バイトへ応募するときに欠かせないのが履歴書です。仕事へのやる気や自分の魅力をアピールするのにつかう大切な書類ですが、たくさんの項目を前に書き方がわからず、戸惑う人も多いでしょう。
しかし、ルールさえ押さえておけば、履歴書を書くのはそれほどむずかしいことではありません。
本記事では、バイトへの応募で知っておきたい履歴書の書き方やマナーをわかりやすく紹介します。
関連記事:履歴書の書き方とテンプレート|提出方法や作成時の注意点も紹介
バイトに応募するのに履歴書は必須!
履歴書は、ほとんどのバイトの応募時に必要です。応募者の基本情報などから、バイトの採用・不採用を判断するためにも重要な書類です。
また、バイト先には名前や生年月日などを含む労働者名簿を作る義務があるのも、履歴書が必要とされる理由の一つです。
労働者名簿は、各事業場ごとに、各労働者(日々雇入れられる者を除く。)について調製しなければなりません。また、記載事項に変更があった場合は、遅滞なく訂正しなければなりません。(労働基準法第107条) |
短期・単発バイトにも履歴書は必要?
バイト先には労働者名簿の作成義務はありますが、バイトの応募で履歴書を提出させる義務はなく、提出しなくても法的に問題はありません。
そのため、働く期間の短い短期バイトや単発バイトには、気軽に応募してもらえるように、履歴書不要としているところもあるようです。
しかし、以下のように履歴書不要とするバイトでも、手間や負担がかからないわけではありません。
- 応募できる仕事の数が限られる
- 採用前になって履歴書の提出を求められる場合もある
- 独自のエントリーシートに記入する
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バイト応募前に知っておきたい履歴書の基本ルール
履歴書はバイトの採用に関わる大切な書類です。採用担当者に好印象を残せるように、基本的なルールはしっかり押さえておきましょう。
- 消せるボールペンや鉛筆は使用しない
- コピーして使いまわさない
- 虚偽の内容は記載しない
- 修正液や修正ペンは使用しない
- 空欄をつくらない
ここからは、履歴書を書くときの基本ルールを一つずつ確認していきましょう。
消せるボールペンや鉛筆は使用しない
履歴書は黒色のボールペンや万年筆で書くのが基本です。インクの消えるボールペンや鉛筆、シャープペンなど、書き直しのできる筆記具は使いません。
最近では、パソコンで作成した履歴書を提出する人も増えています。しかし、応募先によっては手書きを指定する場合もあるため、募集要項などを事前に確認しておきましょう。
コピーして使いまわさない
履歴書は書く項目が多いため、1枚仕上げるのに手間も時間もかかります。だからといって、コピーして使いまわすのはNGです。
コピーを受け取った応募先に「違うバイトの応募にも同じ履歴書を使っている」と伝わり、印象が悪くなる恐れがあります。
虚偽の内容は記載しない
履歴書は、自分のことを応募先に知ってもらうための大切な書類です。そのため、学歴や職歴、資格を始めとした内容は必ず事実に基づいて記載しなければいけません。
仮に学歴や職歴などに嘘をついてしまった場合、「学歴詐称」や「職歴詐称」などに該当し、採用されたあとに発覚した場合は懲戒解雇となる可能性もあります。
社会的な信用を失わないためにも、虚偽の内容は記載しないようにしましょう。
修正液や修正ペンは使用しない
書き直しのできない筆記具を使って書く履歴書は、書き損じたら新しい履歴書を最初から書き直すことになります。
修正液や修正テープ、二重線などでつい訂正したくなりますが、訂正すると見た目も印象も悪くなるため、新しく作成し直しましょう。丁寧に書いていると伝わることが大切です。
空欄はつくらない
履歴書には自己PRや本人希望欄など記入スペースの広い項目がいくつかあり、こうした項目で余白が目立つと、仕事へのモチベ―ションが低いと判断される恐れがあります。
ただし、書くことのない項目を無理して埋める必要はありません。記入漏れではないとわかるように「特になし」などと書いておくといいでしょう。
バイトに応募するときの履歴書の書き方
市販の履歴書には数種類がありますが、バイトへの応募ならJIS規格用やバイト用を選んでおくといいでしょう。
ただし、どの履歴書を選んでも必須項目はほとんど変わりません。そこで、バイトに応募するときの履歴書の書き方を項目ごとに具体的に紹介します。
日付
日付には面接で手渡す場合は面接当日、郵送する場合はポストへの投函日を記入します。元号(令和)・西暦でもどちらでもOKですが、履歴書上ではどちらかに統一しましょう。
住所や写真などの個人情報
住所は、郵便番号の7桁、都道府県からマンションの名称・部屋番号まで、正確に記入します。
写真は最近3ヵ月以内に写したもので、スナップ写真ではなく、履歴書の枠サイズ(通常縦36~40 mm×横24~30mm)に合った証明用写真を用意します。モノクロとカラー、どちらでもOKです。
