バイトに申し込むときに、履歴書の「志望動機」欄に何を書けばいいのか、逆にどんな書き方だと印象が悪いのか、ルールはあるのか、わからなくて悩む人も多いでしょう。
志望動機はバイト先で働きたいという熱意をアピールする大切な項目で、採用・不採用にも関わります。採用担当者に自分の気持ちがしっかり伝わるように、書き方のコツを押さえておきましょう。
この記事では、具体的な例文10パターンとともに、バイトの申し込み前に知っておきたい履歴書の志望動機の書き方やポイント、注意点などを解説します。
バイトに申し込む際の「志望動機」とは
履歴書の「志望動機」は、申し込むお店や会社で働きたいと思った理由や働く意欲を伝える項目です。豊富なバイト募集の中から、なぜこのバイトに申し込もうと考えたのか、わかりやすく伝える文章を書くことが大切です。
「バイトを始めたあとに発揮できる強み」をアピールする人もいますが、自分の性格やスキルなどを書くのは自己PR欄です。そのため、志望動機と自己PRが同じ内容にならないように気をつけましょう。
バイトの申し込みで志望動機を書く際のポイント
履歴書の志望動機欄はそれほど大きなスペースではありません。限られた志望動機の枠内で採用担当者に「バイトしたい」という熱意を伝えるには、効果的な書き方を知っておくことが大切です。
- 申し込みを決めた理由を明確にしておく
- バイト先がメリットと感じる内容を心がける
- 具体的なエピソードをあげる
ここでは、バイトに申し込むとき、履歴書の志望動機を書く際に気をつけるべきポイントを紹介します。
関連記事:「バイトに応募するときの履歴書の書き方は?基本ルールや注意点などを徹底解説」
申し込みを決めた理由を明確にしておく
志望動機を書くときに何より重要なのが、バイト先への申し込みを決めた理由を書くことです。
いつも利用している馴染みある店だから、スタッフさんが仲良くて楽しそうだから、やってみたい仕事だから、などバイト先として選んだ理由を記載します。何をキッカケにこのバイトに興味を持ったのかどうかで、人柄も理解してもらえるでしょう。
さらに、「だからバイトしたい」と働く意欲もいっしょに添えると、採用担当者は安心して採用できるはずです。
バイト先がメリットと感じる内容を心がける
少しでも採用に近づく志望動機にしたいなら、バイト先がメリットになると感じる内容を心がけるのもおすすめです。
たくさんのバイト申し込み者から選ばれるのは、バイト先にプラスになる人材です。バイト先にとってメリットと感じられるほど、採用される可能性は高まるでしょう。
具体的なエピソードをあげる
限られたスペースに書く必要のある志望動機は、ほかの人との違いを出しにくいむずかしさがあります。そこで、これまでの経験から具体的なエピソードをあげれば、採用担当者に個性を感じてもらえるかもしれません。
例えば、これまでのバイト経験、クラブやサークル活動の思い出など、自分のエピソードを交えるようにしましょう。
【理由別】バイトの志望動機の例文10選
バイトの申し込みで履歴書の志望動機を書く際のポイントをつかんだら、実際に文章を考えてみましょう。ここでは、バイトを志望する理由別に、志望動機づくりの参考になる例文を10パターン紹介します。
理由①家から近いから
一見するとやる気がないと受け取られそうな理由ですが、バイトなら「家から近い」も十分、志望動機になります。採用側にとっては「長く働いてくれそう」、「交通費がかからない」、「遅刻の心配が少ない」などのメリットがあるためです。
とはいえ、「通勤しやすいだけで選んだ」とならないように、伝え方にはひと工夫ほしいところです。
<例文>
「家から近く、学校帰りにも通いやすいため、平日・休日とも無理なくアルバイトできると考え、申し込みました。」 「こちらの店は自宅から徒歩で通えるため、学校生活と両立しながら長く働けると思い、申し込みました。」 「学校への通り道にあるため、楽しそうに働くスタッフさんを毎日見かけており、ぜひ一緒に働きたいと考えています。」 |
