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生産性とは?ビジネスの場での意味や計算方法などを分かりやすく解説

こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。

「生産性」とは、労働力やコストを投入したことで得られる成果量の割合で、インプットに対しどれだけアウトプットできたかということです。

本記事では、ビジネスの場での生産性の意味をはじめ、各種の生産性の計算方法を解説します。記事を読めば、生産性向上のために企業が意識すべきことが分かるようになるでしょう。

採用担当者の方は、ぜひ最後まで読んでください。

目次[非表示]

  1. 1.生産性とは?意味を分かりやすく解説
    1. 1.1.「生産性がある」「生産性がない」の意味
    2. 1.2.生産性と効率性の違い
  2. 2.生産性の3つの種類
    1. 2.1.物的生産性
    2. 2.2.付加価値生産性
    3. 2.3.労働生産性
  3. 3.ビジネスの場において生産性が重要だといわれている理由
    1. 3.1.労働人口が減少しているため
    2. 3.2.企業の成長に直結するため
    3. 3.3.社員の定着率に関係するため
  4. 4.1時間当たりの生産性の計算方法
  5. 5.企業の生産性が上がらない理由
    1. 5.1.①長時間労働
    2. 5.2.②マルチタスクへの対策不足
    3. 5.3.③コミュニケーションスキルの不足
  6. 6.生産性を向上するために企業が意識すべきこと
    1. 6.1.現状を正しく把握する
    2. 6.2.社内研修を充実させる
    3. 6.3.労働環境や制度を整える
    4. 6.4.生産性向上に役立つツールを導入する
  7. 7.まとめ

生産性とは?意味を分かりやすく解説

生産性とは、労働力やコストを投入したことで得られる成果量の割合をいいます。言い換えれば、生産性は生産要素(機械設備や設備を操作する人間など)と、投入して得られる生産物との割合をいいます。

式で示すと以下の通りです。
【生産性=アウトプット(産出量)÷インプット(投入量)】

すなわち生産性は、物を作る際に生産諸要素がどれだけ効率良く使われたかということを、割合で示したものです。

ビジネスの場でも「生産性」という言葉は使われます。今まで残業していた原因を特定することで、残業しなくても同じ成果を上げることができれば、生産性の向上につながったといえます。

「生産性がある」「生産性がない」の意味

「生産性がある」とは、活動や行為が効率的で望んでいる成果や生産物を生み出す能力があることで、効率的に成果を生み出す能力をいいます。従業員が効率的に作業を進めた結果、多くのサービスを提供したときに「従業員には生産性がある」などと言います。

一方で「生産性がない」というのは、活動や行為が効率的でなく、望んでいる成果や生産物を生み出せない状態です。従業員が作業を効率的に行わなかった場合には「従業員には生産性がない」といった使い方をします。

生産性と効率性の違い

生産性は、投下した投資でどれだけの成果を出せたのかという指標です。少ない投資で大きな成果を出せれば、生産性は高いということです。

効率性は、時間や費用にかかるコストを下げて、投資の量を低下させます。効率性とは、より少ない投資で成果を出そうとすることで、生産性を高める方法です。重要な業務だけを行い、時間当たりの価値を向上させて、生産性を高めます。

生産性は成果の量の増加に、そして効率性はその成果を得るリソースの使い方に焦点を当てています。


生産性の3つの種類

労働力に着目すると、生産性は「物的生産性」と「付加価値生産性」の2つに大別されます。その他には、従業員に関する生産性の指標として「労働生産性」が挙げられます。

ここからは、3つの生産性について違いを見ていきましょう。

物的生産性

物的生産性とは、生産するものの大きさ・重さなどの物量を単位として測定する生産性のことです。

物的生産性は、次式によって計算できます。
【物的生産性=アウトプット(生産数または売上額)÷インプット(労働量)】

物的生産性は、時間または従業員1人当たりが、一定期間内に生産する物やサービスの生産量が分かる指標です。生産量の効率性を測定できます。

生産能力や生産効率を時系列での推移で知りたい場合には、物的生産性が利用されます。物的生産性は、設備投資をするときや、品質管理をどの程度向上させるかといった判断の際にも活用できる指標です。

付加価値生産性

付加価値生産性は、アウトプットを付加価値額とした指標です。付加価値額とは、企業の経営活動により生まれた総生産額から、非付加価値額(原材料費・外注費・設備修繕費など)を差し引いて求めます。

