高卒採用における求人の出し方とは?具体的な採用計画も紹介!
こんにちは。スキマバイト募集サービス「タイミー」ライターチームです。
高校へ求人を出す場合は、一般的な採用の手法と異なり、明確なルールに基づいて採用を進める必要があります。この記事では、高校に対しての求人票の出し方や、求人を出す際に知っておきたい基本事項、事前に行うべき採用計画などを詳しく紹介します。高校生の採用を検討している企業担当者の人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.高校における求人票の出し方
- 1.1.5月にハローワークの説明会に参加する
- 1.2.6月にハローワークに登録用紙を提出する
- 1.3.7月にハローワークの求人票を受け取って高校に送付する
- 1.4.9月上旬以降に全国高等学校統一用紙を受け取る
- 1.5.9月中旬以降に採用選考を実施する
- 1.6.選考結果を学校と本人、ハローワークに報告する
- 2.高校への求人を出す際に知っておきたい基本事項
- 2.1.学校斡旋の場合、学生は1社しか応募できない
- 2.2.ハローワークに対して求人票の登録は必須
- 2.3.採用フローのスケジュールが明確に設定されている
- 2.4.書類選考のみの採用は不可
- 2.5.指定校求人の3倍ルールがある
- 2.6.違反質問がある
- 3.高校への求人を成功させるために事前にしておくべき採用計画
- 3.1.採用前年の12月頃に採用ターゲットを決定する
- 3.2.アピールする自社の強みを決める
- 3.3.自社の魅力をどのように伝えるか決める
- 4.まとめ
高校における求人票の出し方
高校へ求人票を出す場合、一般的な採用とは異なるスケジュールで採用活動が行われます。それに伴って、高卒採用特有の求人票の出し方が用意されています。ここでは、高校の求人票の出し方について紹介します。
5月にハローワークの説明会に参加する
地域のハローワークによっても異なりますが、5月に説明会に参加する必要があるケースは多いです。参加と引き換えに求人票を発行している地方自治体もあります。こちらの説明会に参加しなければ高卒採用ができないケースもあるため、注意が必要です。説明会参加の詳細に関しては、管轄のホームページを調べることで把握できます。
6月にハローワークに登録用紙を提出する
6月1日から、高卒採用の求人申込受付が開始されます。高卒採用は他の採用方法と異なり、専用の求人票が用意されています。そちらにもれなく記入することで、求人票を公開できるという仕組みです。また、自社特有の求人票を使用することは禁止されています。
求人票の登録は7月を超えても行えます。しかし、求人票を受け取るタイミングが遅れ、求人を公開できるまでに時間がかかってしまうこともあるため、6月中旬頃には登録用紙を提出しましょう。
7月にハローワークの求人票を受け取って高校に送付する
7月になると、ハローワークの求人票を受け取れます。高卒採用においては、6月に発行してから7月の受け取りまでに約1か月程度の時間がかかります。また、求人票にハローワークの受理印がなければ、高校側が求人票を受理できないという決まりもあるため、注意が必要です。
1か月間は資料を用意するなど、学生に会社の情報を伝えられるように準備しておくことをおすすめします。
求人票を受け取ったら、求人票を高校へ送付します。また、推薦依頼校がある場合、推薦依頼高へ資料を送付しましょう。
基本的には、求人票とその他職場の情報が記載されている資料を送付します。
9月上旬以降に全国高等学校統一用紙を受け取る
9月上旬以降に学校から「全国高等学校統一用紙」が提出されます。応募があった場合は、選考の日程を高校と応募者に連絡します。
また、全国高等学校統一用紙以外の用紙は認められず、求めてはいけないという決まりがあるため、注意しておきましょう。
9月中旬以降に採用選考を実施する
9月中旬以降に採用選考を実施します。ちなみに高卒採用においては、書類選考のみの採用は禁止とされているため、自社で選定した最適な採用選考を実施する必要があります。
選考結果を学校と本人、ハローワークに報告する
採用選考の結果を学校と本人、ハローワークに報告します。選考結果は選考の合否にかかわらず必ず伝えましょう
また、求人内容の変更や募集の終了、新たに求人を追加するなど修正事項があった場合には、逐一連絡することが大切です。
高校への求人を出す際に知っておきたい基本事項
