なぜあの人が?辞めないと思ってた人が辞める原因と対処法を理解して人材流出を防ごう
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
優秀な人材の流出は、さまざまな点で会社に損害を与えます。
優秀な人材が退職すると、周りの社員も「なぜ?」と動揺します。また、退職した社員の仕事を他の人に手分けするなど残った社員の作業量や負担が増加し、効率が悪化すれば業績にも影響を与えます。
優秀な人材が退社を考える理由や、その特徴を理解し、モチベーションをアップさせるなど退職を防止する方法を学びましょう。
目次[非表示]
- 1.辞めないと思ってた人が辞める理由は?6つの原因を解説
- 1.1.上司や同僚との人間関係がうまくいっていない
- 1.2.今の会社ではやりたいことや理想のキャリアパスが実現できないと感じた
- 1.3.今の会社よりも良い条件で雇用してくれる会社を見つけた
- 1.4.ワークライフバランスの実現のため
- 1.5.正当な評価を得られないため
- 1.6.組織全体の課題が見えており、解決するのに相当な時間がかかってしまうと判断しているため
- 2.辞めないと思ってるのは周りの思い込み?辞める人の特徴5選
- 2.1.朝から晩までずっと仕事をしている
- 2.2.どんな仕事にも真面目に取り組む
- 2.3.常に明るく人当たりがいい
- 2.4.愚痴や不満を表に出さない
- 2.5.周囲からの信頼と社内での地位を獲得している
- 3.社員が辞めてしまう会社はどうなってしまうのか
- 4.社員が辞める状況をなんとかしたい!社員のモチベーションを保つ5つの方法
- 4.1.資格取得者や能力を適切に評価し、待遇を見直す
- 4.2.個人の能力に見合った仕事を任せてみる
- 4.3.成長できる環境を提供する
- 4.4.普段から相談しやすい環境作りをして社員の声を聞く
- 4.4.1.月に一度の面談日を導入する
- 4.4.2.意見ボックスを導入して社員が匿名でも意見を出せる環境を作る
- 4.5.ワークライフバランスを整えやすい環境を作る
- 5.万が一社員が辞めてしまった場合はどうするべき?
- 6.まとめ
辞めないと思ってた人が辞める理由は?6つの原因を解説
あの人は辞めないだろう、と思っていたら気が付くと自己都合による退職など人事通達を見て驚いた、なんてことはありますよね。
ここでは、社員の退職する理由を主に6つ挙げてみましょう。
上司や同僚との人間関係がうまくいっていない
厚生労働省による「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、転職した人の前職の退職理由は男女共に「職場の人間関係が好ましくなかった」が高い割合を示しています。
上司の人間性、仕事の進め方、指示が理解できない場合に加え、パワハラ・セクハラなどの問題もあるようです。
また、同僚など職場の人間関係なども影響します。特に若手社員は、同期入社や同世代の若い社員が周りにいない場合、孤独感を持ちメンタル面でもストレスを感じることも多いです。
今の会社ではやりたいことや理想のキャリアパスが実現できないと感じた
業界も会社の社風も保守的な場合、社内の人事も保守的なことはよくあります。年功序列的な人事が残っているため、管理職は○○歳になるまでほぼ無理とか、明らかな出世コースがあるとか、創業家一族が重要役職を独占しているなどが横行しているなどの場合です。
優秀で意欲的な社員ほど、「ここで頑張ってもあと〇年は今のまま」と悟ってしまい、去っていくこともあるでしょう。
今の会社よりも良い条件で雇用してくれる会社を見つけた
前述の雇用動向調査結果でも、給与や労働時間などの労働条件への不満は職場の人間関係同様に高い転職理由となっています。
今はインターネットで他社の給与水準や労働条件などが容易に比較できるため、現在の自分への待遇に不満を持つ機会も以前より増えていると考えられます。
また、企業の労働者不足は慢性化しており、特に若い世代は従来よりも転職がしやすくなっています。