また、通勤時間をかけずにバイトしたいなど、タイムパフォーマンスを重視しているなら、スキマバイトサービスの「タイミー」がおすすめです。地図で募集を検索できるため、家から近い仕事を見つけられるでしょう。
理由②好きなお店だから
好きなお店で働きたいという志望動機は熱意が伝わりやすい反面、誰でも書きやすく見栄えのしない理由にもなるリスクがあります。個性を出すために、できるだけ具体的に書きましょう。
<例文>
「こちらのカフェの気持ちのよい接客や落ち着いた雰囲気が好きで、この機会にぜひ働いてみたいと思い、申し込みました。」 「子どもの頃から家族で利用してきたなじみ深いお店のため、自分も店員としてお店に立ってみたいと考え、申し込みました。」 |
理由③社会経験を積むため
社会経験の少ない学生にとって、バイトは社会を知る貴重な経験です。将来へのモチベーションを志望動機にすれば、採用担当者にも熱意が伝わるでしょう。
<例文>
「将来は接客の仕事に就きたいと考えており、よく利用するこちらのアパレル店でアルバイト経験を積んで就職活動に活かしたいと思い、申し込みました。」 「将来は医療関係の仕事に就職したいと考えています。薬局でのアルバイトでさまざまな医薬品を扱う経験を通じて、将来に生かせる経験を身につけたいと考え、申し込みました。」 |
理由④自分の経験が活かせそうだから
部活や学校行事、趣味、バイトなど、これまでの経験を活かして働きたいと志望動機で伝えるときは、エピソードに具体性を持たせましょう。
<例文>
「大学でサッカーサークルに所属しており、こちらのサッカースクールなら活動内容をそのまま活かしてコーチとして働けると考え、申し込みました。」 「プログラミング部の活動を通じて、地域のお年寄りや子どもたちに定期的にパソコンの使い方を教えています。幅広い世代が訪れるお店のため、部活で培ったコミュニケーション能力を活かせると思い、申し込みました。」 |
理由⑤自分の性格に合っていそうだから
コツコツ取り組むのが得意、人と話すのが好き、など人それぞれバイトに生かせるキャラクターがあるものです。仕事との相性の良さを志望動機で伝えれば、採用担当者の判断にも好影響になるでしょう。
<例文>
「私は幼い頃から手先が器用で、パズルやプラモデルの組み立てが得意です。細かな作業の多い仕事に楽しく取り組めると考えて、申し込みました。」 「私は3歳で始めた野球を大学のいまも続けています。一つの物事をコツコツ継続できる真面目な性格なため、こちらのお店に合っているのではないかと思いました。」 |
理由⑥時給・日給がいいから
親からのお小遣いや仕送りで暮らす学生なら、バイトの志望動機に「時給や日給がいいから」と素直に書いても問題ありません。ただし、お金が目的だと強調されすぎると、不真面目な印象にもなるため、なぜお金が必要なのか理由を明確にしましょう。
<例文>
「現在一人暮らしのため、アルバイトで稼いで、生活費や学費で親にかかる負担を少しでも軽くしたいと考えています。」 「学生のうちに世界を旅行して多くの人や文化に出会いたいと考えており、その費用を貯めるために申し込みました。」 「大学で使うパソコンを買いそろえる費用を自分で用意するために申し込みました。」 |
理由⑦バイト先の募集条件と合うから
バイトの募集では、「週4日以上」、「午後17時から21時まで」のように条件が提示されています。こうした募集条件とご自身の希望条件がマッチしていることを志望動機にすると、バイト先にメリットを感じてもらえる可能性があります。
<例文>
「学校が終わった19時からの勤務が可能なこちらの仕事は、学業を優先したいと考える私の希望に合っていたため申し込みました。」 「普段は学業を優先しておりますが、夏休みを利用して初めてのアルバイトに挑戦しようと思い、申し込みました。」 |
理由⑧働いたことのある仕事だから
アルバイト経験のある職種に申し込むなら、「経験者」を志望動機にあげると採用にあたって大きなメリットとなります。ただし、「前職は忙しすぎて辞めた」などのネガティブな書き方は控えましょう。
<例文>
