インターン(インターンシップ)の申し込みフォームには、志望動機の欄があることが一般的です。志望動機もインターンの選考にかかわることがあるため、ポイントを押さえてしっかりと記載しましょう。
本記事では、インターンの志望動機の書き方や具体的な例文を紹介します。また、評価されるポイントも解説します。ぜひ参考にしてください。
インターンの志望動機で評価されるポイント
大学生になると、夏休みの短期インターンや、数カ月間にわたる長期インターンへの参加をすることができます。インターンを終えたあとに、そのまま採用選考に進むケースもあるため、志望する企業のインターンに参加することは、社会経験を積むだけでなく就活を進めるうえでも重要な要素といえます。
しかし、インターンの多くは選考を実施するため、希望するすべての人が参加できるとは限りません。人気のインターンプログラムは希望者が多く、高倍率になることもあります。希望のプログラムに参加するためにも、企業に評価される志望動機を記載することが大切です。
企業の担当者が評価するポイントとしては、次の5つが挙げられます。
・目的意識が明確か ・インターンを通して何を学びたいのか ・企業が求める人材像に合致するか ・企業や事業について理解しているか ・熱意が込められているか |
志望動機の下書きを作成したあとで、上記のポイントすべてが網羅されているか確認してみてください。
インターンの志望動機の書き方
志望動機は、インターンの参加可否を左右する重要な要素です。事前準備を丁寧に行い、紹介したポイントを網羅するように書き進めてください。
ここからは、事前準備と書き方についてくわしく解説します。
事前準備
まずは事前準備です。どのような仕事をしたいのか、その仕事に就くためにどのような努力をしているのか、また、仕事をするうえで強みとなる自分の長所について明確にしておきましょう。
次に、業界研究と企業研究です。業界内で求められる人材像や、業界全体のトレンド、課題についても分析しましょう。業界全体について把握できたら、インターンプログラムを提供している企業の分析をします。仕事内容や近年の動向、求める人材を分析しましょう。
また、インターンプログラムの開催目的についても調べましょう。開催目的に合わない動機で申し込んでも、採用は難しいと考えられます。自分自身のインターンプログラムへの参加動機や目的が、企業側の意図と大きなずれがないか確認しておきましょう。
書き方
志望動機は、以下の順に記載していきます。
1. 結論(志望動機) 2. インターンプログラムに参加する根拠・理由 3. インターンプログラムへの意気込みや達成したい目標 |
結論(志望動機)が全体の2~3割、理由と目標が7~8割程度になるようにしてください。申し込みフォームにもよりますが、志望動機の欄の8割以上を埋めるようにすると、見た目にもバランスがよくなります。
また、字数制限がない場合は200~300字程度を目途に作成しましょう。あまりにも長いとまとまりのない印象を与えますが、簡潔に書きすぎるとインターンプログラムへの意気込みが弱い印象になってしまいます。
インターンの志望動機の例文
業種別に志望動機の例文を紹介します。
いずれも企業や業種と自分との関わりを明確にするだけでなく、企業・業界の研究を丁寧に実施していることがさりげなく伝わるようにすると、訴求力の高い文章になるでしょう。ぜひ参考にして、オリジナルの文章を完成させてください。
メーカーのインターンの志望動機例文
貴社の「便利さを世界に届ける」というスローガンに心を惹かれ、具体的にどのように実現されているのかを理解するために申し込みました。 大学の交換留学プログラムでオーストラリアに行きましたが、ホームステイ先の電子レンジが貴社の製品で、ホストファミリーの人々も口々に使いやすさや痒いところに手が届く利便性を称賛していました。優れた商品が自国製であることに誇らしさを感じたことを昨日のことのように思い出します。 インターンシップではマーケティング部と開発部でのワークショップに参加させていただけるとうかがい、貴重な機会を通して、どのように便利な家電を開発しているのか、また、国によって異なるニーズや価値観をどのように把握しているのかについて学びたいと考えています。 |
IT系企業のインターンの志望動機例文
貴社のインターンシップを志望した理由は、常に時代をリードするアプリの開発に興味を持っていることが挙げられます。 「便利だな」「使いやすいな」と感じるアプリは、ほとんどが貴社の開発や製作です。実際にどのようにニーズを把握しているのか、また、使いやすさを実現しているのか知りたいと思うようになりました。 就業体験を通じて、貴社のリサーチ力や開発力、技術力についての理解を深めたいと考えています。また、実際に自分が社員として働くときの参考にもしたいです。 |
