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人事・採用担当者が読むべき本15選|初心者にもおすすめ

こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。

人手不足で採用を強化しているものの、「応募者が増えない」「専門的な職種だとなおさら集まらない」と悩みを抱える採用担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、このような悩みを抱える採用担当者の方に、手に取ってもらいたい書籍を紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.人事・採用担当者が本・書籍から学べること
    1. 1.1.包括的な知識が得られる
    2. 1.2.情報が整理され、自己学習しやすい
    3. 1.3.正確で専門的な知識が得られる
  2. 2.採用担当者は自社の状況に合った本を選ぶことが重要
  3. 3.採用全般に関するおすすめ本・書籍
    1. 3.1.人事と採用のセオリー/曽和利光
    2. 3.2.いい人財が集まる会社の採用の思考法/酒井利昌
    3. 3.3.採用基準/伊賀泰代
    4. 3.4.採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ/黒田真行・佐藤雄佑
    5. 3.5.採用を変える、組織が変わる/高岡幸生
    6. 3.6.人事担当者のための赤本+青本/労務行政研究所
    7. 3.7.「使える人材」を見抜く 採用面接/細井智彦
  4. 4.経営戦略としての人事に関するおすすめの本・書籍
    1. 4.1.人事こそ最強の経営戦略/南和気
    2. 4.2.戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ/八木洋介・金井壽宏
  5. 5.エンジニア採用に関するおすすめの本・書籍
    1. 5.1.非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書/株式会社JELLYFISH
    2. 5.2.作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本/中島佑悟・高濱隆輔・千田和央
  6. 6.実際の成功事例について知りたいときにおすすめの本・書籍
    1. 6.1.自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方/日経トレンディ
    2. 6.2.採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則/青田努
    3. 6.3.NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く/パティ・マッコード
    4. 6.4.小さな総菜チェーンの社長さんが「募集費1/2採用数2倍」でやったこと/川名勝経
  7. 7.まとめ

人事・採用担当者が本・書籍から学べること

人事・採用担当者が書籍から学べることは多くあります。人事の評価方法・採用方法の基礎知識から最新情報、あるいは、リーダーシップやコミュニケーション能力などです。

書籍が良い理由として、以下の3点が挙げられます。

包括的な知識が得られる

ネットの場合断片的な記事が多くなりがちですが、書籍は筆者が必要な情報を網羅的にまとめたものが多く、もれなく学べます。

情報が整理され、自己学習しやすい

自分のペースで学べて、目次や牽引などを活用し、必要な情報が素早く得られます。

正確で専門的な知識が得られる

そのテーマの専門家が執筆しているため、内容が信頼できます。ネットの記事は筆者が不明のケースもあり、信頼性は必ずしも高くありません。

採用のコツについて、素早く知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

  採用計画の立て方と成功ポイント|新卒と中途の違いや具体例を紹介 採用計画とは、採用プロセスを設計することや、採用する人材の目標を立てることです。この記事では、採用計画についての定義や採用活動との関係、採用計画の立て方などを解説します。合わせて採用計画が成功するためのポイントも紹介しているため、参考にしてください。 欲しい時間の即戦力がすぐ見つかる | タイミー(Timee, Inc.)
  採用活動を成功させるポイントとは?低コストで採用する方法も紹介 「何をすれば良いのかわからない」「どうすれば人材が定着してくれるのか知りたい」など、採用活動に悩まれている企業担当者の方も多いでしょう。本記事では、採用活動を始めるタイミングや、主な採用活動の流れ、成功させるためのポイントなどについて紹介します。 欲しい時間の即戦力がすぐ見つかる | タイミー(Timee, Inc.)


採用担当者は自社の状況に合った本を選ぶことが重要

採用担当者が本から学ぶことは有益ですが、自社に合った本を選ぶのはさらに重要です。自社の採用目的や課題に合わせて採用に関する書籍を選べば、より効果的な学習が可能になります。

例えば、採用担当に配属されたばかりの方は、採用全般において網羅的に記載されたものが良いでしょう。一方、人事のベテランの方の場合は、経営戦略に関する人事系の書籍を読むと、人事は経営の一部であるなど広い視点で考える知識を得られるでしょう。

また、自社でDXなどを導入する場合はエンジニアの採用もカギとなるため、エンジニア採用というテーマに特化した書籍が有効です。他社の事例を知りたいという方には、事例を取り扱った書籍が役立つでしょう。

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採用全般に関するおすすめ本・書籍

次に紹介する7冊は採用をテーマとした書籍です。内容はリクルート、成長企業、外資系企業などで採用実務に深く関わった著者の実務体験にもとづいた実践的なものから、採用を含めた人事の教科書のようなものまで選びました。

人事と採用のセオリー/曽和利光

曽和利光氏は、リクルート、ライフネット生命、オープンハウスなどで人事・採用責任者を歴任してきました。この経験にもとづいて、企業の人事設計は自社の置かれた状況や課題にあったものにシフトすべきであり、単に成功している企業の人事組織を採用しても非合理だといっています。

著者は、成長企業に共通する組織運営の考え方などを解説しています。急成長する企業でこれから組織や人事を整備しようと考えている方や現在の人事などに課題を抱えている場合に参考になる書籍です。