転職先は転職候補者の現在の給与にプラスしてオファーすることも多く、必然的に給与水準がアップする傾向があります。
ワークライフバランスの実現のため
ワークライフバランスは労働者によってさまざまな要望が想定されます。たとえば、とにかく激務なので改善したい、労働上の制約を緩和してほしい(テレワークを入れてほしい、土日出勤を減らしてほしいなど)、残業はしたくない、などです。
特に、30代前後で結婚や出産など家庭に関わる時間が増加すると、家族と一緒にいる時間を増やしたい、育児に時間を割きたいなどの気持ちが強くなる傾向があります。
正当な評価を得られないため
斬新な企画・技術や、正当な経営改善などを提案しても、経営陣が取り合ってくれない(例:検討すらしてくれないなど)ような場合、立案者は自分が正当に評価されていないのではないかと疑心暗鬼に駆られるでしょう。
特に、このような人のアイデアが社外で評価されるとなおさらです。今は副業などで、社員は自分の力を社外で発揮できる機会も増えています。副業先で評価され、本業である会社で評価されない、というケースはしばしば発生します。
自分の会社で評価されないのなら、評価をしてくれる他社で力を試したいと考えても不思議ではありません。
組織全体の課題が見えており、解決するのに相当な時間がかかってしまうと判断しているため
業績が下り坂の企業の中で、業績改善に向けて特に中堅・若手は真剣に「こうすればいい」ということを考えているものです。
一方、自社の経営陣の力量も理解しており、こうした改善案を受け入れる風土を持っているかどうかも冷静に分析しています。
その結果、今の会社では思い切ったことを実行できないだろう、と判断を下した場合、退職するというケースは多いです。
こういう社員は、日ごろから業務に熱心に取り組んでいるからこそ課題が見えているため、周囲には「なぜ辞めたのか」と映ってしまうでしょう。
辞めないと思ってるのは周りの思い込み?辞める人の特徴5選
端的にいえば、真面目で熱心に仕事に取り組み優秀だと思われている人ほど辞めていく傾向があります。退職する理由は上述の通りですが、その兆候を表に出さない人が意外と退職しています。
総じて感情のコントロールができる優秀な人たちです。
以下の記事では、優秀な人が会社を辞める理由について詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
朝から晩までずっと仕事をしている
朝から晩までずっと仕事をしている人は、周囲から見れば仕事熱心で真面目な人だと思われがちです。
しかし、実は限界まで労働していて、本人は負担の軽減を望んでいます。ただし、本人の性格や職場の雰囲気などで上司や周囲に言えない場合もあります。
言いたいことが言いにくい雰囲気で、我慢が限界に来ることはあります。
どんな仕事にも真面目に取り組む
前述の雇用動向調査結果では、「仕事の内容に興味をもてなかった」ことを退職理由とする人は特に男性の20代後半から30代前半に多くなっています。
「あの人はどんな仕事でも真面目に取り組む」と考えて、仕事を一通り覚えて働き盛りのこの世代にやりがいの低い業務や向いてない仕事を割り当てると、嫌になって辞めるというケースもあるでしょう。
また、転職を考えている場合も、スムーズな円満退社につなげるため、真面目に勤めている可能性があります。
常に明るく人当たりがいい
このタイプの人は仕事に関係なく、何事にも不満や悩みがないと周囲の人は勝手に思い込んでいるのかもしれません。
ただし、当人は不満や悩みがあっても表に出さず、明るく見えるよう努めているだけです。
おそらく上司から仕事を任されやすいので、業務量が過大で、その割に昇給・昇進が本人の思った通りでないなど不満かもしれません。
また、こういう性格の人は向上心も強いため、仕事を一通り覚えてしまうと次の何かに挑戦したくなる、という理由で辞めるかもしれません。
愚痴や不満を表に出さない
明るく人当たりがいい人と同様に、周囲にマイナスの影響を与える言動を表に出さないタイプの人です。
したがって、仕事や会社への愚痴や不満を言葉にすることもありません。