金融機関のインターンの志望動機例文
貴社の「金融で世の中を変える」というミッションに共感し、どのような環境でどのように仕事に向き合っているのか体感したいと考え、インターンシップに申し込みました。 私は個人経営のカフェで3年ほどアルバイトをしていました。店主はクリエイティブな方で、次から次へと店舗経営に関わるアイデアを生み出していました。アイデアを形にするには資金が必要です。企業経営に欠かせない融資に関わりたいと考えるようになり、金融業界に興味を持ちました。 ぜひインターンシップの機会を通して金融についての理解を深め、「金融で世の中を変える」ための実務を体験したいと思います。 |
志望動機を書くときの注意点
インターンシップの志望動機を書くときは、次の点に注意してください。
・誤字脱字に注意 ・文字数は少なすぎても多すぎてもNG ・専門用語を使わない ・生成系AIツールの文章をそのまま使わない |
なお、志望動機をはじめとする文章は、パソコンで入力することをおすすめします。修正が簡単なだけでなく、データを保存することで、別の申し込みフォームや履歴書を作成する際にも活用できます。
手書きの場合は、丁寧さを心がけてください。いわゆる「達筆」「美文字」である必要はありませんが、読みやすさに配慮した丁寧な文字なら好印象を与えやすくなります。
誤字脱字に注意
誤字脱字があると、雑な印象を与えます。書き終えたら、誤字脱字がないか何度もチェックしてください。パソコンの自動変換で表示される漢字が必ずしも合っているとは限りません。迷ったときは辞書で調べ、正確な漢字を使いましょう。
手書きのときは、まずは下書きを作成してください。下書きに誤字脱字がないかチェックしてから、申し込みフォームに清書しましょう。
文字数は少なすぎても多すぎてもNG
志望動機の欄の8~9割以上を埋めることを意識して文章を作成しましょう。
書きたい内容が多すぎて小さな文字になったり、反対に文章が短すぎて文字が大きくなったりするのは避けてください。
文字数に制限がない場合は、200~300字で志望動機をまとめてください。あまりにも長いと読む側に負担を与え、短すぎると伝えたいことが正確に表現できなくなる恐れがあります。
専門用語を使わない
わかりやすさを心がけるためにも、専門用語を使わないようにしましょう。例えば、IT系の企業の志望動機に、プログラミング用語や業界で使われる略語などを使って記載するのはおすすめできません。
インターンシップの選考担当者が技術系とは限らないため、志望動機を正確に理解してもらえない恐れがあります。
また、一文一意を心がけてください。一文が長すぎると要点がぼやけてしまうだけでなく、論理的ではない印象を与えることもあります。
生成系AIツールの文章をそのまま使わない
生成系AIツールを使って志望動機の文章をたたき台として参考にするのは問題ありませんが、そのまま写すのはNGです。文章にオリジナリティがなくなるだけでなく、誤字脱字、誤った事実や慣用句などが含まれているリスクもあります。とくに、志望する会社についての基本的な事項は、自分で調べて事実確認をする必要があります。
また、インターネットからそのまま引用するのもNGです。インターンシップの選考担当者がどこかで目にしている可能性があるため、かえって印象が悪くなってしまいます。
文章力に自信がない方も、自分の言葉で述べることを大切にしてください。下書きが完成したら、一度音読してみましょう。文章の引っかかりに気づけるだけでなく、つながりが不自然な部分も発見できるかもしれません。
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まとめ
インターンは、業界や仕事を体験できる貴重な機会です。希望する業界や企業のインターンプログラムに参加するためにも、申し込みフォームは丁寧に作成しましょう。
とくに注意したいのが、志望動機です。志望動機は参加可否を左右する要素になるため、丁寧に準備と下書きを行い、慎重に書き進めてください。
志望動機に書く内容に困ったときは、実際の仕事を通して業界・仕事の経験を積んでみてはいかがでしょうか。インターンシップだけでなく就活の際の志望動機を作成するうえでも、より説得力のある文章が書けるようになります。
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