アルバイトや正社員などの雇用形態に問わず、企業の求人に申し込むときには履歴書を提出する必要があります。しかし、履歴書の職歴欄に記載するべき内容は状況により若干異なるため、書くべき内容と書かなくてよい内容を見極めるのは意外と難しいものです。
とりわけ、これまでたくさんの短期バイトを経験している場合、履歴書にすべての経歴を書かなければいけないのか迷う人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、短期バイトの経歴を履歴書に書く必要があるのかをわかりやすく解説します。経歴の書き方などもくわしく紹介するため、ぜひ参考にしてください。
履歴書に短期バイトの経歴は必要?
履歴書を書くときに迷うことが多い、短期バイトの経歴は書くべきかどうかについてくわしく解説します。
基本的に短期バイトの経歴は履歴書に書く必要はない
基本的に、単発バイトや3か月以内の短期バイトの経歴は履歴書に書く必要がないとされています。また、以下のケースに該当する場合も経歴を書かなくても問題ないでしょう。
- 学生時代のアルバイトの経歴
- 正社員から正社員へ転職時のアルバイトの経歴
- 申し込み先の職務内容に関連がないアルバイトの経歴
短期バイトの経歴が不要な理由
採用担当者が求めている情報は、これまでにどのような仕事をしてきたか、自社の業務に関連する経験や知識がどのくらいあるかということです。
業務に関連のないアルバイトの経歴は、採用担当者にとって必要ない情報である可能性が高いため記入する必要はありません。
また、短期バイトの経歴をたくさん書くと、「仕事が長続きしない人」「何か問題があるのでは?」と思われて、マイナスの印象を与える可能性があるため注意しましょう。
アルバイトの経歴を書いたほうがいいケース
基本的には短期バイトの経歴は履歴書に書く必要はありませんが、状況によってはアルバイトの経歴を書いたほうがいいケースもあります。
どのようなときには書いたほうがいいのか、主な5つのケースを紹介します。
これまでにアルバイトの経験しかない場合
これまでに正社員の経験がなく、アルバイトの経験しかない場合はアルバイトの経歴を書きましょう。アルバイトでも長期にわたって勤めている場合は、職務経歴書に詳細を記入するとアピール材料になります。
面接では、なぜアルバイトの経験しかないのか聞かれる可能性があります。きちんと受け答えできるように準備しておきましょう。
アルバイトの職務内容に関連性がある場合
アルバイトの職務内容が、申し込みする求人に関連がある場合は履歴書に記入しましょう。これまでにアルバイトで得た経験を活かせることや、即戦力として働けることをアピールできます。
とくに、正社員と同等の仕事をしていた場合は必ず記入し、責任ある仕事をしていたことを伝えましょう。
パート・アルバイトの求人に申し込む場合
正社員ではなくパート・アルバイトの求人に申し込む場合は、これまでのアルバイトの経歴を書いても問題ありません。
単発バイトや短期バイトなど、期間が短くて数が多い場合はまとめて書くとわかりやすくなります。まとめて記入する方法は後述します。
なお、企業から指定がない場合は、希望するシフトの記入欄があるパート・アルバイト用の履歴書を使用すると便利です。
離職中にアルバイトをしていた場合
基本的に離職中のアルバイトは記入しなくても問題ありませんが、ブランクが長い場合はアルバイトの経歴を記入してもよいでしょう。アルバイトの経歴を記載することで、離職中に何もしていなかったわけではないとアピールすることができるからです。
ブランク中の経歴を面接時に説明できるのであれば書かなくても問題ありませんが、一次選考が書類審査のみの場合は記載しておくことをおすすめします。
アルバイトでも雇用保険に加入していた場合
アルバイトでも雇用保険に加入していた場合は、経歴を必ず記入しましょう。入社時には雇用保険被保険者証を提出する必要がありますが、雇用保険被保険者証には前職の会社名が記載されています。そのため、たとえ故意に隠そうとしたわけでなくても、履歴書の内容と異なると経歴詐称と捉えられる恐れがあります。
余計な疑念を持たれないためにも、アルバイトとして業務に従事していた旨を記載しておきましょう。
アルバイトの経歴の書き方
ここからは、履歴書にアルバイトの経歴を書く方法を紹介します。
基本的な記入方法から短期バイトをまとめて記入する方法、正社員とアルバイトの職歴が混在している場合の書き方まで、例を用いて解説するため、ぜひ参考にしてください。
アルバイトの経歴の基本的な書き方
長期バイトの場合や、職務内容が申し込み先の職種に関連している場合など、経歴の基本的な書き方は以下のとおりです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
令和○ | ○ | ○○株式会社 入社(アルバイト) |
○○店にて接客販売に従事(詳細は職務経歴書に記載) | ||
令和○ | ○ | ○○株式会社 一身上の都合により退社 |
すでに退職している場合は「退社」、まだ退職していない場合は「現在にいたる」、退職予定日が決まっている場合は「現在にいたる(令和○年○月末退職予定)」と記入しましょう。
履歴書には簡潔に職務内容を記入し、くわしい情報は職務経歴書に記入しましょう。
短期バイトが多い場合
短期バイトが多い場合、すべて記入すると職歴欄に書ききれないことがあるため、以下のようにまとめて記入します。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
令和○ | ○ | アルバイトとして以下の3社にて勤務(○○年○○月まで) |
○○店(スーパー)、△△会社(レストラン)、□□店(コンビニエンスストア) |
申し込み先の職務内容に活かせる経験を優先して書き、アピールポイントにしましょう。
正社員とアルバイトの経歴がある場合
正社員として勤めたあとにアルバイトの経歴がある場合は、正社員とアルバイトが区別できるように記入します。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
令和○ | ○ | ○○株式会社 入社(正社員) |
○○支社にて営業事務に従事(詳細は職務経歴書に記載) | ||
令和○ | ○ | ○○株式会社 一身上の都合により退社 |
令和○ | ○ | △△株式会社 入社(アルバイト) |
△△店にてホール業務に従事 | ||
現在にいたる |
くわしい職務内容について書きたい場合は、「詳細は職務経歴書に記載」と書いて職務経歴書とセットで提出しましょう。
アルバイトの経歴を書くときの注意点
アルバイトの経歴が多すぎると採用担当者が読みにくいため、できるだけまとめて簡潔に書くことが大切です。職務内容をくわしく書きたい場合は、上述のとおり履歴書とは別に職務経歴書を用意しましょう。
アルバイトの経歴が多くても、ポジティブな理由の場合は志望動機やアピールポイントの欄に記入することをおすすめします。
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まとめ
求人に申し込むときに必要な履歴書は、経歴・学歴・免許・資格・志望動機など記入しなければいけない情報が多く、作成に時間がかかります。
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