履歴書の項目の一つである「志望動機」は、面接でも聞かれることが多く、働く意欲や熱意を伝える重要な要素です。そのため、応募先の店舗に熱意が伝わるよう丁寧に書くとよいでしょう。
バイトの経験が少ない方は、志望動機の書き方がわからなかったり、内容に悩んでしまったりするかもしれません。そこで本記事では、飲食バイトに焦点を当て、志望動機の書き方や例文を紹介します。これから飲食バイトを始めようと考えている方は参考にしてください。
飲食バイトの志望動機を考えるポイント
飲食バイトの志望動機を考えるポイントは以下のとおりです。
- 自分のスキルや長所を洗い出す
- 興味があることや挑戦したいことを考える
- 応募先が求める人材や募集要項を調べる
上記を順番に解説します。
自分のスキルや長所を洗い出す
志望動機を考えるときは、自分の得意なことや特徴を明確にしておくことが重要です。
得意なことや特徴とは自分のスキルや長所のことで、次のようなものが当てはまります。
- 明るい
- 素直
- 一生懸命
- 気が利く
- 温かみがある
- 細かいところに気づく
- 礼儀正しい
- 慎重
- しっかりしている
- 視野が広い
自分のスキルや長所を見つけたら、具体的な説明を付け加えて志望動機を考えてみましょう。
例えば、明るい性格が長所なら「家族や友人から明るい性格といわれることが多く、どんな人とも爽やかなコミュニケーションを取ることができます」など、具体的な説明を盛り込んでみるとよいです。
なかには、「自分には長所がない」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、長所は短所の裏返しであるため、優柔不断なところが短所だと感じている場合は「慎重に行動できる」と言い換えて長所にすることができます。
興味があることや挑戦したいことを考える
飲食バイトはホール業務とキッチン業務にわかれており、働く場所によって業務内容が次のように異なります。
業務の種類 | 仕事内容 |
ホール | ・接客 ・清掃 ・レジ打ち ・ドリンクづくり |
キッチン | ・調理 ・キッチンの片付け |
志望動機では、自分の興味がある業務や挑戦したい仕事内容を盛り込んでおくと、働く意欲をアピールでき、好印象につながります。
例えば、接客に興味があるなら「私は人と接することが好きで、接客をメインに担当するホールの仕事に興味を持っています」など、具体的な内容を志望動機に盛り込んでみましょう。
応募先が求める人材や募集要項を調べる
志望動機を考える際に、応募先が求めている人物像や募集要項を調べて、自分がマッチしていることをアピールすることも選択肢の1つです。
例えば、応募先が求める人物像に「明るく働ける人物」と記載されているなら、「私は明るい性格が取り柄で、クラスではムードメーカーと言われているため、貴社の求める人物像にマッチしていると感じております」といったように説明してみましょう。
志望動機のまとめ方
志望動機のまとめ方は以下のとおりです。
- 結論を冒頭に書く
- 具体的な理由やエピソードを書く
- 応募先の店舗で活躍できる長所やスキルを書く
上記を順番に解説します。
なお、履歴書の基本的な書き方を知りたい方は、次の記事も併せてご覧ください。
関連記事:バイトに応募するときの履歴書の書き方は?基本ルールや注意点などを徹底解説
結論を冒頭に書く
志望動機をまとめるときのポイントは、結論を冒頭に書くことです。
「結論→理由」の順で伝えることで、読み手や聞き手が理解しやすいだけでなく、説得力が増すからです。
例えば、接客のスキルを磨きたい場合でも、結論をあとにすると次のようにわかりづらい文章になってしまいます。
将来はソムリエとして働くことを目標としており、勉強をしている最中です。しかし、知識とは別に、お客さまと接してコミュニケーションを取るスキルが不足していると考えています。そのため、接客スキルを磨くためにバイトの申し込みをしました。 |
一方、結論を冒頭に書けば、次のようにわかりやすい文章にまとまります。
