退職者が多い会社の特徴とは?離職率が高くなる原因と対策を徹底解説
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
退職者が多く、離職率の高さが課題になっている企業も少なくないでしょう。離職率を下げるには、まず退職者が多い会社の特徴や原因について理解する必要があります。
この記事では、退職者が多い会社の特徴とともに、原因や効果的な施策について解説します。実際の事例も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.日本における離職率の現状
- 2.自社で離職率が高くなることのデメリット
- 2.1.採用・育成コストが無駄になる
- 2.2.企業の生産性に影響が出る
- 2.3.ブランドイメージが悪くなる
- 3.社員が退職してしまう理由
- 4.退職者が多い会社の4つの特徴
- 4.1.職場環境が悪い
- 4.2.育成環境が整備されていない
- 4.3.評価制度が曖昧になっている
- 4.4.従業員エンゲージメントが低下している
- 5.退職者を減らすための施策例
- 5.1.職場環境の改善を図る
- 5.2.キャリアのサポート体制を充実させる
- 5.3.評価制度の見直しを行う
- 6.離職率の削減を実現した企業事例
- 7.自社における人手不足の課題を解決する方法
- 8.人材不足に対応できるサービス3選
- 8.1.Timee(タイミー)
- 8.2.wakumo(ワクモ)
- 8.3.ショットワークスコノヒニ
- 9.まとめ
日本における離職率の現状
日本全体の離職率は、2018年が14.6%、2019年が15.6%、2020年が14.2%で推移しています。3年間の離職率の平均は約15%です。よって、自社の離職率が高いと感じても、15%程度であれば他社と変わらない状況であるといえます。
また、日本の新規学卒就職者の離職状況は、特に高い状況となっています。就職してから3年以内の離職率は、新規高卒就職者が36.9%、新規大卒就職者が31.2%です。若手の離職率が高いことが問題となっている企業は、決して少なくありません。
※参考:-令和2年雇用動向調査結果の概況-|厚生労働省、新規学卒就職者の離職状況を公表します | 厚生労働省
自社で離職率が高くなることのデメリット
自社の離職率が高い場合、さまざまなデメリットが生じます。ここでは、具体的にどのようなデメリットがあるのか解説します。
採用・育成コストが無駄になる
採用活動を行うには、広告費をはじめとして多くの費用がかかります。採用後に早期離職が発生すれば、採用コストが無駄になるでしょう。また、人材を採用した後は、育成のために費用をかけて研修を実施するケースもあります。研修を受けた人材が離職すると、次に採用する人に再び研修を行うコストもかかります。
企業の生産性に影響が出る
自社の人材が退職すれば、それまで培われたスキルやノウハウも流出します。特に優秀な人材が離職する場合、自社にとって大きな損失となるリスクがあります。そうなれば、自社の生産性も下がる恐れがあるでしょう。人材の離職が企業全体に関わる問題につながる可能性もあるため、離職率の上昇には注意が必要です。
ブランドイメージが悪くなる
離職率が高ければ、求職者にとって自社の印象が悪くなる原因になります。働きやすい環境が整っていないのではないか、いわゆるブラック企業ではないかと思われてしまうためです。場合によっては、SNSや口コミサイトなどで自社のマイナスなイメージが広がる恐れもあります。さまざまなところで情報が広がる可能性があるため、注意しましょう。
ブランドイメージが悪くなった場合、費用をかけて求人広告を掲載しても応募が集まりにくくなります。離職率の低下とともにブランドイメージが下がっているなら、慎重な対策が必要です。そのまま放置すれば、採用活動がうまくいかないだけでなく、自社の業績にも影響が出る恐れがあります。
社員が退職してしまう理由
社員が退職する理由としては、さまざまなことが挙げられます。人によって事情が異なるため、同じ環境で働いていて退職に至ったとしても理由は異なります。よくある具体的な退職理由をあげると、以下のとおりです。
- 人間関係がうまくいかない
- 給与に不満がある