こういうタイプの人は、密かに転職活動を行って次の勤務先を決めるため、周囲からはいきなり退職するかのように見えます。
逆に、辞める辞めると言っている人が辞めなかったりするのは、愚痴や不満を人に聞いてもらって本人はストレスを解消できているのかもしれません。
周囲からの信頼と社内での地位を獲得している
周囲の評価と自己評価は異なります。いくら周囲から評価されていても、自己評価がそこまで高くなかったり、自己実現ができていないと考えているケースはよくあります。
自分の能力に自信があり、これ以上この会社で自己成長ができないと考えていれば、次のステージで力を試したいと挑戦する上昇志向の人は存在します。
専門職志向の人に比較的多い傾向です。研究開発職、M&Aアドバイザーなど金融専門職、マーケッター、プログラマーなどです。
社員が辞めてしまう会社はどうなってしまうのか
これまで見てきたとおり、辞めないと思っていた人で、どちらかといえば優秀な人材が辞めるということは、会社・職場の戦力ダウンにつながります。
人材不足により運営がうまくいかず売上に影響がでる
端的に頭数が不足し、顧客対応が手薄になります。
小売・サービス業だと1人当たりの顧客対応数が増え、サービスの質が低下するため顧客満足度の低下の恐れがあります。
営業面でも、退職者の担当顧客を従業員で分け合うため、既存顧客あたりの対応が減少し、タイムリーで適切な提案ができないなどひずみが出てくる可能性があります。
事務面でも、1人当たりの事務処理量が増加して負担が増え、ミスなどの可能性が高まります。
結果的に、業務が停滞して売上高に影響が出てきます。
人材不足により一人一人の負担が増え、退職者がさらに増える
退職後に残った社員で業務を分担することになりますが、上記の通り、1人当たりの作業量は増えてしまいます。
1人当たりの作業量が増加したにもかかわらず、売上高にかえって悪影響が出てきて、結果的に賞与や給与にも影響が出てくるとなると、不満やストレスで退職者がさらに増加するという悪循環に陥ることも予想されます。
待遇が悪く辞めている場合、噂が広がり新規雇用にも影響がでる
既述の通り、インターネットが発達し、転職サイトの口コミなどに自社の社風、業務内容、労働時間、給与水準などが投稿されるケースも増えています。
このようなサイトに、いろいろ不満を書き込まれると新卒・中途ともに採用活動に悪影響が出てきます。
また、人材紹介会社も転職希望者に転職理由を必ず聞くので、複数人から度々企業の良くない情報が入って来た場合、人材の紹介がしづらくなることもあるかもしれません。
社員が辞める状況をなんとかしたい!社員のモチベーションを保つ5つの方法
社員の前向きな姿勢を発揮させる場を提供する、あるいは、労働条件・勤務状況の希望に真摯に耳を傾けるなど、働きやすい場を提供していくことが社員のモチベーションアップにつながります。
資格取得者や能力を適切に評価し、待遇を見直す
会社で業務に関連する資格取得を推奨したり、業務に必要な研修を受けさせた場合、そうした知識を活かす場を提供すると、社員のモチベーションが向上しやすいでしょう。
たとえば、TOEICで高スコアを出した場合、海外部門の仕事を任せてみるなどが考えられます。
また、会社が推奨した資格を取得した場合、資格手当などを付与して待遇面でインセンティブを与える手法もよく採用されています。
従業員がスキルアップした際は、適切に評価できる仕組みを作ることが重要です。
個人の能力に見合った仕事を任せてみる
もし能力があるにもかかわらず、若手でポジションが低く実権がないため力が発揮できない、などというケースが確認できる場合、年功序列や実績に捉われない人事、いわゆる抜てき人事を実施することでモチベーションアップが可能です。
抜てき人事を実施することにより、次世代リーダーの育成、組織活性化、モチベーションアップなどのメリットが得られます。
しかし、導入に際しては、一部のポストを公募制にするなどできるだけオープンに透明性をもった手続きで進め、社員全体に広く周知して、抜てきされなかった者や本来そのポストの可能性があった先輩社員などにも不満を持たせないように慎重に取り入れましょう。