飲食店でのアルバイト経験を通じて接客スキルを磨きたいと考え、今回応募しました。私は、将来ソムリエとして働くことを目標としていますが、ソムリエには知識だけでなく接客スキルも必要であることから、学生のうちから基本的な接客経験を積んでおきたいと思っています。 |
このように、志望動機を書く際は、働きたい理由や目的を冒頭に持って来るようにしましょう。
具体的な理由やエピソードを書く
志望動機をまとめるときは、具体的な理由やエピソードを書くと説得力が増します。
例えば、コミュニケーション能力が長所である場合、次のように説明してみましょう。
私は高校生のときに部活でチームをまとめるキャプテンを務めており、メンバー間の意見の相違や軋轢などをまとめてきました。 |
過去に飲食バイトを経験しており、お客さまやスタッフとコミュニケーションを頻繁に取っていました。 |
このように、過去の体験や経験から具体的な理由やエピソードを書くと、相手に伝わりやすいです。
応募先の店舗で活躍できる長所やスキルを書く
応募先の店舗が求める人物像に重ね合わせて、自分の長所やスキルを説明すると、雇ったときのイメージをしやすくなり効果的です。
例えば、過去にレストランでバイトをしていたなら、「私は以前飲食店で働いていた経験があり、そこで基本的な接客スキルや清掃のポイントなどを学びました。そのため、前職の経験を活かして活躍できます」と伝えると、即戦力としてアピールできます。
飲食バイトの志望動機の例文
飲食バイトの志望動機の例文を飲食店の種類ごとにわけて順番に解説します。
レストランの場合
レストランでバイトする場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。
私は食べることが好きで、調理にも興味があるため今回応募しました。貴店でのアルバイトを通じて、調理スキルだけでなく調理現場に必要な衛生管理についても学び、食に対する知識を深めたいと考えております。 |
レストランは、ほかの飲食バイトに比べて高い接客スキルや調理スキルを身に付けられる可能性があります。そのため、志望動機をまとめるときは、具体的に興味がある分野をアピールしてみましょう。
居酒屋の場合
居酒屋でバイトする場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。
持ち前の明るい性格を活かして働きたいと思い、今回応募しました。私は周りから明るいと言われており、人と接することが得意です。居酒屋のような活気のある環境で働くことに魅力を感じており、お客さまとのコミュニケーションを取りながら、楽しい食事の時間を提供したいと考えています。 |
居酒屋は活気があり、フレンドリーかつ、臨機応変な接客が求められる傾向があります。
募集要項にも「明るい方」「周囲の状況を見られる方」などの人物像が掲載されている場合もあるため、求めている人物像と自分がマッチしていることをアピールするとよいです。
なお、居酒屋バイトをくわしく知りたい方は、次の記事も併せてご覧ください。
関連記事:居酒屋バイトの面接対策が知りたい!よく聞かれる質問と回答例、面接時の注意点も解説
カフェの場合
カフェでバイトする場合の志望動機の例文は以下のとおりです。
私はカフェの温かくリラックスした雰囲気が好きで、以前から働いてみたいと考えていました。周りから気配りが利くと言われているため、貴店に採用されたらお客さまが心からくつろげる時間を過ごせるように、細やかな配慮と心地よいサービスを提供できるように心がけます。 |
カフェはリラックスした雰囲気やコーヒーなどが特徴的な飲食店です。
そのため、「くつろげる時間を提供したい」「本格的なコーヒーの淹れ方に興味がある」などの志望動機は好まれる可能性があります。
なお、カフェバイトの志望動機をくわしく知りたい方は、次の記事も併せてご覧ください。
関連記事:カフェバイトの志望動機の例文を紹介!履歴書や面接の対策と避けるべきポイントを解説
弁当販売店の場合
弁当販売店でバイトする場合の志望動機の例文は以下のとおりです。