付加価値生産性は、次式によって計算します。
【付加価値生産性=アウトプット(付加価値額)÷インプット(労働量)】

付加価値生産性は、時間または従業員1人当たりでどのくらいの付加価値を生み出しているかを測定できる指標です。企業利益を最大化させる指標としても活用できます。

労働生産性

労働生産性は従業員に関する生産性の指標の一つで、労働力に対しどれだけの付加価値を生み出したのかを表す指標です。

労働生産性は、次式によって計算できます。
【労働生産性=アウトプット(生産数)÷インプット(従業員数または時間)】

労働生産性が高ければ、従業員一人一人が効率的に価値を生み出している状態といえるでしょう。

従業員に関する生産性の指標として、他に「人事生産性」があります。人事生産性は、従業員1人が1時間当たりに生み出した成果を表す指標です。

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ビジネスの場において生産性が重要だといわれている理由

ビジネスの場において生産性が重要だといわれている理由は、下記の3つです。

  • 労働人口が減少しているため
  • 企業の成長に直結するため
  • 社員の定着率に関係するため

順に見ていきましょう。

労働人口が減少しているため

生産性が重要だといわれている理由は、少子高齢化の影響で労働人口が減少しているためです。

総務省の「令和4年版情報通信白書」によると、労働力の中核となる15歳以上65歳未満である生産年齢人口は1995年をピークに減少し続け、今後もさらに減少する見通しです。

生産年齢人口は2050年には5275万人に減少すると見込まれていて、2021年から29.2%減少することになります。生産年齢人口の減少は、労働人口の減少につながります。

労働者の総数自体が減少傾向であるため、労働者一人一人について生産性を向上させることが重要です。

参考:総務省「令和4年版情報通信白書」(2022年)

企業の成長に直結するため

生産性の低い企業は経済活動の中で淘汰(とうた)されて、企業の事業縮小や存続の危機にもつながります。逆に、生産性が高ければ成長を続ける企業も多いでしょう。

それぞれの企業は必要な資源を投入して、製品・商品・サービスを創出する活動を営んでいます。投入した資源を有効活用し、高い成果を出さなければ、活動の存続は難しくなります。

生産性は、企業の成長に直結する重要な要素です。生産性の向上は企業の成長戦略の中核となり、持続可能な競争優位性を築く上では不可欠です。企業は生産性を重視して効果的な戦略を展開することで、市場での地位も高まり、成功し続けられます。

社員の定着率に関係するため

生産性の向上は、社員の定着率にも大きな影響を与えます。生産性が高い企業であれば、従業員は自身の能力を発揮しやすく、比較的成果を上げやすくなります。

このような環境では、従業員は仕事への満足度が高まり、企業に対しての愛着や忠誠心を持てるでしょう。

結果として、従業員の離職率の低下につながり、企業での人材の定着率が向上します。人材の定着率が高い状態では、企業は採用や研修にかかるコストを軽減し、生産性を継続して維持できます。

また、従業員の定着率が高い企業は、企業内でのノウハウの蓄積が進み、より効率的な業務遂行が可能です。生産性の向上は業績向上だけでなく、人材の定着率を高めて企業の発展につながります。

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1時間当たりの生産性の計算方法

生産性を計算する方法は、一般的にアウトプットをインプットで割って求めます。

1時間当たりの生産性は、次式によって計算できます。
【1時間当たりの生産性=アウトプット(生産量)÷インプット(労働時間)】

上記の式では、生産量は製品の数量や提供された商品・サービスの量などを示しており、労働時間は従業員が生産にかかった時間を表します。

この計算方法を用いることで、従業員や部門ごとはもちろん、企業全体としての生産性を評価することが可能です。

また、生産性を計算し測定すれば、企業業績の評価や効率の向上に役立ちます。ただし、生産性を正確に計算するに当たっては、適切な生産量と労働時間を決定した上で、両方のデータを正確に集めて記録することが重要です。

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企業の生産性が上がらない理由

企業の生産性が上がらない理由は多岐にわたります。主な要因としては以下の点が挙げられます。

①長時間労働

長時間労働によって従業員に疲労やストレスの蓄積が慢性化すると、生産性が低下してしまいます。納期の遅延やケアレスミスなどにより、取引先に迷惑をかけることもあるでしょう。