- 労働時間が長い
- 社風が自分には合わない
- 介護などの家庭の事情
日経メディカルの調査によれば、退職した経験のある553人のうち退職理由として人間関係をあげた人は24.2%いました。また、厚生労働省も、仕事を辞めた人の退職理由について調査結果をまとめています。正規社員から正規社員へ転職した人の結果を見ると、男性は給与や報酬の少なさ、女性は経営方針への不満が退職理由として最も多い割合です。
※参考:【第6回】退職理由に関する意識調査|日経メディカル プロキャリア、仕事をやめた者の退職理由|厚生労働省
離職率が高まる原因についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
離職率の高い会社の原因とは?離職率を下げる対策方法や成功事例を解説
退職者が多い会社の4つの特徴
退職者が多い会社には共通する特徴があります。ここでは、退職者が多い会社の特徴について具体的に解説します。
職場環境が悪い
退職者が多い会社は、社員にとって職場環境が悪いと判断されているでしょう。長く安心して働くための環境が整備されておらず、限界を感じて退職を選ぶパターンが常態化しています。例えば、長時間労働が当たり前になっており、残業や休日出勤などが多いケースが挙げられます。有給休暇の制度があっても、実際には自由に取得できない状況になっているところも少なくありません。
また、社員同士のコミュニケーションがとりづらくて業務をスムーズに進めにくい職場も、退職者が多い傾向があります。
育成環境が整備されていない
会社の育成環境が整っていない場合、新しく人材を採用しても長く働いてもらいにくくなります。特に新入社員は社会人経験がないため、十分な研修を受けられないと大きな不安を感じます。人手不足で先輩社員が忙しく働いていれば、業務中に質問や相談もしにくいでしょう。
また、人によって指導の方法や内容が異なる場合も、新入社員はストレスを感じます。早期離職を防ぐには、社員のスキルや状況を考慮したうえで適切な育成環境を提供する必要があります。
評価制度が曖昧になっている
評価制度の基準が曖昧であれば、社員が適切に評価されていないと感じる原因になります。努力して成果を出したにもかかわらず評価されなければ、社員は不満を感じるでしょう。その結果、自社の業務に対するモチベーションが低下する恐れがあります。それにより、自分自身のスキルや実績を評価してくれる会社へ転職したいと思うかもしれません。
評価制度に問題があるなら、適切な評価ができるよう改善を加える必要があります。
従業員エンゲージメントが低下している
退職者が多い会社は、従業員エンゲージメントも低下しています。従業員エンゲージメントとは、会社の方針や文化に社員が共感し、自ら貢献したいと強く思う気持ちのことです。従業員エンゲージメントが低下している場合、社員は仕事に対するやる気ややりがいを見いだせなくなります。例えば、会社の理念などが浸透していないと、従業員エンゲージメントが低下しやすくなるでしょう。
退職者を減らすための施策例
退職者を減らすためには、さまざまな方法があります。ここでは、実際の施策例について解説します。
職場環境の改善を図る
職場環境に問題があるせいで退職者が増えている場合は、職場環境を見直して改善しましょう。例えば、長時間労働をしている社員が多いなら、残業を減らす取り組みが必要です。
また、社員にとって働きやすい環境を整備するには、柔軟な働き方を導入することをおすすめします。在宅勤務や時短勤務などの制度を導入できないか検討してください。さらに、社員同士のコミュニケーションを取りやすくするには、社内チャットを活用したり交流のイベントを開催したりする必要があります。
キャリアのサポート体制を充実させる
社員が安心して長く働けるようにするには、キャリアに関するサポート体制を整えることが大切です。定期的に研修を実施し、それぞれの社員が自分のキャリア形成のためにスキルアップできる環境を提供する必要があります。
また、社員がキャリアについて相談するための面談も実施するとよいでしょう。会社が社員の希望を把握し、ステップアップを支援する体制を強化することが重要です。
評価制度の見直しを行う