いい人財が集まる会社の採用の思考法/酒井利昌

酒井利昌氏はコンサルティング会社の取締役として活躍されています。営業と採用の双方を専門とし、一貫した支援で従来の常識を覆す採用指導が評判です。

採用はマーケティングであるといい、マーケティングの手法で優秀な人材を集め、優秀な人材が活躍する環境を整え、さらに優秀な人材が集まる会社にすべきであると解説しています。

また、即戦力を採用すると組織に適合しない人材を採用する場合もあり、ポテンシャルを重視して採用基準を下げるなというアドバイスは注目です。

採用基準/伊賀泰代

伊賀泰代氏は、マッキンゼーで12年も採用マネージャーを担当してきた方です。マッキンゼーというと採用面接で独特のケーススタディによる論理的思考力が重視されると思いがちですが、筆者は否定しています。

マッキンゼーも今の日本もリーダーシップの資質を持った人材を求めているなど共通点を指摘している点は興味深いといえるでしょう。将来のリーダーを見極めるのが採用面接であり、リーダーシップとは何か、リーダーは何をなすべきか、リーダーシップは学べるものであると詳しく述べています。

企業の経営者や経営幹部を育成したい人事の方にとって、リーダーシップを学ぶのに適した書籍です。

採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ/黒田真行・佐藤雄佑

黒田真行氏、佐藤雄佑氏ともリクルートにて人材ビジネスの企画、開発、運営に従事された方です。

人材業界の歴史や現状、および未来について分かりやすく解説されており、人材ビジネスの羅針盤となるような内容が書かれています。人材業界は今後どうなるのか、どうあるべきかを俯瞰して考察している点が特徴です。

企業の採用担当者はもとより、これから人材業界で働く人や、経営者まで人材業界に興味を持った方に読んでもらいたい1冊です。

採用を変える、組織が変わる/高岡幸生

筆者はリクルートを経て現在はUターン、Iターン支援の転職紹介会社を経営しています。リクルート時代に採用担当から採用実務のコンサルティングに従事しており、面接のポイントや採用を考えるにあたって注意すべきポイントなどが記載されています。

さらに、面接において押さえておくべきポイントとそのポイントを把握するための質問法まで、筆者の実務経験をもとに面接の極意が記載されている点がハイライトです。

この本は採用担当になったばかりの方だけでなく、人事のベテランでも今後の採用のあり方を考えるきっかけになる良書です。

人事担当者のための赤本+青本/労務行政研究所

労働行政研究所は人事労務の課題を解決するメディア「労政時報」を1930年に創刊して以来、常に時代の変化に合わせて人事・労務の最新情報を提供しています。

この書籍は、赤本、青本の2部作です。赤本が人事関連業務を初めて担当するスタッフ向けに、心構えから人事部の業務の基本や課題などを網羅的に解説した基本書です。

一方、青本は人事部の業務に関する、より実践的スキルについて記載されています。さらにスキルアップのための、労働法やその判例、労組対応など労働問題への対処にも触れています。

「使える人材」を見抜く 採用面接/細井智彦

細井智彦氏はリクルートキャリア(現リクルートエージェント)で面接コンサルタントとして20年以上の経験を経て、現在は独立したコンサルタントの方です。

タイトル通り、採用についてフォーカスした内容です。人事採用においてはどのような人材を採用すべきか、人材をどう育成すべきかが重視されがちですが、その人材の見極め方、確保法などは従来通りのままであると指摘しています。

面接での具体的な質問方法とそれに対する回答で応募者を見抜くなど、かなり実践的な内容になっています。経験の浅い採用担当者に最適な内容です。

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経営戦略としての人事に関するおすすめの本・書籍

日本の人事制度は硬直的で、経営環境の変化に対応できていません。グローバル企業の組織・人事制度の在り方などを参考に、人事はより積極的に経営に参画していきましょう。

人事こそ最強の経営戦略/南和気

筆者はドイツのSAPなど外資系企業で北アジアの人事責任者として活躍し、現在は独立した人事コンサルタントとして活躍されています。

日本企業はグローバル人事を積極的に取り入れて、少子化による労働力不足に対応しなければならない。そのためには旧来の人事制度では優秀な若手や外国人労働者の確保が難しい。

したがって、より計画性を持った人事戦略を客観性・透明性のある運営で実施するグローバルな人事体系を取り入れるべきと推奨し、そのための人材の評価方法や育成方法などのノウハウも記載されています。

今後の人事制度の設計を担う中堅以上の方に最適な内容です。

戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ/八木洋介・金井壽宏

GEなどグローバル企業の人事責任者を歴任された八木洋介氏と組織行動研究者である金井壽宏の共著です。

現在の人事部は、過去の人事業務を繰り返しているだけの官僚組織である。しかし、人事部が先頭に立って、従業員のモチベーション向上の旗を振り、組織の力を最大限に高める組織改革、人事制度をつくっていき、企業の現在を見た戦略的な人事マネジメントを行うべきであるなどの強いメッセージが込められています。