長時間労働は、職場内での事故や労働災害につながる可能性があるので注意してください。

②マルチタスクへの対策不足

現在は、マルチタスクで対応せざるを得ない労働環境になっている企業も少なくありません。生産性向上につながる最新技術や効率的なツールを導入せずに、従来のシステムや手法を使い続ければ、導入企業に比べて生産性が低下します。

マルチタスクへの対策をとった上で、従業員に対して最新技術を十分に活用するための研修や教育プログラムを実施しましょう。

③コミュニケーションスキルの不足

企業からの情報が社内に浸透せず、部門間や従業員間でのコミュニケーションスキルが不足すると、業務上での重複やミスが生じ、生産性が低下します。メールなどで伝わりにくい情報の伝達に当たっては、分かりやすい言葉で直接伝えるようにしてください。

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生産性を向上するために企業が意識すべきこと

生産性を向上するために企業が意識すべきことは、主に以下の4つです。

  • 現状を正しく把握する
  • 社内研修を充実させる
  • 労働環境や制度を整える
  • 生産性向上に役立つツールを導入する

生産性向上に向けて確認しておきましょう。

現状を正しく把握する

生産性を向上するためには、現状を正しく把握することが重要です。自らの立ち位置がどこにあるか分からないと、改善策を打出せないためです。

管理職やプロジェクトチームリーダーなどが、現状を正しく把握した上で、従業員へ明確に指示することが生産性の向上につながります。

明確な指示や改善策がないままに、従業員が作業を進めても原則としてアウトプットの量を変えることは難しいといえます。生産性を向上させるには、現状を正しく把握してアウトプットの量を増加するような指示や改善策を明示するようにしてください。

社内研修を充実させる

生産性を向上するためには、社内研修の充実も重要です。指示や改善策が与えられても、利用方法が分からないままでは効果が期待できないからです。

従業員には定期的に社内研修や教育の場を提供して、PDCAを回しやすい環境を整えるようにしましょう。

社内研修や教育の場があれば、従業員も上司や他の部門の意見を取り入れやすくなり、先進事例などを知ることで生産性の向上につながりやすくなります。

逆に社内研修や教育の場がない場合、従業員は業務に効率的に対応しようと、自宅でリスキリングしたり、残業して自分の力で学習したりすることになります。このような環境は、生産性の低下につながる可能性が高くなるでしょう。

労働環境や制度を整える

労働環境や制度の整備は、生産性の向上には重要です。労働環境の整備は、オフィスや作業場内の整備にとどまらず、労働時間の適切な管理の他に給料・人間関係など多岐にわたります。

労働環境が整えば、従業員のモチベーションアップにもなり、仕事の成果が上がりアウトプットの量の増加につながる可能性が高まるでしょう。

一方で、従業員一人一人の働きに見合うだけの給料や待遇が得られなければ、モチベーションは低下し、生産性の低下につながる恐れもあります。

給与制度や福利厚生制度などを整備して、従業員の労働環境を改善していくことは、生産性向上の手段です。他社にない、独自性のある給与制度や福利厚生制度で、差別化を図ってください。

生産性向上に役立つツールを導入する

生産性向上に役立つツールを導入することも、企業として意識すべきでしょう。自社に合ったツールを導入することも重要です。

ツールには、勤怠管理ツールやチャットツールなどさまざまなものがあります。従来は手入力していたものを、従業員間で共有できるものも少なくありません。

連絡手段は電話からメール、さらにチャットやWeb会議ツールと、時代が進むにつれて選択肢も増加しています。

ツールの導入費用と成果を勘案し、生産性の向上に役立つツールの導入を検討してみてください。中には無料で多くの機能が使えるツールもあるので、おすすめです。

その他、労働量不足に対応するために、簡易作業からスキルを要する作業まで対応できるツールやアプリもあるので、事前に確認しておきましょう。


まとめ

ビジネスの場において生産性が重要だといわれているのは、労働人口が減少し、生産性が企業の成長に直結するとともに、社員の定着率に関係するためです。

スキマバイト募集サービス「Timee(タイミー)」では、従業員の休憩時間にタイミーを利用することで生産性が向上した導入事例があります。物流センターで常時稼働している状況を作り出せたためです。

「Timee(タイミー)」なら、急な欠員補充や繁忙期にも高確率でワーカーを集めることができます。

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