弁当販売店でのアルバイトに興味があり、今回応募しました。私は過去にレストランで働いていましたが、ピーク時に同僚と協力しながら業務をやり遂げた際に達成感を感じていました。弁当販売店はレストランとは勝手が異なりますが、当時の経験を活かして、迅速かつ丁寧な業務ができるよう努めて参ります。 |
弁当販売店はほかの飲食バイトよりも、迅速かつ正確な接客が求められる可能性があります。
そのため、志望動機にも「弁当販売店で業務を通じて成長したい」「自分の長所を活かして働きたい」などの、働くことへの意欲的な内容を盛り込んでみましょう。
飲食バイトの志望動機で注意すべきポイント
飲食バイトの志望動機を作成する際に注意すべきポイントは以下のとおりです。
- 時給が高いことだけを理由にしない
- 業務が簡単なことを理由にしない
- 事前に応募先の飲食店について調べておく
上記のポイントを順番に解説します。
時給が高いことだけを理由にしない
飲食バイトの中には、人手不足により時給を高く設定していることがあります。高額な時給は大きな魅力の一つですが、時給が高いことだけを理由に志望動機を作成すると、相手に好印象を与えづらいです。
時給以外にバイト先を選んだ動機がない場合は、時給が高いことだけでなく「学費を稼ぐため」や「留学したい」などのお金をためる目的や、仕事への意気込みと合わせて伝えるとよいでしょう。
業務が簡単なことを理由にしない
未経験の場合は、「自分にもできそう」「簡単そう」などの基準で仕事を選ぶこともあるでしょう。しかし、どんなに簡単そうに見える業務でも、マニュアルを覚えたりトラブルに対応したりする必要があります。
そのため「簡単そうだから」と言わずに、「未経験ですが、挑戦したいと思い、申し込みしました」や「お客さまの喜ぶ顔が見られて、やりがいを感じられそうだと考えました」などと言い換えましょう。
事前に応募先の飲食店について調べておく
応募先の飲食店のサービス内容や店舗の雰囲気を理解していないと、採用後にミスマッチが起こる可能性があるため、事前に調べておくとよいです。
例えば、同じレストランでも、高級レストランでは一定以上の接客・調理スキルを身に付けられる可能性はあります。一方で、ファミリーレストランでは高級レストランのようなスキルを磨く機会が少ない場合があります。
飲食店ごとに出している料理や雰囲気などは異なるため、バイトに申し込む前に飲食店について調べる、あるいはお客さんとして利用してみましょう。
飲食バイトに挑戦したい人には「タイミー」がおすすめ
一般的な飲食バイトでは、応募してから実際に働くまでに手間と時間がかかります。すぐに飲食バイトを始めたい方は、スキマバイトアプリの「タイミー」を活用してみましょう。
「タイミー」ではレストランや居酒屋、カフェ、弁当販売店など、さまざまな飲食バイトを掲載しており、アプリから簡単に申し込むことができます。申し込み後は面接不要ですぐに働けるため、スキマ時間を有効活用したい方におすすめです。
「タイミー」では、飲食店のホールでの接客や料理提供、テーブルセッティングなどを担当する単発のバイトを多数募集しており、空きがあればすぐに申し込むことが可能です。業務内容や注意事項は、アプリ内に明記されているため、飲食バイトに不慣れな方でも安心して働けます。
また、すでに働いた方のレビューを確認できるため、職場の雰囲気や実際の業務内容などを事前に確認してから申し込むことが可能です。
飲食店で働きたい方は、ぜひ「タイミー」を活用してみましょう。
はじめて飲食バイトに挑戦する方は、次の記事も併せてご覧ください。
関連記事:未経験者でもOK!おいしい賄い付き案件も♪飲食系の単発バイトでおすすめのお仕事
まとめ
飲食バイトの志望動機を考える場合は、募集要項を調べて、自分の長所や興味があることを深堀してみましょう。また、具体的な理由やシーンなどを志望動機に盛り込むと、相手にイメージされやすくなり、より効果的に働きたい意思を伝えることができます。
なお、スキマ時間を有効活用したい方や、気軽に飲食店のバイトを始めたい方は、アプリで簡単に申し込みができる「タイミー」でバイトを探してみましょう。