会社に対する社員の不満を減らすには、評価制度の見直しも重要です。社員が納得できるような評価制度を改めて構築し、成果を出せばきちんと評価される仕組みを作る必要があります。そのためには、明確な評価基準を設けたうえで、公平に評価できる環境を構築しなければなりません。
例えば、人事評価システムを導入すれば、それぞれの社員を客観的かつ適切に評価しやすくなります。自己評価する仕組みも取り入れると、社員自身の納得も得やすくなります。
離職率の削減を実現した企業事例
さまざまな企業が離職率の削減に取り組んでいます。ここでは、離職率の削減に成功した企業の事例を紹介します。
サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社は、クラウドで利用できるグループウェアなどを提供している企業です。離職率の削減に向けた取り組みに力を入れた結果、28%だった離職率が4%に低下しました。具体的には、成果や生産性を重視し、社員がのびのびと働ける環境を提供しています。
社員それぞれの状況に配慮し、柔軟な働き方ができる人事制度も構築しました。短時間勤務や週3日勤務をはじめとし、さまざまな施策を取り入れています。
※参考:離職率28%から4%へ サイボウズはいかにして“共創する組織”をつくり上げたのか | Unipos、離職率28%時代からのサイボウズを見てきた人事マネージャーが語る、「理想の研修の在り方」とは? | サイボウズ チームワーク総研
ビースタイル
ビースタイルは、人材サービスを提供している企業です。離職率はもともと20%でしたが、さまざまな施策の実行により8%へ減少しています。
「全方位コミュニケーション」を実現するため、すべての立場の社員がスムーズにやり取りできる環境を整えました。他の社員に対する感謝の気持ちを示す習慣を作ったり、マネージャーと1対1で面談する機会を設けたりしています。これらの取り組みにより、普段の業務においても社員が協力しやすくなりました。
自社における人手不足の課題を解決する方法
離職率の増加により自社で人手不足が発生している場合、一時的な解決方法が必要になるケースもあります。例えば、バイトマッチングアプリで人材を確保すれば、人材不足の問題に対応できます。
離職率を削減するための根本的な対策ではないものの、時間をかけずすぐに必要な人材を確保することが可能です。バイトマッチングアプリを選ぶときは、実績や機能をチェックして信頼できるものを探しましょう。
人材不足に対応できるサービス3選
一時的な人材不足が発生している場合、利用できる便利なサービスがあります。以下でおすすめのサービスを紹介します。
Timee(タイミー)
Timeeは、時間やスキルを指定して条件に合う人材を確保できるバイトマッチングアプリです。 業種や職種を問わず利用できます。300万人を超える人材が登録しており、即戦力として活躍できる人材がマッチングされます。また、直前で仕事をキャンセルしたり無断欠勤したりするとペナルティが発生する仕組みがあるため、信頼できる人材のみを確保することが可能です。
求人情報の掲載手数料はかかりません。気軽に利用できるため、すでに多くの導入実績があります。
wakumo(ワクモ)
wakumoは、1日単位で働ける人材を確保できるバイトマッチングアプリです。急な人手不足が発生しても、すぐに働ける人材を見つけられます。初期費用はかからず、最短即日で利用可能です。なお、人材の募集から業務の開始までアプリで完結できますが、勤怠管理や給与の振込などは今後の対応に向けて準備が進められているところです。
ショットワークスコノヒニ
ショットワークスコノヒニも、ピンポイントで即戦力の人材を確保できるバイトマッチングアプリです。1日単位で求人を募集できます。給与の日払いの仕組みも用意されているため、銀行口座へ振り込む手間がかかりません。また、自社に合う人材がいれば、2回目以降の仕事が発生したときにスカウトできます。
まとめ
退職者が多い会社には、社員が退職しやすい理由があります。離職率が高い状態を放置しているとさまざまなデメリットにつながるため、早めに対策を施しましょう。一時的な人手不足に対処するには、バイトマッチングアプリの利用もおすすめです。
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