人事部の中堅以上のマネージャーの方や企業の経営層の方に適した内容となっています。

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エンジニア採用に関するおすすめの本・書籍

採用担当者にとって、技術の進歩の早いITエンジニアの業務を理解するのは容易ではありません。次の2冊は、エンジニアを採用する際に知っておくべきITエンジニアの業務内容を整理し、採用実務に役立つ内容の良書です。

アプリケーションなどのプログラミングの構造、専門用語やそれに対応する職種など細かく解説しています。正確な求人要件を作成し、求めるエンジニアの採用にお役立てください。

非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書/株式会社JELLYFISH

JELLYFISHは、主にスタートアップなどIT系企業に対する採用・資金調達・外国人労働者向けサービスなどを展開しています。著者はエンジニア採用などを専門とする方々で構成されています。

DXが叫ばれ、各企業は従来以上にITエンジニアへの採用が急務です。この本では、エンジニアの採用に関して、採用担当者が知るべき内容が記載されているだけでなく、実務に役立つエンジニアの職種一覧など自社に役立つダウンロード資料などが好評を得ています。

エンジニア採用を考えている採用担当者にとって、おすすめの良書です。

作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本/中島佑悟・高濱隆輔・千田和央

著者3名はいずれもベンチャー企業で人事関係の業務に精通しており、特にITエンジニアに関連する採用サービスを手がけています。

本書も、採用活動に関して必要なITエンジニアリングの知識の解説本です。

ITエンジニアリングを、Webアプリケーションの構造、つくる人、つくり方に分類し、それぞれ概要や専門用語などを説明し、どういった職種のエンジニアがどういったWebプロダクツをどのような手法でつくるのかを整理している点は実務に役立つでしょう。

事業部門が求めるエンジニアを正確に求人要件に落としこみ、必要な人材が確保できるように導いてくれます。

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実際の成功事例について知りたいときにおすすめの本・書籍

さまざまな事例の中には共通する概念や原理があります。

多くの事例からヒントが得られる編集本や急成長する企業で実施した人事戦略に加え、中小企業の経営者が自身の苦い経験をバネに、徹底的に人事採用体制を見直した例などがあります。

自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方/日経トレンディ

マーケティング誌である日経トレンディ、日経クロストレンドが、6社の公式X(旧Twitter)で発信する担当者にインタビューを実施したものを編集しています。

人気がある企業公式Xの情報発信者は、熱心な自社のファンとの間のゆるいツイートなど、ファントークでフォロワーを増加させ、企業と消費者の距離をぐっと近くして、企業のファンを増やします。SNS時代の新しい消費者コミュニケーションとして注目を浴びています。

こうした活動は若い方の潜在的な求職者の増加にもつながるため、中長期の視点で取り組みたいものです。

採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則/青田努

青田努氏はリクルートを経て、アマゾンジャパン、プライスウォーターハウスクーパース、LINEなどの企業で人事採用に関わり、現在は「採用を体系的に学ぶ会」Cast a spellの代表で、まさに採用のプロです。

本書では、日本の大企業、外資系企業、ベンチャー企業、地方の企業など52の企業の採用の成功事例を、「出会う」(求人募集)、「見立てる」(面接選考)、「結ばれる」(内定・入社)に分けて解説しています。

さらに、人事担当者の気になる個別の話題、例えば、リファラル採用、内定辞退対策、エージェントとの関係構築などについてもノウハウが記載されており、成功企業の事例を幅広く理解できるでしょう。

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く/パティ・マッコード

筆者はNETFLIX社に創業時から参加し、最高人事責任者まで務め、現在はコンサルタントとして活躍されています。驚異的な成長を遂げた同社において、1,500万回も動画再生されたNETFLIX CULTURE DECKをもとにした書籍です。

同社の企業文化は独特といわれていますが、当たり前のことを徹底する人事といえるでしょう。従業員を一人の大人として扱い、課題をはっきりと伝え、正直な態度で互いに接し、最高の人材に最高の報酬を与えます。

小さな総菜チェーンの社長さんが「募集費1/2採用数2倍」でやったこと/川名勝経

筆者の川名勝経氏は、総菜・弁当店を展開するはなまるフードサービス社の代表取締役です。これまでの本は人事経験者やコンサルタントの視点から記載されていますが、本書は採用に苦労する中堅中小企業の経営者目線である点が特徴です。

新しい店が開店してもスタッフの手当ができなかったこともあるようです。そうした苦い経験をバネに募集から、面接、試験、採用、教育まで、人材に困らない体制づくりを構築し、募集費を半分にしながらも採用数を2倍に増やした実績があります。

体験から導き出された真理が描かれており、中小企業の経営者や人事担当者は一読の価値があります。


まとめ

人事採用の第一線を経験した専門家などの書籍からは、正確で貴重な知識やノウハウが得られます。また、書籍は章立て、索引などで情報が整理され、自分のペースで学習できる点もメリットです。

本記事では、採用、人事戦略、エンジニア採用、体験談などのテーマに分け、採用担当歴の浅い方から中堅幹部以上の方にも参考にしていただけるよう書籍を紹介しました。ご自身の状況に合った書籍があれば、ぜひ一度手に取ってみてください。

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