「以前ファストフード店で働いたことがあり、レジを担当していました。こちらのレストランでは、レジ業務に加えて、お客さまが満足できる接客スキルを身につけたいと考えて申し込みしました。」 「昨年、工場で1ヶ月間の短期アルバイトを経験しました。当時の仲間とはいまも仲良くしており、短い期間でもまわりと協力し合って仕事をこなせると思い応申し込みしました。」 |
理由⑨仕事内容に興味があるから
バイト先で「やりたい仕事」があると志望動機で書くと、採用担当者への大きなアピールになります。さらに、同じ仕事がたくさんある中でこのバイト先を選んだ理由を説明すると、志望動機に説得力が増すはずです。
<例文>
「読書好きで本に囲まれて仕事をしたいと考えておりました。こちらのカフェはおいしいコーヒーを味わいながら本を読めるところが気に入っており、申し込みました。」 「週末はいつもパンのお店巡りをするほどパンが好きで、働くならパンのお店がいいと思い、いつも利用しているこちらに申し込みました。」 |
理由⑩制度が充実しているから
お店や会社の設ける制度に魅力を感じての申し込みも志望動機になります。例えば、交通費支給、まかないなどの食事補助、社員割引、服装・髪型自由、制服貸与、昇給、週払い・日払い、勤務地などが考えられます。
<例文>
「一人暮らしをしているため、食事補助の制度に魅力を感じて申し込みました。」 「生活費を稼ぐためにアルバイトをしたいと考えており、こまめに給料の振込みがあるアルバイトを探していました。こちらは週払いに対応していただけるため、申し込みを決めました。」 |
バイトの志望動機のNG例
履歴書の志望動機に決まったルールがあるわけではありませんが、履歴書は採用担当者に自分を売り込む大切な書類のため、できるだけ避けたほうがいいこともあります。
そこで、バイトの志望動機のNG例を紹介します。
「仕事内容がラクそう」「自分でもできそう」などの理由
志望動機で「仕事内容がラクそう」、「自分でもできそう」などと表現すると、妥協して申し込んでいる、仕事への熱意がないなど、採用担当者にややネガティブな印象を与える恐れがあります。
履歴書はバイトの申し込みで「自分を売り込む重要な書類」です。「このバイトがしたい」、「ここで働きたい」と、仕事へのポジティブな気持ちが伝わるような志望動機にしましょう。
志望動機が浮かばないからと空欄のまま
何を書けばいいかわからないからと、履歴書の志望動機を空欄のままにしておくのはおすすめできません。
「自分を売り込む」履歴書で空欄を作ると、採用担当者にやる気のなさを印象づけてしまいます。
書くことを諦める前に、志望動機を書くポイントをもう一度おさらいしましょう。どうしてこのバイト先を選んだのか、よく考えれば申し込みたいと思った理由はきっとあるはずです。
志望動機に悩みたくないなら「タイミー」がおすすめ!
多くのバイト先が募集をかける際に履歴書の提出を必須としているため、志望動機を書くことはバイトの申し込みに欠かせません。しかし、バイトに申し込むたびに履歴書の志望動機を考えるのはなかなか大変です。
バイトの志望動機で悩みたくないなら、履歴書不要で働ける「タイミー」がおすすめです。「タイミー」が行った調査では、「タイミー」を使ったことのある人の97.4%が「履歴書不要で勤務が決定してラクだと思う」だと回答しています(※)。
(※)参照 株式会社タイミー「“スキマバイト”と“スキマバイト以外のアルバイト”による利便性比較アンケート調査」
調査期間 :2022年9月12日(月)~2022年9月18日(日)
調査対象 :「タイミー」の働き手 4,595名
年齢 :10代~60代
エリア :47都道府県
調査方法 :インターネット
まとめ
バイトの志望動機では、なぜここで働きたいのか、申し込み先として選んだ理由をわかりやすく書くことが大切です。具体的なエピソードをまじえながら、バイトへの熱意を採用担当者に伝えましょう。
しかし、バイトへ申し込むたびに、履歴書の志望動機を考えるのは大変なことです。
履歴書・面接不要で働きたいと思ったときに働ける「タイミー」なら、志望動機を考える負担なくバイトできます。効率よく稼ぎたいなら「タイミー」のアプリをいますぐダウンロードしましょう。