成長できる環境を提供する
たとえば、ある大企業などでは将来の経営幹部を養成することを想定して、「リーダーシップ開発プログラム(コア人財の育成)」という研修プログラムが組まれています。
将来の経営幹部になるために必要な知識や業務内容を、日常業務から離れて研修することで、参加した社員は今後の業務にいっそう意欲的に取り組めるような仕組みを作っています。
管理者研修、主任研修など現在の職位より1つ上の研修を受けることにより、近いポストにある同僚社員から刺激を受けるなど、マンネリに陥りがちな日常業務のモチベーションアップにも役立ちます。
普段から相談しやすい環境作りをして社員の声を聞く
辞める原因の多くは、管理職者が部下の状況を正確に把握できていないことにあります。
なんでも相談しやすい雰囲気を職場に作るのも管理職の仕事です。できるだけ部下に仕事をしやすい環境を提供しましょう。
月に一度の面談日を導入する
月に1度の面談日を設定し、業務内容に不満や問題点がないか確認しましょう。
面談の際は高圧的な態度は避け、「聞く姿勢」を持つような意識が重要です。また、人事面談という形式ばった場を設けるだけではなく、カジュアルな日常会話と両方を上手くミックスさせましょう。
上司から積極的に部下に語りかけ、業務が過度に負担になっていないか、状況を把握してください。
部下から「仕事が片付かなくって、なかなか帰れません」というような不満が出れば、意見を聞き入れ、負担を減らすなどの対策が取れます。
意見ボックスを導入して社員が匿名でも意見を出せる環境を作る
意見ボックスや目安箱システムを導入し、匿名でも意見を出せる環境を作ることも有効です。
実施する際は、会社全体、事業所全体など対象人数を広げて、投稿した個人が特定しにくいようにし、投稿を歓迎する姿勢を強調しましょう。中途半端な仕組みで実施しても本音は投稿されません。
投稿された内容は、まずは真摯に受け取り、改善できることは素早く実行して、社員に「会社は変わった」という証拠を見せることで、建設的な雰囲気を作っていきましょう。
ワークライフバランスを整えやすい環境を作る
多くの中途採用希望の会社や新興企業では、コロナ禍における行動制限の中で、在宅ワーク、週休3日制、フレックスタイム制などを積極的に取り入れ、人材採用を活発化させています。
勤務時間、勤務地など労働条件を理由とする転職は非常に多いです。仕事以外の時間を確保したいということです。
画像引用元:PR TIMES
柔軟な労働環境を整備することは、労働市場での優秀な人材確保の競争条件として必須となっています。
多くの転職者は、今の職場である会社が変わってくれないから、自ら働く環境・会社を変えるのです。会社としても、優秀な人材を確保するうえで、社員が何を考え、何を望んでいるのかについて耳を傾けて、できる範囲で実行することです。
万が一社員が辞めてしまった場合はどうするべき?
それでも社員が辞めたら?
結論は仕方がないと諦めることです。人生は人それぞれ。社員数が多くなればなるほど、会社の方向性と社員のキャリアが合わないケースが増加するのは当然です。
会社に原因があるケース、社員に原因があるケースなど原因はさまざまですが、できるだけその理由を分析しましょう。
退職する本人はなかなか本音で退職理由を言わないため、同僚社員や周りの社員などからも声を拾ってみましょう。会社が至らなかった場合は、次に活かしましょう。
また、以下の記事では仕事を辞める人の前兆について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
なぜあの人が辞めたのか? それは、転職の場合、転職先の方が労働条件が良く、その人はどこでも受け入れられる優秀な人であったからです。
そうした人をつなぎとめるためには、普段から社員と風通しのいいコミュニケーションなどで状況を把握し、社員の仕事に対する積極的な姿勢をうまく評価してモチベーションの維持向上をはかるなど、優秀な社員に働きやすい職場を提供していきましょう。
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