しましょう。
ここでは、メールの場合とLINEの場合それぞれの例文を紹介します。文面を考える際に参考にしてみましょう。
【メールの場合】
「件名: 退職のご挨拶
いつもお世話になっております。アルバイトの[あなたの名前]です。
私事で恐縮ですが、[退職日]をもって、[会社名や店舗名]を退職することになりました。
本来であれば直接挨拶に伺うべきですが、メールでの挨拶にて失礼いたします。
まずは、皆さまとともに働けたことに深く感謝申し上げます。ここでの経験は、とても貴重なものでした。 [具体的なエピソードや人物を挙げる]には、とくに感謝しております。
[会社名や店舗名]での経験があるからこそ、自信を持って新たな環境へ進むことができます。今後は、[新しい目標や方向性]に向けて努力して行く所存です。
残り少ない期間ではありますが、引き継ぎは滞りなく行うよう努めます。何かご不明点等ございましたら、お気軽にお声がけください。
最後になりますが、皆さまにはこれまで大変お世話になりました。皆さまの益々のご活躍、ご発展を心よりお祈り申し上げます。
いままで本当にありがとうございました。
[あなたの名前]」
【LINEの場合】
「皆さま、いつもお世話になっております。[あなたの名前]です。
突然ですが、[退職日]をもって[会社名や店舗名]を退職することになりました。
直接お会いして伝えたかったのですが、LINEでのご報告となり申し訳ありません。
[会社名や店舗名]での日々は本当に楽しく、たくさんのことを学びました。
とくに[具体的なエピソードや人物を挙げる]は、一生の宝物です。
皆さまのおかげでたくさん成長することができ、本当にありがとうございました。
新しい場所でも、[会社名や店舗名]で学んだことを生かして頑張ります。
皆さまの今後の更なるご健康とご多幸を心よりお祈りしております。
[あなたの名前]」
関連記事:【例文あり】アルバイトやパートをすぐに辞めなきゃいけない場合の理由や対処法は?
退職の挨拶のポイント
退職の挨拶のポイントは以下のとおりです。
- 退職の理由は必ずしも伝えなくてよい
- 菓子折りは必要とは限らない
- とくにお世話になった人には、直接伝える
- ネガティブな内容には触れない
それぞれの理由を順番に解説します。
退職の理由は必ずしも伝えなくてよい
退職の理由がポジティブな内容なら伝えても問題ありませんが、ネガティブな内容の場合は必ずしも伝える必要はありません。
退職の理由 | |
ポジティブな例 | 就職が決まった 大学の進学が決まった 留学が決まったなど |
ネガティブな例 | 人間関係に悩んだ 仕事量と給料が釣り合っていない 仕事内容が合わないと感じたなど |
退職の挨拶のときに、これらのネガティブな理由を口にすると職場の雰囲気が悪くなったり、その後退職するまでのあいだに働きにくくなったりするため、止めておきましょう。
菓子折りは必要とは限らない
退職の際に菓子折りを持参することは義務ではありません。そのため、勤務した期間が短い場合や不要と感じた場合は、必ずしも買う必要はありません。
菓子折りの持参はあくまで任意ですが、これまでの感謝やお詫びの気持ちがあるなら、持って行くことを検討してみてもよいかもしれません。
とくにお世話になった人には、直接伝える
バイト先でとくにお世話になった方には退職の挨拶を直接伝えるとよいです。
なお、挨拶に伺うときは相手の状況を見て、場合によっては業務終了後に時間を取ってもらいましょう。
対面で退職の挨拶をする場合の例文を2つ用意しました。挨拶するときの参考にしてください。
「お時間をいただき、ありがとうございます。
実は[退職日]に[会社名や店舗名]を退職することになりました。
これまでに本当にお世話になりました。
新しい道を歩むにあたり不安もありますが、[相手の名前や肩書]から教わったことを忘れずに、これからも頑張っていこうと思います。本当にありがとうございました。」
「貴重なお時間を割いていただきありがとうございます。
私事で恐縮ですが[退職日]に[会社名や店舗名]を退職することになりました。
[相手の名前や肩書]には多くのご指導をいただき、たくさんのことを学ばせていただきました。本当にお世話になりました。」
ネガティブな内容には触れない
退職理由の項目でも触れましたが、退職の挨拶をするときにネガティブな内容は口にしないほうが賢明です。
バイト先の人間関係が将来に影響するとは限りませんが、ネガティブな内容を公言してしまうと反感を買う場合もあり、円満に退職できなくなる可能性もあります。
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まとめ
バイトを辞めるときは、お世話になった上司や一緒に働いた同僚への挨拶を済ませてから退職することが望ましいです。退職挨拶で緊張しないためにも、伝えるポイントを抑えておき、例文を参考にご自身なりの挨拶を考えておきましょう。
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