学歴
学歴欄は1行目の中央に「学歴」と記入して、2行目以降に小学校卒業から順番に書きます。
- 小・中学校は卒業年月のみ、高校入学以降は入学年月と卒業年月の両方を書く
- 「同校卒業」や「〃」で学校名を省略しない
- 高校ではなく「高等学校」と書く
- 大学は学部や学科、専攻までくわしく書く
現在も学校に在学中なら、「高等学校在学中」のように書くといいでしょう。
職歴
職歴がある場合には、学歴と同じように最初の行の中央に「職歴」と記入して、その次の行から順番に働いていた会社名を書きます。入社退社の年月を書き間違えないように注意しましょう。
通常、学生のバイト経験は職歴として書く必要はありません。これまでバイトで得た経験やスキルをアピールしたいなら、自己PR欄を使うのがおすすめです。
関連記事:アルバイトの職歴は履歴書に記載する?ケースごとの書き方や注意点を解説
資格・免許
取得した年月順に資格・免許の正式名称を書きます。まだ取得できていない資格や免許でも、勉強中や受験済みなどで取得の予定があるならそれも記入しておきましょう。やる気や熱意が伝わります。
志望動機
志望動機は「どうしてこのバイトに応募したのか」を伝えるのが目的です。
- 仕事へのやる気や熱意
- 仕事でいかせるスキル
- 仕事で経験したいこと
上記のような「働きたい気持ち」が伝わる内容を、わかりやすく簡潔にまとめます。これまでの経験を交えるなど、自分らしい志望動機にすると採用担当者に強い印象をのこすでしょう。
自己PR
仕事につながる話題だけではなく、趣味や部活動、休日の過ごし方、性格など、個人の魅力をしっかりアピールしましょう。採用担当者が働く姿を想像できるように、具体的なエピソードを交えるのがおすすめです。
本人希望欄・保護者記入欄
本人希望欄には、自分の希望する職種や勤務地、勤務条件などを記入します。
未成年は保護者の同意を得て応募していることを証明するため、保護者欄にサインをもらいます。ただし、2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたのをキッカケに、18・19歳の保護者の同意は不要とする動きもあります。くわしくは募集要項を確認しましょう。
バイトの応募先へ履歴書を提出する際の注意点
履歴書は応募結果を左右する大切な書類です。書き方だけではなく、採用担当者の手に渡るまでの書類の扱いにも十分注意しましょう。
- 履歴書は折らずに提出する
- 封筒の表面に「履歴書在中」と記載する
- 郵送の場合は添え状をつける
それでは、バイトの応募先へ履歴書を提出する際の注意点をお伝えします。
履歴書は折らずに提出する
市販の履歴書は、A3サイズもしくはB4サイズの見開き1枚をあらかじめ二つ折りにしたA4サイズもしくはB5サイズで販売されています。文字の途中で折れ目ができないように、それ以上は折らないようにしましょう。
パソコンで履歴書を作成したときも、市販の履歴書と同じように、二つ折りのフォーマットに仕上げます。
封筒の表面に「履歴書在中」と記載する
履歴書は中身の透けない白い封筒に入れます。さらに封筒の表面、左下に、「履歴書在中」と赤いペンで記入して、長方形で囲んでおきましょう。「履歴書在中」と書いておくと、トラブルなく採用担当者へ封筒が届きます。
「履歴書在中」は、履歴書を面接で直接手渡すときも忘れずに書いておいてください。受付などで採用担当者以外に履歴書を手渡すことになった場合にも安心です。
郵送の場合は添え状をつける
バイトの募集要項に「履歴書送付」としか書かれていないと、封筒には履歴書のほかに何も入れるべきではないと考える人も多いかもしれません。
しかし、履歴書を郵送には添え状(カバーレター)を添えるのが一般的なマナーです。「マナーを理解している」や「気遣いがある」などのアピールにもつながります。
添え状には、「誰が」会社の「誰に」対して「何を」「何通」送るのかを、簡単な挨拶文とともに記入します。
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履歴書はバイトに応募する人を知る目的以外にも、採用・不採用の判断材料にもなる重要書類です。一方でさまざまなルールを守りながらたくさんの項目を埋めなければいけないため、仕上げるのに時間や手間がかかります。
バイトへ応募するたびに、履歴書を準備するのはなかなか大変です。
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まとめ
バイトの応募で履歴書が必要なら、ルールにしたがって正しく書き上げることが大切です。履歴書の書き方が採用の判断材料の一つになる場合もあります。
とはいえ、バイトへの応募のたびに、コピーや使いまわしのできない履歴書を準備するのは大変です。
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