高校へ求人を出す場合に知っておきたい基本事項が6つあります。ここでは、それぞれの項目を詳しく解説します。
学校斡旋の場合、学生は1社しか応募できない
高校の紹介で就活を行う「学校斡旋」の場合、1人1社制が設けられています。1人1社制は、一部の地域をのぞいて設定されており、「応募解禁日」から一定時期の間まで、1人の生徒が応募できる企業を1社とする制度です。
ハローワークに対して求人票の登録は必須
高校の紹介を受けて高校生を採用する場合、ハローワークに対して求人票を登録する必要があります。また、高卒新卒専門の求人票が用意されており、そちらの書式で提出する必要があります。ちなみに、会社が独自に作成した求人票は使用禁止です。
採用フローのスケジュールが明確に設定されている
学校斡旋の場合、ハローワークから出された求人票を使用して求人情報を公開します。その後、学校の進路指導教員が生徒に対して情報を提供し、生徒は情報の中から志望する企業を選定、学校を介して職場見学応募のやり取りが行われていきます。
このような採用フローが明確に設けられており、フローに従って採用することが重要です。
書類選考のみの採用は不可
高卒採用の場合、書類選考のみの採用は不可能となっています。必ず面接や適性検査、作文、一般テストなどを実施し、適切に選考する必要があります。禁止行為を行うとハローワークからの指導が入り、違反すると、ハローワークを利用できなくなるケースもあるため、注意が必要です。
指定校求人の3倍ルールがある
指定校求人を選択した場合、募集した人員に対して3倍の数まで高校を選択できる「3倍ルール」が設けられています。このルールを超えたとしても違反とはなりませんが、高校側から怪しまれるケースがあるため注意が必要です。この3倍ルールがあることで、高校生は採用されやすいため、公開求人よりも指定校求人を進める学校が多いです。
違反質問がある
高卒採用では面接で質問してはいけない項目があります。通常の採用で聞いてはいけない質問はもちろんですが、例えば、性別、出身地、家族の職業、政治に関する質問など、一般的な採用試験では聞くような質問も禁止されています。
そのため、事前に質問事項が違反行為に当たらないかを確認することが重要です。
高校への求人を成功させるために事前にしておくべき採用計画
高校への求人を成功させるためには、どういった採用計画を進めるべきでしょうか。ここでは、事前にしておくべき採用計画を3つ紹介します。
採用前年の12月頃に採用ターゲットを決定する
1つ目は、採用前年度の12月頃に採用ターゲットを選定することです。採用の目的が明確になっていなければ、どのような人材を採用すればよいかわからず、失敗しやすいでしょう。
例えば、家族、ライフスタイル、性別、性格といったイメージを入念に設計し、実際にいそうな採用ターゲット像を作りましょう。ただし、上記の内容を知りたいと思っても、違反質問に該当するケースがあるため、注意が必要です。
アピールする自社の強みを決める
他社の求人内容と自社の求人内容を比較した上で、自社にどんな強みがあるのかを見極めることが重要です。「会社の雰囲気が魅力」「仕事内容が魅力」など少なからず魅力的なポイントがあるはずなので、そういった項目を記載することで、より採用を成功させやすいです。
ジョブドラフトFesの調査によれば、「会社を選ぶ際に知りたいと思う情報は何ですか?」との問いに対して、64%が職場の雰囲気を、62%が休日などの待遇を重視していることがわかりました。
自社の魅力をどのように伝えるか決める
次に、企業のイメージをどのように伝えるかを考えることも重要です。ホームページや採用サイト、パンフレット作成、動画配信など、自社に最適なやり方で、自社の魅力を最大限伝えられるように努めることが大切です。
まとめ
本記事では、高校生の採用における求人票の出し方や、求人を出す際に知っておきたい基本事項、事前にしておくべき採用計画などを詳しく紹介しました。高校へ求人を出す場合は、一般的な求人と異なり、決められた手順を踏む必要があります。また、求人の出し方も規定があるため、本記事の内容などを参考に、正しい求人の出し方を理解しつつ、採用活動を進めましょう。
また、効率よく求人を確保したいと考えているなら、タイミーの利用がおすすめです。最短1分で求人を掲載可能で、掲載に費用はかかりません。過去の事例では最短7秒で人手がマッチングしたというものもあるため、素早いマッチングが期待できるでしょう。まずは以下のリンクからお申し込みください。